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第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~
2-145. 追放者のオーク、ガンボン(66)「けど───嘘だ」
しおりを挟む前衛にアダンさんとスティッフィさんの二人。そしてその後方にニキさんとマーランさんが構える。
四人が対峙してるのは、彼ら探索者のリーダーであり、また師とも呼べる人物。
「───俺ではなく、あのドワーフに付くというのか……?」
地の底から響くかの恐ろしげな声に、さらには仮面から沸き出すかの不気味な威光。
“本物のシャーイダールの仮面”とやらの持つ効果か、それとも本気のハコブさんの凄みなのか。数で言えば多勢に無勢。けどまるで王者のように堂々と立ち、その場を支配している。
「……ちっ」
逆に、何とか絞り出すように声を出すアダンさん。
「ちげーよ、そんなんじゃねェよ! けど……なあ、マジで今のハコブは、マジでおかしいって! 正気に戻ってくれよ!!」
アダンさん達は例の“録音”の肝心な部分を聞いてない。つまりハコブさんがずっと彼らを裏切っていたという話を、だ。
けどそれを知らずとも、今のハコブさんの様子のおかしさはハッキリと分かる。
イベンダーの言う“仮面の呪い”が本当かどうかは分からないが、付き合いの浅い俺以上に、彼ら四人がそう判断している。
「おか……しい? おかしい……だと?
いいや、違うな……! 俺は今、長年の迷妄が全て晴れたかのように清々しい気分だぞ……!
ああ、そうだ! そうなのだ! 俺は正に───」
高らかに歌い上げるかにそう……
「───結局は王となる定めだったのだ」
宣言する。
「……呪い……も、あるのかもしれないけど、魔力酔いも……しているよ。分かるんだ、僕も経験がある。
あの仮面は今のハコブの魔力を数倍以上に跳ね上げている。さっきも見ただろう? 今までなら切り札として一、二回使えていたような魔術を、連発して使えてる。
いきなりあんな高い魔力を手に入れたら……僕なら気が狂うかもしれない」
息を飲みつつ言うマーランさん。確かにさっきの炎の魔術の連発ぶりは、闇の森で見たナナイさんをも上回るくらいだ。
「そんで、結局どーすんのサ?」
「───まずは……」
轟音一閃。俺を追い掛け焼こうとしていた炎の蛇のような渦が、束になってアダンさんの元へと降り注ぐ。
それを“破呪の盾”で受け、また少しの炎を跳ね返す。炎の多くは防げたものの、熱の全てが消せてるわけじゃない。
連続して放たれる炎の蛇は、次第にその数も威力も上がっていく。
そこへさらにマーランさんの魔術、【魔法の盾】が重ねられ、守りが上がる。
「とにかく、防ぐ!」
スティッフィさんとニキさんは、その二人の盾に隠れるように位置を動いた。魔法の攻撃を立て続けに受けているときには、特にスティッフィさんはどうにも出来ない。
「どうした? アダン、マーラン!
防ぐだけか? 防ぐことは次の手に繋げる手段だ!
ただ亀のように防ぎ続けるだけでは勝てないぞ!」
「くっ……、ハコブの言うとおりだ! 俺達ゃ四人も揃って、亀になるしか出来ねーのかよ!?」
畳み掛けるような魔法の連撃に手も足も出ないで居るところに、別方向からの援護射撃。
「まだこっちも動けるぞい」
威力は弱いが連射の利く、イベンダーの【魔法の矢】だ。
背中から撃ち込まれた【魔法の矢】を受けつつも、殆どダメージはない。物理的防御を無視する魔力の塊による攻撃だが、今のハコブさんは魔力への耐性が高いドワーフ合金製鎧に魔力の込められたトーガ、その他装身具に“本物のシャーイダールの仮面”と、魔法への耐性もかなり高くなっている。
虫を振り払うようにして右手を振ると、再び火炎の蛇が渦巻きながら宙に浮いたイベンダーへと襲いかかり、それを避けようとし勢いよくあらぬ方向へ飛んでいく。明らかに鎧のもつ飛行能力の制御が巧く行ってない。それだけ既にダメージを受けてるのか。
その隙に、ハコブさんの足元にボルトが撃ち込まれる。ニキさんの“魔通しの弩弓”は魔力を帯びたボルトを放てる。今放ったのは水の魔力のボルト。撃ち込まれた石畳から水しぶきが上がり床を濡らすと、足元を滑らせてハコブさんの体勢を崩す。
