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第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~
2-101. 追放者のオーク、ガンボン(47)「すげー『異世界転生冒険物』っぽくない?」
しおりを挟む食人鬼。
一般に人食い鬼と見なされている巨躯の種族。
巨人族の仲間であるとか、オークと巨人の混血であるとか、はたまたオークこそがエルフとオーガの混血なのだ、とか諸説ある。
人間はオークと巨人の混血説を信じている者が多く、エルフは暴虐なる死と破壊の神オルクスがオーガと同じ呪いをエルフにかけた結果オークが生まれたという説を信じている。
で、当のオークはというと、オーガのことを「ちょっと賢い猛獣」くらいに考えている。
実際、オークとオーガには共通点も多い。怪力巨躯で頑強。高地に住み魔力は持つが魔術の行使は不得意。違うのは、体格や戦闘能力という点ではオーガはオークに勝り、知能という点ではオークがオーガに勝る、というところ。
そしてオークの一部の部族は、オーガ達を家畜のように飼育して戦闘や力仕事に利用してたりもする。まさに「猛獣使い」的な感覚で、だ。何せオーガの知能は人間で言うならせいぜい4、5歳児並。けれどもその怪力に戦闘能力はオーク戦士4、5人分はある。
ウチの城塞には居なかったが、交流のある別の城塞ではそういうオーガが居た。そして交易品の運搬の際の荷運びをさせられてるオーガを何度か観たことがある。
◆ ◆ ◆
「で、お前の希望と特技は?」
「へぇ、まあその、細工物と、彫刻……でさあね。あ、あと絵も描けやすぜ!」
「よし、じゃあ三番目の列。次、名前から」
「お、おう。俺はマルメルスだ。これでも前は剣闘士をやってて、槍使いはかなりのもんだぜ!」
「探索班希望か?」
「……あ、いや、正直地下遺跡はちょっと……な。
なあ、あんたら今後ボーマ城塞との取り引きを続けんだろ? その隊商護衛とか、どーだ?」
「じゃ、二の列、警備班な。次」
「えっと……私はクロエ。特に……掃除や洗濯、料理などは一通り出来ます……あと、夫の手伝いで簡単な鍛冶仕事と武器の扱いに読み書き計算なら。体力はある方だと思います……」
「旦那は鍛冶師か? その旦那はどこだ?」
「夫は、先日の魔人討伐戦の際に……死にました」
「そうか。じゃあガキどもと四番の列」
そんな風に次から次へと集まって来た人々を振り分けて並べていくのは、ハーフリングのブルという女の人。
とても目つきが悪くて、口も態度も悪い。何回か会ってるけど全然慣れない。
で、その横で画板を使いリストを作っているのは、例の小柄で細くて薄い感じのするダフネさん。彼女も探索班の一人らしいけど、見た印象では全く荒事向きな感じはしない。秘書とか司書とか事務とかやってそうなタイプ。
ここに集まって来た彼らは、先日の魔人討伐戦に参加したことで恩赦を受けた王国軍で労役をさせられていた元囚人達と、その魔人達に捕らえられ捕虜になってた人達の生き残りの一部らしい。
解放され、叉は恩赦を受けて戻る場所や家のある者達はそれぞれの場所へと戻ったが、行き場のない、戻る場所のない者達も結構居る。
行き場が無いからと言ってこんな不毛の荒野だらけのクトリアにそのままほっぽり出されても生きてはいけない。下手をすれば今度は彼らが徒党を組んで山賊野盜に成り下がる事も有り得る。というかほぼ野垂れ死ぬか犯罪者になるかの二択だと思う。
