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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-232.クトリア議会議長、レイフィアス・ケラー(87)「今回は信用出来る」
しおりを挟む「お手紙はちゃんと書けたかしら?」
軽く唇の端を上げて微笑むように彼女が言う。
「ええ、まあ……多分」
つけペンを置いて、ふうむと文面を見直す僕。
さてこれで十分に伝わるだろうかと考えるが、最後の最後まで不安は拭えない。
「ンフ、まあどんな文面でもわたしが責任持って届けておくから、後は安心して出発しなさいな」
彼女はまた、紫の鮮やかなルージュを引いた唇を軽くゆがませてそう言う。
安心できるかどうかは別として、実際彼女に頼むしかないのだ。
“幻惑の魔女”と称される希代の魔導師、エンスヘーデ・ウイドゥ。そして一部の者たちからは、“蜘蛛の女王の代理人”として知られる存在。彼女が今の僕の頼みの綱なのだ。
◇ ◆ ◇
そこに行き着くまでは、本当に本当に長い苦難の道のりがあった。
まず最初は、南海諸島近辺にあった邪教海賊のアジト。そこでヴォルタス家と母ナナイによる海賊討伐に遭遇し、次はクトリアのモルダールにて、古の狂える吸血鬼モルヴァルトの封印されていた洞窟。そこでもまた、母ナナイがその吸血鬼を討ち果たす場面に出くわす事になる。
その二つの場面、時間としては海賊討伐はモルヴァルト討伐の約20年後。母の証言によれば、偶然モルヴァルト討伐をした際に、そのモルヴァルトに支配されていたアルバ達オクローネ家ゆかりの者達と知り合い、それを助けて一旦は別れる。
その後、約20年の後に再びクトリアへ来た際に、アルバ達の行方を探そうと試みるもまるで消息が分からず、その流れのままこれまた成り行きでヴォルタス家と関係し、バラバラだった海運業者たちにその他船乗り勢力をまとめ上げ、さらには火山島ダークエルフ達とも渡りをつけて海賊討伐のための武装船団連合を作り上げたと言うことらしい。
つまり、僕は「偶然にも」“門”を潜ってしまい蜥蜴人の術士アジルの隠れ家へと転移し、そこから出るために何処へ繋がるかの分からない“門”を使ったところ、「偶然にも」過去の母の元へ転移するという事が二回も連続して繰り返された。
世の中の全ては偶然の集積である。しかし、同じような偶然が何度も立て続けに起きれば、そこには何らかの必然的理由がある。
その後も繰り返された「偶然の転移」においても、母ナナイの近くに転移することは何度もあり、けれども母ナナイとは全く関係ない場所、時間へとの転移もあった。
ただ、どの場合でも、今の僕自身と何らかの関わりのある人達の近く、しかも全てではないものの、何かしら大きな事件、転換期となる出来事、場面に遭遇するパターンが多発している。
つまり、そこに何かしらの法則性がある。
何度目の転移かすぐに分からないくらいの転移を経て出たその場所は、なんと僕がはじめに転移をする事になった闇の森の地下深くの古い転送門。
ただし、時間軸としては僕が転移するより前。まだ崩落が起きておらず、辺りは静寂と暗黒に包まれている。
何度かの転移で分かった事の一つなのだけど、僕のこの転移現象は一過性の“不運”や“偶然”ではなく、なんというか……例えばSFもので言うタイムリープのように、がっつりと繰り返し起きる現象としてルーチン化してしまっているようだった。
アジルは「素養のある者」が、「“竜脈”を通り抜ける為の“門”の場所に来る」と、「稀に、その“門”が開いているときに転移してしまう事がある」、と言う言い方をしていた。
けど、今の僕に起きてる現象は全くそんなレベルの話じゃない。
“門”のある場所から“門”のある場所へと転移する。それは転送門やら何やら含めての一つの現象で、それを意図的に利用するか、偶然通ってしまうかの違いがある。基本的にはその二つのパターンがあるワケで、最初は後者が僕に起きたのだとそう考えていた。
けれどもアジルの言った通りに、「周期的に開く“門”に、偶然ハマってしまう」のなら、何故僕はこう立て続けに転移し続けているのか?
つまり、僕に起きてる現象は、その二つのどちらでもない。
その原因は何か?
