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第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~
2-153. 追放者のオーク、ガンボン(68)「レイフ、クトリアで王さま代行やるってよ」
しおりを挟む高ぇーーーーー!
とかなんとか、見上げながら思っているわけですよ、ええ、ええ。
夕方の日に染まるシルエットが、なんとも言えない神秘的な雰囲気を醸し出し、半ばうっとりとした気分にすらなる。
場所はどこか? って言うと、クトリア城壁内の貴族街と呼ばれる上層区画。
地形的な意味でもちょっと高台なので上層なんだけど、所謂上流階級の住む区画という意味で、内城門に例の古代ドワーフの金ピカロボットの門番衛兵まで居る。
俺は前にこの区画内のプレイゼスという人達の劇場に、マヌサアルバ会という美食サロン、それとクランドロールとか言うその……エッロースなお店へと行ったことがある。
この三つのお店を中心とした「貴族街三大ファミリー」というのが協定を結んで実質支配しているのがクトリア貴族街と呼ばれる区画で、実際には貴族が住んで居るのではなく、言わばギャングやマフィアの支配する歓楽街に近いのだとか。
その区画には三大ファミリーのお店以外の建物も当然あって、その内の一つがこの“妖術師の塔”と呼ばれる高ーーーーい塔。
高層ビルみたいなべらぼうな高さで、上の方にはUFOみたいな丸い出っ張りがある。
古代ドワーフ文明時代の建築で、後にクトリア王朝期に改築改装されて王家直属の宮廷魔術師達の住居兼研究所として利用されていた。
で、ここに入れるのはクトリア王家の人間、またそれの許可を得た魔術師達のみだったとかで、30年前の戦争末期にザルコディナス三世が死亡したとされた後の邪術師専横の暗黒時代にも、この塔は封印されたまま閉ざされ、誰も入ることはなかっと言う。
ただ一人、“ジャックの息子”と名乗る謎の人物のみがこの中に住み続けていた───らしい、という話で今は語られている。
んで。
その塔の前、塔の入り口が見えるちょっとした中庭の庭園に居るのは、まず俺。そしてJBにイベンダー。
あのアルベウス遺跡での大立ち回りからは約一週程は過ぎていて、もりもりゲンキイッパイダゼ! ……とまではいかないが、まあ動き回ることは出来る。
JBなんかは三日くらい? 前の朝方に、なにやら夜中にリハビリのつもりなのかどこか遠くに出掛けたりしたそうで、傷口の一部が開いたりなんかしてグレイティアさんにめっちゃ怒られてた。
グレイティアさん、あの感じのまま超冷静に怒るからある意味怖い。
その他にも数名、ここに集まってる人達が居る。
まずはマヌサアルバ会のアルバさんに総料理長。もう一人お付きの護衛らしき人。
お次はクーロさんというクランドロールのボスに側近達。
そして最後に登場したのは、
「おぉっと、こいつぁ俺達だけ出遅れちまったかぁ~?」
名前は確かパコとか言う、劇場を根城にするファミリー、プレイゼスの副リーダーとその側近達。
「おう、パコよ。それよりお前さん方、“ジャックの息子”からの召集だってえのに、ベニートの奴が来ねぇで良いのかい?」
小柄で禿頭のクーロさんが何やらそう突っ込むと、パコさんは悪びれた様子もなく、
「まぁ~、そこんとこはなぁ~。具合悪ィってことで、納得して貰うしかねぇ~んだけどよォ~」
あらやだ。“キング”さんといい、そんな話よく聞きますわね、最近。
「そォ~れよりよォ~、俺ァ“ジャックの息子”からの召集ってんで、てっきり俺達三大ファミリーだけかと思ってたんだがよォ~」
へらへらした口調、態度とは裏腹のやけに鋭い眼光でこちら……つまりは俺、JB、イベンダーの三人へと視線をちらり。
「一体ぜんたい、何だってオタク等までここに居るんだい?」
いやー、そうだよねー。不思議よねー。
「ふむ。そりゃまあ、今は俺達が貴族街の外、旧商業地区や地下街を含めた“外城門内”で一番の勢力だから……かもしれんな」
いけしゃあしゃあ、と言うべきか。しれっと当然のような顔をしてそう言うイベンダー。
言われて、問うたパコさん本人も、横に居たクーロさんも、目を軽く見開きつつもちょっと納得したかの表情。
それから急に、
「───あー、そういやあれだ、例の『センティドゥ廃城塞の戦い』について、ウチの作家が色々聞きてぇって言ってんでよ。オタク等今度又来てもらうぜぇ~」
そうスパッと話を切り替えるパコさん。例の戦いを歌劇か何かにして上演する企画が進行中だそうで、それについてだろう。
「それとアレだよ、ニコラウス隊長の最新ネタ───」
やや声を潜めて続ける。
「“黄金頭”アウレウムの、アルベウス遺跡の襲撃!
