遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!

3-239.クトリア議会議長、レイフィアス・ケラー(94)「彼女の言う通りだ」

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 場所は例の廃村近く。目に見えないよう周囲に這わせた蜘蛛糸センサーは、密かにカモフラージュしつつ設置しておいた小型の魔力中継点マナ・ポータルへと繋がっていて、複数、または強力な魔獣や獣の群れ、多数の集団などがそれを踏むと、この隠れ家に設置した魔力中継点マナ・ポータルへと警告を送る。
 似たようなものは他の要注意区画にも設置してあり、既に何度かの警報は鳴っているが、今回はその中でも特に危険な兆候を示す“戦闘状態”を察知した時の反応。
 廃村近くで何者かと何者かが戦闘をしているようだ。
 
 小型魔力中継点マナ・ポータルから大蜘蛛を召喚。【視界共有】で周囲を確認すると、例の雪狼の群れがオーク達と戦っている。
 
 オーク達は3人。例の細目ひょろのっぽと、隻眼の昭和レスラーに、もう1人は体格も大きく筋肉質で、いかにもオーク戦士、と言う感じの1人。ただ、肘から先の左腕が無いことを除けば、のはなし。
 3人は周りを十数頭もの雪狼の群れに囲まれ、かなり形勢は不利。
 雪狼は魔獣の一種ではあるが特別な魔法的力はない。ただ魔力が増して成長すると、氷狼と呼ばれるようになり、冷気のブレスを吐く。
 その上位種がどうやら群れのリーダーで、やや離れた位置に陣取って群れを仕切っている。円を描くような動きで取り囲む雪狼は、時折数体が牽制の攻撃を仕掛け、オーク達がそれに反応するとすかさず別の数体が逆から仕掛ける。隻腕マッチョのオークは木製の大きな棍棒を持っているが、それを振り回してもまるで当たらず、また古参レスラーっぽい1人はやはり木の盾と木製の槍を使い反撃しようにも、盾で防いだ後に素早く木槍を繰り出す……とは出来ず、必ずワンテンポ遅れる。動きからすると、やはり隻眼故に視野が狭い為、スムーズに反撃出来てなさそうな感じだ。
 そして細目ひょろのっぽのオークは、武器らしきものは僕が使うのと同様の歩行を補助する為の杖だけ。
 彼らの命は完全に風前の灯火。体を壊しているはぐれオークの3人では、この氷狼をリーダーとする雪狼の群れには勝てそうにない。
 そして、助けてやりたいのはやまやまながら、ここでそれをしてしまって大丈夫なのか……それが、分からない。
 余剰在庫をいくらか頂き交換する影響度と、殺されそうなところを助ける事の影響度とを比べれば、間違いなく後者の方が大きい。今の時間が元々僕のいた時間の過去であるということからすれば、そこで僕が誰かの生き死にに介入してしまうのは余りに危険だ。
 あ~~~……けど、だけど、しかしよ……!?
 
 ケセラ・セラ。なるようになれ!
 
 大蜘蛛が魔糸を放ち数頭の雪狼を絡め捕る。突然の乱入にその場の全員それぞれに驚きを現すが、まず一番目に動いたのは古参レスラー風のオーク、ビージャ・ヤガ。盾を掲げて一方の雪狼達へと体当たりして跳ね飛ばして活路を開く。その後ろに大柄な隻腕オークが続いて棍棒を振り回し、最後に杖持ちの細目ひょろのっぽオーク。
 だが、それだけでは囲みは突破出来ない。別の数頭がすかさず進路を塞ぎ、またも囲まれるが、廃屋の壁近くまで移動したことで、雪狼が攻めてくる方向を減らせた。
 壁を背に再び陣を整える3人のオーク。
 蜘蛛糸に捕まった三頭ほどの雪狼はもがきつつも完全な拘束にはいたらず。
 三射、四射と繰り返される蜘蛛糸攻撃。絡め取りつつさらなる追撃は火。
 小型魔力中継点マナ・ポータルを通じて僕の【発火】の魔法と蜘蛛糸とを合わせての炎の蜘蛛糸攻撃。もちろん、蜘蛛糸自体はそれで燃えてしまう。けど体中を絡め捕り縛り上げた蜘蛛糸が燃え続けることでのダメージに、何よりも火に焼かれる事への恐怖心は雪狼達を怯ませる。
 
