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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-215.追放者のオーク、ガンボン(87)「増えてるやん!?」
しおりを挟むプント・アテジオの町を上から見れば、だいたい闘技場の真反対、町の西側の位置にあるのが代官の館だ。やや小高い丘のように盛り上がった土地を土台としているが、その丘のような盛り上がった区画の周りは、ぐるりと水堀に囲まれている。
海に面し水堀に囲まれたこのプント・アテジオの城壁の内側に、また別の小さな城があるようなものだ。
この守りの堅い館をどうやって闇エルフ団が占拠したのか、と言うと、ラシード曰わく、
「かなり前から内部に少しずつ工作員を潜入させていた」
らしい。
いやでもそんなん、あちらさんもきちんと警戒してるんちゃいますのん? とも思うんだけども、そこもまた、この町全体の奴隷依存な体制が原因の一つで、
「奴隷印の刻まれた奴隷に対して、この町の魔法の防御結界は服従心を高める効果があるんだ。だから、奴隷として内部に潜り込む際にはあまり警戒されない。
で、闇エルフ団の工作員をアバッティーノ商会経由で他の奴隷商会に送り込んで、この町の各施設や代官の館に潜り込ませた。工作員の奴隷印は細工してあるから本物の……つまり、この防御結界で服従させられる奴隷印とはちょっと変えてある。だからそいつらには防御結界による支配力は及ばねーのよ」
だそうな。
奴隷身分である以上、実際確かに危険な任務ではある。けど、送り込んだ工作員奴隷たちはアバッティーノ商会のお墨付きの「有能で高額な奴隷」扱いだから、そうそう無碍な扱いはされない。
衛兵達の食事に体を弱らせるような毒を少しずつ入れたり、武器庫の合い鍵をコッソリ作ったり、城門の跳ね橋の装置を細工しておいたりと、この日にあわせて様々な破壊、潜入工作を既に済ませてあった。
その上で今日に合わせ、プント・アテジオの防御結界は参謀で術士の人が設置し直して無効化出来るように仕込んでいた。
闘技場にヴェーナ卿と代官が集まり、町全体がお祭り気分で浮き足立って警備もそちらにかかりっきりなタイミングで、内部工作員がその術士を引き入れて結界を別の術で上書きし無効化。外から町へと存分に攻められるようになったところにシーエルフ部隊が侵攻。そこからさらに街中に潜伏していた工作員達が貧民や奴隷を扇動して反乱を起こさせる。
中、外、中との見事な連携。
これ、基本的にはサッドと参謀、あとちょっとラシードとで計画立てて実行したのだとかで、うへぇ~、てな感じ。俺が闘技場でやんやしている間に、なんつー計画立ててますのよ。
んでその、現在闇エルフ団に占拠されてる代官の館へと、司令官ヤコポ率いる部隊が奪還へと向けて迫って来てる。
「たった20とちょいでか? そりゃ舐められたもんだな」
「だが、そこらの衛兵よりは精強だぞ」
「それだけの人数じゃ、俺たちじゃなくてもこの代官の館は落とせんだろう」
現在ここの指揮をとってるのは、参謀で術士のマシェライオスと言う目つきの暗そうな男の人。ラシード曰わく、知識は豊富だが術士としてはあまり腕がないらしい。
他には大柄マッチョな女戦士にその他数名。今居る闇エルフ団の団員は合計すると20人ぐらいだが、ここで引き入れた連中を含めれば戦力は50人ほど。
そこに俺たちが合流して60人ちょいだが、予定としてはもっと集まるのだそうだ。
闇エルフ団の狙いは基本は街中のゲリラ戦。ヴェーナ卿と代官のデジモを闘技場へ釘付けにし、指揮系統を分断した上で、貧民、奴隷らを率いた闇エルフ団の団員が、各所の衛兵らや奴隷商会を各個撃破。中には闇エルフ団が率いずとも自発的に反乱の流れに乗って暴れてる集団もいるが、何にせよ相手側が反撃の体制を整える前に速めに叩く。
だから、代官の館と闘技場は相手側にとっても重要になる。
闘技場は当然、デジモとヴェーナ卿が揃っているからなるべく早く解放しなきゃならない。
そして代官の館もまた、司令塔であり拠点であり、ここを奪われた状態で居ることは指揮系統だけでなく全体の士気にも関わる。
だから、ゲリラ戦による局所的な衝突が一段落つけば、双方の兵力は主にその二カ所へと集まる。