さらにそこへ……スティッフィさんが“雷神の戦鎚”での追撃。地面を撃つその衝撃が、その周囲へ雷の力を放つ。その電撃はさらに出来たばかりの水溜まりを伝い、濡れたハコブさんを感電させる。
ゆらり、とくずおれるハコブさん。
「やった……!?」
「今のうちにあの仮面を……」
アダンさん達の狙いは仮面だ。それは当然の選択肢。今のハコブさんの魔力の高さもそうだけど、イベンダーの言うとおりなら“呪い”で支配されおかしくもなっている。まずはいつものハコブさんに戻ってもらわないと話も出来ない。
戦鎚の一撃から即座に駆け寄り仮面へと手を伸ばすスティッフィさん。が───。
「───今のは……」
仮面を剥がそうと伸ばした腕は、首の僅かな動きでかわされ、肩との間で挟み込まれ固定される。
「なかなか上手い手だったぞ」
ごきり、と嫌な音に、スティッフィさんの短い悲鳴が重なる。
首と肩で固定したスティッフィさんの腕を素早く左手で絡め取ったハコブさんは、そのまま倒すようにして引き寄せながら捻上げ……肩を外させた。
スティッフィさんの右腕が肩からだらりと垂れ下がり動かなくなる。
「スティッフィっ!?」
「喚くな、マーラン」
肩の外されたスティッフィさんを引き寄せつつ、叫ぶマーランさんを言葉で制する。
「どうした? 仲間を盾にとられたぞ。次の手はどうする?
アダン、お前の盾はただ己が身を隠すだけか? マーラン、喚くより先にすべきは新たな術式の構築だ。ニキ、お前のその弩弓にはまだ多くの可能性があるぞ。決まりきった考え方でのみ捉えるな」
まるで授業でもしているかのようにそう講釈を述べながら、ハコブさんはスティッフィさんの腕をさらに捻る。
肩から外された右腕を捻り上げられ、半ば倒れ込みそうになりつつも踏みとどまるスティッフィさんは、低くくぐもった悲鳴を漏らす。
「スティッフィ。まだ背中、肩、腕にかけての鍛え方が足りない。こんなに簡単に肩を抜かれるようでは、戦鎚を振るうのではなく、戦鎚に振り回されているだけではないか?
だが……悲鳴を飲み込んだのは立派だ。ガーディアン相手では違うが、対人の戦闘では悲鳴は弱みにつながり、相手を調子づかせる」
仮面の力もあるだろう。けれどもそれのみならずも、ハコブさんはアダンさん達四人を圧倒している。もとよりハコブさんは彼らのリーダーで、かつ師匠のような立場でもあったらしい。その経験、関係性が影響しているのだとも思う。
そして、双方ともお互いを殺すつもりも決定的なまでに傷つけ痛めつけるつもりはないこともあって、その膠着はさらに深まっている。
そう、ハコブさんも明らかに、手加減をしているのだ。
「お前達も分かっているハズだ───。
ふん! 呪い? ああ、確かにこの仮面を被ると、俺の中にある凶暴さがより強くなっていくのは分かる。
腹の底からふつふつと……怒りが湧き上がるのもな。
だが───」
す、とそれまでねじ上げていたスティッフィさんの腕を放し、丁寧に優しく起き上がらせ立たせる。
「お前達をこの世で最も深く理解し、その真価を知り、導き───必要としているのは、この俺だ。
どんなに仮面の呪いで怒りが増そうとも、この俺がお前達を本気で傷付けることなどあり得るワケが無い。
お前たちは、所詮は“よそ者”のあのドワーフやオークとは違うのだ───」
ハッキリとそう断言するハコブさんの姿は、あまりにも堂々としていて、正に……そう、正に王を自称するに足る風格があるかに見える。
アダンさん達はそれぞれに力無くうなだれ、また腕を下ろし、闘志を無くして立ちすくむ。
けど───嘘だ。
ハコブさんの今の言葉は大嘘だ。
何故なら俺は聞いてしまっていたから。
その盗み聞きしてしまったイベンダーとの会話と、その他今まで聞いてきた話とを元にすれば、ハコブさんは既にシャーイダールさん暗殺の計画に失敗した際に、仲間を何人か殺している。
意図的に狙って殺した訳ではないのかもだけれども、それでも殺しているのは確かだ。
ハコブさんは既に一つ、自分が目論んでた計略裏切りの罪をイベンダーに押し付けるという嘘をついている。保身のためとも言えるけれども、どちらかと言うともっとこう、なんと言うか……積極的に騙そうという意図も感じる。
だけども、それを仮に俺がここで言ったとして……どうなる?
