遠くて近きルナプレール ~転生獣人と復讐ロードと~

ヘボラヤーナ・キョリンスキー

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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!

3-15.マジュヌーン(精霊憑き)(15) -旅の友

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 再び意識を取り戻したときに見えたのは、まずは抜けるような青空だ。
 それから埃っぽい乾いた匂いに、揺れる赤茶けた尻尾。
 そう、尻尾だ。短い毛の生えた、見るからに猫の尻尾。いや、猫獣人バルーティの尻尾だ。
 
 俺はガタガタ揺れる荷台の上で上体を起こす。荷台。そう、荷台だ。
 車輪がついてて、牛だの馬だの、場合によっては人間なんかが荷物を載せて運ぶもの。つまりはそれに載せられ、運ばれていた。仰向けに寝かされてな。
 
「フンフン、目が覚めたのか?」
 俺を運んでいた猫獣人バルーティがそう言ってくる。
 荷車を牽いたままの後ろ姿。顔は見えないが、頭にはゆったりとした白い布を被り、輪っかでそれを留めていて、全身もまたゆったりとした白い服を着ている。
「誰だてめえ?」
 あの真っ黒な傷だらけの黒豹みたいな奴とは違うし、勿論火傷をしたような顔の“イカれていない半死人”でもない。
 
「フンフン、わーしか? わーしはアティックだ。おぬしは……フフン? 何だ、おぬし、クトリア語は話せたのか」
 くるりと振り返り俺の方を見るそいつの顔には見覚えがあった。
 下水道を通って外へと向かう最中に、捕虜や奴隷ばかりのところに、何故か妙に毛艶も血色も良い一人の猫獣人バルーティがやって来て、みゃあみゃあとよく分からん言葉で話し掛けてきて他の獣人達を連れて居なくなった。こいつはまさにその猫獣人バルーティだ。
「おぬし、あのときの仲間から見捨てられたらしいのう」
 続けてそう言い放つアティックに、俺はカッとなり荷台の上で飛び起きて掴みかかろうとし……、
「フンフン、なかなか元気よなーう」
 軽くかわされる。
 
 見た目、特にこれといって変哲のない……いや、そもそも“変哲のある猫獣人バルーティ”がどんなものか? なんてのは知りはしないワケだが、少なくとも例の暗闇そのものみたいな黒豹と比べれば、恐ろしげなところなど全く感じられない。
 そのこいつに、こうも簡単に身をかわされたことに驚くが、それでも続けて二撃、三撃と打ち込む爪先が全て同じ様に空を切る。
 まるで派手な動きもなく、ただほんの少しだけ上体を動かした……いや、動かしたとすら言えない程度の動き。だがそれだけで俺の爪先は全く当たらない。
 
「早い早い、なかなか早いのう。それだけ衰えておるのに、たいしたもんよ」
 全て余裕でかわしておきながら、けらけらと愉快げに笑う。
「……糞、馬鹿にしてんのか?」
 その余裕ぶった態度に思わずそう憎まれ口が出てしまうが、
「フフン? 誉めたであろうよ。おぬし、あんまり言葉をちゃんと知らんようよのう」
 と、これまたイラつく返しが来る。糞、何なんだコイツは……。
 
 苛立ってぶん殴ろうと思ったところで、どうせ俺の攻撃など当たりはしない。何せこのアティック、ここまでのやり取りの間ずっと、前を見たまま荷車を牽いている。つまりこっちを見てないし戦闘態勢にすらなっていないのだ。
 片手であしらわれるどころの話じゃない。じゃれつく子猫をあやしてるみたいなもんだぜ。
 
