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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-169.J.B.(109)Hanky Panky(ごまかしたぶらかし)
しおりを挟む「そりゃあ、確かに妙だな」
夜になり、宿にてボーノ、マーゴ、そしてスナフスリーらと合流して情報交換。
当初は4人での隠密のハズが、アホのヤマー等が勝手に合流したおかげでなかなかの大所帯だ。
増えちまったもんは仕方無ぇ。こうなりゃコイツ等も活用してやろうとは考えてはみるが、今の所俺がお守り役をしているのが現状だ。
まあグウェンドリンとの交渉……交渉、か? そん時にゃあ偶々ヤマーの妙な感謝移入っぷりがグウェンドリンと噛み合って功を奏したかたちにゃなったが、コイツ等同士仲が良いとも言えねーからやっぱ面倒くせぇ。
その代わりと言っちゃあなんだが、ボーノ達は離れて別の仕事を頼んでいても十分信頼出来る。それぞれ癖はあるものの、ボーノの王国兵士としての経験に、マーゴの騎馬術と呪術、スナフスリーの隠密索敵能力の高さと、どれも役に立つ能力だし、何よりヤマー達と違って遊び半分で来てるワケじゃあねぇしな。
で、俺がヤマー達を引率しつつ、探していた船大工のイスマエルと話し合いをしてた頃、ボーノ達には町中や郊外での情報収集を頼んでいた。
一つにはやはり、出来るだけ正確なリカトリジオス軍の動向を知っておきたい、てのがある。
俺達が今回やらなきゃならない事は、何より第一にイスマエルとその家族を連れて帰ること。
だが、再びリカトリジオス軍の包囲が敷かれてからでは脱出の手間が何十倍にもなる。言い換えれば次の包囲までがタイムリミットだ。
そのタイムリミットがどれほどか……だが、
「まあ、長くてあと半月……短くて来週……かな」
てのはスナフスリー。
今までのパターンでは、の但し書きではまずそんな所だと言うんだが……。
「どんなに気配を消したつもりでも、大軍が動く時には先触れがあるし、何より痕跡を残す。例えそれが砂と岩ばかりの残り火砂漠でも、だ」
元王国軍兵士、との触れ込みのボーノだが、こいつの兵士としての経験、そして勘に見識は、ただの一兵卒としちゃあ出来すぎてる。軍師……とまで言うのは言い過ぎだが、その視野は百人長くらいは余裕でこなせる広さだろう。
「その痕跡が、広範囲すぎる……てことか?」
「ああ」
リカトリジオス軍はシーリオを拠点にボバーシオ攻めを繰り返している。
完全な封鎖、包囲をするでもなく、定期的に包囲戦を仕掛けては撤退を繰り返し繰り返し行って半年だ。
最初の撤退時に蛮族の軍勢を追い返たと意気盛んになったボバーシオ軍は、ラクダ騎兵を中心とした追撃部隊を組んだが、それらは伏兵に壊滅させられる。
元々ラクダは気性が荒くムラっ気があり制御し辛い為、戦闘用に良く訓練されていないと無軌道に暴れるか逃げ出すかになりやすい。だがラクダ騎兵は、馬よりも大きな体格でより高所からの攻撃を繰り出せ、歩兵中心の逃げるリカトリジオス軍を蹴散らすのは容易いと考えられていた。が、その読みは完全に外れた。
追撃部隊の生き残りによれば、まるで待ち構えてたかのような散兵部隊による投げ槍攻撃に機先を制され、帝国歩兵のような盾兵部隊に進路を潰され、整然とした長槍兵部隊に崩される、見事なまでの“帝国流”の用兵。それに加え、何よりも恐ろしかったと言うのが、
「まるで死を恐れることのない不死身の兵士……」
なのだと言う。
もちろん本当の不死身の兵士、とかいう話じゃあねぇ。
精鋭リカトリジオス兵は崩れない、恐れない、撤退をしない……とは耳にする。
ラクダ騎兵の最大の長所はその体格からの威圧感。普通の歩兵なら、馬の騎兵に襲われた時ですらパニックを起こして当然で、より体格のあるラクダ騎兵ならなおさらだ。馬でもラクダでも象でも、騎兵の持つ最大能力は、まさにこの「歩兵に与える強烈な恐怖心」にあると言っても過言じゃあねぇ。
だが、リカトリジオス兵にはまるでその恐れの気配が感じられず、敢然と立ち向かって来たという。
死をも恐れぬ勇猛さ……ってなあ、フィクションの中じゃそりゃ英雄豪傑、ヒーローの証とされるだろう。ただ実際のところ、戦場でそうなッちまってンなあ、イカれてるか感情が麻痺しちまったか、或いはその両方かでしかねぇ。
死……、または死に瀕するかに思える危機を恐れるのは、生物にとって不可欠な本能だ。
一度死んだ経験がある俺ですら……いや、その時の痛み恐怖絶望感が記憶としてあるからこそ、死に直面するのは“怖い”。まあ、同じ事をさらに何十回と繰り返す……なんてことがありゃあ慣れてきちまうのかもしれないが、実際そうなるかどうか分かりゃしねぇしな。
