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第三章 クラス丸ごと異世界転生!? 追放された野獣が進む、復讐の道は怒りのデスロード!
3-1. マジュヌーン(精霊憑き)(1) -爆弾が落っこちる時
しおりを挟む暗い。真っ暗だ。
わずかなりの光もほとんど無く、熱と赤錆た鉄臭さと肉の焼ける匂いが強烈に鼻孔を刺激する。
どこだ? ここは。そして……何が起こった?
思考が、頭が鈍る。糞、ぐらぐらするぜ。
体に、四肢に、全身になんとか力を入れ、五感を鋭くし周囲の様子を伺おうとする。
同時に、ぐらぐらとした意識の中から、断片的な記憶のカケラを掴み取り、それを並べて組み立てる。
そうし続けることで、霧散し手放しそうになる意識をつなぎ止め、俺は“俺”という存在のカタチを保つ。
その中で次第に輪郭を持ち浮かび上がってきた記憶は、おそらくどうやら今現在現時点の直前のもの……そう思えた。
赤く、血のように赤く染まった空と、何処までも続く荒涼たる荒野に瓦礫廃墟の広がる風景。
その真ん中に起立する玉座と、そこに座る黒いぼろ布の塊。
「……君らの認識するところの、転生というヤツだな」
今にも折れそうな枯れ木みてえな身体に、干からびた肉の張り付いた頭蓋骨を乗せた爺がそう告げた。
▼ △ ▼
ガクンと大きな振動。
目が覚めて辺りを見ると、騒然とした機内にざわめく乗客達。
LAへの修学旅行という糞豪華なトラベルツアー帰りで疲れていた俺は飛行機に搭乗してから即座に寝ていたが、ガクンと揺れるその振動に叩き起こされたらしい。
何だ? 何かトラブルか?
横を見ると樫屋の奴が相変わらずの猿みてーな面で引きつった顔をしている。
「おい、何だ?」
小さく声をかけるも、すぐには返事がない。
再び今度はやや鋭くきつめに聞いてやると、ようやく震えながら返事をする。
「分かンねェ……分っかンねェけど、多分、アレ……ハイジャックだ……」
「は?」
張り付いたみてえな薄ら笑いのような顔で、横目に俺を見る。
「真嶋クン、これ、ヤバいよ。映画みてー。マジもんかよ……」
視線の先に男の姿が見える。
パッと見には、普通に背広を来た、浅黒い肌で彫りの深い外国人。
その男が大声で何かを喚きながら、数人と揉み合い暴れてる。
「何やってんだよ、アレ」
「分かンねェけど、ボムとか聞こえてきてた……。ボムって、爆弾だろ? よく……分かンねェけど……」
分かンねェけど、が多すぎるのは仕方ねえが、見回せる範囲でもクラスメイトも他の乗客も、何やら状況を掴めずに呆然としたり、樫屋同様に緊張した表情で硬直しているようだった。
正直、このときの俺も他の奴らと大差ねえ馬鹿面で、目の前で起きていることに対してあまり現実感をもてないままポカンとして見ていたハズだ。
起き抜けと言うこともあったし、何よりも「ハイジャック」というモノそれ自体、樫屋の言うとおりに「映画みてー」で現実感が無い。
現実感も無いままただ周りを眺めていると、再びガクンと大きな振動。
男が何事かをまた喚き散らし、乗客達がさらにざわめき、悲鳴を上げる。
もう一度大きな振動が起きたかと思うと、明らかな浮遊感と共に急激に高度が下がるのが分かる。まるでぶっ壊れたジェットコースターだ。ガタガタと暴れ狂う機体の中で、縮みあがるような浮遊感。
立っていた男たちが転がるように後ろへと飛んでいき、もんどりをうって壁や床、天井へとぶつかる。
頭の上からは酸素マスクの吸入口が落ちてきて、機内放送のアナウンスが何事かを喚いている。
まるでスローモーションの様に周りの風景を見ながら、俺の頭に浮かぶのはさっきの樫屋の言葉。
爆弾……?
