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第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~
2-146.J.B.(78)Cult Of Personality.(新興宗教俺サマ教)
しおりを挟む「こっちで良いのか!?」
全速力で飛びつつの問い。
「はい! ここを真っ直ぐ……次を右で……突き当たりに、隠し扉……間違いないです!」
右肩に抱えたレイフが返す。この通路含めてかなりの部分を支配領域だかにした今、その構造は既に把握済みだと言う。
「……本当に、あのしみったれたジジイの、亡霊だか何だかは……逃げてっちまったのか!?」
両手に花? いや両肩に抱えた乙女二人か。一人は闇の森から来たダークエルフの魔術師で、もう一人は……ふん、驚くなかれ。あの悪名高きクトリア王朝最期の王、退廃王ザルコディナス三世の孫娘だ。全く、聞くだに“笑える”話しじゃねーかよ。
「だがよ、レイフ。あのクソディナスじじいの亡霊みてーなのは、お前がさっき支配した魔力溜まりに……あー、何つーんだ? 取り憑く? みてーにして、その魔力で存在し続けてたンだろ?
魔力溜まりと切り離された今、もう現世に留まり続けられる力は無いんじゃねえのか?」
レイフが言うには、邪術士による何らかの特殊な術で、奴の意識だけ魔力溜まりの中に留まらせられ続けて居たものの、魔術師ではない奴には、魔力溜まりを支配してレイフ並みに力を振るうことも出来ず、また“大いなる巨人”達による封印も施されていたため、長きに渡り何も出来ずに居た。
それがたまたま偶然の成り行きで、レイフが別の古代ドワーフ遺跡の魔力溜まりを支配し起動させ、定められた順番通りにダンジョンバトル、巨人達が伝えていたところの“試練”をクリアし続けたことで、結果的にザルコディナス三世が活動出来る条件を整えちまった。
その結果ジャンヌは攫われ、俺とレイフは“嵐雲の巨人”の力を借りて奴の潜む古代ドワーフ遺跡へと乗り込み……そして打ち倒して魔力溜まりの支配権を奪った。
見事な勝利! ……と呼べるハズが、最期に奴を取り逃がし、どうやら別の魔力中継点を通じてコソコソ逃げ出したと言う。
けどそこから、だ。
奴は奴自身の力のみでは現世に存在し続けられない。そのハズだ。
ならどうやって?
その問いに、レイフは押し黙り眉根を寄せる。
それから暫くしてから、
「……多分、かなり……嫌な予感が、します」
何だよ、不吉な事言うなあ、おい。止めてくれよな。
だが実際そのレイフの予言通りに、嫌な……いや、“最悪”な状況になっていた。
■ □ ■
仕掛け扉を越えてさらに進む。今までと違って同じ古代ドワーフ遺跡でもかなり様相が違って来る。構造や意匠なんかが違う訳じゃない。何というか……気配だ。長らく誰も行き来しない閉ざされた区画だっただろう今までの場所とは異なり、人が出入りしていた気配がここにはある。
つまりもうここは、アルベウス遺跡の中の王国駐屯軍が管理している表層区画。そういうことだろう。
そのままレイフの指示に従って右へ曲がり左へ曲がり。そこで目にした光景に───俺は言葉を失う。
「何だ……こりゃあ……!?」
全体としては長方形の広いホール。中央部に向けてややすり鉢状に段差があり、真ん中一列に飾り柱。
それらの意匠構造はそう珍しいもんじゃない。問題はそのホール全体に、くすんだ煤のような、汚れのような……或いは“物質化した闇そのもの”のようなものが大量にこびりついていること。
床へと降り立ち、ジャンヌとレイフを下ろす。
怪訝な顔をしながら辺りを注視するジャンヌに、飾り柱の方へと向かうレイフ。
俺は一旦また飛び上がり、ホール全体を改めて調べる。
風の魔力を広げて動くものの反応を見ると……小さな、規則正しい音と振動が微かに聞こえる。
これは───いや、この鼓動は……?