ヴェーナ卿やデジモを捕縛出来て居れば交渉に入るかもしれないけど、そうでなければそこで決戦。
その決戦場の一つである代官の館へとヤコポ司令官が向かって来ているのは、JBが“漆黒の竜巻”さんを助けに向かって待ち伏せさてたヤコポの部隊に捕まったことから……らしい。
「ヤコポは、ありゃなかなか厄介だぞ。基本をきっちり心得てるし、本人の武勇も高い。舐めてかからん方が良いぜ」
ヤコポの目的が代官の館の奪還と防御結界の再起動だと言う話をJBから聞かされ、今ここを占拠している闇エルフ団へと知らせて欲しいとの頼みを受けてここまで来たが、思ってた以上に彼らはダメージ受けているし戦力にも乏しいように見える。
「実際、その怪我とかも、けっこうキツいんじゃねぇーか? ここを奪うのに思ってたより手間取ったんだろ?」
ラシードにそう指摘されるマシェライオスも左腕をだらり力無く垂らし、既に応急処置で出血自体は止まっているモノの、衣服はけっこうな血に染まっている。
「問題はない。血のほとんどは返り血だ」
うーん、多分嘘だなー。明らかに肩口から一度ズバッと斬られてる。致命傷じゃなかったから治癒術系の魔法か何かで止血とある程度の回復をしてるんだろうけれど、明らかに万全じゃない。
「……どうすんですかい?」
「俺はここで戦っても良い」
カトゥーロがそう聞き、センツィーが静かに気炎を上げて言う。
「奴隷闘士として闘わさせられている間、俺は常に雪辱を晴らす時を待っていた。今が、そのときだ」
普段はやや短気の気があったセンツィーだが、思いの外静かにそう続ける。
「……アイツだけは俺たちと違って、“生まれながらの奴隷”だからな……」
横でそう解説を加えてくれるのはエジェオだ。
「東方人系の奴隷の殆どは、30年前の東方大帝国の侵攻で捕らわれた捕虜、そしてそこで奴隷にされた者か、その子ども世代だ。
俺がここに送られる前にいた農場には、ああいう生まれながらの東方人系奴隷の若い連中がたくさん居た。そういう連中は、奴隷の中でも一番待遇が悪い。
特に、税が払えず奴隷になった連中なんかは、そういう東方人系奴隷を下に見て、憂さ晴らしの対象にもしてやがんのさ。
『俺たちはたまたま、運悪く税が払えずに奴隷にさせられたが、いずれは元の自由市民に戻れる。だがこいつらは違う、生まれながらの奴隷だ。何があったって自由になることのない惨めな連中だ』と、そう馬鹿にして見下して、そうすることでちっぽけな自分を慰めてやがンのよ……」
ううむ、けっこう皮肉な話ではある。
長い間寝起きを共にしてはいたけれども、俺は彼らの詳しい身の上を知らない。それは俺自身があまり話し上手じゃないからというのもあるけれども、実際に俺自身は奴隷ではないのに、そう偽って中に入っているからあんまりこちらから話せることがない……というのが大きい。仮に話が今のようなお互いの身の上を話すような流れになった時に、俺だけは嘘をつかなければならなくなる。そしたら多分俺は、かなーりぎこちなくなってしまっただろう。
そうでなくともいつもぎこちない……てのは別にして。
「……そうだな、俺もここの奴らにかましてやりてぇってのはあるぜ」
確かカトゥーロはいわゆる犯罪奴隷、つまり犯罪行為の罰として奴隷となり闘技場へ送られて来た。その犯罪内容について詳しくは知らないが、ジャメルがコッソリ教えてくれた話だと、本人が吹聴していた「武勇伝的な犯罪歴」は、かなり「胡散臭い」らしい。
「どっちにしろ、このまんま誰ともやりあわねぇーで逃げおおせる……ってなぁ、上手く行きそうにゃあねぇよなあ」
ジャメルのそれは単なるボヤキではあるが、意外と腹は決まってるようだ。
「どっかで勝負しなきゃなんねェんだったら、勝算の高ぇところでやるってぇのも手だ」
「だな。旦那方といりゃ、イケそうな気がするぜ」
他の闘士たちも、それぞれに俺からは事情も分からないながらも、ただ単に「ガンターの兄ぃについてきます」ではない理由、考え、思いがある。
「───ガンボン」
「へ?」
「何でやすか、突然?」
「俺の、本当の名前。ガンターは、闘技場に登録したときの偽名」
俺のその突然の告白に、周りの闘士たちが一瞬ぽかんとする。
いやまぁ、確かに我ながらちょっと唐突だとは思うけど、何て言うか……ねえ?
