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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-121.マジュヌーン(73)農場にて -今日から俺たちは!!
しおりを挟む2月ほど経つと、俺たちの農場の状況もまあまあ落ち着いてきた。
カリブル達猛き岩山の野営地も整備し整えられ、ご希望通りに岩場の真ん中に水場があり、その周りを囲むようにいくつかの天幕が建てられている。
この辺りにはいわゆる魔獣ってのはそんなに多くない。だが、繁殖期や氾濫期になると、川沿いでワニ害が結構な問題になる。
カリブルは“砂漠の咆哮”に持ち込まれるその手の害獣退治の仕事を積極的に受け、少年兵達を含めた何人かのチームでワニ狩りを続けている。
もちろん少年兵たちを前面に立たせるようなことはしない。そいつらはあくまで補助という役割に置き、大人であるカリブルたちが手本を見せて指導する。そんな感じだ。
で、俺たちはたまに、獲物のワニ革ワニ肉と、うちで採れた農産物やバナナ酒に、製作した諸々の小物、日用品なんかを交換する。
再興された猛き岩山には、かつてと違うところもあると言う。
その一つが……というか、その最たる例が女たちだ。
「ちょっと、お前さん! 何をぐずぐずしてんだい!?」
「お、おぅ、それは、何だ、まだ、準備があるのだ」
「なぁにが準備だい! たいして長くもない毛をいつまでもいつまでも撫でまわしてサ……気取ってンじゃないよ、まったく! 年寄りの穴掘りネズミの方がまだキビキビしてらあね!」
「な、何を言う、これは戦士の嗜みだぞ!?」
なんとも気っぷのいいおかみさんぶりだが、この声の主はあのボルマデフの妻、悪食の顎のアンラ・シュジャだ。
「アンラの奴、演技しておったのだ……」
夜に俺たちの農場の方へ忍んで来てそう愚痴るのはカリブルと他数名の猛き岩山の“勇士”たち。
何でも、悪食の顎というのは犬獣人には珍しい女系の部族で、部族、一族のリーダーは基本的に女。狩りや戦でも当然女が先頭に立つ。
アンラもその例外なく、元々強い戦士であり狩人でもあった。
が、同時に悪食の顎の女たちは、カリブルのような勇士っぷりを誇りたがる男とは違い、誇りだの見栄だのに命を賭けたりはしない。
生きながらえるため、最終的に目的を叶えるためならば、無力で哀れなか弱い女に擬態するしたたかさもある。
「なんなんだ、あの女は!? 何かとずけずけ物を言い、狩りについてきては真っ先に獲物をさらい、我ら勇士を立てようなど微塵もない!」
俺たちも初めは呆気にとられ、しかし奴らの愚痴を聞いてるウチに、苦笑いから次第にみんなで大笑いだ。
「笑い事ではない!」
叫ぶカリブルに、
「いやいやいや、こりゃかなり笑えるぜ!」
「は、は、だめだろ、マジー、そんなに笑っちゃよ!」
「ヴ、ヴム、ぞうだ、笑っ……笑っ……ブブブブ……!」
我らこそ魔獣狩りの戦士の部族、と意気盛んな猛き岩山の勇士様方が、一人の女に頭が上がらず、こんな所で酒飲んでグチグチグチグチと愚痴ってる。
これが笑い事じゃなきゃ、何が笑えるってんだよ。
「だいたい、女が狩りなど……」
勇士様の一人、確かロワイラとかってのが言いかけて、
「ンフー? 何だモー?」
マハとムーチャに睨まれる。
「……あ、いや、お、お主らは、猫獣人であろう? 我ら犬獣人とは違う!!」
慌てて言い訳するが、まあしどろもどろだ。
「ま、確かに猫獣人と犬獣人じゃ違いもあるわな」
「そ、そうであろ? それは、それぞれの領分というのがある!!」
「じゃ、聞いてみるか。
おい、ルゴイ! お前ンところじゃどーだ?」
「え!? お、俺ですか!?」
「おめー以外の“ルゴイ”は知らねーよ」
「あ、はい……」
たまたまちょっとした連絡ごとで訪ねて来ていたルゴイへとそう話を振る。
「えっと……俺んとこの部族は、一応、大体、リーダーは男ですけど……、でも、女も男も関係なく狩りには行きますね、はい」
「だとよ。アラークブ……は、今日は居ねえか……」
「……だ、だが、だとしてそれが何だと言うのだ? 我ら猛き岩山は長年そうやって来たのだ」
「かもな。だが、今はもう変わった。
実際、お前らが長年嫌って居た悪食の顎の女の手助けがなきゃ、あれだけの女奴隷やガキどもを連れて逃げることは出来なかったんだろ?」
当初はボルマデフの妻子と同郷の仲間達、そして成り行きで少年兵や予備兵などの戦奴も連れて逃げることになったカリブルだが、その中で多数の女奴隷やその子供達まで連れて行けるようになったのは、ひとえにアンラのお陰だ。
雌伏し爪を研ぐのは、何も男だけの専売特許じゃあねえ……って事だな。
「……うぐぅ……」
「しかし、ボルマデフもあやつめに騙されておったと思うと……」
「うむ……不憫でならん……!」
まったく、しょーがねーなあ……。
「そりゃ、どうだかな。
ボルマデフの奴は、むしろアンラの本質を見抜いていたからこそ、ただの女奴隷としてではなく、自分の妻にと選んだのかもしれねーぜ?」
ま、何の根拠もねーけどよ。
考えられねーこともねーんじゃねーのか?
