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第一章 今週、気付いたこと。あのね、異世界転生とかよく言うけどさ。そんーなに楽でもねぇし!? そんなに都合良く無敵モードとかならねえから!?
1-21.「 お前も、乗らせてやるぜ? 」
しおりを挟む穴蔵の中で暫く話してから、俺はそいつに引き上げられつつ外に出て、別の場所へと移動し話を続けた。
洞窟の中の一角ではあるが、内装はなんというかちょっとした客間。
石や丸太に蔦、というような原始的な素材ではあるんだけど、長椅子にテーブルがあり、篝火を焚いた灯りに暖炉。
なんというか、文明レベルと技術レベルがまるで噛み合っていないちぐはぐさが、逆にちょっと楽しい。
アレだ、アレ。
子供向けのアニメとかで、原始時代を舞台にしているけども生活レベルは現代風にしてある、みたいなヤツあるけど、そんな感じ。
そんな中で、藁と毛皮の敷かれた丸太製長椅子でのへーっとくつろぎながら、果実酒片手に串焼きやら鶏もも肉のあぶりやらなんぞを頂いている。
何故か?
白髪鬼ことユリウスさんによるご招待で~~~~あります。
呑気に何を、とお思いでしょうが、いやこちとら内心めっちゃガクブルですよ。
なんだろ、なんつーか……暴走族の集会に招かれたママチャリライダー、みたいな? ヤの付く職業の方々の事務所に招かれた街のチンピラ、みたいな?
居心地悪いことこの上なし!!
で、またもや「何故か?」。何故、こんなお客様待遇なのか? 捕虜からお客様に格上げされたのか?
その理由がまあ、今、俺の足元で野菜屑を食い散らかして満足のいびきをかいている仔地豚、“タカギ”である。
タカギ、の名前は、まあ当然元ネタは日本語。
理由も、「ブーというならタカギだろう」という安直なものである。
「ブーといえばミスター」とか、「ブーといえば魔神」等のご意見ご要望もあるかもしれないが、とりあえず俺は「タカギ」を選んだ。
で。
ユリウスさんにとっても、そうだったらしい。
前世、元日本人として。
所謂痴情のもつれ的な諸々からの、刺殺。
それがユリウスさんの前世における死因らしい。
今世……というか、こちらの世界の、「ゴブリン」としての死因は? というと、よく分からないと言う。
「まあ、元々ゴブリンってのはたいして頭が良くねえしな」
他人事みたいに言うけれども、現在あなた、ゴブリンですよ、とは突っ込まないし突っ込めない。
というか、そもそも見た目、ゴブリンとはとうてい思えないしね。
覚えているのは、何かとんでもない化け物に殺されたらしい、というところまでで、それ以外の「ただのゴブリン時代の記憶」は、たいしたものもなければ、思い出して楽しいものでもないという。
ユリウスさんが陶器のマグカップでグビリと果実酒をあおると、後ろに控えていた女が手にしていた酒瓶から次を注ぐ。
そう、この客間には俺とユリウスさんの他、何人もの女ゴブリンがずらり並んでいる。
格好は先程の黒髪の女とほぼ同じ。何かの動物の毛皮で作られた服で、けっこう露出が多い。というかほぼ半裸。
体格、顔立ちは様々。というか、小さければ小さいほど、所謂「小鬼」然とした見た目なのだが、体格が大きくなればなるほど人間っぽい部分が増える。
原人から進化していく過程みたいでもある。
近くに居るのは、その中でも人間らしさの多い方のようだ。
中でも特に、先程の黒髪長髪の女と、それと並んでいる二人ほどが、最も人間っぽい。ぶっちゃけ、確かにやや異形感もあるけど、元日本人的な部分の俺の感覚で言っても、美人と言える容貌だと思う。
そしてそちらからの視線が特に、俺に対して厳しい気がする……。ぶっちゃけ、かなり、睨まれてます。
これは……アレだ。
クラスのイケメンの取り巻きが、そのイケメンが別のクソメン、ブタメン男子と楽しげに“男だけの”トークしているときのリアクションだ。
内容が男だけトーク、てだけならまだしも、言語自体既に完全に日本語での会話だから、彼女等からすると本当に何を話しているのか分からない状況だろうから尚更だ。
なのでまあ要するに、「何このブタ、超邪魔なんですけど?」の顔だな、うん。
安心してください、俺もそう思います!
そんな諸々、俺の居心地の悪さとかなどまるで意に介さず、ユリウスさんは結構なハイテンションで話し続けてる。
「──で、俺も元人間としちゃあ完全無視ってワケにもいかねえじゃん? まあ、もうゴブリンだし関係ねえんだけど?
