遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!

3-224.クトリア議会議長、レイフィアス・ケラー(79)「え、無理なの?」

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 まずは上空から、カリーナさんのあやかしでの偵察。レフレクトルとアルゴードの渡し場それぞれの様子を確認してもらい、図書室にあった古い地図の写しと照らし合わせ、現在の状態を浮かび上がらせる。
 
「まあ予想通りだけど、半分以上は使い物になりそうにないねぇ~」
「海の近くは潮風で壁がダメになり易いからね。ちゃんと人が住んでて手入れを続けてないとボロボロになる」
 使えそうな建物は半分もないのを確認してのカリーナさんと、それを受けてのデジリーさんのコメント。

「現存する建物を三段階に分けましょう。
 ほぼそのまま、あるいはわずかな手直しで使用できる状態になるもの。壁や屋根などの一部が大きく破損し、大幅な補修が必要なもの。そして最後に、直すよりも一旦全部撤去した方が良いもの。
 カリーナさんのあやかしや、僕の使い魔などで個々に確認し、それらを踏まえて設計と予算をデジリーさん、ガエルさんに立ててもらいます」
 細かい補修、に関しては、最終的には土魔法を含めた魔術による強化も必須になる。それをやっておかないと、魔法による攻撃にかなり弱いものになっちゃうしね。
 
「ただそれは、最初に説明した通り、後半での作業になります。まずはこの野営地を拠点化し、そこから徐々に浄化や再建を進めて行くことになりますから」
 そう、まずはこの野営地の拠点化だ。
 
 そちらの方はガエルさん中心にどんどん進めてもらう。僕らはここからさらに内部の調査。
 
 精霊獣である水馬ケルッピさんを呼び出し騎乗する。その脇を固めるのはエヴリンド。
 前方の真ん中をダグマさん、両サイドにカリーナさんとティーシェさんがそれぞれ。そして後ろにデジリーさんとミレイラさん。
 
 この基本陣形の周囲を五体一班で前後を円形に囲むのが、魔力中継点マナ・ポータルで召喚した白骨兵部隊。
 盾と短剣、革をベースに鎖と小さな板金を繋げたスケイルメイルを着込み、また全体をゆったり目の布で覆うような定番装束。この姿、デザインはノルドバで牧場の巡回警備兵として白骨兵を定配置した際に作ったものだけど、白骨兵にあるパッと見のあからさまな動く死体アンデッド感が隠れるのでかなりちょうど良い。
 とは言え、それでも分類上は死霊術の一種になっちゃうので、もう少し別の手段があるとより良いんだけどね。おそらく最もベターな代替案はゴーレム警備兵の運用になるんだろうけど、召喚白骨兵と違い素体作りから始めなければいけないので、生産コストがかなり高くなる。ガヤン叔母にも頼んではあるけど、まだまだ先だ。
 
 それから、僕とエヴリンド以外にも魔糸織りのトーガを羽織ってもらう。これは魔力汚染への耐性を高めるもので、闇魔力の強いダークエルフの僕らは魔力汚染への耐性も高いが、彼女らは違う。【聖なる結界】等の使えるミカさんが同行してくれればさらに守りは強くなるが、今回はとりあえずこれのみ。
 薬等もそれぞれに持っては貰うけど、今回直接の調査に行ける人数が限られるのもこれの枚数がそう多くは確保出来てないから、でもある。
 
 本日はまずはアルゴードの渡し場から。進むにつれ、なるほど確かに魔力濃度が強くなり、またその淀みも酷くなる。
 僕らダークエルフはまずエルフならではの魔力耐性があり、その中でもさらに闇属性魔力への耐性がある。その上で、闇属性魔力の強いものは、魔力の淀みへの耐性もつくので、中へと入ってもまあ、「ちょっと空気悪いね、ここ」ぐらいの感じだろう。
 ただ多分この濃度は、確かに普通の人間にはキツい。
 まずアルゴードの渡し場の汚染区域に入った途端、デジリーさんがふらついてミレイラさんへともたれ掛かる。
 次に、何体かの呪われた動く死体アンデッドとの戦闘を経て、ダグマさんがふらついてひざを突く。
 体調を悪くしたらすぐに申告して、即座に戻るよう取り決めていたけど、ダグマさんはちょっと無理をしたらしい。
 カリーナさんは方術師としての訓練を受けているし、ティーシェさんもカリーナと共にティエジから魔力循環の訓練を受けているが、それでもやはり疲労が激しくなってくる。
 う~む、これはもうアカンねぇ、と言う事で、一旦全員撤退。
 
