遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!

3-34.J.B.- Between The Dark.(闇の間で)

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 正直な話微妙な気分だ。
 イベンダーのおっさんのこの「名探偵」気取りの行動には前例がある。例の「カスト殺人事件」を調査したときだ。
 そのときは色々と調べまくったあげくに「結局は単なる事故」で一旦は幕引き……となったわけだが、おっさんはそのカストの死を起点として、それまでに感じていた細々とした違和感やパーツを組み立てて繋ぎ合わせて、さらなる追跡調査と情報収集を重ねることで「ハコブを利用したグレタ・ヴァンノーニによる陰謀」を突き止めちまった。
 俺を含め、誰一人想像すらしていなかった裏側を、だ。
 
 で、今はその灰色の脳細胞を持つバリツ使いの名探偵イームズが、俺ことジェトソン君を連れて尾行なんてのをしている。
 お相手は闇の森からレイフの元にやってきたダークエルフのデュアン。
 普段は貴族街の“妖術師の塔”に仮住まいしているはずだが、珍しく内城門をくぐりこちらの市街地へと来て、何やら調査をしていると言うのだが……うーんむ。
 
「お次は狩人ギルドか。ティエジも下院議員とギルド長を兼任してかなり忙しくして、ここんところはギルド本部に詰めておるらしいが、さてさてさて……と」
 他人事みたいに言ってるが、狩人ギルド設立も、クトリア共和国建国も、どちらにもいっちょかみしているイベンダーのおっさんは、ある意味ティエジをワーカホリック化させた張本人とも言える。
 少し……というよりかはけっこうかなり離れた位置からデュアンを追跡しつつ壁際に隠れ、気付かれないくらいの魔力で風を使い確認すると、デュアンはまだクルス家主導で建設中のギルド建物内部に入りやはり何かしら調査だか聞き取りだかをしているらしい。
 にしてもあいつ、ダークエルフという普通なら露骨に警戒されるような種族のわりに、人を警戒させずに話に入るのがなかなか上手い。その点ちょっとおっさんに似てるかもしれん。
 
 さすがに建物の中までは追えず、また会話を盗み聞き出来るほどに風の魔力を使うと、術士であるデュアンにはバレるかもしれねえ。
 だもんでまるで刑事ドラマのようにやや遠い位置からべったり張り込み。暫くすると和やかな雰囲気で、なにやら土産のようなものを貰って立ち去るデュアン。
「むむ? もしやあれは……岩蟹卵の燻製か!?」
 遠目にじっくり観察してそう呟くおっさんだが、いやそこは別にいいだろうよ。
 
 それからも『黎明の使徒』本部やミッチの店に、閉鎖されてる『銀の輝き』等々など、地上にある魔法関連の守りのある場所を一通り回っていく。“腐れ頭”の隠れ家に来たときはやや戸惑ってはいたが、近くに座って相変わらず「頭の弱い物乞い」のふりをした“半死人”を見つけてからやはり色々話しを聞いている。きちんと銅貨を払っているようで、これなら“腐れ頭”の審査の第一段階はパス出来たな。
 何にせよ一応は通り一遍に、市街地側にある魔力スポットの調査確認……という事であれば、そんなに不信に思うことも、何かしらの裏を疑うようなことも無いのかもしんねえ。
 
「なあ、おっさん。さすがに今回は、やっぱあんま意味ねーんじゃねえのか?」
 言い出しっぺなせいもあり、なんとはなしにつられてついて来てしまったが、どーにも無意味な事をしてる気がしてならねえ。
「ふーむ。だが、まだ地下でどうするつもりかを確認しておらんしなあ」
 地下……か。
 地下の比較的浅い階層にある魔法の防壁、結果のある区画は、ほぼ俺たち絡み。俺達がアジトにしていたところ以外にも、かつてシャーイダールの隠れ家として使われていた場所や、それら以外の邪術士なんかが使っていた場所とかで、改修して再利用出来る場所としてキープしてた。
 いくつかの場所は隠し倉庫のように使ってはいたが、ナップル死後の組織再編からはそれらも放棄して、隠していた荷も動かしている。
 残っているのはせいぜい、緊急時に避難場所として使えるように整備したところくらい。
 探られて取り立てて困るわけでもないが、そう考えると探っては欲しくない場所でもあるか。
 
 なんだかヤヤコシイ話になってきたな。
「面倒くせえから、いっそバカのふりして話し掛けちまうか?」
「そりゃ難しいな。バカのふりする才能は俺にはない」
「嘘付け。よくやってんじゃねえかよ」
 