後は───信仰、か。
古代北欧のヴァイキングに、聖戦を謳うムスリム戦士や十字軍……。 前世の過去の歴史を紐解いても、信仰、教えに殉じた戦いの栄誉ある死、その後にある幸福を約束する事で「死をも恐れぬ勇猛な戦士」を生み出してきた例はいくつもある。
元々犬獣人の宗教観は、マルクレイに聞いた話じゃ素朴な祖霊信仰が主だという話だ。部族ごとに始祖として崇めてる神がいる。だいたい全部犬っぽいヤツみたいらしいけどな。
そして狩人、戦士が多いから、勇猛さを誇る文化の素地もある。
だが、リカトリジオスはどうか? その辺は……今は分からねぇな。
何にせよ、リカトリジオスの兵士はラクダ騎兵の偉容にも恐れることなく立ち向かい、個の戦力の不利を、戦術、勇猛さ、そして数の力で圧倒した。
その大敗が、ボバーシオ側を「閉じ込める」事になる。
篭城しての防衛戦は少なくとも成功している。だが野戦になれば不利。数だけではなく戦術でも、だ。
さらに、野戦での主力であったラクダ騎兵の多くを失い、元より国軍の少なかったボバーシオは、元“砂漠の咆哮”の雇われ兵と臨時徴兵した市民兵中心のものに再編成しなければならなくなる。レイシルドやらファーディ・ロンやらの獣人兵が多かったのはそのためでもある。
その上で、マレイラ海に面し港を有しているボバーシオには、包囲戦における兵糧攻めが効かない。
だから、「城壁、城門を突破されぬよう徹底的に守り抜き、リカトリジオス軍が攻め疲れるのを待つ」と言うのが基本戦術になった。
ある意味完全な根比べか、と、俺も最初はそのように戦況を捉らえていた。
だが、レイシルドの見方は違う。
「いくら城攻めの経験に乏しいとは言え、リカトリジオス軍の動きは妙だ」
と、そう考えている。
将軍や軍の上層部、そしてボバーシオの支配層にそう進言してもあまり取り合ってはもらえない。
元“砂漠の咆哮”の戦士と言う事で、「個の戦力」としては評価されていても、大局を見る戦術家としての評価は低い。ボバーシオ側はレイシルドに対して「獣人のわりには賢い方だ」という侮った評価があるし、その侮りはリカトリジオス軍に対しても変わらない。
で、昨日、逮捕されていたカーングンスのアホンダラ共と話をしたあとにヤツから提示された“提案”を受けて、ボーノ達にはその裏付け調査を頼んでいた。
「あのレイシルドと言う奴の勘は正しい。リカトリジオス軍は同じペースでシーリオとボバーシオを往復しているかに思わせているが、実際にはもっと東方まで部隊を動かしている」
と、ボーノ。
「そりゃあ、確かに妙だな」
言い換えりゃあ、ボバーシオ攻めの兵力をさらに分散している事になる。
「確か……レイシルドの見立てじゃ、シーリオ駐留の基本的な兵力は一万前後。奴隷をそこに含めりゃ倍以上か。で、防衛戦力が二千程度のボバーシオに四千くらいで包囲戦を仕掛けては戻りを繰り返している……」
「ああ。シーリオ防衛の兵力を残しても、六千でボバーシオ攻めをすればもっと早くに攻略出来ててもおかしくない」
「だがよ~、リカトリジオスは城攻めが下手くそなんだろ? 別におかしかねーんじゃねーの?」
横から口を挟むプリニオに、ボーノはやや顔をしかめ、
「ボバーシオ軍上層部はそう考えているし、実際最初はそうだったらしいがな」
と返し、また少しの間を置いてこう続ける。
「だが、現場で指揮を執るレイシルドに言わせれば、その練度は確実に上がっている」
交代で兵を動かし、繰り返し行われる包囲戦。元々城というものを持たない文化の為、城攻めに関する経験に乏しいリカトリジオス軍が、ボバーシオ包囲で練度を上げている……。
「……待て、もしかしてこの包囲戦、それ自体が……?」
「ああ、俺もそう思う」
「え? 何? どう言うことよ?」
実戦形式の軍事教練……つまり、
「これ自体が城攻めの練習……てコトなのか?」
ボバーシオは確かに強固な城壁に囲まれているし、滅びの七日間による被害もなければ、クトリアの属国だったが邪術士専横による直接の悪影響もない。だから旧帝国領のように国土が荒れまくったり、クトリアのように完全に政治体制が崩壊し人口が激減したりもしていない。
だ がそれでも、内部抗争が続いたことで国力は衰え、軍備にしても数は多くとも質は低いし統率もあまり取れてない。
傍目に見れば、リカトリジオス軍が士気と練度の高さに数のゴリ押しで城門を強引にこじ開けるのはそう不可能なことじゃないだろう。
そうだな……奴隷兵千人ばかしに梯子を持たせて突撃させりゃあ何本かは架かるだろうし、盾と丸太の破城鎚でもイケるか?