 そこへウォオオオン、と雄叫びを上げるのは、群のリーダーの氷狼。寒気の吐息を吐きかけて、延焼する蜘蛛糸の炎を吹き消しつつ、群れの雪狼達を鼓舞。
 雪狼達だけの群れなら先ほどの攻撃で怯ませて追い払えたかもしれないが、このリーダーが居るとそうもいかないか。
 
 オーク達は異変を感じ、再び辺りを伺う。この機に逃げ出す、と言うのも判断が難しい。確かに何者かが乱入し状況に変化はあったが、彼らからはそれが何かはまだ分からない。
 
「蜘蛛の使徒だ!」
 鋭く叫ぶのはひょろのっぽなオーク。僕の大蜘蛛を見定めたのか、そう言う言葉に他の2人も、おお、とうなずき返す。
 雪狼達は、半数は相変わらず彼らオーク達を取り囲みつつ、残りは広めに散会し、新たな襲撃者を探す。今は木の上に隠れているが、さすがに狼の鼻からは隠れ切れないだろう。
 囲みの圧が減ったのは彼らには有利。建物の壁を背にして攻められる方向も限定されてる。散発的な攻撃は、仕留めると言うより牽制だが、背後を気にせず対応出来ることで反撃も正確になってきた。
 
 こちらも木々の上を移動して逃げながら牽制の糸。火炎糸は氷狼の凍てつく吐息で消されてしまうので、今度は土属性を付与した強化糸だ。シンプルに糸の強度が上がることで、拘束をより強くする。
 何度かの強化糸の攻撃で数頭がさらに絡め捕られる。完全に拘束出来たのはまだ三頭ほどだが、部分的に自由を奪ったのも含めれば4割は戦力ダウン。オーク達もこちらの動きに合わせて反撃をし、さらに被害を与えてる。
 
 打ち合わせも何もないのに、なかなかいい具合に連携が決まる。そう思った矢先……腹部に強い痛み。
 ゴホッ、と咳き込む。焼けるような熱さ……いや、冷たさを感じさせる横腹には、もちろん何も起きてない。食らったのは大蜘蛛。それまで群れの指揮に徹していた氷狼が、樹上の大蜘蛛へ飛びかかり、凍てつく息吹とともに牙を突き立て切り裂いた。
 傷そのものはそれほど深くないが、氷狼特有の冷気によるダメージが大きい。食い付かれるのはなんとか回避し、糸で別のより高い枝へと逃げる。【視界共有】だけで【憑依】をしてたワケでもないので感覚的なもの以外こちらへのダメージフィードバックはないが、それでもこの感覚はキツい。使い魔と感覚を共有すればするだけ、こちらからの指示は通りやすく正確になる。しかしその分、こちらへのフィードバックも増え、それが心身双方へのダメージにもなる。
 一定の場所に留まらず、常に移動しながら距離を保つ。正確な糸による攻撃はあまり離れていては出来ないが、近すぎると氷狼の匂いと跳躍力にやられる。大蜘蛛は相手の正面には決して立たず、隠れながら粘着糸で絡め捕り拘束してから毒牙で仕留めるのが基本で防御力は低い。
 魔虫だから魔力である程度は傷を回復出来るけどそれも有限。凍てつく息吹と牙に爪で攻撃され続けてれば、一撃が致命傷でなくとも命取り。
 僕の使い魔の中では、本来正面きってのガチバトル出来るのは唯一水馬ケルピーのケルッピさんだけども、ケルッピさんとてどちらかと言えば補助と搦め手向きで、ど突き合いには向いてない。しかも水辺ならかなり強いが弱点も多く、この極寒の地では寒さに耐えられず召喚すらまともに出来ない。
 どうあれ、ここは大蜘蛛で行くしかない。
 
