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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-123.マジュヌーン(75)農場にて -世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
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午後になり、ひとまずはバーベキューも一段落。
小作人たちを早めに仕事に戻し、ついでガキどもも。夕飯もここで続きをやる、てなことで、リムラ族三兄妹はその準備や片付けに走り回ってる。
その様子をだらっと眺めながら、俺は籐製の寝椅子に寝転がっている。
ぬるまったいバナナ酒と、日が落ちて夕空になりはじめた赤い空が、なんとも良い風情でたまらない。
この農場だと日が沈むのは西の山あいになる。峰の間へと沈みゆく夕陽は、辺りを朱と紫に染め上げて、弛緩した心に染みて、溶け込んで行くようだ。
「……ンフー、マジュ~……」
さっきまで横で寝息を立てていたマハが、ややぼんやりとしたような表情で俺を見ている。
「起きたか」
「ン~、寝てないモー」
「寝てたろ」
「寝てないモー。旅に出てただモー」
そりゃ、夢の旅だろ?
俺は口の端を歪めて軽く笑う。
好きなときに食べ、好きなときに寝て、好きなときに旅にでる。
流浪の若い猫獣人バルーティの典型みてーなマハの性格は、実際俺とは真反対。
それでも、何だが意外に馬が合う。
いや、馬が合うっ……てのも、なんか違うのかも知れねえ。
マハは最近じゃ確かに大体ここに居着いちゃいるが、元々ある種の根無し草。気まぐれにやってきては、気まぐれに居なくなる。半月、いや、2ヶ月ぐらいは全く顔を見せないかと思うと、しばらく居ついては、ベタベタわちゃわちゃとまとわりつく。
俺は、依頼があるときは別にして、だいたいここにずっといる。
そしてお互いに、お互いのそういう生活スタイルの違いについても一切口出ししない。
そういうのがどっちにとっても、程よく居心地のいい距離感……って所なんだろうな。
実際のとこ、前世じゃあ考えられなかったことだ。いや、それは別に、俺自身が猫獣人バルーティなんていう、言わば“怪奇・猫人間”みてーな生き物に生まれ変わり、同じく同種の女とこういう仲になることが……、てな意味でじゃあねえ。厳密には、そう言う意味でだけじゃあねえってとこか。
前世での俺は、まあモテるとかモテねーとか、そう言うレベルの話としてじゃあなく、そもそも誰かと深い交流がもてる人間じゃなかった。
ときどき連むのは樫屋と田上ぐらい。樫屋はもともと妙に人懐っこい奴で、あいつが何で俺と連んでたかの理由はこの世界に生まれ変わってから聞いたワケだが、田上に関しちゃあぶっちゃけ、俺と連んでたと言うより樫屋が連れてきたみてーなもんだ。
世間の俗説的にゃあ、ヤンキー、不良はモテる、なんて言われたりもするが、少なくとも俺に関しちゃそりゃ当てはまらない。
結局のところ、喧嘩が強いの何のなんてな所詮はガキのモノサシ。足羽や樫屋がそうである様に、人に好かれるか、うまく付き合えるかどうかは、どれだけちゃんと人と、相手と向き合えるか……それだけだ。
……いや、足羽はちょっと違ったか。
まあいい。
何にせよ、前世の俺みてーに自分の境遇を哀れんで、常に不機嫌面を晒しながら手当たり次第に人に噛みつくような野郎は、そりゃモテる、モテない以前の問題だ。
で、その俺が、この世界で“怪奇・猫人間” として少なくない年数を生きてきたワケだが、そこでの人生は前世のそれとは全く違ってやがる。
もちろん、俺の心臓にまとわりつく“災厄の美妃”というやべえ呪いの問題もある。
そしてその事を周りの誰にも明かせないっていうこともな。