 ふん! と腹立たしく鼻息荒くしてから、俺は改めて荷台の上でどっかとあぐらをかく。
「……で、何で俺はこんな荷台で運ばれてんだよ?」
 荷台の上には樽やら荷物の入った袋やら、ついでに俺と並べられていた穴掘りネズミの死体やら。
 一人で運ぶにゃ結構な量の大荷物だ。
「フンフン? 何だおぬし、聞いとらんのか?」
「聞いてねえから今聞いてんだろ」
「フン、あやつもいい加減なやつよなーう。面倒な話よ」
 こいつに敵意……あー、つまり俺を殺そうだの痛めつけてやろうだのという類のそれがないのは、態度からもさっきの避け方からもまあ分かる。
 この状況があの黒豹のせいなのも予想はつくが、こいつの……つまりはあの黒豹の目的が分からねえ。
 
「フンフン、まあちょうど頃合いよ。ちと休憩しつつその辺の話でもしてやろうかのう」
 そう言うと立ち止まり、ぐるり辺りを見回す。見回して、どうやら手頃な場所に見当をつけて方向転換。
 それからまた荷車を牽いて移動……するかに見えて、再び俺へと視線。
 
「降りるのだなう」
「……ちっ」
 
 今まで呑気に楽していた分、後ろから荷車を押すよう言われてまあそうする。
 そうしてると見せ掛けて手を抜いてやろうとするのだが、こいつ、俺が手を抜いて少しでも力をセーブするとすぐ気付きやがる。
 五回程そういう手抜きがバレて、くだらん押し問答をした辺りで、いい加減面倒になって素直に押した。
 
 見回すと、辺りは完全に岩と石と土と砂だらけの荒れ果てた荒野のど真ん中。その中でちょっとばかし大きな岩山の陰へと向かう。
 日は高く、とろそろ中天へと近付いている。まあつまり午前10時かそこらくらいか。
 雲一つない見事な晴天で、日差しの強さはかなりのものの、日本の夏みてえにじめっとしていない分不快感は少ないか。
 
 それでも岩陰に入るとそのキツい日差しが軽減され、少しひんやりした空気が心地よい。日に当たっているところはどこもかしこもかなりの熱だが、日陰の岩はそうでもない。
 そして俺はやはり格好は変わらず、ボロ着一枚の汚いなりに素足のままだが、この猫獣人バルーティの素足というのは、やや人間の足に似た猫足みいたな感じではあるが、猫らしい肉球と毛もあるお陰か、地面の熱をあまり感じない。
 だらだらと歩いてその岩陰に行き、両足をだらしなく投げ出して背中を預けると人心地つく。
 
 アティックは日陰に着くと手早くそこらの手頃な石を組んで薪の小枝を置いて火口で火をつける。
 樽の蛇口を開いて手を軽く洗ってから水をマグに入れてから寄越すと、次は手早く手際良く穴掘りネズミの血を抜いて器に移し、皮を剥いで関節から解体して何やら処理をする。
 それからあばらの部分に小瓶の液体を塗って火にかけて炙る。その匂いだけでも、今までこの世界で食った何よりも旨そうで食欲がそそられた。
 
「……おい、今、何やった?」
 匂いにそそられて思わずそう聞くと、アティックは細い目をさらにピクピクと細めながら、
「フンフン、おぬしは知らんだろうがな。これは“料理”というのだ!」
 と得意顔になる。
「“料理”ぐらい知ってるわ。その塗ってるモンだよ」
「フンフン! これはな……“秘伝のタレ”なーーーのだなーーん!」
 ますます得意気だ。
「秘伝のタレ……?」
「フンフン、そうだ、秘伝なーのだ!
 これはな、こっちに来て知り合った東方人の使っていたものを譲ってもらい、わしが改良して作り出したのだ!
 これをつけて炙ると……ムフフフ……肉がとてつもなくウマーーーくなるのだ!
 秘伝の、魔法の、ターレなーのだーーー!」
 
