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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-17.マジュヌーン(精霊憑き)(17) -鳥のように
しおりを挟む「はぁ? 何だそりゃ、どういうこったよ?」
恐らくは、クトリアで静修さんに崖の排水口から突き落とされた後、意識を失って“イカれてない半死人”の奴に回収されナップルの所で目が覚めるまでは2~3日。
その後しばらくだらだらして、黒豹みたいなヒジュルにまたも気絶させられ、荷車と徒歩でのんびり移動してだいたい一週間ほど。
ここシーリオの街に着いてからはまあ4日……か。
だいたい足せば二週間ほど。別れてからその二週間の間で、静修さんや他の奴らがどこに向かい何があったのか? その空白の期間のことを足羽は何かしら知っている。
俺のその追求に、足羽……元、足羽は再び言いにくそうに言葉を濁す。濁して、少しの逡巡の後に口を開き、
「いいか、これはマジな話だぜ───」
と語り出した。
▼ △ ▼
足羽が“前世の記憶”を思い出したのも、俺達とたいして変わらない地下遺跡のどこかだったらしい。そして、何かしらの理由で気を失っていた状況から意識が戻ったときには、足羽大志としての前世の記憶が思い出されていた、てのも俺と同じ。
全員が全員そうかは分からないが、確かにあの爺の言うとおり、俺達の多くは同じときに同じようなタイミングで前世のことを思い出していた。いや、多分あの爺にそうなるよう仕組まれていたのかもしれねえ。理由なんてのはわからねーけどよ。
何にせよ意識が戻り、前世を思い出して周りを見回すと、とにかく暗くて汚い地下の中、周りには逃げ惑う元奴隷や怪我人に死体。
半ばパニックになりながら足羽も迷い歩き、とにかく地下からの出口を探そうとした。
そのとき、静修さんに出くわしたらしい。
勿論、それが静修さんだなんてことは分かっていない。何せ顔が犬の獣人だ。遠目に見たそいつは、その時点で既に他の慌てふためき、または虚脱したように無気力な連中とは様子が違っていた、という。
ただ立ち、歩き、そこに居るだけで人を引きつけるある種のオーラみたいなものを放っていた。そんなような雰囲気。
足羽は遠目にそれを見、暗くて視界もたいして利かないものの、なんとはなしにその後についていけば助かるんじゃないかという、まあオカルトめいた直感みたいなものを感じて、距離を置きながらも後をつけたという。どことも知れない薄暗い地下では、持ち前のチャラい社交性よりも臆病な慎重さが前面に出る。
ただ、似たような連中は他にも居たようで、混乱のさなかを堂々と歩くその後に、ぞろぞろと続いていく奴隷たちが一人、二人と増えていった。
曲がりくねり奥まった区画へ進んでいくと、より一層深い闇の中へ進んだ。
明らかに出口へ向かう道とは思えない。しかしその犬の顔の男はまるで何かしらの確信でもあるかにそこへと進む。
下りになる階段を進んでいくと、大きな両開きの扉。
重厚で重く、描かれた意匠も精緻で美しい。
足羽がそのとき感じた扉への印象は、宝物庫みたいだな、というものだったと言う。
明らかにそこは何か重要なもの、守るべきものが入っている。そんな雰囲気がしたという。
ついてきていた数人も同じ様に感じたらしい。
扉は重く、一人では開けそうにない。それに鍵も掛かっているようだ。だがその鍵はいわゆる仕掛け扉のようで、犬の頭の男は色々と調べてみてすぐに開け方を理解したらしい。
ついて来た何人かに、身振り手振りで指示を出す。右側と左側それぞれの高い位置にレバーが隠されていて、数人が肩車のように重なって手を届かせる。
さらには扉の真ん中上方に大きなスイッチのようなものがあり、それらを同時に作動させる───と、そういうもののようだった。
ついて来た男たちが左右それぞれのレバーに取り付く。そして扉のアーチの上、最も高い位置のスイッチには、まるでロッククライミングのようにして壁の意匠や取っ掛かりを使い登った犬の頭の男。
女や身体の弱った者達はやや遠巻きになり、何が起きるのかと興味深げに、また恐ろし気にそれを見ている。
足羽もその一人だ。その中でも最も遠く、彼らにも確認されないほどの位置に隠れてその様子を眺めていた。
今回も、中にお宝があるのではないかという好奇心より、何か嫌なことが起きるんじゃないかと言う猜疑心の方が勝ったワケだ。
そしてそれは───正しかった。