なァ~、オタク等隊長とはまだツテがあるンだろォ~?
何か良いネタ知らねぇ~かァ~? 今やその件で皆大騒ぎだぜぇ~?」
と。
そう。世間的には例の事件はそういう話として流布されている。
センティドゥ廃城塞での戦いを逃れた“黄金頭”アウレウムが、その意趣返しと一発逆転を狙い、自棄になったのか手勢と狂った死霊術師を率いてアルベウス遺跡へと襲撃を仕掛けて、再びニコラウス隊長に撃退される。
そしてこの件には俺を含めた“シャーイダールの探索者”達は一切関わってない。
そういう話として。
どういう経緯かは分からないけど、イベンダーの提案したとおりにアルベウス遺跡でのハコブさんの死は隠されて、表向きにはまだその死は知られていない。
曰く、折を見て内々の葬儀を上げるらしいけどもね。
一通りの面子が揃ったところで、やや間を置いて塔の扉が開かれる。
まるで自動ドアのように自然な形で両開きの大きなアーチ扉が開くと、中からは例の金ピカロボット。
“巨神の骨盤”の遺跡で見たそれと似てはいるけどちょっと違う。脚部が複数の複雑な構造の車輪になっている独特のものだ。
そしてその金ピカロボットが口を開き───胴体真ん中にある顔の意匠の口の部分を実際に開閉しながら、
「ソレでハ、皆さン、中へトおハイり下サイ」
と案内を始める。
入った塔の中、一階のエントランスホール。
ここからさらに先へと進めるのは各団体三人まで、とのことで、クランドロールとプレイゼスの護衛達は数人そこで居残り。
真っ直ぐ目の前にある大きな円形の柱に扉があり、そこ以外は全て開けた二階分ほどの吹き抜けの空間。左右に広がるスペースには長椅子やテーブルなどの家具調度品にカウンター等がある。
ホテルのロビーとかラウンジみたいな雰囲気だが、昔は魔術師達が様々に歓談、または議論などをしていた場所だそうだ。
その奥へとぐるり回った柱の裏側には階段と金ピカロボット及び警備の詰め所。勿論今は金ピカロボット以外の警備はいない。
それら内装、家具調度等は全てきれいなままで、荒れ果て未だに瓦礫の山の散乱する市街地とは大違いだ。
マヌサアルバ会の“白亜殿”なんかはきれいに修復されてはいたけど、こちらはそれとも違う。元より損傷など一切なかったかのような保存状況。
「はァ~……こりゃあたまげた」
真っ先に感嘆の声をあげるのはクランドロールのクーロさん。元々彼等の根城にしている“大神殿”は、三大ファミリーそれぞれの占有している建物の中では最も損壊具合が激しく、また前団長のサルグランデの方針であまり見た目の美しさを求めた修復はされていなかったらしい。
そのギャップもあってか、かなり驚いてもいるのだろう。
「へっへぇ、こりゃまた……鬼が出るか邪が出るか───おっそろしィこったねぇ~」
おどけた調子ながらも半ば本気っぽいパコさん。
「俺達がなァ~……ここクトリア解放後に、“ジャックの息子”以外で初めてこの“妖術師の塔”に入り───本物とご対面する事になる……ワケだしよォ~」
そうね、公式には、そうなるよね。
今まで一切誰とも会わず、三大ファミリーへの指示や連絡もこの金ピカロボットを通じてのみ。
誰一人この居城へと招き入れる事も無く、誰とも面会したことがないとされる謎の支配者、“ジャックの息子”。
その彼と、貴族街を協定に基づいた統治者として君臨する三大ファミリーの代表者達。
その歴史的初会談が開かれる───。
後世に歴史書が書かれるとしたら、多分この日のことはそう記されるはずだ。
まあ、実際は違うんだけどもさ。
俺達もう会ってるし。
◆ ◆ ◆
真ん中のぶっとい柱に見えた円柱は、何かといえばエレベーターのような昇降機。
扉が開くとやはり広さ的には直径5メートルくらいの円形の小部屋。真ん中にある一抱えくらいの太さの滑らかな円柱にはパネルがある。
金ピカロボットの案内で中へと入った一堂は、再び自動で閉じる扉に緊張を隠せずに唾を飲む。
これが罠で、“ジャックの息子”が遂に貴族街三大ファミリーを全て始末することに決めた───と、そういう可能性すら頭をよぎる事も有り得る。