特に、今より城門、城壁の防衛設備が整ってなかった初期に数で押せば、結構上手く行ったかもしれねぇ。
何故そうしなかったか?
それが、対クトリアの為の城攻め訓練だとしたら……?
クトリアは現状、兵力としてはボバーシオ以下だが、城壁、城門の強固さは補修が必要とは言えそれを上回る。その上外城壁と内城壁の二重だし、“妖術師の塔”を始め古代ドワーフによる魔導防衛機構にドワーベン・ガーディアン、さらには場合によっては王国駐屯軍もそこに加わる。
つまり、リカトリジオスにとってボバーシオはクトリアの城攻めの予行演習として最適だとも言える。
「……こりゃ、思ってた以上に厄介かもしんねぇな」
俺の言葉に、ボーノが重々しく頷く。
「だが、そんだけじゃ分がらねー事が多いべ」
続いてそう言うのは、主に呪術を使った追跡調査をしたマーゴ。
「ボバーシオ攻めが城攻めの訓練だってのはそうがもしれねぇ。オレは城攻めの事はさっぱりだがよ、そんだがら何をどーすっかもさっぱりだ。けんどま、何事も練習した方が上手ぐなるもんだっぺ。そりゃ分がる。
だがよ、複数の部隊を東に少しずづ移動させでる……てのは、それどは関係無えべ。別の理由……企みがあるっぺ」
マーゴの言う通り、レイシルドもその点を危惧していた。つまり、表から見れるどこかで、何かしらの策を弄してるのではないかと。
それはそれとして、そこで一旦話を区切る。
「まあそれは確かにそうだが……マーゴ、どうしたお前それ?」
「な、何がだ?」
マーゴは城壁の外でも呪術を利用した追跡をしたが、その前に街中での聞き込みもしている。例のマクマドゥル他のカーングンス連中とベニートたちが、ボバーシオのどこで何をしていたかも探ってもらっていたんだが……。
「その帽子……上着……あと、リボンか……?」
まず明らかに、格好が違ってる。
「な、なんだよ、何がおがしいんだよ? そりゃオレの格好は元々カーングンスの服だがら、この町でいろいろ聞ぎまわるには、この町の服着だ方が、便利だっぺ!?」
まあ、理屈には合ってるかもしれねーが、訛りが強いから余所者感はどうやっても消せねーし、着方もちぐはく。この町に馴染む格好云々てよりか……。
「口に“甘いの”ついてんぞ」
言われて、慌てて口元を隠す。
「こ、これは、屋台の物売りがら聞ぎ込みするどぎに買ったもんだ!」
多分、ヤシ糖と刻んだヤシの果実を煮詰めて豆粉と練った練り粉菓子だな。クトリアでも似たようなのは売られてるが、こっちの方が多分安い。
兎に角まあ、都会に来て浮かれはしゃいだ田舎者丸出しの格好だ。
出立前にアーロフが言ってたが、元々マーゴは呪術師長の血縁上の孫にはあたるものの、幼少の頃はモロシタテム近郊で養父のカサドレとともに暮らしていて、カーングンスに来たばかりには周りとも上手く馴染めてなかった。
なもんで、同じようにカーングンス内ではあぶれ者の悪ガキたちに慕われていたマクマドゥルなんかとよく連んで、馬鹿げて下らない遊びをよくしていたらしい。
その辺の行動が改まったのは養父のカサドレが死に、また正式にジャミーのお付きの呪術師見習いとなってからだそうだが、それとて行動が改まっただけで、気質それ自体が変わったわけじゃない。
「あいづは元々、気真面目な呪術師ってなタイプじゃねぇ。俺やジャミーの目の届がねぇどごろじゃ、そういう子どもっぽい部分が表に出でぐる事もあっぺが、まあ大目に見でやってぐれ」
とはアーロフの言。久し振りに自分一人で自由にのびのび出来てはしゃぎたくなるのも無理はないか。
ま、ある意味じゃ年相応の自然な反応かもしれねーな。
「で、その聞き込みじゃ何か収穫はあったンか?」
改めてそう聞くと、マーゴは再び頭に着けた大きなリボンを揺らしつつ顔を引き締め、
「あいづらの言ってだ事はだいでえ裏がどれだ。こっちぎで最初の三月程は、包囲の無え時期にはどごぞに出がげで何が探してだりしたらしい。包囲の最中も、始まる前に外に出でればそのまんまで、収まってがら戻って来だりだな。