▽ ▲ ▽
南方人やクトリア人の元奴隷たちも、大半はラアルオームかバールシャムで仕事を見つけ、ごく少ない数人であるが、「借金をしてでもいいから」と、ヴォルタス家に頼み込んでクトリア方面へと船で戻った。
それから、最初に逃げ出した三人のうちの一人と、一旦はラアルオームに行って仕事を探したものの結局は見つからなかった一人、そして元々身体を壊していてよそじゃやっていけそうにないからと、最初から農場でなんとか働かせてくれと頼み込んでいた一人が、ここで働くことになった。
最初の二人には小作人として畑仕事を中心に任せる。元々生まれた村でも畑仕事をしていて慣れて居ると言うし、何よりリカトリジオスの奴隷として酷使されていた頃に比べればはるかに楽だ。
身体を壊していた一人は足腰がもうかなりボロボロなので、立ち仕事はなしで、ひょうたん作りをはじめとした小物の製作を主にやらせる事にする。
意外にも、こいつの描く絵は上手くはないが妙な味があり、カシュ・ケンはひょうたんや焼き物の絵付けを色々と試させている。
その他、まだ子供と言えるような年齢の南方人たちは、親族、身寄りもなく戻る場所もない。
一部は“慈愛の館”で引き取って世話をしてもらい、既にある程度働けそうな子供は、アリオたち同様にウチで面倒を見ることになった。
▽ ▲ ▽
二月の間にまた、色々と知らせに人にと出入りがある。
「“不死身”のタファカーリとその部隊は、砂漠の砂嵐シジュメルにより壊滅させられた……。そう言う話だ」
そう知らせを持って来たのはルチアだ。
少なくない生き残りが、フォルトナの使い魔、灰砂の落とし子の集合体が作り出した特大砂嵐の結界を見ている。
そこから尾鰭がついて広まった噂だが、俺からすればいい目眩ましになって有り難い。
俺はルチアに、タファカーリの部隊で見かけた何人かの入れ墨の南方人について話す。
ルチアのそれに似た入れ墨をした若い男のことを話すと、ほんの少しだけ唇の端をあげ、「……そうか」と答えた。
ルゴイ以外にも、レイシルドや、また先に負傷者たちを連れて帰還したサルフキル等、カリブルの集めた反リカトリジオス同盟連中も、ちょいちょい顔を出す。
「ここは素直に敬服する。よもや君たちが、あれほどの大戦果を挙げることができるなどとは全く予想できなかった」
「そりゃそうだ。俺たちにだって全くの予想外だぜ」
生真面目そうな顔でにこりともせずそう言ってくるサルフキルだが、実際その通りだ。
暴走しかねないカリブルを引き戻すため、アラークブに頼まれ向かった廃都アンディル。
そこで出会った、食屍鬼化してしまったリカトリジオスの戦奴、カリブルの従兄弟のボルマデフから頼まれた妻子の奪還。
ハナから難易度高い潜入ミッションは、そもそもはそのボルマデフの妻と子を密かに連れ出し逃げ出すことにあった。
ところが実際潜入してみたら、“不死身”のタファカーリは俺のことを知っていて、かつ奴の政敵が立てた戦略の猿獣人王国アールマールの政権転覆策を潰したのが俺だと言うことから、自らの配下へとしたがり、しかもそれがやはり奴のもう一人の政敵であり生意気な新入り、つまり俺同様にこの世界へと生まれ変わった前世での母親違いの兄の静修さんへの“刺客”として使いたいと言うことから話はややこしくなる。
さらには、ちょっとばかし場をかき回してくれればめっけもの、のつもりで誘導してきた廃都アンディルの数多の食屍鬼と、それを支配、使役出来る元王の影の死霊術師まで……。
この両者をぶつけ合わせる、てところまでは計略内。
だが、そこで最終的に起きたこととその結末は……まあ、出来過ぎも良いとこだ。
「その上で、さらに図々しい願いがあるのだが……」
サルフキルは、やはり相変わらずのその生真面目そうなツラをちらとも変えずに続けてくる。
「何だよ? 金は貸さねーぞ?」
「いや、資金はある程度出す。
だが、場所を提供して欲しい」
最近はカリブルがミニミニ猛き岩山野営地を作り部族再興を始めているが、同様にある程度の区画を借りて、いわばリカトリジオスからの避難民受け入れの為の居留地を作りたいと言う。
「……う~ん、そりゃちょっと俺の一存では決められねーや。一応カシュ・ケン達と相談してみるぜ」