あー……あの“闇の手”とかっていうイカれカルト教団連中どものことは別としてだ。
そこさえ……かなり厄介な問題じゃああるが……そこさえ目をつぶりゃあ、前世の、真嶋櫂として生きていた16年ばかしの人生よりかは、あらゆる面で充実はしてる。
アスバルのアホが言ってたことに同意すんのもしゃくな話だが、ああ、確かに前世なんてのは所詮は前世。“前の”人生でしかねえ。
俺たちは文字通りの意味で「今を生きる」ことを、大事にしなきゃなんねえんだよな。
そんなことを考えてぼんやりしていると、いつの間にやらマハの奴が、俺の横に来て腕を回してくる。
「ンフフー、マジュ~」
まだやや寝ぼけてるみてーな鼻にかかった声で鳴きながら、身体を押し付けるかのようにする。
そう言えば……と、そこで俺はふと思いつく。
「なあ、マハ。
おめーの元々の部族ってな、どんな部族なんだ?」
ムーチャは伝説に由来する術師部族の末裔、てのはこの間始めて聞いた話。だがマハのことは今まで誰も聞いてないし、本人も話してない。
「ンフー? ワタシはね~、踊り子部族だなモー」
聞いてから、本人が今まで話してないのには何かしら深刻な事情があったのかもしれねぇと、ちょっとばかし後悔したのもつかの間、全く何の気負いも衒いもなくそう言ってくるマハ。
「踊り子部族?」
「そうだナー。踊り子部族は、各地を旅して踊りを踊るの。
踊ると、雨を降らせたり、晴れにしたり、悪い運気を払ったり、色々出来るのだー」
あー、そりゃただの踊り子じゃなくて、それこそ巫女だか祈祷師だかみてーなもんだな。
「マハはその、踊り子にはならないのか?」
「ウーン……、なっても良いけど、まだなる気はないナー。
今は、マジュたちと一緒に居るのが一番楽しいだなモー!」
言いつつまた、両手でがっつり俺を抱きしめてくる。まったく、マハの感情表現はいつも開けっぴろげでストレートだ。
「……そうだな、俺もマハ達とこうやっているのが、今は一番楽しいぜ」
マハの肩に手を回しつつ、俺はそう答える。
「ンフー、ワタシの部族は旅の部族だカラ、いつかこの辺りにも来るかもしれないのだナモー。
ワタシには6人のお姉ちゃんがいて、みんな踊りが上手なんだナー。
ふふ、いつか揃ってマジュたちに踊るのを見せてあげるのだナ」
マハの姉妹なら、多分見た目もマハに似てるんだろう。だとしたら確かにその踊りは壮観だろうな。
そこで、ちっとばかしの間。
赤く染まり、また紫から黒へとグラデーションしていく空のもと、マハの白い毛並みが朱く染め上げられていくその変化を、ただ見続けている。
すると、
「───マジュ、わたしネ、きっと……」
そう不意に、マハの声のトーンが変わり、何やらやや深刻そうな色を帯びる。
何だ? そう思い、マハの大きな目を見返すが……。
「おいおいおいおい、やべーぞ、やべーぞ、マジー!!」
バタバタ、とか、どすどす、とか、とにかくそう言う騒がしい連中の声と足音。
「……だよ、うっせーなァ!!」
声の主はアスバルで、その後ろをダーヴェやら何やらが、わたわたと連なり追いかけてくる。
「バカ、てめーやめろ! 俺の口から直接言うから、勝手に伝言するんじゃねえよ!」
一際大声でアスバルを怒鳴りつけているのはカシュ・ケンだ。
「聞け聞け、マジー! 一大事だ! 天変地異だ! 大事件だ! なんとな……!」
スコーン、となんとも心地良い音は、アスバルの後頭部に投げつけられ命中したムーチャによるひょうたんの投擲。
「……て、いってーなこの……」
そのアスバルをむんずと掴み抱きかかえて、口を塞ぐのはダーヴェ。
「おバえ、だヴァれ」
「ん~! ん~、んん、ん~~!!」
聞こえぬ抗議にゃ知らんぷり。その後ろから息せき切ってやってきたカシュ・ケンは、ハァハァと荒い息を吐いてから一呼吸。
「……ッたく、油断も隙もねーな、アホバルめ!」
「アスバル、今夜、一晩吊す」
かなり手厳しい罰を宣言するムーチャだが、それに値するアスバルの罪ってな、いったい何だ?
