遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!

3-234.クトリア議会議長、レイフィアス・ケラー(89)「ガンボンちゃん?」 

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 あたたかな陽光が木々の隙間から降り注いでいる。草木の香り、土の匂い。笑いさざめく女たちの声に、小川の流れる音。
 目に、耳に、肌に、鼻孔に感じる全てが、この場所の穏やかで緩やかな時の流れを表している。まるで、現世の全てを忘れてしまうかのように。
 
 けれども今、僕の心中はそう穏やかとも言い切れない。
 ウッドエルフ様式の樹木家屋の中、エンスヘーデに案内されて着いたその室内には2人の女性。1人は南方人ラハイシュだ。全身黒のタイトな服装で、ドレッドがかった長い髪を頭頂部で束ねている。体格はやや小柄だが筋肉質でしなやか。大きなつり目とぽってりと厚めの唇。表情が殆どなく、それと同じくらいに気配も薄い。
 そしてもう1人は、南方人ラハイシュの女性と比較するとやや大柄で肉付きが良い。肌の色や面差しからすると、東方シャヴィー人系の人種のようで、やはり長い黒髪を軽く束ね、布を巻きつけている。
 その上で、さらには眼鏡。
 僕が入って来たときには、ベッドで上半身だけ起こした状態で本を読んでいた。
 
「ああ、来たね」
 
 エンスヘーデに声をかけられ顔を上げ、開口一番にそう言う彼女は、名をヘルヴォラと言う。
 “幻惑の魔女”エンスヘーデに、南方人ラハイシュの女性はマヤ、そしてヘルヴォラの3人が、この“魔女の谷”を取り仕切る“3人の魔女”であり……我らダークエルフの守り神、混沌のまつろわぬ神である三美神、ウィドナ、エンファーラ、ヒドゥアの“代理人”……つまりは、“使徒”なのだと言う。
 
「あなた方ダークエルフの言う三美神、“蜘蛛の女王”には8人の使徒がいるの」

 これは、僕ももちろん知ってはいる。ただし「話としては」と言うだけで、実際にその使徒を見た、会った、と言う者は殆ど居ない。三美神の使徒たちは、例えば聖光教会のように表立って信仰し、布教したりはしない。
 三美神の使徒たちは、あくまで世の中の裏側に隠れて存在している。
 そう、だから彼女達のように「我々が三美神の使徒です」なんて言う事は、まず考えられないのだ。
 
「まあ、疑うのは当然だね。むしろ当たり前に信じられたらそれこそ問題だし」
 微笑んでそう言うヘルヴォラ。
「我々が“使徒”だと言う事は、普段なら口にすることはない。それを明かすのは特別な相手か、特別なときだ」
 ベッドの脇で椅子に座っているマヤが、平易な声でそう続ける。
 
「───今は、そのどちらです?」
「両方」
「アナタがここへ来たこと、そしてアナタ自身。そのどちらも特別だから」
 
 会って間もない、さして親しくもない誰かから「アナタは特別」なんて言われてのぼせあがるほどにウブではない。けれども、うぬぼれや自尊心からではなく、僕自身にこの世界にとって特別と呼べる要素があることは分かって居る。
 問題は、その特別と呼べる部分、理由が……幾つかのレイヤーに別れ、何種類かあることだ。
 
「えぇ……まあ、トゥエン・ディン師がどこまで具体的に伝えてくださっているかは分かりませんが、確かに僕は今、“特殊”な状況にあります」
 僕が立てた仮説に関しては、全てトゥエン・ディン師に話している。その上でトゥエン・ディン師は“幻惑の魔女”エンスヘーデを紹介しているので、その仮説を踏まえてのものだとは思う……のだ、け、ど、も……だ。
 
「そうね、かな~り“特殊”な状況。けどその原因が何か……」
「え……と、“鍵”の暴走……ではなく?」
「そこだ」
 今までよりやや低い声で、ヘルヴォラがそう言ってくる。
 