糞、マジかよ?
墜落するのか? ただの乱気流とかそんなんじゃなく?
糞みてえな人生だと思ってはいたが、こんなカタチで終わるとは予想もしてなかった───。
暗転。
───そして気がつくとその、赤紫に染まる空の下、何処までも続く荒野のただ中に居た。
辺りには無数の人の気配。
樫屋が居た。クラスメイトの何人かも、飛行機の中で見かけた他の乗客も居た。制服を着たパイロットにCAも居る。
ざわざわと小声で口々に何かを言い合う人々の群れが、ただその場に立ち尽くし蠢いている。
数人が俺の近くへとやってくる。
はずはお馴染み、手足のひょろ長い樫屋、やや小太りでおにぎりみてえな面の田上。
それと少し離れて辺りを伺うようにしているのは、クラス一の根暗ガリ勉、やぶにらみで目つきの悪い山元。
その後ろからさらにふらふら現れる、色白で肉感的な体つきの女子の宮尾は、三年生だがちょいちょい絡みがある。
「おう、お前ら」
とりあえず連中に声をかける。
「真嶋クン、宍堂さん見た?」
「いや。それよりここは……何だ?
不時着でもしたんか?」
顔を見合わせるも、誰もそれには答えない。答えようが無いのだろう。
少なくとも90人か100人か、それくらいかそれ以上の数の人間が、この荒野のただ中に居る。
飛行機の残骸なんかは見当たらないし、誰も怪我をしたり服が破けたりというようなこともない。
飛行機の座席に座ってたそのときそのままの、きれいな身なりのままだ。
「あ、ほら、あそこ~」
鼻にかかった気怠げな声でそう言いつつ宮尾が指さした先に、スラリと背の高い一人の男が居た。
宍堂静修。俺達のリーダー的存在。
いや、俺達のリーダー、というよりは、生徒会長であり学校全体のリーダーか。誰もが敬意を払い、誰もが憧れる存在。
なんつーか少女漫画に出てくる完璧イケメンを絵に描いたようなしゅっとした外見に、成績も常に上位で運動神経も抜群という出来すぎた奴だ。
で、俺は血縁上はその静修さんの腹違いの弟───ということになる。
その静修さんが、ポツンと広い空間にただ独りそこに立っていた。
誰が言うでもなく皆、当たり前のようにそちらへと向かう。
俺たち以外のクラスの、また学校の他連中も、静修さんに気がつくとそれぞれにそっちへと向かい出している。
あそこに居るのはクソデブの大野にチビガリ日乃川のオタクコンビだ。癖毛女の小森は在原の後ろを追い掛けて来ている。在原は新任の国語教師で、ウチのクラスの副担任。不慣れだしいつもおどおどした小動物みてーな女だが、そこが男子生徒には結構ウケている。
その在原より存在感のない担任、虚弱体質の駒井も居るが、誰も駒井の方へと向かう奴はほとんど居ない。ま、ゼロじゃあねえか。
他にも、クラスや学校で見かける奴がそこかしこに居る。引率の教師達もまた、担当している生徒達を集めようとしたり、また全体を整列させようとしたりという行動をとってるのもいる。
でもなぁ、先生方よ。こんな……どう見てもマトモじゃねえような場所で、「今まで通り」をやり続けられるもんか?
