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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-45.マジュヌーン 砂伏せの猫(28) -瞳水晶
しおりを挟む月光花の練り香というらしい。
残り火砂漠の幾つかの場所でのみ採れる、日中に光の魔力を吸収して夜になるとほんのり光る、鈴のような形で連なる小さな花。
この花の蜜を他様々な素材と併せて練り、お香にする。
効果は魔除け。まずは何より悪霊の類、それから闇の魔力を強く持つ魔物や何やらを寄せ付けない。
“砂伏せ”達が縦長の長方形の金属の箱みたいなものの中に仕込んでいたのはその月光花の練り香で、そいつを俺たちの周り四方に置いてある種の結界としている。
その結界を取り囲むように犬頭ゾンビに骸骨の化け物。
そして───大型犬くらいの大きで、“砂伏せ”達と似た毛足がやや長めの薄茶色をした猫科の猛獣。
攫われた幼い猫獣神だ。
猫獣神は目が赤黒く濁り、まるで狂犬病の犬みたいにうなり声を上げながら周囲をやや遠巻きにぐるぐると歩く。
明らかにマトモじゃないが、同時に明らかに月光花の練り香の煙を嫌がってもいる。
骸骨や犬頭ゾンビ達もそこは同様だが、猫獣神程には嫌がってない。動きは鈍いが攻撃を仕掛けてきて、それらとの攻防は継続中。
だが───。
「糞面倒だな」
まずは矢。骸骨共の何体かが弓矢を持ちこちらへと射掛けてくる。
突出してたダーヴェが隊列に戻り、その鎧のような厚い皮膚の身体そのものを盾としてくれてるおかげである程度防げてはいるが、その他は“砂伏せ”達が持ってきた木の板みたいな盾と、犬頭ゾンビが落とした盾くらい。
何人か“砂伏せ”の連中がやられ、怪我をした。
空に逃げてた足羽も、矢で狙われて今はダーヴェの後ろに隠れている。
その骸骨への対抗手段は例の投石。だがそいつを今度は犬頭ゾンビが盾で防ぐ。
明らかにさっきよりも戦術レベルが上がってる。
「おいおい、ゾンビ共何か賢くなっちゃってねェ?」
カシュ・ケンの言うとおり、あの猫獣神が来てから戦況がガラリと変わっている。
「あの猫獣神に取り憑いてる悪霊のせい」
ムーチャ曰く、知能の高い悪霊は、周りの下級の霊、つまり動く死体なんかを含めた化け物を指揮したり出来るらしい。
参ったな。
こりゃもうあの猫獣神を殺す以外に手はねーんじゃねえのか? とも思いはするが───。
「死霊術士の仕業ス」
“砂伏せ”の族長、ファルサフスはそう断言する。
「何でそう思う?」
「幼いとは言え猫獣神は聖なる獣ス。普通ならそこらの悪霊等取り憑くどころか近くにも寄れないス。それがこうなっとる言うのは、死霊術士が悪さスたに違いねス」
「んーだな」
この世界のその手の事にゃさっぱり知識の無い俺らには反論しようもないが、ファルサフスの言葉にムーチャがそう応える。
「───て事は……」
「あの奥で死霊術士をなんトかしないトだねェ~?」
▼ △ ▼
決死潜入隊の編成は、俺、足羽、マハに従者のムーチャ。そしてカシュ・ケンに“砂伏せ”の戦士が三人だ。
ダーヴェは残って守りの要。何より万が一のときには猫獣神を押さえ込む役が必要だ。体格的にそれが出来るのは奴しか居ない。
俺たちはそれぞれ腰のベルトや紐に、例の月光花の練り香を入れた小さめの香箱を取り付ける。
これでそれなりには動く死体共や悪霊連中を退けられるが、保つのはせいぜい半刻とちょい。一時間ちょっと……てなところらしい。
それから俺たち八人は一旦後方へと退く。
ダーヴェ達残った連中が悪霊を取り憑かせられた猫獣神と、他のゾンビや骸骨共を引きつけ応戦している間に、背後の崖の上へと回り込み、そこから下へと降りて裏に回って神殿の内部へ潜入。
で、死霊術士を見つけ出してやっつける。
作戦としちゃシンプルなもんだが、まー何とも危なげだな。
ダーヴェ達の引き付け策が上手く行ってか、神殿内部への侵入そのものは無理なく成功する。
これには月光花の練り香の力も関係してるらしい。
「うえぇぇ~、暗いし薄寒いし不気味でキモいなァ~……」
そうぶつくさと文句を言うのは足羽。犬頭ゾンビ達が現れて以降文句しか言ってない足羽だが、その足羽がこの決死潜入隊に来たのは、単純に犬頭ゾンビや骸骨兵士、悪霊に取り憑かれた猫獣神とガチャガチャやり合うのが嫌だったからだと思うが、一応コイツには重要な役目がある。
唯一飛んで高速移動する能力を持つ足羽には、いざというときの連絡要員。中でヤバい事になったときに支援要請をするか撤退の援護をさせるか……とにかく外に居るダーヴェ達の元に行く必要が出たときの為だ。
逆に言えばそれ以外はあまり期待されてない。
……今更だが、あいつよく入団出来たな。
唯一夜目の効かない足羽が腰ベルトに付けた小型ランタンの明かりの中、匂いや音や風の動きまでも総動員しての捜索は、確かにかなりの情報量で道筋を教えてくれる。
気になるのは匂いや戦闘の痕跡、その種類だ。
「なあ、結局のところよ」
俺は出来るだけ小声、それでいて他の奴らにきちんと聞こえる様に確認する。
「リカトリジオスの奴らはこの奥の……奥に居るかもしんねー死霊術士に殺されたンか?