 そうこうしているうちにデュアンは地下への入り口の一つから下へと降りる。
 しゃーない。追っていくか。
 

 クトリア市街地の浅い階層の地下街の様子は、ここ最近でけっこうかなり変わってきている。
 一つはレイフ主導の建築バブル、つまり今まで瓦礫の山のまま放置されていた場所のそれらを撤去し、そこを正式に国有地化してる。その幾つかは共同住宅として建て直して比較的安価な賃貸物件として活用している。
 ここに、宿無しの貧民……よりかはマシな連中が住むようになった。
 レイフはそういう共同住宅区画をある程度まとまった一つの小さな街のようにして、共同の上水井戸と下水も整備し、また区画入り口に詰め所や街灯を建てて、インフラと治安維持の双方を提供した。
 
 で、そういう場所に下流の上、みたいな連中がまず移り住むと、そういう連中が住んでた“比較的マシ”な廃屋へと、地下に住んでたような宿無し最貧民層の結構な連中が移り住む。
 そんな風にして居住区を含めた変化が多くの場所で起きている。勿論混乱や揉め事も起きちゃあいるが、長家の管理含めてその辺は王の守護者ガーディアン・オブ・キングスに巧いこと任せてもいる。
 
 まあそんなこともあって、以前に比べればかなーりがらんとしている地下街をコソコソとデュアンの後を追う。
 方々の隠し部屋周りを調べて周り、最後に今は封印されている元俺たちのアジトの前へ。
 そこでも何やら呪文や魔導具で調査をしていたが、しばらくしてそれが終わったのか立ち去って行った。
 
「やっぱ、特におかしなところは無さそうだぜ」
 どう見ても通り一遍な調査にしか思えない。
「ふーんむ……。だがまあ、そうだな。分かった事もあるぞ」
「何だよ」
「うん、何ですかね?」
「うむ。あいつはナップル殺しの犯人じゃあない」
「はァ!? いや、そりゃ……そうだろ?」
「ほうほうほう」
「いや、まあそうだがな。ナップルの死と前後してクトリア入りしたなかなか使える術士だ。一応容疑者圏内ではあったろう?」
「……まあ、そりゃそうかもしんねーけどよ」
「嫌疑が晴れた理由は何です?」
「ナップル殺しの犯人はいとも簡単に魔法防壁や結界の術式を壊して行った。しかも魔力痕すら残さず、な。
 今やってた調査の感じでは、デュアンにそれが出来るだけの腕はない。というか……適性の問題もあるか。
 それにまあ魔法防壁や結界の存在を確認してはいるが、そこに一切手だしをしていないし、そもそも元アジトまで今更調べる必要もないだろう」
「そうだな。とっくに破って侵入していたワケだしな」
「───なるほど、ソレはなかなか、恐ろしい敵がいたものですね」
 
 ───て、ちょっと待て!?

「デュ、デュアン!?」  
 俺たち二人の後ろからそう口を挟んできていたのは、そのデュアン本人。
「はい、デューっちです!」
「……やられた。幻惑術か」
 
 暗闇の地下街で、正に闇の中からのっそり現れた青黒い肌のデュアンが、陽気にややカタコトの帝国語でそう言う。
 
「さて。また少し、お話しましょう」
 
◆ ◇ ◆
 
 場所はかつてのアジト前。見習い用に作らせた食堂区画に残っているテーブルと長椅子へと俺たち三人が座る。
 この新設したばかりですぐに破棄される事になった見習い用区画だが、何人かの地下街暮らし連中に金を渡して見張りをさせている。
 外側の区画自体は自由に使って良い、という条件での倉庫番だ。勿論、元アジトの方は魔法防壁に結界があるから、倉庫番なンか置いててもほぼ役には立たないし意味もない。かといって完全にがらんとさせておくとよからぬ輩が住み着いたりちょっかいを出してくる可能性もある。つまり倉庫番は、元アジトの中への侵入を防ぐ為と言うよりは、この場所をまだ俺たちが占有したままだという事を周囲に示すためのものだ。
 
 で、そいつらを一旦遠ざけてデュアンと長テーブルを挟み相対するんだが……。
 
「───結局、どういうこったよ?」
「どういう、とは?」
「んーーーー。とにかく、デュアン。あんた一体何を調べてたんだ?」
 ここはもう単刀直入、ストレートにそう切り込む方が早いと判断しそう聞く。と、
「うーん……。では、一問一答。一つ、質問。一つ、答える。嘘は無し。お互、それでしましょう」
 面倒くせえなあ。

「じゃ、まずさっきのだ。何を調べてた?」
「この市街地にある、有力な魔法の使い手の居る場所と、魔法で守られた場所についてです」
「何でだ?」
「あー、ダメダメ。一つ、質問。一つ、答える」
「……分かったよ。何だ?」
 ここで、デュアンはこっちがまるで予想してない問いをしてくる。
 