「おい、JB、あそこだ!」
叫ぶジャンヌの指し示す先に、ねっとりとした闇の塊が一段堆く積もっている。
俺はそのまま滑空し、ジャンヌは弱った脚で危なげに近づく。
その闇の塊がぶわっと高く盛り上がると───、
「……クッソっ! 死ぬかと……思ったぜ……っ!」
現れたのはアダンの奴だ。
「アダン!? 一体何で……? 何があった……!?」
「ひでェ……最悪なことがあったぜ」
闇の塊をレイフが魔力中継点を使って除去する。何でもこれは、闇属性魔力を一気に顕在化させたときに出る残りかすみたいなものだとかで、それを回収し再び魔力に戻した。
その中で埋もれていたのはあと三人。マーラン、スティッフィ、ニキ達だ。
それぞれに怪我や火傷を負い、比較的軽傷に見えるアダンですら、左腕の骨にヒビが入っているらしい。
「俺の腕は、盾で奴の魔法を防いでるときに力掛かりすぎたせいだ。マーランの方がやべえ。俺の盾は掲げた前方向からの魔法しか防げねえから、残りの方面を全部マーランが防ごうとして……」
文字通りに“息も絶え絶え”な有り様で、その上火傷も酷い。
レイフがそれぞれ症状の重い順に魔法の治癒をして、また精霊獣のケルピーも霧のようなものを撒いて癒やしの技を使う。
「それは、ザルコディナス三世、と、自ら言ったの、ですね?」
確認する言葉に、それぞれがそれぞれに肯定を示す。
「ああ、心底不気味な声でよ。そう言ってやがったぜ」
「魔力も……とんでもなく高くなっていた……。僕らに向けたあの赤黒い炎の渦は、直撃してれば消し炭になってた……ろう、ね」
「マーラン、あんま無理して喋んな」
俺はそう言ってから再びぐるり見渡す。それから一旦息を飲んで、
「で、ガンボンやイベンダーのおっさんや、ハコブなんかはどーした?」
と聞く。こいつらがやられてないなら、後の三人もそう簡単にはやられちゃあ居ないだろう。
そう聞くと、四人は急に押し黙りお互いに顔を見合わせる。
おいおいおい、待てよ、ちょっと待ってくれよ。まさか、なあ、おい、まさか……。
「多分、あのガンボンってオークと、イベンダーはまだ無事……少なくともここでやられちゃあいないサ」
「アタシらと違う位置に居て、あいつら二人がヤツの気を引いてこのホールから外に連れてってくれたから、こっちゃまだ生きてられてる」
よし、まだ望みはあるか。けど……。
「おい、ハコブはどーなんだ?」
そしてまた妙な間。
「……おい、何なんだよ? 無事なのか!?」
「───ハコブは……」
■ □ ■
最悪のニュース、最速のチェイス。追う先に居るのが諸悪の根元。糞ったれのザルコディナス三世は、闇を纏って堂々と闊歩する。
その闇からポロポロこぼれ落ちる様に漏れる闇の欠片が、形をもち動き出し、闇の落とし子やら死目虫やら、或いは闇の魔像へと変化する。
まるで動くモンスターメーカーだ。
そして道中でそれらへと立ち向かって居るのは、例えば白骨兵で、例えば大蜘蛛、又はその他の空飛ぶ魔虫やら毒蛇犬やらのこれまた魔獣や魔物たち。
さながら地獄の饗宴にも見えるその中心に、その男が起立し睥睨している。
シャーイダールの仮面を被り、その上ザルコディナス三世の器として身体を乗っ取られたハコブその人だ。
何でこんな事になっちまったんだ? そうは思うが実際今はそんなこと考えてる余裕はない。
次々現れる魔物に追い立てられ攻撃され、まともに進むことも出来やしねえ。
ハコブ……いや、ザルコディナス三世は既にこのアルベウス遺跡の地上階、つまり王国駐屯軍が支配している魔力溜まりの所まで迫っている。
そう、つまり今の奴の狙いはその魔力溜まりの支配。
そこからさらに魔力を引き出し───魔獣軍団でも揃えて地上制覇でもしようってか?
笑えるぜ。いや、全然笑えねーけど。
既に数人……数十人の王国駐屯軍兵士が殺され、又は瀕死の状態になっている。
連中も外からの敵には警戒してても、中から脅威が現れるとは予想してなかったろう。最初の数人は武器を手にする間もなく殺されていた。
俺は今ようやくこの地上階の広い空間に辿り着き、現状を確認したところ。
で、そいつはレイフにも伝わってる。まあこの俺の肩に乗っかってる、ややデブった小型犬くれーの大きさの、テディベアだか猫だかの背中にコウモリの羽根を生やした、やたらとファンシーな使い魔によって、だ。
「クッソ! 一体何がどーしてどーなってこんな事になッちまったンだ!?」
アダン達の話もいまいちあやふやで要領を得ねえ。ハコブがシャーイダールを……ナップルのことか? ……とにかくそいつを殺しただとか、“シャーイダール様の本物の仮面”の呪いでおかしくなっちまっただとか、聞いてりゃてんでむちゃくちゃだ。
だが仮面の呪い、ってのはまあ、確かにイベンダーのオッサンも言っていた。ナップルが被っていた“本物の”シャーイダールの仮面には、シャーイダール本人の念の様なものが残っていて、被り続けてると何つーか邪悪な思念だか何だかに影響受けて来る、みてえな話だ。
けどそんなに被って即イカレちまう程強力な呪いってな話とは聞いてねえし、そもそもそんなご大層な呪いなら、あのナップルのちっせえ脳ミソなんかとっくに爆発してそうだ。
だがそれらは別にしても……逃げ出した糞ザルコディナス三世のヤツが、ハコブに取り憑いちまったってのは確かみてえだ。
「なあ、レイフ。全体の状況としちゃどんな感じだ?」
肩にしがみついてるインチキテディベアにそう聞く。
答は沈黙。レイフの話じゃこのテディベアもどきは接触してればレイフからの念話を伝えられるとかいうことだったが、どうなんだ?