「……なーんか、バタバタしちまって悪ィな、マジー。
けどこりゃ、特にみんなにゃ俺の口から言わなきゃなんねー話だしよ。
アスバルに先に知られちまったなぁ、事故だ、事故」
妙に改まった調子のカシュ・ケンに、
「……おう、で、何なんだよ?」
と聞き返す。
「あ~……、その、まあ、いや、実はな……」
ものの見事に煮え切らないカシュ・ケン。
そのままもごもごとしたわずかな間に、アスバルはダーヴェに押さえられ口元を強引にずらし、
「猿吉くん、マー……」
「俺、マーリカと結婚することにした!」
アスバルの声を打ち消さんとの大声に……、いや、声よりもその内容に、 俺は驚き、いつも以上に間抜けに口をあんぐりと開けちまった。
そりゃ……確かに一大事だ。
小作人たちを早めに仕事に戻し、ついでガキどもも。夕飯もここで続きをやる、てなことで、リムラ族三兄妹はその準備や片付けに走り回ってる。
その様子をだらっと眺めながら、俺は籐製の寝椅子に寝転がっている。
ぬるまったいバナナ酒と、日が落ちて夕空になりはじめた赤い空が、なんとも良い風情でたまらない。
この農場だと日が沈むのは西の山あいになる。峰の間へと沈みゆく夕陽は、辺りを朱と紫に染め上げて、弛緩した心に染みて、溶け込んで行くようだ。
「……ンフー、マジュ~……」
さっきまで横で寝息を立てていたマハが、ややぼんやりとしたような表情で俺を見ている。
「起きたか」
「ン~、寝てないモー」
「寝てたろ」
「寝てないモー。旅に出てただモー」
そりゃ、夢の旅だろ?
俺は口の端を歪めて軽く笑う。
好きなときに食べ、好きなときに寝て、好きなときに旅にでる。
流浪の若い猫獣人バルーティの典型みてーなマハの性格は、実際俺とは真反対。
それでも、何だが意外に馬が合う。
いや、馬が合うっ……てのも、なんか違うのかも知れねえ。
マハは最近じゃ確かに大体ここに居着いちゃいるが、元々ある種の根無し草。気まぐれにやってきては、気まぐれに居なくなる。半月、いや、2ヶ月ぐらいは全く顔を見せないかと思うと、しばらく居ついては、ベタベタわちゃわちゃとまとわりつく。
俺は、依頼があるときは別にして、だいたいここにずっといる。
そしてお互いに、お互いのそういう生活スタイルの違いについても一切口出ししない。
そういうのがどっちにとっても、程よく居心地のいい距離感……って所なんだろうな。
実際のとこ、前世じゃあ考えられなかったことだ。いや、それは別に、俺自身が猫獣人バルーティなんていう、言わば“怪奇・猫人間”みてーな生き物に生まれ変わり、同じく同種の女とこういう仲になることが……、てな意味でじゃあねえ。厳密には、そう言う意味でだけじゃあねえってとこか。
前世での俺は、まあモテるとかモテねーとか、そう言うレベルの話としてじゃあなく、そもそも誰かと深い交流がもてる人間じゃなかった。
ときどき連むのは樫屋と田上ぐらい。樫屋はもともと妙に人懐っこい奴で、あいつが何で俺と連んでたかの理由はこの世界に生まれ変わってから聞いたワケだが、田上に関しちゃあぶっちゃけ、俺と連んでたと言うより樫屋が連れてきたみてーなもんだ。
世間の俗説的にゃあ、ヤンキー、不良はモテる、なんて言われたりもするが、少なくとも俺に関しちゃそりゃ当てはまらない。
結局のところ、喧嘩が強いの何のなんてな所詮はガキのモノサシ。足羽や樫屋がそうである様に、人に好かれるか、うまく付き合えるかどうかは、どれだけちゃんと人と、相手と向き合えるか……それだけだ。
……いや、足羽はちょっと違ったか。
まあいい。
何にせよ、前世の俺みてーに自分の境遇を哀れんで、常に不機嫌面を晒しながら手当たり次第に人に噛みつくような野郎は、そりゃモテる、モテない以前の問題だ。
で、その俺が、この世界で“怪奇・猫人間” として少なくない年数を生きてきたワケだが、そこでの人生は前世のそれとは全く違ってやがる。
もちろん、俺の心臓にまとわりつく“災厄の美妃”というやべえ呪いの問題もある。
そしてその事を周りの誰にも明かせないっていうこともな。
あー……あの“闇の手”とかっていうイカれカルト教団連中どものことは別としてだ。
そこさえ……かなり厄介な問題じゃああるが……そこさえ目をつぶりゃあ、前世の、真嶋櫂として生きていた16年ばかしの人生よりかは、あらゆる面で充実はしてる。
アスバルのアホが言ってたことに同意すんのもしゃくな話だが、ああ、確かに前世なんてのは所詮は前世。“前の”人生でしかねえ。
