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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-231.クトリア議会議長、レイフィアス・ケラー(86)「しばらく続く予感しかしない」
しおりを挟む「揉めるな揉めるな! とにかく、ジーノの姪っ子は見つかったんだろ? なら、同盟も締結でメデタシメデタシだ!」
ジーノとセヴリアンの後ろから、ガチャガチャとうるさく入ってくる女性の声。その声……めちゃくちゃ聞き覚えがある。
「これで対海賊連合の両軸が出来た。あとは火山島の連中を引き込めば、まー完璧だろう?」
マジか。またか。またしてもか。そう嫌な予感がしつつ、隠れていた【土壁】の横からそちらを見ようとすると、グラシアさんが僕を押しのけつつ肩を叩き、
「うわ、うわ、レイちゃん、見てみぃ! あの人もレイちゃんと同じ、ダークエルフなんちゃうん?」
と、興奮気味に言う。
「だが……ナナイ殿、貴方は闇の森ダークエルフだ。火山島のダークエルフたちとは本当に上手く交渉出来るのか?」
セヴリアンらしき声がやや遠慮がちにそう言うと、
「まぁ~、なんとかなるっしょ?」
とお気楽な返答。
ああ、もう、まさに予想通りだ。
改めて気を取り直し、隠れていた【土壁】から出てきて母、ナナイと覚悟のご対面……と考えて覗き込むと……んん? 何か……何かがおかしい。
「ま~た、そう行き当たりばったりで考えてんだから……」
呆れたような声は、これまた聞き覚えのある男性のもの。
だが……。
「嘘……」
思わず漏れ出た声は震えてる。
「あんな、ジーノ、ウチな、この娘に助けてもろたんよ!」
そう言いつつ僕の手をひっぱりながら走り出すグラシアさん。
その僕の目が捉えたのは、やはり予想通りに母のナナイだが、どう見ても僕が知ってる姿より幾分若い。そしてその横に居る青年……人間の、東方人系で帝国人より平板な顔立ちの男性。それでいてほっそりしつつも背は高く面長で、黒髪に黒い瞳。
年は僕の知る姿よりかなり若い。若いが、間違いなくその人物。
ヤハル人の術士であり、アニチェト・ヴォルタス、そして“闇の主”トゥエン・ディンの師でもある、僕の父だ。
頭の中で、今までの奇妙な出来事が繋がる。冷静にその事について考えていると同時に、心の中では様々な感情が湧き上がり追いついてこない。
ここは過去だ。そして母のナナイと若き父、アニチェト等がヴォルタス家と協力し、当時南海諸島周辺を荒らし回っていたという海賊連合を打ち破る武装船団を組織していた、まさにちょうどそのときだ。
僕らダークエルフより老化の早い人間種の父は、僕が物心ついた頃には中年だった。魔力循環を鍛えた魔術師故、普通の人間より実年齢よりは若く健康な肉体を維持していたとはいえ、それでもエルフとは全然違う。その若い頃の父が、今、目の前にいる───。
そこで、風景が変わる。
さっきまで僕の手を引いていたグラシアも居なければ、ストーンヘンジの出来損ないのような“祭壇”もない。薄暗く陰鬱な洞窟内と言うのは同じだが、潮の香りのするジメジメした海に面した洞窟ではなく、かび臭く土埃漂う洞窟。
風景の切り替わる瞬間に、前と同じく軽いめまいのような感覚を覚える。既に何度も経験して知っている、転移した時のそれだ。
どこに出るとも保証できない“門”。そして、「運が悪ければ、ある程度の時間のズレも有り得る」と言うアジルの言葉。
ある程度の時間のズレ。それは……「どの程度」だ?