「アナタの知ってる、アルバの秘密。何です?」
 
 ドキリ……と、こりゃ顔に出たな。
 いきなり何を聞こうってーのか。意図も分からんが易々と答えられるような事じゃねえ。
 アルバがかつてザルコディナス三世と邪術士の虜囚で、その魔力の高い血を使われて三悪含む多くの魔人ディモニウムを生み出すのに利用されていたこと。
 そしてアルバは俺やおっさん同様に、別の世界での前世の記憶があること。
 どっちもこんなやりとりで勝手に話して良い事じゃない。
 
 俺がそう答えに窮していると、横からイベンダーのおっさんがずっ、と身を乗り出し、
「そりゃ釣り合わんぞ。術士の秘密を勝手に他の術士にバラしたりなんぞしたら、殺されても文句は言えん」
 と、肩をすくめ呆れたようなポーズで返す。
 上手い返しだ。あくまで「魔術師としてのアルバ」についての秘密だという前提で、それを他の術士には話せないというマットーかつ自然な理由で回答を拒否する。
 
 言われたデュアンも、
「アハハ、そうですね。質問の仕方、良くないでした。
 そうですね……んー……聞きたいは、お二方、アルバとはどのくらいの関係か?」
 あっさり引っ込めて別の問いに変える。
 
 どんな関係か? と問われりゃまたややこしい話にもなるが、かいつまんで話せる範囲なら、“鉄塊の”ネフィルがモロシタテムへの襲撃をした際に成り行きで共闘し、その後センティドゥ廃城塞の戦いではマヌサアルバ会の面子と共同で潜入作戦を行い、後は試食会に呼ばれて、“キング”の事を頼まれた───と、そんな関係だ。
 あ、あとは俺たちを仲介としてボーマ城塞のヤシ酒を卸している、くらいか。
 
 おっさんはそこにソーダマシンを売ったこと付け加えて、だいたいざっくりと説明する。
 するとやや思案するようにしてから少しの間を起き、
「───つまり、せいぜいここ半年程度の付き合い……ですね?」
「ま、そうだな。そもそも俺たち……あー、俺ら“シャーイダールの探索者”は、そりゃ市街地側の勢力としちゃ稼いではいたけど、貴族街にそうそう遊びに行けるほどでもなかったしな。酒取引があって、新しい遺跡を発見できて、それで今は前よか潤っちゃ居るが、だからって王国の豪商や貴族相手に稼いでるあちらさんとは全然格が違う。まだ肩を並べてもいねえよ」
 
 何よりブルが店を構えるようになってから、在庫はボーマ城塞なんかから運び込んで増えてきてるが、グレタ・ヴァンノーニの持っていた独自の客層や本店への伝手がなくなっているから、そちらの販売数はかなり落ちてる。中間マージンの発生しない分の儲けは、店の維持とシモン等店員の雇用でトントンだ。
 
「あくまで……仕事上、と」
「おっと、一問一答だろ? 次はこっちからだ」
 さて、どうするか……? そう考えていると、
「お前さん、幻術使いだよな? おっと、これは質問じゃない。前振りだ」
 と、イベンダーのおっさん。
「お、ちょ、おっさん!?」
「いいだろ。さっきはお前さんが聞いたんだ。今度は俺に質問させろ」
 うーん、そりゃまあそうだけどよ。
「はい、分かりました。続けて」
 
「幻術使いだが……基本は広く浅くのタイプだな。つまり人間基準で言えばなかなかの魔術師だが、エルフ基準なら魔術の専門家じゃあない。
 ウチで言うならマーランに近い、万能補助役か。
 ダークエルフだけあって闇属性が強いが、その辺も含めて所謂破壊、攻撃向きじゃあない。つまりお前さんは魔術師としては、今のレイフ程とは言えないな」
 おっさんは質問の“前振り”とやらをつらつらと並べ立てる。何を考えてるのか? さっぱり分からんが、当のデュアンは興味深そうにこちらを見ている。
 
「レイフは確かに足を悪くしているから歩き回るのには不向き。エヴリンドは術士としてはお前さんよりも不得手で、あくまで補助的に魔法を使う典型的なダークエルフ戦士。
 となれば消去法的にお前さんが現場の調査にくるのは一応筋は通る。
 だが、そう考えてもお前さん一人というのはちょっと……まあ不自然だ。
 本当のところ何を調べていたのかは分からんが、ただ単に市街地の魔法防壁やらを“確認”したいワケではなかろうしな。
 つまり───」
 つまり?
「ここにおるんだろ? ……と、これが俺の質問だ」
 