正直俺には、そうは思えねーぜ。
何にせよ俺たち含めた多くの学校の連中は、自然と静修さんの方へと移動している。
駒井も含めた数人や、引率教師たちですら、何やら話しつつも自然と静修さん方へ向かう。
こりゃ、ちょっとしたランドマーク扱いだ。
こんな異常事態だってーのに、目に見えてパニックを起こしてる様なのがウチの学校関係者にあまり居ないように見えるのは、ある意味日本人らしいのかもしれねえな。
集団行動でなんとなく周りに合わせて行動しようとすると落ち着く、ってな感じだ。
その途上に、何やら騒がしい集団が居た。
「何だありゃ? ケンカか?」
樫屋がこんなときだってーのに面白そうに様子を窺う。下の名前の健吾に合わせて、“拳骨ケンゴ”なんて呼ばれるくらいに普段からバカみてーにケンカっ早いし、他人のもめ事にもやたら首を突っ込みたがる。飛行機ン中で妙な事になってたときはかなりビビッてたくせに、ケンカっていう自分に分かり易いトラブルだとこの調子だ。
近付くとそこには数人の大人達が騒ぎ立て怒鳴りあいしている。
主に欧米人か、白人、黒人の多い集団に囲まれてるのは同じく外国人のようだが……。
「あ、ハイジャッカー」
とぼけた調子でそう抜かすのは田上だ。ずんぐりした体格に細目だが、実は意外にも目が良い。単純に視力が良い、ってだけの話じゃなく、観察力というか、パッと見た場面の中で、注目すべきものを見つけだすのが上手いタイプだ。
雑誌とかにある間違い探しなんかも即座に解いちまう。
言われてよくよく見てみると、確かにその集団の中心に居たのは例の飛行機の中で騒いでいた彫りの深い浅黒い男。
それを数人の白人や黒人の体格の良い大人の男達が取り囲み、すぐにでも手が出そうなほどの剣幕で何やら詰め寄って居る。
「ケンカっつーか……フクロだな、ありゃ」
樫屋の言うとおり、確かにありゃあケンカじゃねえ。囲まれてる色黒の男はほぼ無抵抗で、何かしら抗弁はしてるみてーだが、完全に多勢に無勢。
「良い大人が何やってンだかな。みっともねえ」
そう吐き捨てるように言うが、面白いもんだ。こんなワケ分かんねえ状況だってーのに、他人がああやって取り乱してンのを目の当たりにすると、妙に醒めるってーか、落ち着いてきやがる。
そうこうしていると、その騒いでる数人をやや遠巻きに囲んでいた人の群れから別の男が歩み寄る。
そいつはまるで一昔前の……何つーんだ、ありゃ? ロカビリーだかっつー古臭い格好に髪型。
周りで騒ぐ男共を宥めているようだが、パッと見にも上手く行っているようには見えねえ。
「見てらんねえわ」
「てかさー、あいつ本当にハイジャク犯だったの~?」
宮尾がそう言うのももっともな疑問だ。俺はあの男が騒いでる場面しか見ていないし、そもそも何を言っていたのかもわからねえ。
「さあな。どーだったんだ、実際?」
周りにいる他の連中に聞いてみるが、結局誰も確かなことは分かってねえ。
ま、そんなもんかと思いはするが、それはそれで座りが悪ィ。
俺は進む先を変えて、その騒がしくしてる連中の方へ行く。
「お、ヤんのか、真島クン?」
「やんねーよ。何で嬉しそうなんだよ」
「世界戦デビューじゃん」
「アホか」
「樫屋はアホだ」
「あぁ!? うっせーよデブ!」
「デブじゃない。俺のは筋肉」
樫屋、田上らとしょーもないやりとりをしつつ喧噪の中へ向かうと、例のロカビリー男は数人に羽交い締めにされ、地黒の男は白人の大男に襟首を掴まれて、今にも殴られそうになっている。
「おい、そこの」
俺は連中の中心に居る褐色の髭男へと声をかける。
「おめー、ハイジャック犯かよ?」