連中同士は敵だったのか? 味方だったのか?」
元々敵同士で殺し合いになったのか、組んで居たが何らかの理由で殺し合いになったのか……?
「組んでたというのは……はぁ、ちと考えられねスなァ」
“砂伏せ”の戦士の一人、やや痩せているが手の長いリーダー格の奴がそう答える。
「何でだ?」
「基本的にリカトリジオス軍は魔術を嫌うス。特に死霊術士と組むというのは、考え難いス。
この廃神殿は前に言った通り、悪霊の噂が大きく広まり過ぎてなかなか人が来ねえスから、仮の寝床に利用する悪党も少なくないスし、廃神殿の奥に古代の財宝があると信ズて来る奴らもおりまス。
間ぁが悪ィと今回みてェに、別の目的を持った連中がかち合って、殺し合いになることもあり得るスね」
つまりはまずリカトジオスが“砂伏せ”達の猫獣神を何らかの理由で攫い、ここを仮の拠点として使おうとやってきたところ、運悪く死霊術士とバッティング。で、殺し合いになるもリカトジオスの斥候部隊は壊滅、猫獣神に悪霊を無理やり憑依させて操っている…と。
このヤヤコシイ状況はそういう事だろう、てのが今の所の見解。
「けどよォ~、マジでこの練り香だけで死霊術士とか何とか出来ンの~?」
「だーから、これが必要なんだよ」
足羽の疑問にカシュ・ケンが答える。その「これ」というのは勿論、ネムリノキの煙玉と防毒の仮面だ。
薬や毒を使う“砂伏せ”一族にとってはこの防毒の仮面は子供の頃から使い続ける必需品。
構造も仕組みも前世で言うガスマスクに似ているが、加えて魔術的な付呪とやらで毒やネムリノキの煙玉みたいな精神に作用する魔術もある程度防げる。魔法を防ぐ、てのはあくまでおまけ程度らしいがな。
「相手が獣人じゃねえと効果は八割くれーに落ちるらしいがよ。人間なら鼻も効かないから目くらまし効果にもなる。
煙玉を投げ込んでから矢継ぎ早に投石、そして不意打ちで斬り込み取り押さえる……まあ、悪ィ手じゃあねェわな」
はぐれの部族として砂漠でしぶとく生きてきただけあって、まあなかなかえげつない戦術使うぜ。
問題はその死霊術士が動く死体含めた護衛をどんだけ周りにつけてるか……てなところか。動く死体じゃ煙玉は通じねーし、生きてる護衛なら月光花の練り香は通じない。
一番面倒なのは、動く死体でも生きてる人間でもない護衛が居た場合か。
しばらく警戒しつつ奥へと進むも、その途中には敵らしき敵は居なかった。
時折、死霊術で操られていただろう死体が動かなくなっているのを見かけるが、その死体や残骸の程度はそれぞれに違っている。
リカトジオス軍だったらしい新しい死体もあれば、猫獣人や他の獣人、または人間のものもある。完全に白骨化した残骸も、相当古そうなモノからそうでないものと様々だ。
「おぉぅわッ!?」
間抜けな悲鳴を上げてすっころびそうになるのはカシュ・ケン。
後ろからそれを支えたムーチャだが、
「馬鹿猿。騒ぐな」
と一言述べてから横に放り投げる。
「何やってんだよ」
「いや、ここ何か濡れてんだよなァ~……」
足元を見ると犬頭ゾンビの死骸の脇に、液体のたまった場所。カシュ・ケンはその死骸を避けようとして、かえって液体のたまった場所を踏み足を滑らせた、てなことだろうが……。
「……何だこりゃ?」
「血だまりじゃねえの?」
「いや、血なら匂いがもっとキツい」
「うん、血の匂いあんまししないネー」
それに、この傷口だ。
「カシュ・ケン、こいつの傷口、よく見てみてくれ」
言われて顔を近づけつつ目を見開くカシュ・ケンに、足羽の奴が
「うえー、何だよお前ら。よく死体とか間近で見れるな」
と横やり入れるがそれは無視。