 真意の読めない薄笑いを浮かべ続けていたデュアンが、ほんの少しだけ目を見開き眉根を上げる。
「───あー……それは……」
 言いよどむデュアンと俺達の間に、不意に空間の歪みが現れて、それがまたすぐさま別の姿へと変わる。
『もう無理だよ、イベンダー相手に隠し通すのはー』
 と、その小さな手で俺とイベンダーへと触れながら、ため息をするようにして念話を送ってくるのは、レイフの使い魔の熊猫インプだ。
『しょーがないよ、デュアン。来て貰って直で話しよう。その方が早いし』
 
 ◇ ◆ ◇
 
 この“妖術師の塔”へと来るのは久し振りだ。イベンダーのおっさんはちょいちょい来てるらしいが、俺は建国云々には基本関わってない。ジャンヌの奴もまあかなりごちゃごちゃ揉めた後に北地区の下院議員になりはしたが、下院議員議会もまだ一回しか開かれてない。それでもアデリアとここに来ては書庫で勉強させられたりはしてるらしい。まあ、あいつはあいつでやらなきゃならんことが山盛りで、レイフとはまた別に動いてる。
 なもんでアルベウス遺跡の件以降、俺がここに来たのは最初の三大ファミリーの召集以来初めて。レイフと会うのもかなり久し振りだ。
 
 で、まあ上階の応接室へと来ておっさんと二人長椅子へと座り、レイフを真ん中に左右にデュアンともう一人、エヴリンドとかいうおっかねー姉ちゃんの三人のダークエルフと向かい合って、聞かされた話はまあ……なんともなー。
 
「どう……思います?」
「いや、ねえだろ」
 即答だ。
 
 カストのメズーラ誘拐騒動があったときに、情報屋の“腐れ頭”から仕入れた「貴族街三大ファミリーの情報」の中にも、マヌサアルバ会の食人の噂はあるにはあった。“腐れ頭”自身眉唾だろうと言ってもいたし、その後実際に会って関わりを持つようになってからは、そんな噂のことなんざすーっかりと忘れていた。
 まずアルバのキャラ的にないし、連中の美食への拘りも本物で、そこに食人なんて言うある種のゲテモノ、カルト儀式的行為が入り込む余地は無いだろう。
 
「そうですかー? 本当にそう言い切れますかー?」
 そう突っ込んで聞いてくるのはデュアン。
「あんた、本気で疑ってんのか?」
「いいえ。疑う、疑わないではなく、重要なのは事実です。
 新しく国を作る。その上院議会の一翼を担う勢力である以上、そういう妙な噂の入り込む余地、可能性はキチンと潰さねばなりません」
 ふーんむ、そりゃ……ごもっともだ。
 
「彼らがこの噂に神経質になっているのは、恐らく、間違いないです。
 単に不名誉な噂だから、というだけなら問題ない。けど、そこに何かしら特別な理由あるなら、我々は知っておく必要、ありますね」
 うむむむむ、と、まあ考える。考えはするが、イマイチ諸々ピンとこねえ。
 
「それでその、テオとかいう奴は見つかりそうなのか?」
 イベンダーのおっさんがそう話を切り替えると、レイフもデュアンも曇り顔で、
「そこなんですよねェ~……」
 
 とにかく使い魔と“ジャックの息子”の能力を駆使して手当たり次第に捜しはしたものの、ある程度の魔法の結界、防壁に守られている場所以外では見つけられず、そのため朝になってからデュアンを伴い各場所を調査するもやはり居そうにない。
 なので結局は、「テオが生きている」「城壁外へ出ていない」とすると、残るはマヌサアルバ会の“白亜殿”ぐらいしかない……と言うことになるらしい。
 
「クランドロールやプレイゼスなどにも魔力防壁に結界は少しあるけど、申し訳程度。僕の熊猫インプですり抜けられないレベルじゃないです。外からじゃ絶対に越えられない、強い守りあるのは、もうマヌサアルバ会の“白亜殿”くらいです」
 とレイフ。
「あとそれ以外の可能性と言えば、王国の大使館くらいですけど、まあそれは別にして」
 付け足すデュアン。あそこにはなるべくちょっかいは出したくはないな、確かに。ある種の、というか完全な治外法権だ。
 
 何にせよレイフ達からすれば、“白亜殿”を調べるしかないところだが、しかし魔法の守りが強固なので侵入出来ない。なのでちょっとお手上げ状態、というところらしい。
 が。
 
「ふむ。なら、次にやることは決まっておるなあ」
「え? どうすんだよ?」
 イベンダーのおっさんが腕組みふんぞり返ってそう言い出す。
「外から行けないなら、中からやる」
「んん? いや、そりゃ……」
「直接乗り込み、調べるしかなかろう」
 いやいやいや、まさかだけど、万が一何かあったら……どーすんだよ?
 
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