で、その彼等がセンティドゥ廃城塞で探索、調査を続けてたシャーイダールの探索者の皆様方に頼み込んで、「とりあえず当座の寝床と飯だけは世話してやる」ということでここへと送り込まれた───という経緯なんだそーな。
何でも最近になり探索の成果や副業が一気に増えて、人手を増やすということ自体は決まっていたらしい。
ただまあ周りにいるのはほとんどが貧民窟のチンピラ、物乞い、ろくでなしばかり。採用しようにもちょっと出来ることが少なすぎるのだとか。
ジャンヌなんかは確かに孤児なのだけど、魔力瘤の病で寝込んで居た事を除けば元々かなりの実力者だったという例外中の例外。
実は剣術のみならず意外と教養もあるとかで、仲間の孤児達に簡単な読み書き算術を教えていたのも彼女なのだ。なので彼女と一緒に居た孤児達も、実は地下街に昔から居た大人達より使えるらしい。
会ったこと無いけど何やらやっぱ凄いのねー、ジャンヌさん。
で、まあそれで言うとこの元囚人達はというと、これがなかなか見所がある……らしい。
彼等、主にデレルという名の詐欺師呼ばわりされてた優男の言い分なので、どこまで信用出来るかは分からない。
ただ、曰わく今いる彼らは元囚人とは言えいわゆる凶悪犯や粗暴犯は少なく、だいたいが軽微な経済犯だとか。半分は借金が返せずに囚人となり労役をさせられていた者たちらしい。
なので、元々王国内ではしっかりとした職を持っていた者や、最低限の読み書き計算は出来る者、それに先程のマルメルスさんみたいに元剣闘士等で戦闘技術のある者も居る。
元 魔人の捕虜たちも同様で、少なくとも彼らに対して魔人達は生かしておく価値がある、と考えるだけの理由があって殺されずに済んでいた。
勿論その理由も様々で、例えばクロエという子供連れの女性は夫が鍛冶師であったため、その鍛冶師を働かせるための人質として生かされていたという。
なので彼女自身に生かしておく価値があると思われていた訳ではないらしいけど、その夫の仕事の手伝いで知識や技能をある程度は備えているので、確かにけっこう有能だとも言える。
他にも元商人見習いとかもいるし、あと単純に見た目が良いというだけの人も居る。
何でも魔人達は裏で奴隷商人とも通じて居て、そういう意味で高く売れそうな捕虜も残して居たのだとか。
王国内では奴隷制もかなり厳格なルールがあるのだけど、例えば辺境四卿なんかの治める地ではそれぞれに法も異なってる。詳しいことは知らないが、誘拐拉致監禁から奴隷にするような真似をしてる所があってもおかしくはない。
そして最後に、というか、彼等をある程度優先して扱える理由には、その魔人討伐での経緯諸々から、元囚人達も元捕虜達も、「シャーイダールの探索者達に助けて貰った」という意識があるかららしい。その辺のいきさつのことは俺は全く知らないし分からない。けど話の端々からすると、特にJBにはかなりの恩義を感じてるみたいだ。
とまあそんなこんなで、彼等の素質能力希望諸々に合わせた選別が行われている就活会場なわけだけど……だ。
「グイドに関しちゃ、もう説明の必要もねーよな?」
何やら我がことのように得意気に言う詐欺師のデレルさん。
「……てめェがグイドかよ。ま、話は聞いちゃあいるがあな」
その威容、その巨躯にまるで物怖じせず睨み付けるブルさん。マジですか、子供と大人どころか赤ん坊と巨人みたいな体格差っスよ?