てか、そいつに威張らせて好き勝手させてやる義理がむしろねえワケでさ?」
話はユリウスさんがこのゴブリンの群れの旧リーダーホブゴブリンを打ち負かし、新たなリーダーとなったところにまで来ている。
ちょっとした佳境。元リーダーはそれまで群れの中で最も強く成長したホブゴブリンで、そのときのユリウスさんは身体的にはまだただのゴブリンだったらしい。
つまり普通なら絶対に勝ち目はない。
が、下克上は成功した。
転生者としての前世の記憶。これも勿論関係する。
道具を“作る”ということに関しては知恵も技術もないゴブリン達は、人間やエルフ等他の種族から奪った武器防具は使えるが、自作出来るのは精々棍棒くらい。
そして奪って来た戦利品は群れの上位が独占するから、下位の若手はろくな装備を持ってない。
このとき、まだ遠征に一度も参加していない若手だったユリウスさんは、しかし前世の知識と知恵でもって様々な創意工夫を凝らし石器ナイフ、木の盾、毛皮の鎧等々を作り出し、それらの使い方や戦術を若手のゴブリン達に教えると共に、訓練をしていた。
その訓練と武器防具類の成果もあり、居残り組の若手たちは、はぐれオークの一人を三人で打ち負かせる程度に“成長”していたという。
はぐれオーク……俺と同じ様な“追放者”なのか、元々数世代前から城塞を離れ、傭兵や山賊、または鍛冶師として平地暮らしをしていた者なのかは不明だが、少なくとも一人で闇の森周辺をうろついているということはそれなりに戦えたのだろう。
何よりオーク戦士一人の戦力は、魔法を使わない白兵戦ならば一般的なダークエルフ戦士四、五人は軽く蹴散らせて当然、というのがアランディ隊長の弁。であれば、ユリウスさんの“武勇伝”に誇張が無いならば、彼等はまだ成長途上の“若手”ゴブリンの時点で、ダークエルフ戦士二、三人分程度の戦闘能力を持っていた……ということになる、のかな?
そして、そのとき倒したはぐれオークの装備品。それも奪っている。
体格上まだ使えそうにないモノは隠しておき、短刀と盾と兜等はその時の三人で分けた。
それを、旧リーダーとの決闘のときにはフル装備にして挑むことで、装備の不利は無くなったという。
残りは、体格、体力の不利だったが……。
「まあ結局、俺のスキルの前には、そんな僅かな差なんざ関係無かったんだけどな」
◆ ◆ ◆
スキル。
ユリウスさんの話の中には、「スキル」とか「ステータス」等の単語がちょいちょい出てくる。
何だろ、超ゲームっぽい。
曰わくユリウスさんは、【捕食吸収】とかいうスキルを持っているのだという。
何かを食べることで、その生物の持つ能力、記憶、スキル、性質等々を、一定確率で自分のモノにできるのだとか。
何それ、超チートじゃん!?
対旧リーダー戦当時には、皮膚外骨格化、であるとか、毒の牙、であるとか、粘着糸、であるとか、主に地下に住む虫等のスキルを持っていた。
「こんな風にな」
といって皮膚外骨格化を見せてくれると、確かに腕の一部が昆虫のような硬い外骨格に覆われ、近くにあった棒きれでガツンと叩いても傷一つ付かない。
マジかそれ、超、超チートじゃんか!?
大口開けてあんぐりと驚いている俺に気を良くしたのか、その後も指先からあたかも蜘蛛超人ヒーローのごとく粘着糸を射出して、正面に立っていた女ゴブリンの毛皮の胸当てをはぎ取って見せたり、ナイフで手の甲をザックリと切り裂いてから超再生能力とやらを見せてくれたり……とにかく超チートスキルのオンパレード。
マジだよ、これ、超絶チート俺tueee! 系転生者だよ!!
そりゃあこんなの相手に、「普通にゴブリンより強い」だけのホブゴブリンが、勝てるわけ無いよ。むしろイジメだよそれ。弱い者イジメだよ!
「でさ、ガンボーちゃんさ」
名前を軽く間違えられていても訂正する気すら起きないチート転生者ユリウスさんが、不意にそう話を向けてくる。
「お前のスキルって、何なの?」
そこまでの驚き口あんぐり顔が、そのままゆーっくりときょとん、からのお悩みフェイスへとモーフィング変化する。
「おいおい、俺がここまで明かしてるのに、秘密にする事ァねェだろ?