「……何だぁ? こっちの穴のところ……殆ど血ィ出てねえし……そんで……水ゥ?」
床を濡らしていたのは普通の水のような液体で、犬頭の死骸、その身体に開いた穴には血が出たような様子がない。つまり……、
「この穴……あと、水? こりゃ死体……ゾンビ状態になってからの傷だな」
「ええ? どうして?」
一人死体から離れている足羽に、
「穴が開くほどの損傷受けてンのにたいして血が出てねえ。生きてるときにこんな穴開けられたら血がビュービュー吹き出すだろ」
リカトジオスの兵士が死霊術士に殺されてゾンビ状態にさせられたというなら、そのゾンビ状態の兵士を殺し……何者かがそれを破壊した……?
聞こえるのは足音、唸り、あえぐような喚きに、斬られ、刺され、叉何かが石の壁にぶつかり壊れる高い音。
近付くのは恐怖と怒りと、血と死の匂い。
そして飛んでくるのは───、
「伏せろ!」
叫びと共に地面に伏せる俺達の頭上を飛んでいくのは、まるでミサイルみてえな透明な塊。
「うえッ!?」
反応の遅れた足羽が潰れたカエルみてーな声を上げるのは、ムーチャが膝の後ろへと蹴りを入れて仰向けにぶっ倒したから。
ガシャン! てな高い破壊音。石壁に当たって砕けるのは……ありゃあ氷か?
「氷術士ネ」
灼熱の砂漠にゃありがたそうな響きだが、どうやら氷柱を作り出してミサイルみてえに飛ばして来ているらしい。
「うぐぅ……」
悲鳴がしてそちらを見ると、脇腹を押さえて青ざめた顔の男が一人。誰か? 全く知らないクトリア人か、なかなか上等そうな布の多い衣服にターバンみてーなのを被っている。宝飾品類をじゃらり身に付けちゃあ居るが、貴族や大商人とかって雰囲気じゃねえ。
そしてその奥から続く何者かと幾つかの動く死体。動く死体は続く何者かと戦っているようだが、そいつを食い止めることは出来ていないようだ。
「た、助け……て、くれ……」
喘ぐように右手を前に出してこちらへ来るが、さあこりゃどうしたモンか───と考える時間はごく僅か。
「糞ッ……たれ!」
そいつの手を取り引き倒すようにして身体を低くさせると、再びその上を氷の槍が飛来する。
「おい、てめェは死霊術士か? 猫獣神に死霊を取り憑かせている?」
ガクガクと痙攣するみてえな頷き。
目当てはコイツ。そしてコイツを襲っている別の何者かが奥から迫って来ている。
なら───、
「白猫! ムーチャ! カシュ・ケン! コイツが死霊術士だ! 外まで運んで、猫獣神への術を解かせるぜ! 殺される前にな!」
“砂伏せ”達も納得したのか、素早く死霊術士を担ぎ上げ、今来た道を戻り出す。
勿論奥に向かってネムリノキの煙玉を投げつけるのも忘れずに。
クールな敵さんに追い付かれる前におさらばだ。
その駆け出す俺の脚がもつれ、ガクン、と前のめりに倒れる。
俺の他に同じく動けなくなるのはカシュ・ケンと白猫マハ。前方に居た“砂伏せ”達とムーチャ、上空に飛んでいた足羽は動けている。
見ると足元、床に接地した右足が凍りつき張り付いている。
「げぇ、何だこりゃ!?」
「ヤァ、冷たいヨ!」
カシュ・ケンは例の金属棒で氷を砕き、マハは俺よりも凍り方が緩かったため、無理やりの力業で抜け出す。
俺はというと……かなりガッチリ捕まっちまってる。
「───ケダモノ風情が……」
冷ややかな、だが低く響く声がぞくりと背中に悪寒を走らせる。
「我が獲物を横取りする気か……?」
吹雪。まるで吹雪みてえな冷気の圧だ。夜は冷え込むとは言えこちとら長らく砂漠暮らし。前世の冬を思い出させる痛い程の冷気が押し寄せて来る。
「悪ィな。あいつにゃまだやって貰らわにゃなんねェ事あンだよ」
言いつつ右手で山刀を抜き、右足を凍りつかせている氷を削る。