「……うわ~、想像以上にキツい……!」
「だねぇ……。いや、貸して貰ったこの魔糸織りのトーガ、確かに効いてるんだけどさ~」
 へたり込んでそう言うカリーナさんとティーシェさん。
 
「これほど、とは、思ってませんでした……」
 うなだれるダグマさん。
 
「いや無理、無理でしょ、これは」
 ミレイラさんはデジリーさんの護衛が一番の役割なので、一番にへこたれたデジリーさんの事を踏まえれば正解の反応。
 
「ここまでとは想像以上でした。
 僕たちダークエルフは、元々魔力、魔力汚染にも耐性が強く、その上で魔糸織り物のトーガ等で防御しているのでさほど問題ありませんが、逆にその分、皆さんにとってどれだけ辛いかが想像出来てない面があります。
 その点、ダグマさんはもっと早くに言って下さった方が良かったので、これからは決して無理して、我慢しようとはしないで欲しいです」
「……分かりました」
 とは言うけど、この人、ブラック企業で真面目に頑張りすぎちゃう人の匂いがするので、要注意ではあるなぁ。
 
「ふ……ふふ、ふ……」
 と、そこに不意に低い妙な含み笑い。
「すごい……すごかった……。話には聞いてたけど、魔力汚染て、あんなにガツンと腹に来るんだ……」
 最も最初に反応が来て、最も青ざめた顔をし、口の端にはおそらく軽く吐瀉したであろう跡が見て取れるデジリーさんが、何やら不適な表情でそう言う。
 
「イマジネーション湧いてきた……! 恐ろしく、おぞましく、禍々しい……この地に刻まれた歴史を……地獄を再現してやるほどの……オブジェを作ろう……!」
「……はい?」
「ミレイラ、戻ろう! ガエルにワタシが経験した事の凄まじさを分からせてやる!」
「はい?」
 いや、何言ってるんですかデジリーさん?
「まずはデザインを決める! それから必要な資材と予算を計算して、日程と……そうだ、この禍々しさには、ドワーフ合金を使うのはどうだ!?」
「はいぃ!?」
 言葉の勢いと裏腹に未だ調子が戻っていないであろうデジリーさんは、幾分持ち直しているミレイラさんにすがりつくようにしながら立ち上がり、ふらふらと野営地へ向かい歩き出す。
「いやいやいや、え~、ちょっ、ちょっと……え?」
 何やら変なところに火がついてしまったデジリーさんに肩を貸しながら、ミレイラさんはこちらを振り向きつつ、開いてる右手で「お手上げ」からの「コイツ、アホだから」のジェスチャー。
 含み笑いと、時折えずき咽せるような声を残し、ふらふら立ち去るデジリーさんの後ろ姿を、僕を含めて全員が呆然と見送るしかなかった。
 ……いや、何言うてますのん?
 
 ◇ ◆ ◇
 
「しっかしさ~」
 僕らもまただらだらゆっくり野営地へと戻りつつ、その途中にカリーナさんがボヤく。
「こんなに光魔法の力が必要なんだったら、あのデカブツ首に縄つけてでも引っ張ってくるべきだったよね~」
 ここで言う“デカブツ”は、当然ルーズ氏の事だろう。
「ほーんと。しかもさ、男の癖にビビりあがってて、みっともないったらありゃしないわ」
 やはり呆れた調子でそれに続けるティーシェさん。
「……少なくとも、この復興事業の、重大性が分かってるとは、言い難いな……」
 ダグマさんはまだやや脂汗を滲ませている。
 彼女らの立場からは愚痴が出るのはまあごもっとも。ただ───、
 