「デカすぎだろ。地下遺跡探索するにゃあよ」
まあごもっともだ。
古代ドワーフは比較的天井の高い、広い空間を好んでいたらしく、人間サイズでもけっこう余裕のある構造が多い。けど所々にはやはりドワーフ基準の場所も多く、このグイドの体格では不便が多い。
むっつりとしたままなにも答えないグイドに変わってマルメルスさんが、
「ま、だからよ。グイドも俺と同じく警備とかボーマ城塞との取り引きの護衛ってことでいーんじゃねーの?」
と返す。
「おうおう、マルちゃん良いのー? 前はグイド怖いグイドと一緒に居たくないって、超ビビッてたのによォ~?」
そうからかい気味に混ぜ返すデレルさんに、
「はァ!? ンな事ァ言ってねぇだろ!? 俺はただ、信用出来ねーって言っただけだろうが!?」
と怒鳴り返し、その後にやや小さく、
「……それもまぁ、この間の戦いンときに、そうじゃねェって分かったしよォ……」
と、続ける。
と。
一連のやりとりや他の人達の反応を見るに、このグイドと呼ばれる巨躯の大男に対しては、まだ完全にとは言えないが、そこそこ……それなりの信頼度があるらしいし、やはりそれも例の魔人討伐戦のときのことに由来しているっぽい。
が。
が、が、が、である。
が、が、が、が、が、である。
いや、誰もがこの巨魁のことを普通の───普通の? まあちょっとでかくて無口な大男、と見なしているっぽいんだけど、さ。
食人鬼だよォ!? どーみても食人鬼だよォ!?
まあオーク城塞で見て来たのに比べるとやや小さい。人間と比較すればそりゃ馬鹿でかいけどさ。
食人鬼は大人になると3メートルくらい余裕でいく。このグイドという人は2メートル30センチくらい? かな?
身体全体の太さ、厚さが半端ないから巨漢としての印象が強いけど、まあ確かに人間でもそのくらいの人は居るだろう。まれに。
けど、人としては尖りすぎな牙に、肉厚でどっしりした鷲鼻、全体に薄い体毛と禿頭……。そしてやや赤銅色とでも言うかの肌。
はい、間違いなく食人鬼です。
食人鬼にも実際のところ何タイプか居るらしい、てのは聞いている。
なんというか、だからこれはもしかしたらレッサーパンダならぬレッサー食人鬼、みたいな種なのかもしれない。
北の高山地方の食人鬼よりも、南のクトリア周辺の食人鬼の方が全体に小柄なのかもしれない。
ホッキョクグマよりツキノワグマの方が小柄、ってのと同じよーにさ。
かもしれないけど……うーむむむ……。
考えすぎて、頭がパンクしそうになりつつ、どーしたもんかと悩みつつ。まあ悩んだところでどーにもならんけどさ。
その俺のむむむな面が気になったのか、横でリスト作りをしていたダフネさんが、
「気になるの?」
と、声をかけてくる。
うお、女の人に声かけられた!? 的な緊張もやや含まれつつビックリしてあわあわし、ふんふんと呼吸を整えてからコクリと頷く。
「ん~~~……。
ま、わたしも聞いてる範囲の話しか知らないンだけどさ。何か昔、タチの悪い邪術士の実験台にされてたとかでね。
魔人ともちょっと違う、なんて言うか……ある種の“呪い”にかけられたか何だかで、傷を負えば負うほどどんどん巨体の怪力になってくんだって。けど、その分どんどん知能も低くなっちゃって。
マーランが“印”を使って制限をかけてるから、一応それなりには理性は保てるようにしてるって話だけど……」
普段から細い目をますます細めてやや悩ましげにそう言う。
む。むぐぐぐ、と。
それを聞いて俺はさらに悩ましげに唸る。
ここに居る人達は彼の見た目が“ちびオーガ”である、ということを知らないみたいだ。
実際、“人食い鬼”なんぞという呼ばれ方をしているわりに、実際に人間の生活圏で見られることはほとんどない。なので外見もあまり知られてないので、そうなるのも不思議でない。
詳しい理屈は分からないけど、もしそれが本当なのだとしたら、グイドという人がオーガのように見えるのもまさにその“呪い”のせいだ……ということになるのかもしれない。或いはそれが、「傷を負うごとにオーガへと変わっていく“呪い”」なのか。
そしてだとしたらそれは、“宵闇の狩人”ル・シンの呪いで人狼となってしまっている俺の境遇とも似ている。
俺なんかは普段は気の良い愉快なちびオークであり、その点ある意味では得をしているとも言える。
確かにやや舐められるというのもあるけれども、それ以上にふつうの体格のオークより人間社会で警戒されないという部分もあるからだ。
けどこのグイドさんはまあ、見るからにこう……恐ろしい。