記憶をまさぐる。確か、かつて読んだ本の中の様々な人種の生態や特徴、文化などをまとめたもの中で、蜥蜴人含めた爬虫類系の獣人種は、他の獣人種とは異なりかなりの長命種である、との記述があった。
定期的に脱皮を繰り返し、その度に進化を繰り返す蜥蜴人は、竜を祖霊として信仰している。そして魔力を鍛え五百年を越すと翼の生えた竜人となり、さらに千年を修行すると竜そのものにもなれる、とも。
その辺の真偽は定かではないが、蜥蜴人をはじめとする爬虫類系の獣人の寿命の長さ自体は本当らしい。そしてその、千年を越すかもしれない長い寿命の中での「ある程度の時間のズレ」は───。
50年近く前もまた、「ある程度」の範囲として考えていてもおかしくはない。
マジか~~~~……。
深いため息しか出てこない。
いや本当、どーゆーことよ? 今まで何回か、「不意の転移」はありました。それ自体は既に「天丼かよ!?」とセルフ突っ込みするような「不幸な事故」だったけど、今回は時間まで飛んでしまった。
50年前……つまり、僕がまだ生まれて居ない頃にまで。
かなり呆然としつつ、それでもなんとかインプ召喚と【魔力感知】【暗視】で周囲の状況を確認。半分ほどは意識的な行動ではないけども、それでもなんとか分かったのは、やはりここも濃い魔力汚染のある場所で、闇の森ほどではないが、普通の人間なら結構気分が悪くなるだろうということ。けど、前のところよりも汚れた淀みが多く、かなりの死者が出てる場所のようでもある。死体を適当に放り込んでおくだけで、動く死体となってしまう可能性もある。
ここまで汚れていると、かなり邪悪な主がいる場所だと思われる。しかしノイズもあるのではっきりとは言えないが、今現在この周囲には主と思えるほど大きな魔力の存在は確認出来ない。
さあ問題だ。僕が転移を再びしてしまったのは、アジルの言葉が正しければ、「ランダム開く“門”」を再びくぐってしまったからだ。そしてそれには「偶然と素養」が関係しているらしい。
この辺り、焦って移動をせずにもっと細かく話を聞いておけばよかったとは思うが、推測するにその“素養”は、例えば魔力の波長なり属性なりで、“門”に巻き込まれ易い人とそうでない人とがいる、と言うことなのだろう。
例えれば……そう。
霊感、とかに近いのかな? こちらの世界ではやや理屈も原理も異なるけど、いわゆる“霊感が強い”人にだけ霊が見えるとか、霊媒体質なので霊に取り憑かれ易い……とか、そう言うものだろうか。
つまり、この門の近くに居る続けると、また再びランダムに開いた“門”に巻き込まれ、別の場所へ転移させられてしまう可能性がある。
それが、吉と出るか凶と出るか……。
ただ、この場所自体の危険度は、明らかに先程の邪教海賊のアジトを上回る。汚れの量が違うし、今は不在でも“主”が居る可能性が高い。いわば厄介なボスキャラの居る洞窟。
後にここへ再来するとしても、今は一旦外へ出た方が良いだろう。とにかく態勢を整えてから、だ。
インプの斥候で粗方周辺の地形を把握してから、また召喚対象を大蜘蛛に変更。やはりアラリンではない“野良”の大蜘蛛だ。
臨時雇いの経験も少ないバイト君、みたいなものだけど、僕一人じゃまともな戦闘なんか出来ないので仕方ない。ましてや水馬ケルピーを呼び出そうとしても、ただの「ぶよぶよした水の塊」しか来てくれない。
今の僕の命綱は、大蜘蛛と、半分壊れた【石盾の乙女】に、使い捨ての御守り、【魔法の盾】、【土壁】などの守りの術、使い勝手の悪い【毒霧】などの闇属性攻撃魔法と、【石飛礫】など使いなれてない土属性攻撃魔法等々など。
手数は無いわけではないけど、どれもこれも「1人で危険地帯を突破する」にはあまりに決定打に欠ける。一発の破壊力、突破力にあまりにも欠けている。
ダンジョンバトルをくぐり抜け、使い魔も魔力も増えた事で「今の僕はそこそこ強いのだ」なんぞと思い上がっていたけれど、1人になってしまえばこの有り様だ。
めちゃめちゃ不安で、めちゃめちゃ心細いけれども、とにかくこれらの手札でなんとかせねばならない。
前衛を大蜘蛛に任せ、そろそろと洞窟内を進む。出口の場所は確認してある。