何度も起きた転移現象とアジルの言葉。そしてそれ以前に読んでいたいくつかの本による記述に、転移しつつ検証して判明した幾つかの事実。
そこから導いた仮説は、「“鍵”がバカになった」だ。
“鍵”と言う言葉はアジルの話にもあったし、過去に読んだ幾つかの本でも類似の記述があった。
僕はそれを最初は物理的な意味での“鍵”かと考えていたが、多分違う。いや、或いはそういう物理的な形で“鍵”にしてあるものもあるかもしれない。多分ある。ただそれは本質ではない。
素養のある者、と言う言葉の“素養”。おそらくはそれが「鍵の素」だ。
転送門が無くとも、“竜脈”の“門”を利用し、自由に転移が出来る者の“素養”。その“素養”を持つ者が、それを一つの才能と見做して、何らかの方法で鍛え、技術のようにすることで、自分の中に“鍵”を作り出す。
その“鍵”を持ち、きちんとした使い方を心得れば、恐らくはアジルのように法則に合わせて自由に“門”を使って行き来が出来るようになる。
僕は、多分その“鍵”が出来かけの状態。その為、自分ではコントロール出来ないかたちで転移を繰り返すハメになってしまっている───。
もちろんコレはただの仮説。そうではない可能性はあるけれども、そうである可能性が高いと考えてる。
で、それをさらに突き詰める為には、自分1人では無理だ。誰か、この仮説にさらなる視点、推論を重ねてくれる人物が必要になる。
だからここが重要だ。
◇ ◆ ◇
この場所は闇の森の古代トゥルーエルフ遺跡の中でもかなり古い、地下深くの地層にある。多分、闇の森が生まれるよりも前に作られた場所だ。
千年、二千年どころではなく、それこそ数万年単位の昔。
そして僕らダークエルフも、また代々の“黒金の塔”の支配者である“闇の主”も知らない区画。そのハズだ。
だから、ここから“黒金の塔”へと向かうのはけっこう大変。どう移動すれば良いか、どのくらいの距離があるか、何より今がどの時代なのかも正確には分からない。何度かの転移で、転移を繰り返す度に時代そのものはだんだんと元の時代に近付いて来てはいるようだったから、可能性としてはそんなに昔と言うことはなさそうだけど、それとて確実じゃない。
まずはいつも通りにインプを呼び出し斥候をさせる。呼び出すと今回は、今までの「代理の野良インプ」ではなく、僕が自らデザインした姿を付与した熊猫インプ。と言うことは、この時代には僕は既に生まれていて、かつインプ召喚に成功している。闇の森に居た頃は、まだ召喚術士としても未熟も未熟で、闇魔力の濃い闇の森の中で闇属性のインプを上手く操ることが出来てなかった。
けれども今は、ダンジョンバトルを経験もし、技量も上がってる。この時点での熊猫インプとはそんなに馴染んでないし、また熊猫インプ自体の魔力も低くて使える魔法も少ないが、僕の術士として力が高くなっているため、なんとか扱える。
移動出来る範囲を確認し、進路を決め、行き止まりから先は穴を掘らせたりして先へ進む。
かなり深い階層ではあるが、どこかで地上には繋がっている。まあ僕の目的からすると、あんまり簡単に地上に出てしまうのも困るっちゃ困る。目的……と言うか、基本的に知ってる誰かとは極力会いたく無いし、関わりたくないからね。
理由は言うまでもなく、何がどう未来に影響するかが分からないからだ。
まず一番会いたくないのは母のナナイ。絶対間違い無く問題を起こす。
エヴリンドにエイミ、アランディ等とも会いたくない。影響が大きい。と言うか基本、ケルアディード郷の誰かとは絶対会ってはいけない。
他郷の中では、父親違いの兄であるグレイシアスのトレントンなんかは、その辺信頼出来る方だけど、その祖母のジーンナはまぁーったく信用出来ない。その夫である帝国人魔術師のキャメロンに至っては尚更だ。
会って、かつこちらの状況が分かられても問題なさそうなのは、本好き仲間であるモンティラーダの若手呪術士のバルトロラムス、我が叔母上のガヤン、そして……“闇の主”トゥエン・ディンくらいか……な、と。
バルトロラムスはお互いに本好き仲間としての交流があるし、彼も僕と似て郷の他の者達との交流が少なく、他郷となればなおさらなので、変に影響を与える可能性も低くはある。それに性格的にも口が堅い。
ガヤン叔母は言うまでもなく、信頼性は高い。
そして“闇の主”トゥエン・ディン師は、そもそも他人の些細なトラブルには興味がないし、一応僕は彼の師匠の子なのでそう無碍にも出来ない……ハズだ。
モンティラーダまでは遠いし、まあ言ってもバルトロラムスは……この件ではあんま頼りにはならない。読んでる本もだいたい同じだし、僕よりこの件に詳しいこともないだろうから、新しい視点での助言はあまり望めない。ガヤン叔母はかなり頼りになるとは思うけど、ケルアディード郷に行くのはちょっとリスキー過ぎる。最悪、僕自身とご対面したらどうなるか分からない。