それら含めて“呪い”とやらのせいだとしたら、それを俺がことさら吹聴するというのは……うーん、めっちゃいただけない。
俺にしたって、確かに今は三美神の指輪のおかげもあって制御出来てるけど、ル・シンの呪われた人狼であるということを秘密にしている。
つまり……俺の心の中に留めておくしかないよなあ。
……ヤバい。子供達へのジャンヌのことといい、グイドさんの“呪い”のことといい、「うかつに吹聴したらいかん」よーなことを妙に知ってしまった。
こうなると、俺が帝国語やクトリア語をあまりうまく喋れない事でむしろ助かってる気がする。
まあ向こうの言ってることも時々わかりにくかったりもするから痛し痒しだけどさ。
◆ ◆ ◆
彼らは俺が借りているところからはやや離れた別の区画を仮の寝床としてあてがわれた。
ぶっちゃけ完全な雑魚寝部屋。元々この辺りに居たという貧民達の一部に使わせてるところとそんなに違わない。
今後様子を見つつ腕前仕事ぶりを評価して、使えると判断されたら個別に見習い格として採用する……みたいなことらしい。
なので今の段階はただ単に「寝床を貸して、朝夜二食の飯をやるだけ」なので、ジャンヌの仲間の孤児達の扱いとも同じ。
「こっちが何か言いつけてないときはまあ何してても構わねーし、どっかで食い物探そうが仕事見つけてこようが好きにしろ。
ただしこの地下街で悪さしたり揉め事起こしたりするようなら追い出すか……場合によっちゃどーなるか……分かってるな?」
ブルさんのこの脅しに、一部は背筋を伸ばし表情を引き締め、一部は縮こまってぶるると震えて目を反らす。
それから、さっきのマルメルスさんとクロエさんにそれぞれ小袋を渡して、マルメルスさんには元囚人グループのまとめ役、クロエさんには元捕虜グループのまとめ役を任せた。
「え? おいおい、良いのかい? マルメルスなんて頭の中身は空っぽの大馬鹿野郎だぞ?」
「おめーは口先だけの糞野郎だろうが」
仲が良いのか悪いのか。いや悪いなこれは。
「言っておくが北地区の地下街は、クトリア市街地でも特にガラの悪いところだ。
この辺りならアタシらの事を恐れてる奴らは悪さをしようとはしないだろうが、離れりゃ保証もねえ。
今、手渡した小袋にはちょっとばかりの小遣いが入ってる。当座必要なもんがありゃそれでなんとかしろ」
確かに、貧民窟とは言えここらの人達も、今の彼等よりかは心なしかマシな格好。特にマルメルスさん他の一応の武装をしてる人達は、その素材が明らかに動物魔獣の骨とか殻みたいなものなので、貧民と言うより蛮族みたいだ。
「へ、良いのかい? ありがてぇ話だけど、一応、センティドゥや道中で拾えるもんとか貰えるもんとか漁って来てて、数日なら飯にも困らねえ程度にゃ物もあるけどよ」
確かに、これまた汚らしいズタ袋に色々物を詰めて持ってきている。
「今使わないならとっておけ。別にあって困るもんでもねえだろ」
うーん、太っ腹。
「それとまとめ役にしたからには、お前たちには一応役目がある。
クロエは飯の配給、マルメルスは警備を、お前らで役割分担してやっておけ。
ここでの働きぶりも見ておくからな」
……ってだけでもないのね。そりゃそうだよね、うん。
てな感じで一段落。
彼等が自分たちの寝床を整えたり、持ってきた物を整理したり何やら話し合いをしたりとしている。
また増改築作業のまとめ役ガエルさんは彼らの中の「三番目の列」、つまり手先仕事技能を持つ人の列に並んだ人達に声をかけ、日払いで金を出すから作業の手伝いをしないかと誘っている。
と。
それらの様子を見て、二つほど考えが浮かんだ。
一つ目は彼等が道中で拾ってきた物の一つ、サボテンだ。
この間キングさんも歌ってたけど、この辺のサボテンにはそれなりに食える物がある。
食える食えないで言えばまあ、毒さえなきゃ勿論たいがいの物は食えるわけだけど、この「食えるサボテン」は、「結構栄養はあるが、全体的に味気なく、やや苦味と青臭さがある」のだそうな。
つまり、調味料によっては美味しくも食べられるが、ふつーに食うにはまー味気ない。
さらにはものによっては、調理の下拵えで毒抜きの必要なものもあるんだとか。
キングさんの歌ってた“チョークサラダ”ってのはまさにそういうやつで、一番手軽に手にはいるが、苦くて青臭い上に水にしばらく浸さないと下痢になる。それを調味料なんてほとんど手に入らない生活で飢えないよう食っていた、ということだそうな。
けどまあ悪食OKなオークの俺とか、同じく雑食でたいがいのものは食えてしまう地豚のタカギさん的には、これけっこうアリなんでね?