俺たちは文字通りの意味で「今を生きる」ことを、大事にしなきゃなんねえんだよな。
そんなことを考えてぼんやりしていると、いつの間にやらマハの奴が、俺の横に来て腕を回してくる。
「ンフフー、マジュ~」
まだやや寝ぼけてるみてーな鼻にかかった声で鳴きながら、身体を押し付けるかのようにする。
そう言えば……と、そこで俺はふと思いつく。
「なあ、マハ。
おめーの元々の部族ってな、どんな部族なんだ?」
ムーチャは伝説に由来する術師部族の末裔、てのはこの間始めて聞いた話。だがマハのことは今まで誰も聞いてないし、本人も話してない。
「ンフー? ワタシはね~、踊り子部族だなモー」
聞いてから、本人が今まで話してないのには何かしら深刻な事情があったのかもしれねぇと、ちょっとばかし後悔したのもつかの間、全く何の気負いも衒いもなくそう言ってくるマハ。
「踊り子部族?」
「そうだナー。踊り子部族は、各地を旅して踊りを踊るの。
踊ると、雨を降らせたり、晴れにしたり、悪い運気を払ったり、色々出来るのだー」
あー、そりゃただの踊り子じゃなくて、それこそ巫女だか祈祷師だかみてーなもんだな。
「マハはその、踊り子にはならないのか?」
「ウーン……、なっても良いけど、まだなる気はないナー。
今は、マジュたちと一緒に居るのが一番楽しいだなモー!」
言いつつまた、両手でがっつり俺を抱きしめてくる。まったく、マハの感情表現はいつも開けっぴろげでストレートだ。
「……そうだな、俺もマハ達とこうやっているのが、今は一番楽しいぜ」
マハの肩に手を回しつつ、俺はそう答える。
「ンフー、ワタシの部族は旅の部族だカラ、いつかこの辺りにも来るかもしれないのだナモー。
ワタシには6人のお姉ちゃんがいて、みんな踊りが上手なんだナー。
ふふ、いつか揃ってマジュたちに踊るのを見せてあげるのだナ」
マハの姉妹なら、多分見た目もマハに似てるんだろう。だとしたら確かにその踊りは壮観だろうな。
そこで、ちっとばかしの間。
赤く染まり、また紫から黒へとグラデーションしていく空のもと、マハの白い毛並みが朱く染め上げられていくその変化を、ただ見続けている。
すると、
「───マジュ、わたしネ、きっと……」
そう不意に、マハの声のトーンが変わり、何やらやや深刻そうな色を帯びる。
何だ? そう思い、マハの大きな目を見返すが……。
「おいおいおいおい、やべーぞ、やべーぞ、マジー!!」
バタバタ、とか、どすどす、とか、とにかくそう言う騒がしい連中の声と足音。
「……だよ、うっせーなァ!!」
声の主はアスバルで、その後ろをダーヴェやら何やらが、わたわたと連なり追いかけてくる。
「バカ、てめーやめろ! 俺の口から直接言うから、勝手に伝言するんじゃねえよ!」
一際大声でアスバルを怒鳴りつけているのはカシュ・ケンだ。
「聞け聞け、マジー! 一大事だ! 天変地異だ! 大事件だ! なんとな……!」
スコーン、となんとも心地良い音は、アスバルの後頭部に投げつけられ命中したムーチャによるひょうたんの投擲。
「……て、いってーなこの……」
そのアスバルをむんずと掴み抱きかかえて、口を塞ぐのはダーヴェ。
「おバえ、だヴァれ」
「ん~! ん~、んん、ん~~!!」
聞こえぬ抗議にゃ知らんぷり。その後ろから息せき切ってやってきたカシュ・ケンは、ハァハァと荒い息を吐いてから一呼吸。
「……ッたく、油断も隙もねーな、アホバルめ!」
「アスバル、今夜、一晩吊す」
かなり手厳しい罰を宣言するムーチャだが、それに値するアスバルの罪ってな、いったい何だ?
「……なーんか、バタバタしちまって悪ィな、マジー。
けどこりゃ、特にみんなにゃ俺の口から言わなきゃなんねー話だしよ。
アスバルに先に知られちまったなぁ、事故だ、事故」
妙に改まった調子のカシュ・ケンに、
「……おう、で、何なんだよ?」
と聞き返す。
「あ~……、その、まあ、いや、実はな……」
ものの見事に煮え切らないカシュ・ケン。
そのままもごもごとしたわずかな間に、アスバルはダーヴェに押さえられ口元を強引にずらし、
「猿吉くん、マー……」
「俺、マーリカと結婚することにした!」
アスバルの声を打ち消さんとの大声に……、いや、声よりもその内容に、 俺は驚き、いつも以上に間抜けに口をあんぐりと開けちまった。
そりゃ……確かに一大事だ。
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