頼りになり、口も堅く、行きやすいのは、やはり“黒金の塔”に居る“闇の主”トゥエン・ディン師だ。
協力的になってもらえるかどうかだけはやや不安ではあるけどね。
とにかく、ようやくなんとか自分から進展を得られる可能性のある場所へ転移したのだから、この機会を逃してはダメだ。このまま再びどことも知れぬ場所へ飛ばされ続けるのはもうごめん被りたい。今までもそれなりに色々と試したり試行錯誤したりはしたけど、どれも芳しい成果はなかったし。
穴を掘らせてたり上がったり下がったり。時折ちょっとした魔物や不死者やらともニアミスするけど、熊猫インプの斥候のおかげもありなんとか隠れてやり過ごす。戦わないのは勝ち負けだけの問題ではなく、勝てたとしてもそれが未来に影響してしまうのが不安だから。
しばらくして外に繋がったのは、やや小高い丘の辺り。
昼前のさわやかな風の吹くその場所に、僕は脂汗を滲ませる。
これは、今までのパターンからも容易く想像出来たことだ。だからまあ、覚悟はしていた。にしても……ちょうど外へと出た場所、そのタイミングが、こうまで想定通りだと、出来過ぎと思えてしまう。
いや、実際、嫌なもんだよ。
改めて、客観的な第三者目線で、自分がかつて殺され……いや、“殺されかける”場面を目撃する、というのは。
けれども、嫌なものではあるんだけど、今この状況で改めてそれを見ると、なんというか、「あ~……」と言う感覚が強い。
ゴブリン・ロードユリウスのあの異常性は改めて見ても僕がどうにか出来るレベルではないし、特に今思えばこの時期のユリウスは、おそらくは前世の記憶、つまり「ヒトとしての意識、人格」がきちんと統合されていない、半ば怪物としての混乱した状態だったと思われるので、野営地跡の戦いでいうところの最終形態かつ怪物的な闘争本能のままに暴れてた。どうあがいてもどうしようもない“不運”だったが、それら含めて客観的に捉えられている。
そして、それをきっかけに、確かに一度は“死んだ”だろう僕は、前世の、別世界での記憶を蘇らせて復活して今がある。そのことも含め、複雑ではあるが、思ってたよりかは冷静でもある。
過去の自分が殺され、その様を最後まで見届け、“怪物”のユリウスが立ち去るのを確認してからゆっくりと移動を開始。ここから先は勝手知ったる慣れた道。“黒金の塔”までの間、誰かに会ってしまわないように注意しながら隠れ道を進む。
幾つかの関門を抜け塔までたどり着いた僕は、これまた別の誰かと会わないようにコソコソとしてトゥエン・ディン師の居るだろう研究棟へと向かう。普段なら勝手に入ることは出来ないし、アポなし突撃なんて怖くて出来ないのだけど、一か八かで師が無視できないだろう話があるので、まあ……なんとかなるかなぁ……。不安。
◇ ◆ ◇
「───そうか……」
地獄の獄卒でもそうはないだろうと言うくらいの顰めっ面で、対面したトゥエン・ディン師はそう言った。
これは別に、この話題に関して特別何かがあるから……とは言い切れない。だいたいいつも彼はこういう顔をしている。
まさにその名の通りの“闇の主”を体現するかのように真っ黒なローブと漆黒の髪。長く、ややウェーブのかかったその髪には、実年齢からすれば本来何本もの白髪が混じってて良いはずだけれども、強大な魔術師特有の年齢不詳な肉体もあり、パッと見にはまだまだ中年に差し掛かった辺りに見える。長命なダークエルフの“子供”である僕と並ぶと、年の離れた親子、或いは早婚続きの祖父と孫、くらいにも見えるけれども、実際の年齢差とはマッチしてない。
その、死神のような陰鬱な顔で、作業の手を止め肩越しに僕を睨む。いや、睨んでいるのではなくただ見ているだけなのだろうけど、こちらからすれば睨んでるようにしか思えない。
そのまましばらくの沈黙に、こちらは心臓が凍りつくかと言うような感覚。突然の訪問に、さらにはトゥエン・ディン師にとっての「秘密の開示」。どうあっても「楽しい会話」にはなりようがない。
「───まず、その“怪物”は、すでに……いや、この今の時間から先の時点で消滅したと見て良いのだな?」
“怪物”……つまりはこの時間軸でついさきほどこの時間軸の僕を“殺した”ゴブリン・ロードのユリウスが、だ。
「厳密には分かりません。ただ、母のナナイにより追い詰められ、その後“人狼”と化した別の者と戦いで消耗し、その存在は確認出来なくなりました」
再び考え込むように黙る。