それで、やっぱ怪しい余所者だってんで兵士に見咎められだりもしてだんたが、あのベニートだが言う奴が金握らせで言いぐるめでだんだど。
牢屋のあいづらが残されで別行動になったのも、なんかそう言う……なんつーんだ?」
「目くらまし?」
「偽装工作?」
「……よぐ分がんねーけんど、そーゆーのを誤魔化す為なんだっぺ」
まあ、なんとなく分かるな。残して居る連中の方に監視の目を向けておく。そして、いざという時は残した奴らを切り捨てて逃げるつもりでもあったんだろう。
「ベニートが探してたっつー、メン…だか何だかってのについては、何か情報はあったか?」
そう聞くと、首を振りつつ、
「いや、それはさっぱりだ」
と一言。まあ連れのカーングンス達にも話して無かったんだから、そりゃ当然か。
「ただ、裏街どが言うごちゃごちゃ汚ぇ所の呪術師の店に何度が出入りしてだらしい。占術でその捜し物どやら占ってもらってだのがもな」
望み薄な線とは思うが、後で探ってみても良いかもしれねぇな。
それから、
「うん、そうだね。あいつらは東……特に“巨神の骨”方面へ細かく複数部隊を送っているね」
とのコメントは、郊外でベニートではなくリカトリジオスの方の動向を探ってもらっていたスナフスリー。
「そして恐らく、この辺りに何らかの野営地を作っている」
昼のうちに手に入れておいたボバーシオ周辺の地図のある場所を指し示しつつ、ボーノがそう推測する。
「何の為の……だ?」
クトリア攻めのため? それは考え難い。進軍するには向いてないし、そもそもボバーシオを陥落させればそこがクトリア攻めの前線基地になる。今このタイミングで別の前線基地を作る意味が無い。仮に作るにしてもボバーシオ攻略後で良いはずだ。
「……あ」
そこで、不意にブレソルがそう口を開く。
何だ? と注目が集まるが、その視線に尻込みしてか、顔を伏せてもごもご口ごもる。
ボーノもマーゴもすぐに興味を無くして視線を戻すが、俺と、スナフスリーはそれぞれ何か感じるものがあってか目を向けまま、
「何だ? 言ってみろよ」
と続きを促す。すると、ブレソルはまた周りの様子を伺いながら、図体に見合わぬ小さな声で切り出した。
「……いや、まあ、大した話じゃねぇかもだけどもな、俺ら、昨日の夜中に川を下ってこっちまで来てるだろ?
で、まだ山あい近くの辺りで下ろされて、女猫獣人は居なくなっちまって、朝方でまだ薄暗くて、木も結構多くて場所も分からなくて、みんなしてビクビクしてたらよ……」
「あぁ~ん? 馬鹿野郎、俺はビクビクなんざしてなかったぞ!?」
「うるせえ黙れ」
「遠くの……いやー、結構近くかな? とにかくよ、コーン……コーン……てよ。ありゃあ……木を切る音? そいつが……聞こえてきたんだよ」
「ああ、そうだったな。そんでヤマーの奴が山の悪魔だとかビビり上がって……」
「あぁッ!? そ、そんな事ァ言ってねーだろ!?」
「そうだ! 山の食人鬼って言ったんだ!」
「どっちでもいいわ!」
今度は“ビビり上がってた”に関しての反論はなさそうだ。
「待て待て、取りあえず場所はどこら辺だ?」
再び、机に広げてある地図で確認をとる。
「あー……んん? 多分……この、川が下ってた川だろぉ~?」
「これ何だ?」
「蛇鳴き峠だとよ。ぐねぐねしてるからだな」
「あー、そんな所下ったなあ~」
「そこから……そうだ、また北上して川沿いの……この道か?」
「多分そうだな。で、ボバーシオまで……こう……来た……から……」
「この辺……じゃねーか?」
指差して示す位置は、先ほどボーノが大まかに示した範囲の中。それをスナフスリーがフームと確認し、
「……鬼の角岳洞のあたりだね、うん」
「何だそりゃ?」
「昔……うん、ずいぶん昔だけど、食人鬼の群れが住み着いて、結構暴れてたらしいよ。今はいないけど、そういう曰くが伝わってるから、もう誰も近づかない」
さてさて、こうなってくると逆に、そこに行って近づかなきゃならねえことになってきそうだな。
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