スイッチとレバーを同時に操作して、大きく重厚な両開きの扉は音を立てて開いた。開いて、その中から現れたのは、長く鋭い爪、まるで骸骨のような骨ばった爬虫類の顔に二対の角。長い尾と太い二本の脚で立ち、火のように赤い舌をギザギザの牙の間からちらりと覗かせる巨大な怪物───死爪竜、デスクロードラゴンだ。
あっと言う間に阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられた。
その場にいた殆どの者はすぐさまその爪で切り裂かれ、噛み砕かれ、叩きつけられ、踏みにじられた。
逃げ出す者を追い、怪物は地下通路を走り抜ける。隠れていた足羽がそいつに見つからなかったのは、本当にただの偶然と幸運だと思う、と、本人は言う。
だが───。
怪物が立ち去り、その扉の前には赤黒い血に染まった幾つもの死体が折り重なる中、そいつだけは生き延び、そして───、
「───笑ったんだよ。最初は、クスクスとした小さな忍び笑い。それから徐々にこう……引きつった痙攣したような、甲高い声で……さも……」
嬉しそうに、楽しそうに、笑ったのだ───と。
「───嘘付けてめぇ、この野郎」
「嘘じゃねえよ……嘘なもんかよッ……!!」
唸るようにそう言う俺に、足羽はまるで今し方その光景を見たかのように震えながら叫び返す。
ひとしきり───そう笑い声をあげてから、少ししてせき込み息を整える。それからその犬の頭の男は素早く壁から降りて石畳の通路へ降り扉をくぐって奥へと進む。
また暫くしてから、中にあっただろうやはり金ピカの鎧や剣を身に付けて、そして肩掛けに背負った袋に幾つかのものを詰め込んだ状態で出てきくると、そのまま何処かへと去って行った。
足羽は暫く動けずに、ただその様子を怯えながら見ていた。見ていることしか出来なかった。
一人になり、誰も周りに居ないことを確認してから、ようやくそろそろと動きだして一応はと死体の山を目視でちら見。すぐに目を背けて扉の奥へと忍び込むと、少しばかり取れるものを取ってすぐに逃げた。怖がりつつもセコく抜け目がない。
手に入れたのは短剣と、幾つかの宝石や装飾品に、服。その服は今身につけているもので、宝石類なんかの幾つかは既に売り払って生活資金に変えたらしい。
「──とにかく俺は、恐ろしくなって必死で逃げて、なんとか地上に出れたんだよ。
それから、瓦礫の山で隠れながらうろちょろしてて、あの、何だ、外人のさ、ほら、あの人───」
「テレンスか?」
「そう、それそれ、そいつ、多分……多分? 分かんねーけど? そいつと会ったんだよ」
テレンスは俺たちとは別行動で地上へと行き、王国軍と合流したはずだ。つまり足羽も結果的にはそこでひとまずは王国軍の助けを受けた事になるんだろう。
身なりが良く、宝飾品も持っていたことで、最初は邪術士か何かだと疑われたらしいが、その辺は調べを受けてそうではないと分かる。
ただし普通の人間でもない。どうやら足羽は空人と呼ばれるかなーーーり珍しい獣人の一種なのだと分かった。
要は、背中に羽根が生えているんだそうだ。折り畳むとかなり小さくなるから、ゆったりめの服を着ていると傍目には分からない程度の翼が。
獣人、とまあ人間達は勝手に分類しているが、空人は背中に羽根があることを除けば見た目はほぼ人間と変わらない。顔立ち含めてより鳥の性質をもつ鳥人という獣人も別に居るらしいが、その辺りの関係とか違いとかも良くは分からない。
何にせよその貴重な種族と言うことでなかなか丁重な扱いを受けることになるが、数日後に足羽は命からがら王国軍野営地を逃げ出すことになる。
何があったのか? と聞いても答えようとしない。まあその辺は正直特に興味もないので放っておくとして、問題はその後だ。
テレンスから色々と情報を聞き、静修さんを中心としたグループが徒党を組んで居ることを知り、自分もそれを追おうと考えた。
最初に向かったのは例の下水口から外へと出た位置の近く。
空人という種族で羽根があるにも関わらず、何故か足羽は飛ぶことが出来ない。なので宝石類を使いラクダを買って、なんとか聞いた情報から当たりをつけて近くまで。
そこで会ったのは狩人の集団。彼らに話を聞き、静修さん達は西へ……そう、つまりこっちの方へと向かったと聞く。
で、河を渡り荒野を越えての一人旅をする。
無謀というか、執念というか、これはこれでたいしたモンだ。
全てにおいて中途半端、プライドは高いが中身がない、と思われていた足羽だが、ある種の死に物狂いな行動力で、静修さん達に追い付いたという。
最初に遭遇したのは樫屋と田上。二人が見張りに立っているところへ、ラクダを駆って駆けつける。