出口へ近づくごとに、周りの魔力汚染は軽くなり、【魔力感知】の範囲、精度も上がっていく。
そのセンサーの中に、疎らながら反応が現れる。一つはやや大きいが、強大とまでは言えないくらいの反応。それからやや離れ、数体のそれより大きな反応。
動きなどから判断するに、それほど大きくない一体を、別の数体が探し、また追っているかのように見える。
最も近い反応がこちらへと近付いているのを確認し、僕は再び洞窟の奥へ引き返す。どんな相手かはわからないけれども、洞窟を出た途端ばったり……という状況は、ちょっと避けたい。
焦らず慌てず、元来た道を引き返すが、どうも反応の一つがこちらへ向かって来る。僕を追って来たのか? と言うと多分違う。元々【魔力関感知】で察知されないよう魔力を抑えるのはダークエルフの基礎訓練で行っているし、その上でさらに、僕が身に着けている魔糸織物の“身隠しのトーガ”には、魔力を含めた様々な気配を隠す効果がある。
余程優れた【魔力感知】の使い手でない限り、隠れてる僕を見つけるのは難しいはずだ。そう、それこそアジルのような術士でもなければ、た。
だがその反応は、迷う様子もなくこちらへと近寄って来ている。となると、それはもともとここを目当てにやってきているという可能性が高い。
魔物や動く死体の巣窟であろう洞窟にわざわざやってくるとすれば、死霊術士か、あるいはそれらの危険を排除することを目的とした討伐者か。
転移して来た広間付近まで戻り物陰に隠れる。都合の良いことに、その場所は十字路の交差するやや広いホールで、いざという時の逃げ道の選択肢が多く、しかもそのうち一つはやや迂回する形の別ルートで洞窟の出口方面へも繋がっている。
奥まで来られてもやり過ごせるよう待機しつつ、大蜘蛛には一旦帰ってもらっておく。
次第に近づくその魔力反応、討伐者と考えるとやや動きがぎこちない。というより、どうも明確にダメージを受け、何かから逃れてきてるもののようだ。
だとしたら、魔物か魔獣、山賊なんかに襲われている人、というパターンも有り得る。
うーん、そうなってくると、また、話は変わるなぁ。助けた方が良いのかどうか。
いや、確かにさっき、グラシアさんの時は、まさか自分が過去に戻ってるなんて思っていないから普通に助けちゃったけど、これいわゆるバタフライエフェクト、過去改変に繋がりかねない問題ではあるんだよね。
そう、迂闊に誰かを助けたり、あるいは誰かをやっつけちゃったりして、その結果もといた未来に変化が起きる可能性だってある。
意図的にやろうと思えばできてしまう、キーとなる情報だって僕は持っている。
50年前と言えば、まだ東方人はティフツデイル帝国にまで侵攻はしていないけど、その“未来”を警告しちゃうとか、またこの時点でのザルコディナス三世の暴政を食い止めるよう、クトリア大貴族派に様々な助言をするとか、そう言う事も可能と言えば可能。まあ、どこの誰とも分からない胡乱なダークエルフの忠告、助言をきちんと聞いてくれるかどうかってのは別の話として。
グラシアさんに関しては、実際僕の知ってる歴史でもヴォルタス家を中心とした武装船団は海賊討伐に成功するし、恐らく僕が手出しをしなくても、ちゃんと助かったのだろうと思う。
けど、ここにこれから来る誰かがどうなのかは……ちょっと分からない。
そう考えてるところに、ついにその人物が目視できる距離までやってきた。
なかなか豪華な刺繍の入った鮮やかな色のトーガを身にまとった姿は、一見すると上流階級、貴族のように思える。だだ乱れた頭髪に、切り裂かれ血にまみれた衣服は完全に何者かの襲撃を逃れた直後。しかも目は血走り口からは涎が溢れ、なんとも酷い有り様だ。
性別は多分男。体の線がよく見えないから はっきりしたことは言えないが、平時ならば随分と整った綺麗な顔立ちの人物だったろう。
よろめきつつもなんとか歩く姿は今にも倒れそうに覚束ない。事情も分からず出てはいけないが、思わず手助けをしたくはなる。
だがその彼が、移転してきたこの空間へと入ると、鼻をひくつかせるような仕草で辺りを伺う。まるで野生動物が匂いで敵や獲物のの存在を確認してるかのようだ。