「つまり、何故君の中に不完全ながらも“鍵”が出来、それによって繰り返し転移をするような事になっているか? その原因についてだ」
 ド真ん中直球で、まさに今の僕が知りたいことに迫って来る。
「それが、分かるんですか……?」
「そーねぇ~。アナタが思ってる以上に、ね」
「もったいぶって変に引っ張んないであげなよ。ここからは私が全部話すから」
 相変わらずおどけた顔のエンスヘーデに、ヘルヴォラがやんわり牽制しつつ続ける。
 
「いい? 君の……おそらく君が立てただろう仮説は、ほぼ正しい。トゥエンからの手紙ではかなり断片的にしか書かれてはいなかったから、細かいところにはやはり細かな齟齬はあるかもしれないけどもね。とにかく今、君の中には“不完全な転移の門の鍵”が作られている。
 そのきっかけは、おそらく転送門による転移を何度か経験したこともあるだろうけれども、重要なのはそこじゃない。
 それはあくまでただのきっかけで、原因ではないからだ」
 そう、転送門による転移だけなら、ガンボンだって一緒に同じくらいは経験してる。
「それが作られたのは、元々いずれは君の中に作られるはずだったものだからだ」
 生まれつきの資質、ということか? と考えていると、ヘルヴォラは続けて、
「そしてそれは、生まれつきの身体的または魔力的な資質からではない」
 と言う。
「もちろんそれらによって、“鍵”の作られやすさは変わる。けれども、君の中の“鍵”はそう言うものではないんだ」
「では───?」
「それは、君が“蜘蛛の女王の使徒”たりうる器だからだ」
「……え?」
門番ゲートキーパーにして語り部ストーリーテラー、君たちの言う“闇に秘する”ヒドゥアの代理人……」
 ヒドゥア。三美神の一柱。世の裏側に潜む“秘密”を司りし神。
「つまり君はその後継者の候補……私の跡を継ぐことになるかもしれない者の1人なんだ」
 それは……、
「何故……ですか?」
「───そう言うものだからね」
 
 運命なり宿命なり……そう言うものだと決めてしまう言葉は様々ある。或いは伝説や伝承に連なる逸話、或いは人との交わり、関係、出会いもそうだ。
 僕が“蜘蛛の女王”……いや、“闇に秘する”ヒドゥアの使徒となる可能性のある“運命”だとして、それは何故で、また彼女らはどうしてそれを知ったのか?
「今の君個人の意志とはまた別の話だ。かつての君、またこれからの君がそうあるかどうかの選択をした。
 けれども、君が今の生を生きている間に“使徒”となるかは分からない。或いは全く無関係なまま生を終えるかもしれない。
 だが今の君が抱えている“鍵”の問題は、その事に起因する。だから、それを安定させる為には、“使徒”としての適性を高める訓練が必要になる」
 
 ◇ ◆ ◇
 
 “使徒”としての訓練、と言われて想像するような事が何か、と言うと、例えばハードな魔力循環法だとか、或いはアランディのレンジャーキャンプのような身体能力を高めるトレーニングだとか、そう言うものになりがちだ。
 けれどもヘルヴォラの指導する訓練のほとんどは、そう言うものではなかった。
 
 どういうものかと言うと……。
 
「こことここと陰影の差を、もっと線ではなく面でとらえて」
 とか、
「この段での心理描写が、後半のフックになってないのが惜しい」
 とか、
「テーマへのアプローチをきちんと考えている? 技術はあくまで、表現したいテーマの為にあることを忘れないで」
 とか……。
 
 何故か知りませんが、創作芸術活動ばっかりしてるんですよ?
 ドユコト!?
 と、思いますし、聞きました。聞きましたよ、ええ。
 すると曰わく、「“鍵”と“門”を正しく機能させる為には、創造力とそれを具現化する思考力、スキルが必要になるから」
 とか言うんです、ええ。
 