 大蜘蛛は罠を張って待ち構えると言う習性から、一般的にそういう印象は薄いが、本気を出したときの素早さはかなりのもので、普通の人間ではまず対応できない。
 ただあまり持続力がないし、氷狼などの素早い魔獣には追い付かれる。
 今は樹上と言う地の利でなんとか逃げ続けているが、このままじゃいずれ捕まる。
 そうなる前に手を打たねばならない。
 小型魔力中継点マナ・ポータルは魔力の中継点として使える。つまりこの場所から魔力中継点マナ・ポータルの位置へと僕の魔力を送り込んで、魔術の効果を発現させることが可能だ。遠隔での魔術の行使も、魔力中継点マナ・ポータルの機能の一つ。
 ただ、ダンジョンバトルのときと違って、魔力溜まりマナプールのキーパーデスクを通じて魔力中継点マナ・ポータルの周囲を確認する事は出来ない。正確な遠隔魔術の行使をする為には現場の“目”が必要で、それは今現在、【視界共有】出来る使い魔を通じてするしかない。
 
 遠隔魔術は普段より制約が多い。正確性のみならず、威力も含めて効果が落ちやすい。
 術式そのものをより遠隔魔術に適したものに改変するのが最も良いが、アドリブでそれをやれるのはかなりの術者。
 だが……。
 
 見失ったか、こちらの動きを牽制出来てると考えたのか、氷狼の追撃が緩む。
 厄介だが直接的な攻撃を仕掛けてこない大蜘蛛より、容易く仕留められる“餌”としてのオーク達を優先するつもりか。
 再び攻撃が増えた事で傷の増えるオーク達。
 戦士としては何よりも無尽蔵のスタミナ、疲れ知らずとして知られているが、年老い、また怪我も抱えている上、おそらくははぐれという事でオークの主神“暴虐なる”オルクスの加護も得られないだろう彼らは、既にかなり疲弊してきている。
 遠隔魔術で、しかも小型魔力中継点マナ・ポータルを通じて出来る助力は限られている。
 雪狼達は速度を上げてさらに勢いを増す。
 【視界共有】を【憑依】へと切り替える。より精度高く周辺状況を認識し把握。
 湿った土、冷たい空気、地面に残る雪、松や白樺の木々。土、風、水。数式化された魔術は足し算であり引き算でありかけ算でもある。乾いた頑丈な【土壁】を生み出すなら火属性で乾かす。
 だが、その細かい計算を省くとどうなるか?
 簡単に言えばコストがかかる。要するにどんぶり勘定だ。大雑把に見当をつけてやりとりをする。そこで必要になるのは、高い魔力とセンスと直感、それから……。
 
 跳ね飛ばされる雪狼は、その毛に焼け焦げをつくり悲鳴とともにもんどり打って倒れる。
 突如現れた【炎の壁】……いや、【燃え盛る土壁】は、3人のオーク達の三方を囲んでいる。
 大蜘蛛による加勢をリーダーである氷狼が退けたと思っていた雪狼達は、この新たな状況に完全に混乱をしている。いや、突然【燃え盛る土壁】が自分たちの狙う獲物を守るようにして立ちはだかれば、混乱だけでなく恐慌に陥ってもおかしくないが、それはやはりリーダーの抑えが効いているのか。
 怯む雪狼達の前に立つ、一回り以上大きな氷狼。大きく口を開くと、まるで人狼の恐怖の遠吠えもかくやと言う吠え声と共に【凍てつく吐息】を【燃え盛る土壁】へと吐きかけるが、それで消されるほどに甘くはない。一瞬は勢いが衰えたものの、すぐに炎は復活する。
 その隙に、僕は大蜘蛛の糸を使って廃屋の上から3人のオーク達を引っ張り上げる。
 
「信じられん……だが、ゴウラ、お前の言った通りだったな……」
 隻眼オークが感慨深そうに大蜘蛛を見ながらそう言う。
「この大蜘蛛は、蜘蛛の女王の使い……。ただの魔物ではないようだ……」
 頷き返すのはひょろのっぽなオーク。
 そう、僕が彼らを助けると決めた理由の一つは、彼らが雪狼達に囲まれながら口にしていた会話を聞いたから。
 彼らは以前この場所で大蜘蛛と遭遇し、その後「物々交換」をするようになってから、どうやらその大蜘蛛の事を「蜘蛛の女王の使い」だと判断したらしいのだ。
 この場所に再びやってきたのも、その“蜘蛛の女王の使い”である大蜘蛛に貢ぎ物をする為。
 つまり、僕からのうかつな働きかけが無ければ彼らが今日、この場所に来ることはなく、であればあの雪狼達の群れと遭遇し、危うく餌にされる事もなかった。
 助けることで過去を変えてしまうかもしれない……のではなく、そもそも僕のせいで危機に陥っていたのだ。
 