何なんだよ? 身体強化系か? 戦闘スキル系か?
実は意外にも魔法系のスキルです、みたいなサプライズあり?」
さっきまでは向かい合っていたのが、今は横にきて肩を抱くほど近く。うりうりと肘でつつきながらそう続けて来るが、そんなこと聞かれても実際答えようもない。スキルって何?
「いや……えと、多分……無い……と、思う?」
強いて言うなら柔道だけど、それ普通に向こうの世界の前世の記憶でしかないしなあ。
ユリウスさんは少し眉根を寄せて、
「……無いって事ァねえだろ? 転生しといて」
いや、何かその、「転生したらチートスキル手に入れて当然」みたいな前提何ですのん?
「あー……もしかしてアレか? ステータス画面の見方が分からないのか?」
へ……? またまた何か不思議なワードが出てきている。
「こうよ、頭の中で『ステータス』って呼び出して……こう、この辺り?」
ユリウスさんは自分の目の前やや右上辺りを指で四角くなぞる。
「な? ステータス画面出てくるだろ?」
勿論、出てこない。
「そこで下の方にスワイプしてけば項目が……出ないのか?」
口を開けてユリウスさんを見てる俺。
無言で俺を凝視してくるが、そんな熱視線送られても何のことやらさっぱり分からない。
「ふーんむ……魔力の問題か……? 一応これは、魔法カテゴリーに入るからか……」
ぶつぶつと独り言を始めるが、ほどなくして、
「ま、考えてもしゃーないか。
いつか分かるだろうしな!」
と言ってバンバンと肩を叩いてくる。
本当にいつか分かるのかなあ~……。
「まあ、それよりよ……」
俺の肩を抱いたまま、ユリウスさんはやや口調を改めて話題を変える。
意図せずにビッと居住まいを正し、こくこくと頷く俺。
「お前、何だってダークエルフなんぞと一緒に居たんだ?」
何で、と問われれば、森の中で蘇生したばかりのところを助けられたから……と、そして何より俺と……そしてユリウスさんと同じく転生者であるレイフが居たから……ということになるのだが、いやいやこれは……ちょっと慎重に答えなければならないのではないか?
ユリウスさんは、まあ、ヤバい。間違い無くチート系。
しかも、どうやら現状、ダークエルフとは敵対的な様だ。
ここで俺とダークエルフ達との関係、そして何より転生者であるレイフの存在について話してしまって良いものか? 話すとしてどこまでなら話せるのか?
極端な話、「あー? てめー、堕悪衛瑠夫の味方してんのか? 言っとくけど俺ら護武輪は、堕悪衛瑠夫“絶対”だからな?」「!」……からの、「グチャグチャにしてやんよ?」 展開すら有り得なくはない気がする。
これは誰でも分かる。さすがの俺でも分かる。
もにょごもにょごと口ごもると、周りの視線がかなり痛い。
元より、陽気に呑んでたのはユリウスさんだけで、居並ぶ女ゴブリン達はあからさまに俺への敵意を見せているのだ。
「に……」
「に?」
「二週間……くらい、前……」
しどもどしつつも、俺はこの場の判断で「話しても問題なかろう」という部分だけを話し出す。嘘はつかない。ただし情報は最小限に。それが俺にとれる唯一の選択。
つまり、「蘇生したときに、ちょうど巨大熊に襲われかけダークエルフ達に助けられたこと」「そのまま連れて行かれて、介抱して貰ったこと」「しばらく雑用などをしつつ、世話になっていたこと」「他の郷へ行くのに同行していたこと」等々だ。
拙い俺のしゃべりに、陶器のマグで果実酒をやりながら耳を傾けるユリウスさん。
「成る程、二週間ね~~。
それじゃあ色々知らねえのも無理はねえ……か」
それはまあ、確かに反論出来ない。
レイフやアランディ隊長等から色々教わってはきたけれど、だからって十分に分かってるかというとそんなことは無い。
「いいか」
ざっ、と太めの丸太を半分にして作られたテーブルの上にあった諸々をその太い腕で脇へのけると、真ん中に空になった酒瓶を置いて話し始める。
「これが“黒金の塔”。闇の森の真ん中あたりにある。
そして、それを囲むように闇魔法の呪いが強い地域があって、そこがダークエルフ達のテリトリー、だ」
酒瓶を囲むように、食べ終わった鳥の骨を、ぐるっと並べていく。
「で、さらにその外周部を囲むように、呪いの強くない地域があり、そこが俺たちのテリトリー」