「有り難い、検討してくれ」
“砂伏せ”用の洞窟住居に、カリブルたち猛き岩山の野営地にと、かなり広い二束三文の荒れ地だったここも、だんだんと手狭になっては来ている。
どの程度の規模で作る予定なのかにもよるが、もしかしたら土地そのものを広げる必要もあるかもしんねえな。
知らせの中には、リカトリジオスに囚われていた猫獣神たちのその後の件もある。
殆どの猫獣神は奪われた元の部族が判明して、それぞれから少なくない謝礼が出た。
中にはあまり裕福ではない部族もあったが、狩人部族からは貴重な獲物、南方交易部族からは蹄獣人たちとの交易品など、なかなか手には入らない物品の謝礼もあった。
ゴミ漁りと馬鹿にされてもいる探鉱部族の猫獣神もいて、彼らからは部族の宝として伝えられてる遺跡の発掘品が贈られてきたが、流石にそんなものを貰っては扱いに困る。
とは言え軽々しく断れば相手の面子を潰す事になる。考えあぐねて出した結論は、「今後1年に渡り、毎月発掘した遺物の中で二番目に価値のある発掘品を渡す」という事になった。
ただ一人、部族が不明なままの若い猫獣神が居た。
“鋼鉄”のハディドが言うには、恐らくははぐれの小部族の猫獣神で、奪われた際に他の猫獣人たちが皆殺しにされたのではないか……との事だ。
その猫獣神は特例的に“砂漠の咆哮”の新たな団員という形で、団で預かるんだとか。
▽ ▲ ▽
「くっそ~、あいつら、ぜってー許せへんわ!」
「自分、つっかかり過ぎやろ。コッチにまで手ぇ出てきたわ……イテテテテ……」
顔に青あざ、頭にこぶ、てな、昔の漫画みたいな分かりやすい怪我をしながら戻ってくるのは、アリオとフラビオを中心としたガキども。
猛き岩山の元少年兵たちと、川賊退治の後に“自愛の館”から引き取ったガキどもの間でのもめ事はこれで三回目ぐれーか?
原因、キッカケはしょうもない、と言うか、まあ可愛いもんだ。
ガキどもは仲良くなろうと声をかけるが、元少年兵の方は殆ど犬獣人語しか知らない。ある程度知ってても、リカトリジオス内ではクトリア語や帝国語などの“敵性言語”の使用は基本的に制限されていた。
とは言え、問題が意思疎通だけならなんとかなるが、アリオもフラビオもちょっとばかし先輩風をふかせようとする。
逆に元少年兵たちは、カリブルの庇護下で猛き岩山の一員となったとは言え、犬獣人以外を下に見るリカトリジオスの価値観からは完全に脱しきれてはいない。
当然、アリオたちからすれば「生意気な」態度になるし、元少年兵たちからすればアリオ達は押し付けがましく鬱陶しい。
些細なことで口論となり、そこからはまあ、どちらも引くに引けない罵り合い。どちらが先とも言えずに次は手がでる。
それで取っ組み合いの喧嘩になり、お互い“保護者”同士で引き剥がし取り押さえての大騒ぎだ。
「あいつら、マジュの兄貴よりカリブルの方が強ぇって言うんだぜ!」
憤慨しながらそう息巻くアリオに対し、
「ンなのはどっちでもいいだろうによ」
半ば呆れ気味にそう言うが、
「いーや、よかねえよ! 俺をバカにすんのはええけど、兄ィをバカにすんのは許されへんわ!」
アリオのこの“弟分気取り”は今に始まった事じゃねぇが、俺が依頼や何かで活躍するたびにそれが強くなる。アスバルやカシュ・ケン、マハなんかが話を盛って伝えるから尚更だ。
「……ま、だとしてよ。それで、どーすんだ?」
俺は真正面にどっかと腰を下ろし、アリオへとそう問い掛ける。
舐められたら終わり、舐めてくる奴は徹底的にぶちのめす。
そいつは確かに、俺やカシュ・ケンなんかの“前世での習い”、だ。特に俺らは、端から見ればお金持ちの集まるお坊ちゃん、お嬢ちゃん私学の生徒だった。御多工業や陸三
あたりのガチガチな不良校からは格下と見做され、その周りの雑魚い高校のショボい不良共にも舐められてた。
舐められてれば付け込まれる。それこそ、ウチの他の生徒を狙い撃ちするようなカツアゲなンかも起きてくる。 だから、そうならないためにも常に強さやヤバさを示してなきゃなんねえ。
「え、そ、そりゃあ、やっぱ……なあ?」
「……俺に振るなや」
言葉に詰まるアリオに、振られて顔をしかめるフラビオ。