そう思いもう一度問いかけようとすると、
『───あそこ、あの階段の隅……』
テディベアもどきごしにそう指示される先に、隠れつつ動く影。遠目にも分かる金ピカ鎧。
「───オッサン!」
「んお!? JBかい、脅かすな!」
グライダーのように滑空してそばに降りると、驚いたようなイベンダーの声。
だが、
「───おい、大丈夫なのかよ、オッサン!?」
声は精彩を欠き、金ピカ鎧のあちこちに焼け焦げや乾いた血の跡。
「薬は飲んだのか?」
「おうおう、とっくにな」
おどけた調子で答えるが、それでこの状態なら元はかなりのダメージのハズ。
そうしていると肩の上のテディベアもどきがひょいっと降りてきて、地面に左手をつきつつ右手をイベンダーへと触れ、何やら術を使う。
「お、おおっ!? 何じゃこのちっこいの、治癒魔法を使いよるぞ? ほほ、こりゃあなかなか効きよるわ」
くすぐったそうな声で言うイベンダー。確かに効果は出てそうだ。
「んおあ? 何?」
「おう、何だ?」
「いや、このちっこいのが……ふむ、お主、レイフというのか?」
おおっと、接触念話か。
「いや、レイフってのはこいつの主のダークエルフだ……て、いやオッサン、ガンボンから聞いてるよな?」
「フハハ、おう、知っとるわ」
「……ったく、こんな時にまでふざけてんなよ!
で、どーなってんだ?」
「ふむ、まあ楽しいおしゃべりは切り上げて、つまらん話をまとめるか。
あらかた見当はついてるだろうが、ハコブにはザルコディナス三世が取り憑いとる。そしてあの仮面も本物だ。
元々魔術理論には精通しとるハコブは、仮面で数倍にも跳ね上がった魔力に、ザルコディナス三世の魔力。あの死に損ない、どうやら魔力溜まりから引き離されるとき、ごっそり中の魔力を奪って行ったらしい。
つまり大量の魔力に、ハコブの頭脳と戦闘経験を持ち、ザルコディナス三世の糞ったれな狂気と妄執───それらの結合した“怪物”が、アレだ」
その絶望的な言葉を聞いて、俺は思わずイベンダーへと食ってかかる。
「おい! ハコブを───“怪物”なんて呼ぶんじゃねえ!」
一瞬白熱した怒りは、けれどもすぐに治まる。
「わ、悪ィ、思わずカッとなっちまった……」
「おおう、こっちは怪我人だからな。加減しとくれい」
そのときテディベアもどきが再びイベンダーへと触れながら念話で話しかけたようで、イベンダーの視線がそちらを向く。
「ん、ああ、ガンボンにはちょっとばかし頼み事をした。
多分そろそろ戻って来るはずだろうが……正直これも……時間稼ぎにしかならんかもしれん」
■ □ ■
オッサンの言った通り、ガンボンはほどなくして戻って来た。
それも───、
「おお、なんたることだ! この一大事には我等も協力しことにあたらねば!」
これまたとんでもない猿芝居。
“悪たれ部隊”、隊長ニコラウス・コンティーニとその精兵達だ。
元々のこのアルベウス遺跡の駐屯部隊は、既に指揮系統が混乱しマトモには機能してない。
逆にニコラウス達は元々こういうケースを想定してスタンバイしていた。一糸乱れぬ盾兵の横陣に、その背後からの射撃。
見事なまでの“帝国流”で、辺りを闊歩していた闇の眷属達を撃ち落とす。
その矢玉の雨が、魔力溜まりの脇に居るハコブへと降り注ぐ。
待て、待て待てそりゃダメだ、マズい!
俺は慌てて【突風】で矢を叩き落とそうとするが───、
「やめておけ」
イベンダーに止められる。
「はァ!? 何言ってんだよ、中身は糞ディナスでも身体はハコブだぞ!? アレじゃ殺されっちまう!」
そう言い返すもそれより早くに、赤黒い炎の渦が矢を焼き尽くす。
「あの程度じゃかすりもせんわ。……それにな」
続けるイベンダーの言葉に、俺は再び息を飲む。
「これっばかしは、ハコブを生かして決着させるってのは、かなり難しいぞ」
糞が! ふざけんな、そんなのあり得ねえ! そう喉から出掛かったが、オッサンの欠片もおふざけの含まれない声の響きがそれを押し留める。ああ、こりゃあマジもんのマジな話らしい。
「くっ……! どーにか……どーにか手はねえのかよ!?」
ニコラウスに理由を話して手加減してもらう? いや無理だ。ニコラウスなら当たり前にハコブを切り捨てる。
そもそも既にザルコディナス三世に取り憑かれてのこととは言え、数十人もの王国駐屯兵を殺しちまってる。
仮になんとかザルコディナス三世の意識だけを巧いことひっぺがしたとしても、下手すりゃ縛り首だ。
「ギリギリの手だ。そいつがウマくハマるかどうか……伸るか反るか……。
何にせよ、覚悟はしとけ」
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