再び、今度は魚の骨でぐるっと囲む。
「闇の森、と言うのは、この三段構造の森全体を指してるわけだが、今この近辺はちょっとしたゴタゴタが起きている」
そういえば……と、思い出す。
レイフは度々、「今はちょっと問題がある」と言うようなことを言い掛けては、その問題が何なのか、という点に関しては濁して話していたように思う。
一応はよそ者である俺にはちょっと言いにくいこともあるのだろう、と深く問いつめたりはしなかったが……。
「この塔……」
真ん中の酒瓶を指差す。
「ここの持ち主であり、事実上闇の森の支配者である“闇の主”が、居なくなっちまっている、ということさ」
酒瓶をひょいとつまみ上げ、残ってた最後の数滴を舌の上に垂らしてから、再び同じ場所に戻した。
闇の主……。
何度かその名前は耳にしている。
たしかレイフ……転生前のレイフ……も、闇の主の弟子か何かに魔術の教えを請うて、塔に通っていたとかって話しだったはず。
「およそ一ヶ月半ほど前……」
マグをずずっと、魚の骨で作った囲いの内側に置く。
「聖光教会とか名乗ってる連中の音頭で、闇の主討伐軍が編成された。
普通は、闇の主相手にコトを起こそうなんてバカな真似はしない。まして、闇の森に攻め入ろうなんてのはな。
だが、奴らはした。
魔術師協会とダークエルフ達が裏切ったからだ」
裏切った……。その言葉その響きに、ざわざわとした嫌な気配を感じる。
「ふん……。信じられねえ、みてーな顔をしてんな。だが、事実だ。
協会の方のことはまあよく分からねえがな。
ダークエルフ達は闇の主と契約か何かを結んでる。
奴らがここいらでデカい面してられんのも、要はバックに闇の主が居たからだ。
闇の森と闇の主……この二つに護られて居るから、あたかも我等こそ闇の森の支配者でござい、ってな面していられる。
だが聖光教会とその連合軍との戦いで、闇の主は“消えて”しまった……」
不意に右手を上げて、勢い良く振り下ろす。
グシャッ、と陶器のマグを粉砕し、その破片が辺りへと飛び散る。
ユリウスさんは腕をスキルで外骨格化していたため傷一つ付かない。
「最期に特大のオトシマエをつけて、連合軍はほぼ壊滅。散り散りになっちまったけどな」
痛み分け……なのだろうか。
軍勢を壊滅させるほどの攻撃を、闇の主ただ独りで行うというのなら、痛み分けどころじゃなく連合軍側としては手酷い敗北なのではなかろうか。
単純に数の問題では無いのだろうけど、闇の主という一人を倒すためであれば、あまりに犠牲が多すぎるように思える。
「……で、だ。
問題は、“今”の話だ。
主不在のこの闇の森で、じゃあ誰がその代わりをするのか? ……ってことよ」
ニヤリ、と不敵とも言える笑い。
「連合軍は散り散りになったが、かと言って外部の元帝国の勢力は未だに強い」
壊れたマグの破片から、幾つか大きめのものを並べて、魚の骨を取り囲ませる。
「面倒臭ェことに、聖光教会の勢力それ自体は未だ盤石」
別のマグをどん、とやや離れた位置に置く。
「闇の森外周部、その周辺には、山賊野盗の小勢力がうろついている」
今度は小さな破片をパラパラと撒く。
「闇の森から北西方面にあるウッドエルフ郷は、辺境伯との小競り合いが始まりつつある」
やや近くに、小さめのマグを二つ置く。
「南に目を向けりゃあ、迷宮都市クトリアに、獣人共の一大勢力。東には未だシャヴィーの騎馬軍勢。それと火山島のダークエルフなんかも居るな」
離れたところに、また幾つかのマグを置く。
「このしち面倒臭ェ群雄割拠に、じゃあどうする? 今? 何をする? 男としてよ?」
凶暴なまでの笑みを浮かべて、俺の肩を抱きながらユリウスさんは宣言した。
「下克上だろ?
最弱モンスター扱いのゴブリンが、闇の森の新たな主となり、瓦礫の帝国をブッ倒してよ。
エルフも人間も全部、支配してやんだよ」
何だ、何だ何だ。何の話をしてるんだ。
全く意識も思考もついていかないまま呆然と話を聞かされていると、ユリウスさんはさらに顔を近づけてこう言ってくる。
「同じ“元日本人”のよしみだ。
お前も、乗らせてやるぜ?」
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