急に割り込んできた日本人のガキに、白人の大男達は訝しげな視線をぶつけてくる。
それを無視して俺はその褐色の髭男の襟首を掴んで、再び同じように聞く。
「テメーが飛行機に何かやったんか? ええ?」
褐色の髭男も急にそう聞かれて戸惑いつつ、何かを口にする。当然ながら何語だかも分からねー。そりゃそうだな。
「何つってんのか分かるか?」
とりあえず樫屋達へそう振るが、
「分かるわけねーだろー。俺、現国だって赤点だぜ?」
「少なくとも、英語じゃ、ない」
これも当たり前だな。
「山元ォ」
後ろをおどおどしながら着いてきていた山元にそう話を向けると、
「多分、アラビア語……? 何言ってるかまでは、分からない……けど」
アラビア語……アラビア語、ねェ~。
俺がそう考えていると、横に居たでっかい白人男が、これまた糞でっかい声で何事かがなり立てる。
くそ、うるせーな、鼓膜割れるわ。
「彼は、『この男はイスラムテロリストだ』と言ってマス。
ですが、本人は、『違う』と言ってマス」
その大声の向こうから別の声がし、俺はそちらへと目を向ける。
痩せ細っぽい眼鏡をかけた金髪碧眼でパーマ頭の白人男。柔和そうな笑みを浮かべては居るが、表情からイマイチ感情は見えない。
「ワタシはテレンスと言います。フリーのジャーナリスト。日本語、アラビア語、その他、少し出来ます」
と、俺たちに向けて話し、おそらく同じ内容を英語とアラビア語で繰り返す。
糞でけぇ白人男達やロカビリー男、尻をついてた褐色の髭男、そして俺を中心とした日本人の修学旅行生集団それぞれを見回し、確認をするように頷く。
再びがなる白人大男の話を聞いて、それをまた日本語とアラビア語に通訳。
「この男は、飛行機の中で、『爆発、墜落』とわめいていた、テロリストで、墜落の犯人だ……と、言ってます」
それらを受けて、白人大男の仲間連中がまた何やら騒がしく喚く。
「そして彼───アフマド氏は、違う、と言ってマス。
彼は、夢の啓示を、受けたと言ってマス。夢の中で、一度、墜落シタ。同じ事が起きると、警告した……と」
夢の啓示? 一瞬何の事やらと戸惑うが、改めて考えて意味が分かった。
俺は思わず吹き出して、それからゲラゲラと笑い出す。
「お、おい、何だよ真嶋クン、どーしたんだよ?」
「ンだよ、樫屋、聞いただろ今の?
この……アラビア人? だか、知らねーけど、要するにコイツ、寝ぼけて夢で見たことが本当だと思って大騒ぎしてたんだぜ?
馬鹿みでーな話だぜ、ハイジャックでも何でもねーよ!」
そう言ってゲラゲラと笑い続けると、樫屋達も釣られて笑い出す。
その俺たちの様子に、白人大男たちも褐色髭男も、テレンスとか言う痩せ眼鏡も、呆気に取られて呆然としてる。
その中で最初に反応を見せたのは白人大男だ。白い顔を真っ赤にさせながら、俺を指差して何事かを喚きだす。
「あー、彼は、『俺を馬鹿にしてるのか?』と、言ってマス」
テレンスの通訳を聞き、俺は一息いれてから、
「別にアンタの事なんか馬鹿にゃしてねーよ。
……あ、いや、夢見て寝ぼけただけ奴のことをテロリストだ何だと大騒ぎしてンのは、ちっと馬鹿みてえだとは思うけどよ」
はぁー、と深く息を吐き出す。
実際、本当に馬鹿みてーな話だ。良い大人が夢を啓示か何かだと思って大騒ぎするのも、そいつを見てテロリストだハイジャック犯だのビビりあがるのもな。
そう言うと、テレンスの通訳を聞いただろう白人大男はさらに顔を赤くしながら怒り、何事かを喚きながら俺へとつかみかかってきた。
両手で俺の襟元を締め上げて、体重を乗せるかにして締め上げる。