 確かに匂いだけでもとてつもなく旨そうではある。なんというか、そうだな……うん、バーベキューソースや焼き肉のタレをつけて炙ってる匂いだ。
 
 アティックは程よく炙られたあばら肉の片方をこちらへ寄越し、
「フフン、目の玉飛び出すくらい旨いぞ!」
 と言ってのける。
 俺としちゃ既に我慢の限界。一も二もなくこのリブローストにかじり付く。
 あばら周りで肉自体の量は少ない。だが元々脂の乗った部位でもあり、そこにアティックの言う“秘伝のタレ”が加わったことで、複雑な味が現れていた。
 まず適度な塩味。だがそれ自体はそう強くない。それよりも前面に出てるのは甘味と酸味。
 甘味は果物……ここらじゃ例のサボテンフルーツか? それに別の蜂蜜か何かに近いものか。
 そして酸味は多分、発酵調味料に近い酸味だ。
 確かにコイツは“秘伝のタレ”だな。
 この間の狩人達も独自の調味料を持っていたが、あれは多分ハーブソルトに近いものだ。塩と乾燥させたハーブや香辛料みたいなもんを混ぜ合わせたもの。
 それでもあのときは十分過ぎるほどに旨く感じたが、このタレはさらにその上を行く。
 
 無言で無心。空腹もあったが、それ以上にとにかく骨をしゃぶるように舐め尽くすと、今度は脚の骨付きチョップを渡され、終わると今度は器に入った赤いゼリーみたいなもの。そこに口を突っ込むようにして舐めると、これまた塩味の効いた血のゼリーだ。
 
「フフフン、おぬしにも分かるかー? 分かるよなーう?
 これぞ“料理”よなう。知恵と工夫と手間暇かけて、ただの血と肉と骨とを新たなる味わいの次元に引き上げるのだなーう!」
 何やら妙なテンションでまくし立てるが、まあ、一応、言いたい事は分かる。分かると思う。多分な。
 実際、この世界で口にしたものの中で一番旨いし、まさにこれぞ“料理”! てな感じだ。
 
「……いや、まあ、旨いは旨いぜ。確かによ。今まで食ったもんの中で、一番旨い」
「フンフン! そうだろ、そうだろうよ!」
「いや、それは……良いんだがよ……。それより元の話の方をな……」
 そもそも一旦足を止めて休息したのは、「何故、俺を運んでいたのか?」を聞くためだ。飯はあくまでそのついで。
 その本題の方に入ってもらいたくそう水を向けるが、
「フンフン、元はと言うとな、任務でこの地に来て、東方人の狩人達と知り合ったことからだ。
 わしはそれまで、料理なんぞというのは無駄なものだと思っておったのだなう。肉など腹に入れば皆同じ、焼こうが煮ようが生で食おうが別に大差などありはせん……とな」
 と、何やら唐突に過去話をし始める。
 
「いや、いや、いやいやいや、俺が聞きたいのはその“元の話”じゃあなくッてよ……」
「フンフン、何を言うなう。それが重要なーのだ。
 いいか、小僧っ子、わしはそうして“料理道”に目覚めたのだなーう。
 知っておるか? 東方人はこう、何事も突き詰めることで道となる、と考えるのだな。道、であるぞ? 不思議不思議の不思議なのだ」
 いやまあ知ってる……というか、この世界でも言うのか?
「で、わしはそれまでの戦士の道を捨て、狩りと料理の道へと進むことにしたのだなう」
 ……あ、そう、そらあ良かったな。
 
「なので、おぬしが代わりに入るのだ」
「は?」
「わしは“砂漠の咆哮”を抜けることにした。
 知っておるか? まあ、クトリアの奴隷育ちでは知らんか。
 “砂漠の咆哮”は、わしら猫獣人バルーティ や犬獣人リカートを中心とした戦士団なのだなーう。
 そして抜けるときには別の者をスカウトして代わりに入団させる習わしなのだなう。
 だからおぬし、わしの代わりに“砂漠の咆哮”に入るのだなう」
 