ちょっとマズいか? と思うが、今更どうもしようがない。ただ隠れて見つからないよう祈るのみだが、そこで彼は声を出し、
「出て来い……!」
と命じる。
冷や汗ものの状況だが、僕が判断を決めかねていると、別の通路側から数人、やはりよろよろと覚束ない足取りで歩み出て来る者達が居る。
僕の【魔力感知】でも分からなかったその者達は、全く魔力適性の無いただの人間か……と思ったが、こっそり様子を見てみると、ちょっと違うようだ。
改めて確認すると、れっきとした魔力反応。ただし今やってきた彼同様、かなりのダメージを受けてボロボロで、魔力反応もまた衰えている。
4、5人のボロボロの彼らは、ただし服装自体は同様に高価で質の良いもの。では今来た彼同様に上流階級の人達なのか、と思うが、どうやら彼らの間には明確な主従関係があるように見える。
ひれ伏す彼らと、中心で睥睨する主。その構図で、主と思える紳士が、1人の少女を立たせてから、その顎に手をやり顔を上げさせるが……。
「あぁっ!?」
「……何者!?」
やばい思わず声でた。いやこれは声出るわ。いやだって今顎に手をやられてた少女、間違いなくアルバさんだもの。
マヌサアルバ会の会頭で、貴族街の“大物”であり、また“吸血鬼”でもある彼女。
そしてよくよく見てみると、周りに控えてる人達も、モディーナさんやタシトゥスさんら、マヌサアルバ会の“正会員”達。
マヌサアルバ会の中心は、かつてクトリアの大貴族、オクローネ家の者達。そして彼らは復活した古代の吸血鬼、モルヴァルトにより一族のほとんどが皆殺しにされ、アルバ他数名がモルヴァルトの眷族、支配下の吸血鬼として蘇った。
だがそのモルヴァルトはザルコディナス三世の派遣した討伐隊との戦いに敗れ、敗走した先で……これまた僕の母、ナナイにより討ち取られたはず。
僕の居た“未来”からすると、約70年前の出来事。
驚いて声を上げてしまった僕を見つけ、モルヴァルト……と思われる吸血鬼は、襲い掛かるよりも僕以上に驚いたかに目を見開く。そしてよたよたと数歩後退り、
「ダ、ダ……ダークエルフ……っ!?」
と、半ば悲鳴のような絶叫。
僕が何らかの反応するよりも早く、衰え傷を負った体で再び出口に向かって走り去ろうとする。
呆気にとられる僕に、立ったまま、あるいは座ったまま身動きひとつしない、マルサアルバ会の面々。取り残された僕ら。しかし数分後には再びの絶叫……悲鳴と、別の何者かの声。
「おっしゃ、ここがテメーのアジトか~? 腐れ吸血鬼め~!」
「う、や、止めろ、寄るな……!」
「寄らねーよ。燃え尽きて死ね」
「うぐあぁぁぁ……っ!」
……あー、何かそのまんま映像が目に浮かぶかのやりとり。
モルヴァルト……と思われる吸血鬼の断末魔の悲鳴が響いてから、残されたアルバ達は、ふ、と糸が切れたように力が抜ける。恐らく支配者であるモルヴァルトが死んだことで、その隷属状態が解除されたのだろう。
小さく呻く声に、何人かは崩折れて地に伏せ、また他の者にもたれ掛かるように倒れる。
立っていたアルバもまた、膝から崩れ落ち倒れそうになるが、そこで思わず僕が駆け寄って、それを支えようとしてしまい……やはり支えきれずに潰される。
「ぐぇ」
ヒキガエルみたいな小さな悲鳴。いやこんな事してる場合じゃない、と言うかすべきじゃない。あんまり下手に関わったらダメなのだから。
しかも、マズい事に今し方モルヴァルトを倒した母、ナナイが、こちらへと歩いて来てるのが分かる。この段階ではモルヴァルトの配下残党の全てを始末するつもりなんだろうけと、聞いた話ではモルヴァルトの支配下を逃れ、意識を取り戻したアルバ達に、母、ナナイは自らの血を分け与え生き延びさせ、助けたのだと言う。
その場面に、僕が居るのは拙い! なんとかアルバの体の下から這い出し、再び隠れようと動き出したところ……また、景色が変わる。
これもう、このローテーションしばらく続く予感しかしない。
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