ぐぅっ、と嗚咽を漏らしつつ、俺は仰け反りつつも踏みとどまる。けどもこいつはマジで苦しい。白人大男の臭ェ息と唾を顔に浴びつつ、ゆさゆさ揺られ脳まで撹拌されそうだ。
「な、何を、してるんですか!?」
大急ぎで走り寄り割って入るのは副担任の在原。そのちっこい身体で慌てふためき騒ぎはするが、流石に俺以上の体格差で止めに入るってのは難しい。が───。
次に悲鳴をあげたのは俺ではなく白人大男の方。
離した血塗れの手を押さえながら尻餅をついて泣き喚く。連れ立っていた仲間らしい白人や黒人のグループが大男を取り囲み口々に何かを言うのを後目に、俺は口の中の血と肉片を乱暴に地面へと吐き出す。
多分───奴の親指の横の辺りの肉だ。
「……真嶋クン!?」
在原が血の気の引いた顔でこちらを見るが、俺は口元を拭うとパーマ頭の眼鏡白人に向かい、
「おい、通訳しとけよ。
俺は大男に“首を絞められて殺されそうになった”ンだから、今のは正当防衛ってヤツだ、てな。違うか?」
「……うわぁ、相変わらず真島クンのケンカの仕方、えっぐぃわー」
「ケンカじゃねえよ、正当防衛だっつってンだろ」
眼鏡白人はそれを通訳したらしいが、実際傍目にはそうとしか見えない状況だったろう。白人大男の連れらしき連中も憎々しげな視線とともにぶつくさと言うもののそれ以上は言ってこない。
指先の肉を俺に噛み千切られた大男はまだ何かを喚いているようだが、完全にこちらに何かをしてやろうという意志は見えなくなった。
そのとき、尻を地面について居たままの褐色髭男が小さな声で俺の名を呟く。
「あ? 何だ?」
顔を向けそう問いただすと、尻をついたまま怯えた顔で後退り、再び俺の名前を震えながら口にする。
「彼は、“マジュヌーン”と言ってます」
「マジマクン?」
「違う。マジュヌーンだと」
天パ眼鏡の通訳に、樫屋と田上がまた間抜けな返しをする。
「何だよそりゃ」
そう聞き返すと眼鏡白人は暫く悩んだように思案顔をしてから、
「“マジュヌーン”……女性形は“マジュヌーナ”ですが……意味は、ええと……“精霊憑き”……です」
「“精霊”……?」
「ええ……そうですね。この場合邪悪な精霊……我々の文化圏で言う、“悪魔憑き”ですネ。または単純に……クレイジー」
は、なるほどね。
マジュヌーン……真島。被ってんのは頭の二文字だけだが……ま、面白ェーな。
俺はまた血の跡の残る口元を歪ませて軽く笑った。
【登場人物補足】
真島櫂 :第三章主人公の一人。私立のお金持ち高の中の珍しい不良。
樫屋健吾 :真嶋とよく連んでる、鼻の下が長く口と耳が大きい、所謂「猿面」をしている。
田上雷蔵:ずんぐり体型でおにぎり顔のアマレス選手。細目だが視力が良い。歌舞伎役者みたいな名前は祖父のごり押しで決められたらしい。
山元裕紀 :ガリ勉で根暗。 成績はトップクラスだが、いつもおどおどしている。
宮尾真亜子 :三年生クラスのお色気系女子。
宍堂静修:宍堂家の跡取りで成績優秀スポーツ万能のイケメン。真嶋の腹違いの兄。
大野崇:デブオタ。
日乃川始 :大野の友人で、痩せて小柄なオタク。
小森紫 :内気で癖っ毛の動物好き。
在原秀美 :副担任。おどおどしてて小動物のようだ、というところが男子生徒にウケている。
駒井黄美雄 :存在感のない担任教師。
テレンス:フリージャーナリスト。日本語、英語、アラビア語を含めた多言語を操れる。
アフマド:ドバイのビジネスマン。飛行機内で墜落の予知夢を見たと主張。
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