俺は今ここにいるメンバーの中で一番の新参者。立場にしてもただ単に「イベンダーの昔馴染み」というだけ。その俺の、しかも下手な帝国語での言葉が受け入れられると言うことはまず有り得ない。
だから───言葉は使わない。
ついさっき。つまり俺が録音を再生する首飾りをして逃げ回り、あわやのところでイベンダーに受け止められ逃げおおせたとき。
ハコブさんはそこで再生が止まったこと、そのときにイベンダーがハコブさんの行動を「仮面の呪いによるものだ」と指摘したことで、彼ら探索者達と対峙する状況になった。そしてそのことから、もうあの続きはないと思っているのかもしれないけど、多分ある。
ならばそれを再生してしまえば……とも思うものの、イベンダーにはそれをするつもりは無いらしい。
けど、それとは別にイベンダーはまだ幾つかの想定をし、幾つかの手を考えている。
そしてその一つには……俺の“呪い”の力も含まれている。
◆ ◆ ◆
「おい、ガンボンよ。あの……あの時だ。金色オオヤモリを狩ったときの」
「ふへ?」
四人がハコブさんへと立ち向かう態勢になり、こちらへの注意がそれたときに、不意にイベンダーがそう切り出した。
「あン時お前さん、雄叫びを上げて大角羊の群を割ったよな?」
「う、うん。けど、アレは、タカギさんが……」
闇の森からの俺の相棒、巨地豚のタカギさんは、古代ドワーフ遺跡の魔力溜まりの魔力を得て聖獣になった。そのためほとんどの野生の獣から敵対されず、暴走し猛り狂った獣の群れですら退けてしまう。
が、
「まあ、そいつもあったろうが……お前さんのあの“声”そのものにも十分魔力が籠もっておったぞ? 分かっておるんだろ、自分でも?」
と指摘するイベンダー。
そう。俺はまつろわぬ混沌の神々の中の“狂犬”ル・シンによる人狼の祝福aka.呪いを受けていて、それによる力の一つに、【人狼の遠吠え】がある。
変身し雄叫びを上げると、幻惑魔法における【恐慌】に近い効果を齎す。
そして呪いを制御する“闇の三美神の指輪”の効果もあって、次第に俺は「むやみに人狼へと変身しないでいられる」と同時に、「人狼化した際に得られる能力の幾らかを、変身しないで居ても使える」ようにもなっている。
人狼化したときに比べれば効果はさほどでもないが、それでも結構有用。
それらの事をイベンダーには詳しく話しては居ないのだけど、どうやらある程度は察せられて居たらしい。
「そいつを……ある状況になったら使って欲しい」
その状況は今か? いや、まだだ。まだそのタイミングじゃあない。
狙いはある意味一発逆転。それまで俺は、まるで死んだふりのように存在感を消しておかなきゃならない。
「お前達は今まで通り、俺に従っていれば良い。そうすれば、穴蔵鼠の探索者などでは終わらん。
ボーマとの取引だとか、狩人との共同ハンティングだとか、そんなものじゃあない。あの“ジャックの息子”すら越えて、栄達を得られる……。俺と共にクトリアの支配者となれるのだ───」
言葉の響きが、次第にゆっくりと抑揚の抑えられたものになってきている。
そして───彼等は気付いているのか? いや、多分気付いていないと思う。
ハコブさんは火炎の魔法で攻撃を続けていたが、イベンダー曰わくそれは“本物のシャーイダールの仮面” による力。つまり、ハコブさん自身で細かな術式構築や精密な詠唱をしてのものではない。
だからああも立て続けに連続して使えたし、同時に……密かに別の呪文を唱えて、気付かれずに術を発動する事が出来た。
濃い闇の魔力を利用しての、精神支配……催眠暗示の呪文。
「う……ああ……」
「……そうだ、そうだよ……何も……今まで通りで何も問題はないんだ……」
彼ら四人は既にその影響下にある。思考力が鈍り、ハコブさんの言葉を鵜呑みにしてしまう精神状態にある。
この手の精神操作の術は、その効果があらわれるのもゆっくりだ。だからハコブさんはまるで授業のように会話をしつつ、効き目が強まるのを待っていた。
イベンダーはそう言う状況になるだろうことを想定していた。ハコブさんはここで絶対に彼らを殺そうとはしない。自分の手駒として生かしておきたがるはずだ、と。
だからそのタイミングで───俺は吼える。
『ヴモォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーー!!!』
狼というよりちょっと牛っぽい雄叫び。いや雄叫びといえるのかも分からん。
けどもイベンダーの言うとおりに呪いの魔力を込めたそれは、長方形の広間状のホールいっぱいに響き渡り反響する。
ビリビリとした音の振動かのようなそれが、さっきまで半ば忘我の表情を見せていたアダンさん達の意識を引き戻す。
本来なら【恐慌】の効果がある雄叫びだが、変身してない今はその効果は低い。けれども今、彼らにかけられている催眠暗示の効果を、ある意味力業で強引にひっぺがす、気つけの効果は十分に発揮された。
雄叫びに自分の術が妨害されたことに気づいて、ハコブさんは振り向き俺を見る。
ハコブさんにとっての俺はただのけったいなちびオーク。力はあるがただそれだけで、せいぜい荷物運びが出来るだけのボンクラ。その俺に自分の策を邪魔されて、きっと仮面の下は鬼のような形相だろう。
その両腕から放たれる炎の渦は、今までの比ではないほどにデカくて激しい。
横っ飛びにかわしながらそこへまた最大級の雄叫びをぶつけると、今度は術の発動にミスをする。【恐慌】の効果まではなくても、やはり精神集中に僅かな綻びを齎す。
その隙に俺は又走り出す。こんな不意打ちの術の妨害なんてそう何度も使えやしない。次はもっと正確に攻めてくる。
背の毛を焦がしそうな熱気が再び背後をかすめる。当たればただじゃすまない火炎の渦。けれども遠くに逃げるのではなく、直角くらいの急ターンでハコブさんへと突進。構えた棍棒は再びハコブさんを捉え───。
背後からの一撃。
俺の? 違う、イベンダーのだ。空飛ぶ鎧での体当たり。それを不意打ちで背中から食らえば、まずはひとたまりもない。
仮面で魔力の上がったハコブさんとて例外じゃない。前のめりに倒れて仮面ごと顔面を打つ。
今だ! 駆け寄り棍棒を振り上げてその仮面へと狙いを定める。顔もちょっとばかし傷つくかもだけど、そこは我慢してもらうつもりで、仮面を弾き飛ばす───ハズだった。
衝撃。固い何かを弾き飛ばすそれ……ではない。重く大きなゴムの塊にでもぶつかったかのような……いや、小さな粒の詰め込まれたクッションを打つような、力そのものを吸収されるような妙な弾力。そして同時に足首を何かに捕まれ、引きずられるようにして仰向けに倒れる。
それは漆黒の、まるで物質的なまでに濃密なまでの闇の渦。その渦が触手のごとく伸び、のたうち、這い回り、悶えている。
何だ? 別の術を既に発動させていた? いや、多分違う───。
知っている。俺はこの濃密な闇の魔力を、既に知っている。
渦巻く闇は、ハコブさんの足元から広がるように伸び、と同時にその尾は近くにあった飾り柱から湧き出し……そうだ、仮面だ。
ハコブさんの被っていた“本物のシャーイダールさんの仮面”へと注がれ……最後にその全てが吸収された。
絵面としては、突然柱から黒い煙のようなものがわき上がったかと思えば、瞬く間にハコブさんの仮面へと吸い込まれて、それから纏わりつく闇の気配、渦が無数の触手のような闇の粒子を伸ばしているような状態。
そう。俺はこれを知っている。同じだ。あのときの禍々しいまでの闇の力。それと同じだ。
『───おおお……間に合うたか……!』
嗄れた老人のような声が、ハコブさんののどの奥から闇と共に溢れ出す。
『……あの……“災厄の美妃”の孫娘は惜しかったが……ああ、こやつもなかなかの器よ……』
実際に聞こえる声そのものはハコブさんのものだ。けど明らかに全く違う。いやらしく粘ついた陰湿さと、ざらざらと心がささくれ立つかのような悪寒。
『何よりこの……我が寄り代たる仮面まで用意しておいてくれているとは……ククク………我の復活の為に、至れり尽くせりと言うもの……! でかしたぞ、シャーイダールよ!』
闇の渦の中心でそう喝采を上げる。
「───こりゃ、想定の最悪をさらに越えたな……」
後ろで小さくそうボヤくイベンダーの声が、やけに遠くから聞こえるかに思えた。
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