「誰だって最初は分かり合えねーもんだ。育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めねーしよ。
俺だって最初はカリブルの奴とは仲悪かったし……ま、今でも特に仲は良かねえか……」
……うん、良くはねえわ。
「けど、だからってぶちのめして痛めつけたところで何にもならねえ。ムカつくからっていちいち喧嘩ばっかしてたら、腹が減って疲れるだけだぜ」
何だかんだ言って、前世じゃ腹を空かす事はあっても、飢えに苦しむなんて経験は無かった。だがこの世界に生まれ変わってからは、何度かそう言う経験もしている。
だから、見栄張って、些細な面子や感情の行き違い程度でいちいち喧嘩なんざしてられねえ、てのは、それはそれで一つの正直な考え。
同じ疲れることなら、狩りでもしてくるか果物採取でもしてた方がよっぽど良いぜ。
「……そうかもしれへんけどよォ~……」
とは言えアリオはまだ、全然納得はしていないかのように不貞腐れて下を向く。
ま、そりゃそうだわな。
俺が前世の高校生だった時に、同じような状況で今みたいな話をされたところで、どー考えても納得なんかするわけがねえ。
「よーするによ。弟分のアリオとしちゃ、あいつらにマジーの凄さを分からせてーんだろ?」
カシュ・ケンが横からそう口を挟むと、アリオはウンウンと激しく頷く。
「なら、おヴァえが、ぞれを、証明じろ」
「……へ?」
「アリオ自身がよ、あいつらから一目置かれるようなすげえ奴になれって事さ。
ま、実際お前はよくやってるぜ。
畑仕事も真面目だし、ダーヴェの格闘訓練でも、マジーの狩り訓練でも成績は良い。その上、年下の面倒見までも良いときてる。
そうだな、カリブルの奴が部族の再興だなんだに拘ってっから、生活基盤を分けちゃいるけどよ。もし一緒に生活しててお前の事を見てれば、お前がたいした奴だ、てのはあいつらにも分かる。
で、そうなりゃ、お前が兄貴分として慕ってるマジーのことも当然すげー奴なんだって分かるだろ?」
アリオを諭す意味ではあるんだろうが、話の終着点が妙に俺を持ち上げるような流れなのがやや居心地悪ィ。けどまあ、なかなか上手い理屈だ。
実際、これはまあこっちの世界に来てようやく分かったことの一つでもあるけどもよ。
誰かに認められるって事は、イキった言動、態度でハッタリをかますんでも、腕っぷしの強さで誰かを叩きのめしへこましたりするっ……てことでもなくて、地道に自分にできることをしっかりとやり続けて、「あいつはたいした奴だ」……と思わせるってこと以外には、何もねえんだよな。
と、そこへ離れたところで話を聞いていたアスバルが、あのいつもの調子でへらへらと入りこんで来る。
「うははは、なーにを甘っちょろい事を言ってやがんだてめーら!
舐められたら舐め返せ! 倍々倍の倍返しでな!」
その軽薄な言葉に、俺含め三人は呆れつつも軽蔑の目。
「……何を聞いてたんだよお前は……」
「変なことけしかけンじゃねーっての!」
「喧嘩、ダメ、ゼッダイ」
「おやおやぁ~ん? チミたち、いつまで脳みそどヤンキーな田舎の不良やっちゃってんですかぁ~ん?
あらまあ、いやあねぇ~。何かって言うと喧嘩する事しか頭にないんですからぁ~ん! ヤバァ~ン」
「だ~か~ら~、おめーがけしかけ ンじゃあねェかよ!?」
「ノンノ~ン! もぉっ~と良い方法があンだろォ~? 忘れたのかー?」
……あ~、そうか、なるほどな。
確かにそりゃ、良い方法だ。
▽ ▲ ▽
半月程の準備期間を経て、カリブルと猛き岩山軍対ダーヴェ農場軍との決戦が行われる。
「よ~し、さあ両チーム整列~!
いいか~、これまでの、練習の成果を十二分に発揮し、あー、勇士として恥じないよう、正々堂々と戦うのだぞ~! いいな~!」
「はいっ!!」
「では……開始!」
今回こそは11対11の、正式名称アソシエーションフットボール、つまりはサッカーの試合。
アスバル監督改め第1回アスバルカップ大会委員長兼主審の号令、そしてホイッスルの元、両者の意地と誇りをかけたサッカー対決が、清々しいさわやかな朝の空気の中で行われようとしている。
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