「はあ!? 何言ってんだてめー!? 何……て、何で何だ、何言って、おま……」
 いかん、あまりの話の飛びっぷりに言葉がマトモに出てこねえ。
「フムムン? 何だ、そんなに嬉しいのか?」
「逆だっ! いや、嬉しいとか嬉しくないとかじゃなく、何だ、何でそんな話になるんだよ!?」
「嬉しくないのか?」
「違うッ……! じゃなくて、何でそういう話になるンだって! 聞いてンだよッ!?」
「わしが“砂漠の咆哮”を抜ける代わり……」
「あ~~~~~~ッッッ!!!! そッこッじゃッねェッッッ!!!!」
 
 ダメだ、話が通じねえ……。
 そう呆れるやら途方に暮れるやらでやきもきしていると、その後に続けて、アティックの奴はこんな事を言い出した。

「何だ、おぬし、他にやることでもあるのか?
 それならすまんことをしたのう。
 おぬし、前に居た仲間から捨てられて、やることもなく暇しておるらしいと聞いておったが、そうではないのかなーう?」
 
 急に……心臓に氷でも突っ込まれたみたいに気持ちが冷える。
 
 糞ッ! まったくコイツの言うとおりだ。
 俺は見捨てられ、やることも居場所も……生きてる目的も何もねえ。
 要するに、コイツのリクルートを断る理由は何もねえ。
 ……受けなきゃならない理由ももちろん無いけどよ。
 
「……ふん! 暇だろうが暇じゃ無かろうが、てめーにゃ関係ねえだろ」
 ああ、分かってるぜ。これはただの八つ当たりだ。いや、コイツのとにかく色んなところがいちいちイラつくってのは別にしても、とにかくこれは八つ当たりだし、腹立ち紛れの悪態だ。
「フーンムム。しかーし、そうよなーう。おぬしにその気が無いというのなら……無理にやらせるわけにもいかんよなーう」
 反して、俺の態度など意に介さず、アティックの方は間抜けな物言いでしごくまっとうなことを言う。
 
 だがその次に続く言葉は、やっぱりと言うかなんと言うか、またも予想外。
「……それにまあ、わしの代わり候補はまだまだ居るしのう。ここでお別れとするかなーう」
「……え?」
「おぬしが嫌なら、ここでお別れとするかなう、と……」
「待て待て、ここがどこかも分かんねーんだぞ、俺は!?」
 気絶させられ勝手に運ばれ、挙げ句ここでサヨナラとこられちゃあたまったもんじゃない。
 
「何か困るのかなう?」
「いや困るだろ!? どうやって帰りゃ良いんだよ!?」
「帰る? どこに?」
 ……あー、糞!
 こいつ、他意なくストレートに急所を突いてきやがる。
 そうだ、今の俺にはそもそも仲間も居なきゃ帰る場所もねえ。
 クトリアの地下遺跡で寝泊まりするのも、この荒野のどこかの洞穴に寝泊まりするのも、全く変わりゃあしねえ。
 
 どこに行きどこで生きようが、どこに流されどこで死のうが、全く変わりゃあしねえんだ。
 
 俺は再び冷えた岩を背にしもたれ掛かり、脚を投げ出して座り込む。
 アティックはその様子を見て、かと言って別に気遣うとかそういうことでもなく、ただ単にもう話すことは終わったと言わんばかりに残りの肉を食い、また他の獲物の処理などの作業に戻る。
 そして俺はただ意味もなくそれを眺めて居る。
 
 暫くして、
「おい、アティック。とりあえず……今はどこに向かってんだ?」
 と、そう聞くと、
「ふんふん、まずは西だなう。
 河を渡り、その先の残り火砂漠に入り、シーリオで待ち合わせをしてから……野営地かなーう」
「シーリオとかってのは何だ?」
「オアシスの街だなう」
「獣人のか?」
南方人ラハイシュとクトリア人の街だなう。だがクトリアよりは獣人は多いかなーう」
 クトリア以外の街。しかもクトリアと違って瓦礫の廃墟じゃねえ街、か。
 特に行く宛ても帰る場所もねえんなら、とりあえずその辺までは同行しても良いのかもしれねえな。
 
「───分かった。途中までは付き合う。後のことは……後で決めるか」
 
 と、このときはそう答えた。
 
 
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