大まかな種族的特徴や何かはテレンスから聞いていて、最初は怪しまれながらも合流する事が出来た。
そして他の元学園の生徒たちへと紹介されつつ、その真ん中に居る静修さんに驚いた。
コイツは、あのときの「ヤバい犬頭の奴」だ……と。
表向き平静を装いつつも、内心ビビり上がっていた足羽は、すぐさま今後の身の振り方を考える。
静修さんのことがどうしようも無く怖い。実際、何か具体的に凶行に及んだとは言えない。あそこで怪物が現れたのもただの偶然、不運かもしれない。その中でたまたま静修さんだけ幸運にも生き残った。それだけかもしれない。
だが足羽はそうは考えていなかった。
足羽の考えでは、静修さんは先にあの場所のことを調べていて、複数の人間で協力しないと扉を開けられないだろうこと、そしてその中にかなり恐ろしげな怪物が居るだろうことまで、ある程度把握していた。
その上で───必要な人手を集め、そいつらを囮、犠牲にして自分だけお宝を手に入れようと目論み、それが見事に成功した。
そう考えた。
このままここに居れば、自分も同じような“生贄”にされる───。
足羽は悩んだ末、何人かを引き連れて別行動をするしよう、との結論になる。で、まずは猪口へとこっそりと声をかける。
前世からずっと連んでいたから、足羽もそれなりに猪口のことは信頼もしていたし頼りにもしている。まして今世では前世以上にパワーアップをしているからよりいっそう頼りになる。そう考えた。
が。
「何で今のテメーになんかついてく必要があんだよ、ああ?」
それが猪口の答えだったと言う。
「あいつ───へっ! 嫉妬してやがんだよな、俺のことを。
俺は……なあ、見ろよ? めちゃめちゃ格好良い姿に生まれ変わってんじゃんよ? 自分でも見惚れるくらいだぜ?
けどあいつは化けモンだ。猪の面した筋肉デブ。誰がどー見たって、醜い化けモン……」
そう、やや焦点の合わない目で、身体の前で合わせた両手を見つめながらブツブツと言い、不意に気付いたように慌てて、
「あ、ま、真嶋! お、おめーの事は違うぞ!? 猪口のことだけを言ってんだからな!?」
と、とってつけたようなフォローを入れる。
「いいからよ、続き言えよ」
あの爺は、「強く望めばその様に生まれ変われるだろう」なんてことを抜かしていた。筋肉自慢の猪口はその通りに筋肉ゴリゴリの猪人に生まれ変わったが、本人が気に病むくらいに前世の価値観からすれば“醜い”姿になった。
足羽は前世の“中途半端なイケメン”に比べれば、ハッキリと比較にならない程の美形だ。それに何というか、目を見ると俺ですらゾクっとするような色気みたいなものを感じる。
その代わりというか何というか、羽根があり空が飛べる空人という種族だと言うのに、何故か飛べないし、見るからに貧弱で弱そうだ。
足羽が生まれ変われるときにどんな「強い望み」を持ったのかは、多分想像通りなんだろう。
しどもどしながら、促されて続きを言う足羽。だが、その内容はさらにこう───混乱したものになっていく。
「アレは、種族───とか? そういうのとしては、同じ連中なんだろうな。
槍だの剣だのもってて、ヨロイなんかを身に纏った軍隊が現れたんだよ」
西で興った犬獣人の軍勢───。
この街に来てもよく聞かされたその話。そいつらの部隊と、静修さん達は遭遇した。
そして静修さんは、逃げるでも戦うでもく、即座に降伏し恭順を示したのだと言う。
「……何でだ───?」
「知るかよ……。お仲間だったからじゃねえのか?」
足羽はもともと逃げ出す機会をずっと伺っていたこともあり、その軍勢との遭遇時には即座に逃げて、高い岩場の影から様子を見ていたという。
他にも、そのタイミングで別行動をしていて居合わせなかった連中も居たらしい。足羽の記憶でそこに居たとはっきり分かるのは、大賀を含めた三年生組に、猪口、それと学園とは無関係な元乗客に、飛行機の墜落とも無関係だが成り行きで着いてきた元奴隷達。
「梶谷とか田上たちはどうしてた?」
「俺は猪口と打ち合わせしようとしててそっちと行動してなかったんだが、猪口以外の一年生組の何人かは色々と補充しに出掛けてた。けど、結局どーなったかは知らねーわ」
梶谷なんかは特に、こっちで生まれ変わってからは、何かというと色々なものを拾い集めたがるようになっていたし、そういう役を率先してやりそうではある。
何にせよ足羽が隠れて様子見をしているウチに、どんどん状況は変わっていき───それから「殺し合い」が始まった。
犬獣人の部隊は総勢5、60 人くらいの兵士に、それより多い奴隷達を引き連れていた。奴隷の多くは南方人だと言う。砂漠の村々が襲われて、村人達が連れ去られて居るとも聞いている。多分そう言うことなんだろうな。