「それは、ちょっと違いますよ」
 と、僕。
 3人が歩きながらも、それぞれ僕の方へ視線を回す。
「彼に対して、“男のくせに”とか、“男なんだから”と言ってしまえば、それは逆に“女のくせに”、“女なんだから”を受け入れなければならなくなります。
 “女のくせに”狩人だの、衛兵隊だのにでしゃばるな、とか、“女なんだから”、もっとお淑やか、上品な物腰で、美しく着飾って殿方に尽くすべきだ……とか、そう言う事も受け入れなければならなくなります」
 カリーナさんとティーシェさんはアデリアとだいたい同年代、前世で言えば高校生くらいの年頃で、若いなりにおしゃれにも興味あるっぽいが、かと言って大人しく男に尽くすようなタイプでもない。
 ダグマさんは雰囲気としては生真面目な風紀委員タイプで、おしゃれや着飾ること、もっと言えば色恋沙汰それ自体にも興味は無さそうで、その上完全に“男の集団”であった自警団の王の守護者ガーディアン・オブ・キングスの頃には有り得なかった、「女の衛兵隊員」を目指している。
 どちらもそれぞれに、「女らしく」なく、「女だてらに」と言われる側。
 
「……ん~……、ま……そっかー、うん」
「まあ……そーだねぇ~」
 多分、彼女たち自身言われ続けてきただろう言葉に、ややハッとしてそう答える。
 
「それは……そうですが、とは言えあのままでは困ります」
 眉根を寄せてダグマさん。
 
「ま、そうなんですけどね~」
 そう、困るは困るんだよ。
「けど、元々彼は、たまたま光魔法属性の適性があったというだけで、カリーナさんやティーシェさんのように郊外での豊富な経験があるワケでも、ダグマさんのような志があるワケでもありません。
 邪術士専横時代の末期に城壁内で生まれ、過酷な圧政を生き抜きはしましたが、戦いや郊外での活動の経験が豊富なわけでもなく、当然魔獣や危険な獣、まして動く死体アンデッドと直接やり合う経験なんてない。
 彼がそれらを恐れるのは当然だし、その状態の彼を無理矢理引きずり出して浄化をやらせようとしても、大失敗するでしょう」
 かく言う僕だって、魔獣と闇の魔力に溢れる闇の森で生まれ育っていたものの、今まで人生のほとんどを、安全なケルアディード郷の中で安穏と過ごしていた。今回、偶然から転送門を潜り抜けて、成り行きでクトリアの王の試練なるものに挑戦することになり、その中で様々な魔獣、魔物との戦いを経験しはしたけれども、それまでは“闇の主”の黒鉄の塔へと出向いての魔術の訓練などを除けばほとんど無い。
 ある意味では、今ここにいるメンバーの中で2番目に長く生きてるのに、一番経験値が低いとも言える。
 
「それで、何か考えでもあるのか?」
 不意に、横合いからエヴリンドがそう聞いてくる。
「え? 考え?」
「あの怠け者の臆病者を焚き付けるような手を考えてるんじゃないのか?」
 あ~……はい、まあ……、
「特に無いですよ」
「無いんですか!?」
 あ、一番突っ込み早かったのはダグマさん。ツッコミ1グランプリ優勝候補だね。
 
「え~……、じゃ、どうすんの~?」
 カリーナさんもそう口をとがらせ目を丸くして聞いてくるけど、
「……まあ、最初にも言った通り、今回はあくまで現状の把握と、それに対してこちら側から何ができるかを確かめるのが目的ですから、結果的にどうしても彼が出たくないと言うのであれば、別の手を使えばいいだけですしね」
 単に浄化の事だけを言うなら、“黎明の使徒”に頼んで別の人材を貸して貰うのでも良いし、イベンダーに何かしら有用な魔導具を作って貰ったり、ケルアディード郷から取り寄せて貰ったりしたって良い。また、浄化の為の人材やら魔導具やらがどうしても上手く揃わないなら、復興より封鎖を基本にしても良い。今作ってる野営地を砦とし、レフレクトルとアルゴードの渡し場は封鎖して、一旦は監視のみに留める。
 最上が魔力汚染の浄化から復興、防衛拠点化、だとしたら、やはり最悪は浄化した後にリカトリジオスに奪われ、クトリア攻略の拠点とされること。ならば汚染はそのままに封鎖して監視対象とした方がまだマシだ。
 レフレクトルとアルゴードの渡し場の双方を監視出来る位置の砦なら、リカトリジオス軍が河口付近で渡河を試みればすぐ対応出来るし、またグッドコーヴとの連携も出来る。
 魔導船、水軍が上手く機能すれば渡河を試みるリカトリジオス軍に水上、船からの防衛も出来るワケだしね。
 何にせよ、ルーズ氏が現段階で何も出来なくても、まだまだやりようはある。
 