ふわっ、と、独特の浮遊感に続き、僅かに掛かる重力。つまり今この昇降機は上へと移動していて───また不意に止まる。
そして、またもスゥっと開かれる扉。
開いた先にあるこれまた円形の大展望室には、壁一面のガラス窓から見える夕闇の空と、遙か遠くの山脈。
周りにはこの塔より高い建物はまるでない、クトリア市街地から近郊を全て一望出来る。
飛行の魔術が使えるというマヌサアルバ会の三人は別として、クーロさんもパコさんも、恐らくは生まれて始めて見るだろうその光景に圧倒されている。
「コチラヘ」
そう告げる金ピカロボットの後を着いて入る両開きの大きな扉の向こうは、大きな円卓のある会議室のような部屋。
そしてそこに待ち受けている一人の人物は───、
「ようこそ。まずは、各団体代表者の方、席へとお掛け下さい」
そう、今までここに居なかった一人。
闇の森ダークエルフ、レフィアス・ケラーその人だ。
促され、各々席へと着席する。
三大ファミリーは当然アルバさん、パコさん、クーロさんが着席し、両サイドを護衛の人達が囲んで立つかたち。
レイフのすぐ右手側に座るのはイベンダーで、その両サイドには俺とJB。
各団体の皆様方の驚き、困惑、その他の複雑な感情の理由は様々だろう。
まず何よりもレイフの黒目がちの目、尖った耳、そして青黒い肌から一目瞭然、ダークエルフであること。
そしてその見た目雰囲気が所謂少女のものであること。
またはその服装が簡素なトーガとローブ姿ながらも、分かる人には分かるように、高品質の魔糸───大蜘蛛アラリンの糸───であり、魔力により編み込まれたものであること。
そして足下には一見するとミスリル銀製の滑らかで美しいブーツが履かれ、その他の装飾品類も様々な魔法の付呪がなされたものであること。
後半のことは多分マヌサアルバ会の人達にしか分からないだろうけれども、それでも多くは圧倒されるし、同時に容貌雰囲気とのギャップにも戸惑うだろう。
誰もが一様に押し黙り口を開けずに居る中、まず口火を切ったのはマヌサアルバ会の会頭、アルバさん。
「……こ、こにょった……この度はお招きいただき有り難う御座います。
御存じかと思いますが、私はマヌサアルバ会の会頭を勤めさせていただいているアルバと申します」
緊張なのかちょっと噛んだけど、堂々たる自己紹介。
それを受けて引き続き、パコさん、クーロさんと続いて、時計回りに最後、
「ふむ? うん、そうだな改めて俺の番か。
俺は御存じ、科学者にして商人、探鉱者であり医学の徒、そして運び屋で魔導技師。全部まとめて砂漠の救世主と呼ばれる男、イベンダーだ」
との口上。いや、長くなってる!
そして注目集まるレイフはと言うと……、
「えー、そうです、ね。まず、私は、レフィアス・ケラー。殆どの方は初めまして。
この度、“ジャックの息子”による試練を達成し、“王の名代”となりました」
「王の……?」
「名代……?」
「はい、名代です。そして、皆様方を、召集し、初めての……えー、クトリア共和国議会を、発足し、今ここに、開きたいと、思います」
さて、今度の驚きはまた別のものだ。
レイフの見た目や雰囲気ではなく、言葉の内容、その意図すること。
「───き、共和国、議会───?」
「いや、その、申し訳ないが───頭がついてこねぇや、畜生めい」
まあそうだろう。
いきなりの前代未聞の召集。“ジャックの息子”との初対面かと思いきや、現れたのはダークエルフの少女で、しかも“王の名代”を名乗り───で、クトリア共和国議会の発足だ、という。
「───貴女がクトリア王になる───のではなく?」
そのごもっともな疑問、問いを投げ掛けるのはアルバさん。
「はい。詳しくはまた後で話しますが、私は“ジャックの息子”により王権を託されました。が、私自身が王になりクトリアを統治するつもりはありません」
それに続いて、やや恐る恐ると口を開いたのはパコさん。
「お聞きいたしやすが、その、レフィアス……様?