そして人の丸い囲みの中に、まずは装備を剥ぎ取られた静修さんが一人引き出され、大柄で屈強な南方人の奴隷と相対させられ闘わさせられる。
「最初は、こう、普通だったんだよ。ボクシングみてえなよ。相手は体格の良いハードパンチャー、って感じでブンブン拳を振り回してんのを、こー……上手く距離を取ってかわして、パンパンパン! ってな。で、ワンツー、ストーン! だ」
部に入ってたワケじゃないが、静修さんはジムに通って身体づくりやボクシングの練習もしていた。そこらのヤンキー程度じゃ歯が立たないくらいに鍛えていたから、そのときの技術を思い出せていても不思議じゃない。
「けど、その後で何だかまたごちゃごちゃやってて、何か続けて闘う流れになってよ。
二回戦は、身体は一人目より小さいけどすばしっこい奴で、その次はふたり掛かり。
で、四戦目は子牛みてーにでかい犬でよ……」
立て続け、その上どんどん相手の戦力はあがる。スタミナも尽きるし集中力も減るだろう。
が───。
「その全部に、あいつは勝っちまったんだよ。それも、回を重ねれば重ねるほど……」
残虐で、凶悪で、恐ろしい戦い方になった……と言う。
身体の前で組んでいた両手を、ゆっくりとあげて顔を覆うようにしながら震える足羽。
「五戦目は、二回りくれえでけえ犬獣人の兵士だ。
けど決着はあっ言う間だったぜ……。合図を受けて、一足飛びに組み付いたら……」
足羽はここで喉元に手を当てて、ごくり、と唾を飲む。
「喉を一噛み。で、食いちぎって……血まみれの顔で、遠吠えみてえに吠えまくってた───」
それは───。
「───マジかよ……」
「だから、こんなことで嘘なんかつかねえよ……」
信じられない───。以前ならただそう言ってただろう。けど、静修さんが俺を……俺を崖から突き落とし縁を断ち切ると決めたその別れのときに聞いたあの言葉……。
『出会った頃のお前は、正に野生の獣だった。誰にもなつかず、誰にでも牙を剥く───気高く野蛮な猛獣。
ふ……猛獣は言い過ぎか。だがそれは俺から見て、あまりに眩しく───羨ましかった』
それを思い出すと───信じられる気がする。
「それから、連中……犬獣人の軍の奴らもこう、同じような遠吠え始めてよ。とにかくあの谷間全体が犬の遠吠えですげーうるせーことになって」
で、何やら偉い奴っぽいのが出てきて、静修さんを担ぎ上げて盛り上がったらしい。
今さっき、おそらく部下だろう犬獣人ののど笛を噛みちぎって殺した相手を、賞賛し祭り上げる、てのは、犬獣人流なのかその軍勢の流儀なのか、この世界的には当たり前なのか。よくは分からねえけど何にせよ、静修さんはその犬獣人の軍勢に歓迎される形で迎え入れられたのは確かなようだ。
だが……他の奴らはどうなる?
それを聞くと、
「その後、大賀と猪口はまず同じ様に闘って勝ちを拾ってたな。大賀なんかも圧勝だ。獣人以外も、闘って勝ったのも居れば、負けたのも居るし、女や身体の弱そうな奴らは最初から闘わないでいたみたいだ。
けど……ありゃ多分、負けた奴らや戦わなかった奴らは、奴隷扱いだな……」
心底嫌そうにそう吐き捨てる足羽。まあ、とっさの判断で逃げてなきゃ、足羽は間違いなく奴隷組になってただろう。
推測混じりで言うと、まず「闘って勝てば戦士として受け入れられ、負ければ奴隷」というのが奴らのやり方のようだ。
その流れで静修さんが五連戦をしたのは、何かしら特別な約束をし、また、力を誇示して待遇を良くする目的があったのかもしれない。
足羽が見た限りでは負けて奴隷扱いにされただろう連中も、静修さんと引き離されたりすることはなかったそうだから、例えば五連勝と引き替えに、奴隷堕ちした仲間を自分の奴隷として認めさせ、他の奴らに手出しをさせないようにさせた……みたいなのは考えられる。
まあ、そこは全部ただの想像だ。
俺は───長椅子の背に深く寄りかかりながら、大きく息を吐く。
ひとまずの消息は知れた。そして今のところ安全……あー、まあ、死んでは居ないし、すぐさま殺されるということも無さそうだ。
それがどこまで望んだものと言えるかは別として、邪術士の奴隷、捕虜、あるいは実験動物扱いの家畜という状況で「目覚め」、逃亡と放浪の後にたどり着いた居場所としては、もしかしたらマシな方なのかもしれない。
いずれにせよ、これはもう……。
「俺にはもう、関係ねえ話───か……」
そう、小さく呟いた。
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