「彼自身に関しても、最終的に彼が最も得意と出来ることで何かしらの成果を出せれば、それでいいわけですしね」
 そう言うと、それぞれ納得したのか、またはまだ腑に落ちないか、反応はそれぞれ。
 エヴリンドはエヴリンドで、また何か呆れたようなお説教でも始まるかと思いきや、ちょっと間を置いてから、
「───いつの間にやら随分といっぱしの口を利くようになったな」
 と小さく笑った。
 え、何か逆に不安!
 
 ◇ ◆ ◇
 
 野営地へと戻ると、資材集めを終えたクルス家の面々や、夕飯の支度に取りかかっている狩人たちと、こちらはこちらでなかなか賑やかな様子。
 白骨兵部隊は指定区域の巡回警備任務へつかせ、僕らもそれぞれに一旦休憩し、夕飯後に再び明日への打ち合わせをする事に。
 と、いうところで、彼女たち用の天幕の前に立つ1人の……じゃないな。2人の影。
 1人はミカさん。もう1人はデジリーさんと共に先に戻っていたミレイラさん。
 何をしてるのか、と近付くと、ミレイラさんは口に指を当てて「静かに」とのジェスチャー。そろり足音を殺しながら小声で、
「どうしました?」
 と聞くと、再びジェスチャーで天幕の中を指差してから、両耳へ手をやり、「聞いてて」と。
 聞こえてくるのはやや甲高い男性の声と、それに相づちをうつボソボソした声。
 
「───て、出来るわけねぇじゃん、そんなんさぁ?」
「まあね~」
 
 天幕の中で話しているのは、どうやらルーズ氏と衛兵隊候補であり、ダグマさん、そして今はここにいない自称“死と闇の使徒”ヤマー君の弟、ヤーン君。
 
「だいたいさぁ~、光魔法の訓練始めたんだって、ボーマであのクソきちぃ猛特訓受けなくて済むって話だからだぜ」
「キツかったね~、アレは~」
「なぁー? 痩せたもん、俺、マジで。ほんとげっそり痩せた」
「俺も痩せた~」
 
 嘘つけ、2人とも! と、心の中で突っ込む。
 
「まあ、最初の数日は飯も喉を通んなかったけど、その後は訓練の後に食った飯のうまいことうまいこと」
「腹減るもんねー」
「ただでさえ果物とか旨ぇしな~、あそこ」
「訓練さえなきゃ、住みたいねぇ」
「住みたい。城壁もちゃんとあるし、めちゃ住みたい」
「あるね~」
 
 内容的にはまあ益体もない愚痴と、さらに益体もない食い物の話。
 
「んでさ~、結局、光魔法とか、どんくらい出来るよーになったの?」
 畳み掛けるような愚痴吐きに、ちょっとの隙間が出来たところへとヤーン君がそう聞く。

「あ~……、これ」
 聞かれて間をおいた後に、簡単な呪文と共に魔力の揺らぎ。天幕の外からも目視出来るのは一瞬の鋭い光。
 簡易魔法とされる、【閃光】の呪文だ。
 
「おぉ~、すげぇ~」
「いや、これ、初歩も初歩。一番簡単なやつ」
「でも、実際使える奴なんかそうは居ないじゃん?」
「まあ、だけどさ」
 そこから、ヤーン君さらに畳み掛け、
「例の浄化とかってのは、どーなのよ?」
 と聞く。
 聞かれてルーズ氏、やや唸るような声を漏らして数秒。それからおもむろに、
「……無理! 超ムズい!!」
 と、そう断言した。
 
 え、無理なの?
  
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