ということ。
自分の分は残りの調味料とかで味付けできるし、タカギさんには例のサボテンフルーツと混ぜて刻めば、そんなに嫌がらないのではないかなあ。知らんけど。
となると、毎日外に出てサボテン狩りをしてくる必要があるけども、それくらい仕方ない。基本、やることないし。
で、基本やることないし……てのは、俺は実際には子供達が誤解したようにシャーイダールの見習いになったのではなく、「イベンダーの旧知」及び「行方不明になった見習い2人の行方を探す上での参考人」という立場で特別に部屋を貸してもらっているだけでしかないからでもある。
つまり、完全に「無職の居候」。
そして今は全く手持ちの金がない。ちょっとしか。
手持ちの諸々、食材や調味料、装備品を売ればけっこうな金にはなると思うが……いやー、売りたくない!
食材、調味料は希少だから金になるわけだけど、当然売ったら自分では食えなくなる。
甘味もスパイスもハーブも無くなったら、そりゃー食生活が貧しくなるよ!
ここらじゃ雑味の多い海塩とヤシ樹液の塊くらいしか買えないしね。
他に売れるものと言えば昔から集めていたアクセサリー類もある。これは俺的にはほぼ唯一のオシャレアイテム。ガヤンさんやレイフに貰った魔装具のものもあるけど、それら以外の殆どは安物。それでも数があるし売ればそれなりにはなる。でもこれも「いざという時」用にとっておくつもりだし、そして今はまだその「いざという時」ではないのだ。
そう。まだここで金を稼ぐ方法はある。あるのだっ……!
◆ ◆ ◆
「お前、なかなか筋が良いな。いや本当の話よ、探索者なんかやらねーで、ウチで本格的に働かねえか?」
ガエルさん直々のお褒めの言葉。
日乾しレンガを詰み、並べ、漆喰を塗り、再び日乾しレンガを積んでは並べ漆喰を塗る。
この手の作業はリズムと正確さ。鍛冶仕事や細工物にも通じる基本があれば、コツをつかむのも応用するのもそう難しくない。
「建築と言やあドワーフの本領だと思ってたが、あのヘンテコ鎧ドワーフよりお前の方が使えそうだ」
日雇いの臨時仕事として増改築作業を手伝い当座の収入を得て、それから夕方くらいには郊外へサボテン狩りにいく。
そーゆーローテーションで暫くなんとかなるかもしれない。
クトリア近郊には魔獣や野生動物も多いから狩りってーのも一つの手ではあるんだけど、経験上俺は所謂気配を消すというのが上手くないのでだだっ広い荒野で獣を狩る、ってのはちょっと向いてない。狭いところでガチンコ殴り合い、てのならなんとかなるんだろうけどもねえ。
他にも南門前市場というところで仕事を見つけることも出来るらしいので、その辺も活用出来ればタカギさんと……勿論俺の食費にも暫く困らないだろう。
むむ。何かアレだ。すげー「異世界転生冒険物」っぽくない?
冒険者ギルドはないけどさ。
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