「───ガンボン、か」
「……まあ、あんま変わんねぇすね」
「あ~、つまり、これからは、ガンタ……ガンボンの兄ぃ……て、事で良いんスね?」
うむ、と頷く俺。
兄ぃ、は別に要らんけど。
そこに、塔の上から監視をしていたセロンから警告の声が発せられる。
「前方、敵らしき集団! その数……約、100以上……!」
え、増えてるやん!?
◇ ◆ ◇
「うお、こりゃまた、集めたもんだなぁ~」
「タロッツィの奴隷闘士でやすね」
門の前に隊列を組むのは、先ほどの大男、司令官ヤコポを中心とした部隊。装束から見て、新たにタロッツィ商会の奴隷闘士を吸収して引き連れて来たらしい。人数的には、もしかしたらタロッツィ兵以外の、反乱に加わる気のない奴隷闘士も含まれてるかもだ。
跳ね橋は上げられ、幅3メートルはある水堀。壁の高さは2メートルほどだが、いわゆる城壁のように上に広い通路があるような分厚いものでもない。
門に跳ね橋があるからその部分だけは跳ね橋を上げる為の機械仕掛けのある構造があり、その上に兵士の乗れるちょっとした見張り台。そしてその両脇と、他何箇所かには見張り塔がある。
んで、俺たちは今、その跳ね橋のある門の上に居る。
「賊徒どもに告ぐ! お前たちに勝ち目はない。今すぐ降参し館を解放するのならば、極刑だけは免れるよう取り計らってやる!」
やたらにでかいヤコポ司令官の声。
「タロッツィの飼い犬がでかい口を聞いたな! お前の空約束になど何の効果もないことは分かり切ってる。それよりも降参するのお前の方ではないのか?
ヴェーナは? デジモは? バルトロスはどこだ? お前達がここでそのチンケな命を賭けて戦ったところで、給金を払ってくれる者はどこにもいないぞ!」
返すのはマシェライオス。内容はともかく音量では完全に負けている。
「代わるか?」
「……いい」
ラシード、余計なことを言う。
「よかろう! ならばお前たちのような寄せ集めの貧相な賊どもには出来ぬ、まともな戦というものを見せてやろう!」
ヤコポの指示で兵達が動く。まさに、よく訓練された部隊の一糸乱れぬ動きだ。
前面に盾を構えた盾兵が並び、その後ろに投石兵、と言う構成は前と変わらず。だが、5人一班の編成で、長い梯子を構えた部隊と、それに続く盾兵の集団が現れる。盾兵とは言うが、こちらは正規兵の立派な盾ではなく、多分奴隷闘士が使うような使い古しの安っぽい盾だ。
梯子を肩に担いでいる者が1人、その後ろから支えるものが1人。そして残りの3人は、その梯子を持った2人の兵の前に出て盾を掲げている。
喇叭が吹き鳴らされ、投石と同時に梯子部隊が走り出す。
梯子の長さは水堀を越えることが十分に出来るだけのもの。
城壁上には通路がないから、狙いは城門、つまり今俺たちの居るこの場所。
胸壁に隠れ投石を避ける。その隙に梯子の先端が胸壁へと掛かる。
カトゥーロがその梯子を力任せに外そうとするが、そのタイミングにまた投石。うかつに頭を出せない。
「おー、本当に基本を抑えてるなあ」
ラシードは感心してるのかどうなのか、そう呟く。
「さあて、どうするよ?」
聞かれたマシェライオスは、
「問題ない」
と言い、右手を挙げてくるくる回し、梯子兵を指差す。