 彼らはぐれオーク達はほぼ外界とは接触していないようで、また彼らと雪狼達とのテリトリーが重なり合って居る以上、彼らの生死が外界に大きく影響する可能性もなかっただろうし、また今日でなくともいずれはお互いに遭遇しこうなる可能性は高かった。
 けど……過去へと来て、その事に気付いてなかった最初のグラシアさんの件を除けば、僕はなるべく歴史へ影響を考えて、極力他の者達との接触を避け、また、助けることが出来るだろう人たちの多くを、見捨てると言う決断をしてきていた。
 理屈ではそれが正しいと分かる。分かるけど……それはとても“嫌な気分”だった。
 
 だからある意味……今はとてもホッとしてもいる。
 そもそもは僕の迂闊な行動が彼らを危機に陥れたのだけど、それでも、マッチポンプとは言え助けることが出来たのだから。
 
 氷狼は他の個体より高い跳躍力を持っているが、間に【燃え盛る土壁】がある上、流石に建物の屋根の上までは難しい。まごついているウチに大蜘蛛の糸で雪狼達を数頭ずつだが拘束していく。
 半数以上が身動きとれなくなった辺りで、今度はまとめて彼らを【土壁】で囲い込む。その中へ叩き込むのは例の【毒霧】。無差別範囲攻撃かつかなりスローで自由に動ける相手からは容易く避けられるものの、吐き気に悪寒に頭痛といった行動不能になるような状態異常のオンパレード。数頭は危うくも逃れたが、リーダーの氷狼含む殆どが倒れて痙攣している。こちらに関しても、今更ではあるけどやはり過去への影響力を考え、念のために殺しはしないでおく。
 その間、廃屋の屋根と屋根を繋ぐように蜘蛛糸のネットを貼ってはぐれオーク達を退避させ、かなり離れた位置で下へと下ろす。
 下ろされたオーク達は改まって大蜘蛛へと向き直り、
「“蜘蛛の女王の使い”よ、我らへの度重なる助力、感謝する」
 と礼をする。
 
 困った事に、もはや僕の使い魔大蜘蛛が“蜘蛛の女王の使い”と言うのは彼らの中では確定事項のようだ。ううむ……。
 
 が。
 
 そこへ、不意に全く異なる空気を纏って現れた人物が居る。
 薔薇の香りでもするかのような華やいだ、まだ雪の残る山間の廃村には全く不似合いな優雅な足取りに、艶めいたドレス。
 傍目には防寒性も防御力も全くない、無防備極まりない深い紫色のそれは、ひらひらとしなやかな脚にまとわりつきながらも、この荒れた足場での移動を阻害してる風ではない。
 見る者には、この場所を歩いているのに歩いていないかのような、不思議な感覚を与える。
 
「……まぁったく、時間かけ過ぎじゃないの」
 久し振りに聞くその声もまた、気怠げでいて艶めいてもいる。
 
 その突然の珍入者に、オーク達3人は驚きながらも呆然とし、また全く反応出来ていない。
 
「まずは……」
 
 そのオーク達へと視線を向けつつ、細くしなやかな指をくるりと回して突きつける。
 
「アナタ達は雪狼の群れに襲われるもなんとか撃退して帰った。“蜘蛛の女王の使い”だとか奇妙な大蜘蛛だとか、謎めいた美女だとかとは会ってない……」
 不意をついたとは言え、いきなりの催眠暗示。かけられたオーク達はやや呆然としたような目つきになり、だが3人で顔を見合わせながら大人しく歩き出す。方向は彼らの集落だ。
 
「で、どう?」
 今度は大蜘蛛に向かいそう語りかけてくるエンスヘーデ。
「“鍵”の作り方、だいたい分かったでしょ?」
 微笑む顔は確かに魅力的だが、こちらとしてはその得意気な感じが、ちょっとばかしはしゃくに障る。
 実際、彼女の言う通りだ、と言う事も含めて。
 
 
 
 
 
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