「我が怒りの前には斯様な些事など───」
暗闇の奥に居るだろう術士からのその言葉の後に続く呪文。それに応じひりつく冷気の塊が何本もの氷柱になり具現化する。
ムーチャが投げつけた投石が、横合いからの剣で弾かれる。
呪文が終わると共に勢い良く射出される氷柱のミサイル。踊るような動きでその何本かを弾き返すマハに、犬頭ゾンビの持ってた盾を構えてそれを防ぐムーチャ。
そして俺の右足の氷を金色の棒で叩き壊してから素早く伏せるカシュ・ケンと、同じく痛み血の出てる凍傷気味の脚を引きずりながらも横跳びに避けようとする俺だが───、
「ぐがぁっ!?」
まさに血塗れの右足を氷柱が直撃し、さらに血塗れになる。
「マジー!?」
カシュ・ケンが俺を庇うように立ちふさがるが、その頭に被った金色の鍋兜にゴズンと氷柱が直撃しそのままぶっ倒れる。
まいったぜ。煙玉投げ込んで 猫獣神を取り返すだけの仕事が、その猫獣神を奪ったリカトジオス軍の一部隊を壊滅させた死霊術士退治に変わったかと思えば、今度はその死霊術士に対して何故だか怒り心頭な氷使いの魔術士だ。しかも護衛か何かもつけている。
「待てーーーーい!」
そう叫ぶのは一人宙に浮いていた足羽。“砂伏せ”達ととっくに逃げたかと思いきや、まだここに留まっていたらしい。
「俺の目を見ろォォォーーーー!!!」
腰の小型ランタンを掲げて辺りを明るくしながら、闇を照らし相手方の姿を露わにさせる。
長身で黒装束の術士。顔の上半分を覆う装飾のある仮面を被り、またその両サイドには似たような仮面をしながらもより動きやすい服装の二人が剣を手に構えている。
そいつら三人へと目をむいて迫る足羽は、起死回生のとっておき、目を見た相手を虜にする【魅了の目】を使うが、
「その程度の瞳術───この私に効くものか!」
叫びと共に睨み返されると、足羽は途端に腑抜けのようになりふらふらと崩折れる。
ありゃ……見たことあるぜ。足羽の【魅了の目】がガチに決まった相手のふぬけ具合にソックリだ。
「───ふん、そうだな。貴様ら獣人なんぞを殺してもつまらん。砂漠に居る間だけ使えるよう……支配しておくか」
その長身の術士はそう言うと、腑抜けた足羽と気絶したカシュ・ケン以外、つまり俺とムーチャとマハへと絡み付くような視線を向ける。
途端に、俺の胸の内がズキズキと痛むような疼くような高揚感。
そりゃ足羽の【魅了の目】なんざ通じないハズだ。この仮面の術士の方が各段に強い。
「アッ……ふぁ……ン……」
「ムニャぁ……ッ!?」
俺だけじゃねえ。マハもムーチャも惚けたような声で腰砕けになる。
【魅了の目】なんて可愛いモンじゃあねえぜ。奴自身の言葉を借りりゃあ【支配の目】。
酒に酔ったかのぼせたか。赤らむ顔の火照りにゾクゾクとする感覚。この仮面の術士に殺し合えと命令されれば、すぐにでもここで殺し合いが始まりそうな陶酔感にクラクラしてくる───が。
「……ぬァッ……!?」
バチバチ、と、感電するかの様な痺れと閃光。驚き声をあげるのは【魅了の目】を俺に掛けてきていた術士の方。
それまでのぼせていた思考が瞬時に冷や水ぶっかけられたかに醒め、それ以上におぞましく吐き気のするような悪寒が全身を駆け巡る。
さっきまでの疼くような痛みが今は文字通りに身を引き裂かれるかの痛みに変わり、そして……俺の目がおかしくなったンでなけりゃ、文字通りに俺の胸板から血にまみれた真っ黒な歪んだ刃が突き出され、その刃が仮面の術士の目から溢れ出る何かを吸い取り、うねり、輝いていた。
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