そのォ~、あなた様はつまり、“ジャックの息子”様御本人ではない……ということですよね?」
「はい」
「それとそのォ~……」
続いて、ちらりとこちら、つまりイベンダーの座る席を一瞥して、
「シャーイダール……様……でも……?」
「はい、違います。彼等とは、知り合いですが、シャーイダールとは、無関係です」
表向き、シャーイダールさんはダークエルフの邪術士……てことになってるからね。俺がその正体について知ったのもついこの間だけど。
「それじゃあその、レフィアス様?
議会を、発足……てえことで、つまり、俺ぃら達が……」
クランドロールのクーロさんが続けて聞くと、
「はい。それを提案します。
まずは貴方方それぞれのファミリーから一人ずつ、代表者としての議員を選出して下さい。貴方でも構いませんし、別の誰かでも。
今後、西地区、南地区、北地区……それから東地区及び市街地近郊、ノルドバ、グッドコーブ、モロシタテム、ボーマからも議員を出してもらうことにするかもしれませんが、まずは貴方方から始めます」
地域ごとに代表者を選出しての合議制。俺からするとまあまあ聞き慣れた政治システムに近いものだけれども、さて彼等にとってどうかというと……。
「そいじゃあ、えーっと、つまり、俺ぃら達が“ジャックの息子”により……あー、“王の名代”? に選ばれたレフィアス様によって、帝国の元老院貴族みてーになる……ってぇ話なんですかい?」
まあそういう解釈になるかなあ。
古代ギリシア的な直接民主主義ははるか昔の都市国家時代にはあったらしいけど、この世界の人間社会の歴史ってちょっと良く分からんのよね。
そして現在も、貴族制はあるけど中央集権的な絶対的階級社会、絶対王政や封建制と言うほどにはかっちりしても居ない。
爵位みたいなのもただのお飾りで、平民から貴族へと取り立てられることもそれなりにある。
「ちょっと、違います。でも、いずれ、分かります。
とにかく、今回はそのことを、直接お伝えし、後日改めて議会を開きたいと思います」
完全に理解したとは言い難い表情のパコさんとクーロさん。その二人の横で一人微笑み……というか笑い出すのはアルバさん。
「───フフフ、なるほど。面白い者が選ばれたものだ!
さてしかしレフィアス殿、そうなると貴殿の立場役回りは如何なるものとなる?」
そのある種傲岸不遜ともとれる言葉に、パコさんとクーロさんは驚き絶句する。
「まずは、暫定議長を務めます。その後体制が安定したら───んー、名誉顧問みたいなもの、ですかね。議長は議会内で持ち回りにするか選挙するかで決めても良いですし。
あ、それと、名誉顧問は今既にもう一人居ます」
そう言いつつ指し示すのは俺たちの方……というか、イベンダー。
「んお? おう、そうだな。“クトリア議会名誉顧問”てな肩書きが増えるな」
「ア、アンタが?」
「名誉……顧問……?」
「……て、何すんだ?」
そう、何するかっつーと、
「助言役だ。クーロ、俺の助言はなかなか役に立っただろう?」
と、ニヤリ。そういや何かやってたな、経営指南みたいなの。
「あと、あー……それと、ですね」
ちょっと追加、みたいな感じでそう付け足しつつも、この辺がむしろ一番デカい。
「今現在、私は、アルベウス遺跡のを含めて合計五カ所の古代ドワーフ遺跡の魔力溜まりを支配管理している事になっているので、その管理運営業務を、すると、思います」
事前の打ち合わせでの想定通り、この言葉がアルバさんをも含めた全員に、一番のインパクトを与える事になった。
だってまあそれ、古代ドワーフ的には実質王さまのお仕事だったみたいだしさ。
レイフ、クトリアで王さま代行やるってよ。
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