 なので、絵を描いたり彫刻作ったり三題話で小咄を作ったり、陶芸したり、また音楽を奏で歌を歌ったり……。その合間合間には、魔力循環法だとか魔術理論の勉強やら、あとまあこれは特に“門”とは無関係に必要な義足を使った歩行や様々な動作の練習やらを、日々繰り返している。
 その他の時間は、日溜まりのテラスでお茶会をしたり、ヘルヴォラの蔵書を読ませて貰ったり、子どもたちも入れてゲームを楽しんだりと……ほぼほぼ、長い休暇のようなまったりのんびりでスローな生活。
 秋になると次第に冷え込み、雪も降り始めるが、この谷の中だけは結界の効果もありけっこう穏やか。
 とにかく、そんな日々だ。
 
 
「聖光教会の“闇の主討伐連合軍”が大敗したそうだ」
 そう報告してくるのは闇にとけ込むかの黒装束姿のマヤ。彼女はこの“魔女の谷”の中では諜報を担当しているらしく、見かけない期間が続くな、と思うと、不意に戻ってきて何かしらの情報を持ってきている。
 もちろん大まかな情報は他の“魔女の隠れ谷”からも入って来るが、マヤの隠密能力はかなり高く、対象の深いところまで潜って探りだせるのだそうな。
 “幻惑の魔女”エンスヘーデは、ときおり谷の外へ出掛けはするけど、だいたいは谷に居る。
 逆に、ヘルヴォラはほぼ全く出掛けない。
 
 彼女は健康状態もあまり良くないようだけど、それが何故かはあまり知らない。体格は良いので元から病弱ってワケでもないのかな、と思っていたけど、かなりの長患いらしい。
 エンスヘーデもマヤも、その他の魔女たちも、ヘルヴォラの状況を良くする為に色々探してきたり試したりしてもいる。
 
「その討伐で、聖女候補のひとりが消えた」
 
 続くマヤの情報は、“闇の主”トゥエン・ディン師のことではなく別の話。
 少なくとも交流はあるのだから少しは気にしてそうなものだと思うけど、そうでもないのか、或いはトゥエン・ディン師が「死んでない」ことに確信でもあるのか。“闇の森”ダークエルフはほぼ後者だけど、改めて考えると元いた時間軸では討伐戦による行方不明からじき1年にはなろうかというぐらい。そろそろ疑う連中も増えてきたンじゃなかろーか、という気もせんでもないけど、まあ寿命の長いダークエルフからすれば1年2年は誤差の範囲。この辺、ダークエルフとして理解できる部分もあるけれども、前世の人間だった頃の感覚からするとちょっと違和感もあったりはする。
 
 何にせよ、“谷の魔女”または“蜘蛛の女王の使徒”としては、闇の主の現状より、その聖女候補とやらの安否の方が気になるらしい。
 
「あの~」
「なあに?」
 マヤを含めた“3人の魔女”が揃ったティータイムに、そう話を切り出す。
「聖女候補、とは、あの聖光教会が認定した、光属性魔力に長けた女性のことですよね?」
「うん、そうだね」
「僕らダークエルフとしても、聖光教会はまあ天敵みたいな相手で、また“女王の使徒”であるあなた方にとっても……そうですよね?」
「そうだね」
 