“怪物”の存在は、トゥエン・ディン師にとっては秘密の研究であったはずだ。おおまかには魔導生命体の研究をしている、とは知られていたが、具体的な研究成果は誰も知らない。何より、彼も所属している魔術師協会的にはかなりセンシティブな研究で、聖光教会からすれば完全に邪術……と、そこまで考えて、もしかして聖光教会の“闇の主討伐”のキッカケってこれ? と思い出すが、まあ確証もないし、この時間軸からは完全にトゥエン・ディン師に関わる“未来”の話なので、口には出来ない。
そこへ、例の“手紙鳩”が舞い降りて来て、トゥエン・ディン師の手元で一枚の羊皮紙へと変化する。送り主はガヤン叔母。先ほどトゥエン・ディン師の方から「今日はレイフが来るはずだがまだ来ていない」と問い合わせをし、その返事が来たようだ。
それを読み、トゥエン・ディン師はふぅ、と深く息をする。
「───お前の言うとおり。隠れ路のそばで死にかけのお前が発見され、今必死で治療をしてるとのことだ」
僕が未来から来たことを証明する為には、この時間軸の“本物”の僕の存在を証明する必要がある。そしてさらに、この時間軸の僕が知ってるハズの無い情報を、かつ出来る限り未来に影響を与えない範囲で提示しなければならない。
“怪物”の存在に関する情報は、その両方を同時に満たすことができる。
僕らは“怪物”の存在を、ゴブリン・ロードのユリウスとの戦争になるまで把握していなかった。僕自身、もしかしたらアレは、恐怖心から生んだ幻のようなものなのでは? と半ば思っていたくらいだ。だから、トゥエン・ディン師の方から“怪物”に関する情報を僕らに伝えた事はないし、多分ハナから伝える気もなかったと思われる。普通に考えれば薄情、無責任と思えるけど、まあこの人はそういう人だ。
実際、この人が例えば母のナナイみたいな性格だったら、この話は絶対に出来ない。“怪物”の件が知られでもしたら、間違いなく率先して“怪物退治”に行ってしまう。そして、勝つにしろ負けるにしろ、間違いなく歴史が大きく変わる。
個人的に、その事にモヤモヤとはする。ユリウスは僕らの知らない間にかなりの被害をもたらしていた。闇の森ダークエルフ郷の何人かも殺されていたし、人間の旅人や商人にも犠牲者は居た。交流のあるウッドエルフ、カプレート家の“傲慢王子”のティヴォートとその側近達や、疾風戦団の班長だった人とか、仮に今の時点でユリウスを止められれば、死なずには済むだろう人たちは沢山居る。
けど、それは「止められれば」の話だ。
母ナナイでも一対一では止められ無かった。ガンボンはまだ来てないし、ガンボンが闇の森に来るには聖光教会による討伐戦が起こる必要があり、その為には……多分、トゥエン・ディン師が前の歴史通りに動く必要がある。
もちろん、その流れが何かしら変わってしまうと、僕が偶然にもガンボンと共にクトリアへ転移し、“王の試練”を達成する、と言うこと自体起こらなくなり、今現在ここでこうしている僕が消滅してしまうかも知れない……と言う問題もある。
ただそれとは別に、トゥエン・ディン師は自分の作り出した“怪物”がこの先に大きな犠牲者を出す、と聞かされたところで、それで行動を改めて歴史を変えよう、犠牲者を減らそう、などとは考えない。聖光教会が言うように闇の術士だからと言って必ずしも邪悪とは限らないが、ことこの人に関して言えば、邪悪……までは言い過ぎだとしても、酷薄で冷徹なのは間違いない。
自分の研究以外のほとんどには、興味が無いのだ。
そんな酷薄な人物だからこそ、僕は相談する事が出来ると考えた。酷薄で冷血ではあるが、別に加虐趣味や暴力性があるワケじゃあない。言うなれば倫理観に乏しい科学者タイプ。人としてはちょっと尊敬出来ないけど、だからこそ今回は信用出来る。
「もう一度聞くが、未来において、その“怪物”の存在は周知のモノになるワケだな」
「ええ、そうです。あくまで闇の森ダークエルフと疾風戦団の一部の中で、ですが」
「他には、何が知られた?」
射竦められるかの気分になるが、これはなかなか答えにくい。
「他に───とは?」
ギロリ、とさらに鋭い目。まるで魔力でも込められたかに思えるが、多分そういうものじゃない。
「……いや、いい。忘れろ」
不意にそう言って息を吐きながら話を切り上げるトゥエン・ディン師。当然まだ何か秘密は抱えているようだが、そこはこちらもつつきたくはない。
「まあ、良い。とにかくお前の情報はそれなりに有用だった。あの検体は廃棄したつもりだったが、想像以上に生命力があったようだな」
なんとなく、雑に話を切り上げようとしてる感じも否めないが、とにかくそう言ってトゥエン・ディン師は「僕の状況に対してのヒント」を持っている、助言者となりうる人物として、“幻惑の魔女”エンスヘーデを紹介してくれたのだ。
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