その指示で、見張り塔から数本の矢が射掛けられる。
隠れててよく見えないが、殆どは外れ、数本が盾に防がれる音。
「射手の数も質もイマイチだな」
「いや、これからだ」
うわ、と驚愕の声は外側から。何事かと胸壁の隙間からこっそり覗くと、梯子兵の足場としてる地面の一部が、黒く汚れたヘドロのようなものへと変質している。
「んお? 【毒の沼】かぁ?」
「我ら闇エルフ団の秘宝の一つだ。見た目はただの古ぼけた木製の狩猟弓だが、付与されている魔術はなかなかのものだぞ?」
おりゃ、との気合いの声が脇から聞こえ、カトゥーロ他数人で、足場のぬかるんだ梯子兵のかけた梯子を外してぶん投げている。
梯子を一つは外したが、同時に1人の頭に投石が当たり、ふらりと倒れる。
「おい、大丈夫か!?」
「うぅ、だ、大丈……」
「あー、ジャメル、二人がかりで下に運んで、エジェオに診察と必要な手当てをさせろ。それから、下に待機してる連中から3人上に上げてくれ」
ラシードに促され、倒れた闘士を運んでいくジャメルたち。
闘士たちはこの館にあった衛兵用の兜を被っているから、幾分ダメージは軽減されてるが、それでも頭に食らっちゃうのは良くない。
見張り塔からの矢は基本的に梯子兵狙いで、後方の投石兵は狙ってない。こちらからも投石し返してやりたいけど、相手の投石を避けつつ梯子兵の妨害に投石攻撃、とまでなると、ちょっと手が足りない。
う~む、と考えて、ふん、と鼻息荒くやや後ろに下がって立ち上がる。そしてお馴染みのガンボンちゃん棒ことオーカリコス銅の金属板の巻かれた両手持ち棍棒を構える。
ぐわっ! と、降り注ぐ投石の雨。
ささっ、と胸壁に隠れる、城門上の一堂。
そして───グワァラゴワガキーン、と、投石を打ち返す俺。
打球は敵の隊列はるか後方の地面へとぶっ刺さる。石畳ではなくちょうど土の地面だったので、砂埃も上がる。
「うお、何じゃそりゃ?」
「……すげぇ」
野球だったら二塁打……と行きたいところだが、俺の豚足ならせいぜい一塁打か。
「梯子、梯子」
俺に言われてようやく気づいた他の闘士たちが、再び梯子を外す作業に取り掛かる。
攻防はそんな感じで一進一退。こちらからの矢、そして【毒の沼】を生み出す闇エルフ団秘宝の効果もあり、梯子を掛けたり外したり、登ったり払い落としたりを何度も繰り返し、また、投石に妨害されては、それほど芳しくない打率で投石を打ち返したりを繰り返す。
双方の何人かが怪我をし、また何人かが倒されるが、戦況に大きな変化は起きてこない膠着状態。
「───おかしい」
その状況にラシードがそうボソリ呟く。
「どったの?」
「ヤコポは基本を押さえてるとは言ったが、あまりにもベタベタすぎるぞ」
ベタベタ? ってのは……あー、多分、
「普通、すぎる?」
「ああ」
「そ、それの、何がおかしいンで?」
「こんな攻防、ここでダラダラ時間をかけてやるようなモンじゃない。いや、こりゃ……つまり」
「敵襲! 敵が壁の中に侵入したー!」
ラシードの疑問の答えは、俺たちのいる場所の後方、館に近い側の見張り塔から聞こえて来た。
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