 魔力に満ち溢れ、魔獣や魔物の跋扈するこの世界では、生来的な魔力属性に乏しい人間という種族は、個体としては弱者になる。
 エルフのように膨大な魔力を持つでもなく、ドワーフのように魔鍛冶、魔導具作りや付与術に長けるでもなく、またオークや獣人種のような高い身体能力や鋭敏な感覚があるでもない。
 古代ドワーフ文明やトゥルーエルフ文明が発展していた頃、か弱き脆弱な人間種は、かなり長いこと所謂原始人同然、洞窟に住み毛皮を身にまとい、棍棒や石器を手に、野獣や魔物に怯えながら屍肉漁りや木の実、草の根の採取などで細々と生き長らえている種だった。つまり恐らくは、当時のトゥルーエルフ等からすれば、今のゴブリンのような存在だ。
 トゥルーエルフ文明が滅び、残ったエルフ、オーク達はそれぞれの領域へと半ば引き籠もり、古代ドワーフも次第に衰退して後、人間種は徐々にその高い繁殖力と旺盛で貪欲な野心から、空白となった世界をどんどん版図に治めていった。
 先史文明を模倣しつつも独自の文明を作り出した人間種は、次に魔術を学び始める。
 最初に魔術を獲得したのは西方ジャルダル人だと言われている。彼らはハイエルフを信仰し、ハイエルフ達から魔術を学んだ。そしてそこで作られた人間の魔術理論が伝搬して、また鍛えられた魔力循環による魔力適性がその後の世代に遺伝していくことで、エルフやドワーフには及ばないものの、その文明に様々な形で魔術を取り入れて行った。
 聖光教会はその中でも、神への信仰と魔術を融合させた集団、勢力の一つだ。
 人間がある時期に自ら扱いきれない魔術と言うものを畏怖し、魔女として迫害してきた事が、この“魔女の谷”の生まれた経緯でもある。
 だがその後西方ジャルダル人を通じて、エルフ程の魔力が無い人間にも扱える魔術が広まりだし、結果として“魔女”への迫害は減ったが、それはあくまでも損得勘定からのものでしかなく、より原初的な魔術への恐れは無くならない。
 その「魔術への恐れ」を闇属性魔法へと転嫁し、光属性魔法を「神聖魔法」と称して特別視させて利用した。
 つまり、「神の御業で邪神の齎す災厄を打ち払う」と言う構造……教義を作り出したワケだ。
 発足当初の聖光教会は、どちらかというと主に治癒術と魔獣や魔物の脅威への防衛を主とした素朴な共助団体だったらしい。
 けれども教団が大きくなり権威を持つようになってからは、次第に魔獣や魔物だけではなくダークエルフやオークを闇の種族として敵対視し、さらには獣人種やエルフ全般、ドワーフと言った“非人間種”まで否定的に扱う、いわば「人間至上主義」とでも言うかに変質化していった。
 勿論、混沌の神々とされる“蜘蛛の女王の使徒”、だの、“魔女”だのは、間違い無く“敵”扱い。
 
 その“天敵”とも言える聖光教会が認定した“聖女候補”は、光属性の魔力適性が高く、いずれは高い能力を持った治癒術士、また対不死者アンデッド、対闇属性魔法への切り札となりえる素質の認められた女性を指す。
 クトリアでは現在“黎明の使徒”を率いているグレイティアさんもかつての聖女候補。ただし彼女は人間至上主義と化した聖光教会の教えに疑問を持ち、設立当初への原点回帰を主張する分派、“黎明の使徒”へと帰依したため破門されている。
 他にも聖女候補とされた女性は何人かは居るはずだが、ここでの疑問は何故その“天敵”である聖光教会の聖女候補の安否をマヤが探っていたのか……だ。
 
「ふふ~ん? 間違えちゃダメよ~? “聖光教会”はわたしたちには敵対的。けど、“聖女候補”自体は別に敵でもなんでもないんだから」
 エンスヘーデが相変わらずの口調でそう言う。
 
「光属性と闇属性を相反し敵対する正邪の構図に落とし込んでるのは、あくまで聖光教会とそれを信じる一部の人間達だけだ。そうだろ?」
 そう、確かにその通りだ。僕としたことがつい思考が彼らの理論に引きずられてしまっていたようだ。
 けれども、
「とは言え、聖光教会によって聖女候補として認定された以上、彼らの勢力に取り込まれてしまう可能性の方が高いのでは?」
「そうなればそうなっただよ。だからと言って我々から仕掛ける事はない。それに……」
 ここで、ヘルヴォラが少し間をおき、それをエンスヘーデが引き継いで続ける。
「わたしたち……“使徒”であり“代理人”であるわたしたちは、“蜘蛛の女王”の編み込んだ運命の糸の流れを少ぉ~しだけ識ることが出来るの」
「それは……」
 ある種の未来予知……?
「アナタがここへ来ることも、また今姿の見えなくなった“聖女候補”に、“闇の主”……それから、ガンボンちゃん達との糸が絡まり、巡り会う事になるだろう事もまた……“運命の糸車”により織り込まれ識ることの出来ることの一部」
 
 ん? ガンボンちゃん? 今、ガンボンちゃんって言った?
 
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