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第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~
2-94.J.B.(61)King of Rock'n'roll. (キング・オブ・ロケ‘ン’ロー)
しおりを挟む「あー? 何だてめーら? 何の用だ?」
分かり易いほどのどチンピラ丸出しの下っ端ぶりに、むしろ微笑ましさすら感じてくる。
王の守護者の本拠地は、元々は芸人の学校だったという建物を中心にしてその周辺の建物を使っている。
芸人の学校って何だ? とも思うが、プレイゼスの拠点が元劇場で、クトリア王朝後期には音楽や芸術、また軽業手品という様々な芸事が盛んだった上、いわゆる庶民、貧民がのし上がれる数少ない手段だったということで、こういうものも作られていたのだそうな。
で、その正面入り口には常に数人の見張りが目を光らせているわけだが、まあ……うん。相変わらずここの連中の質はピンキリだ。
「あー? てめーこそ何様だよコラ? えぇ!?」
!?
いやちょっと待て、売り言葉に買い言葉で喧嘩売ってどうすんだよ、ターシャ。
「ターシャ、慎みなさい」
そしてお定まりのようにグレイティアにたしなめられる。
流石に下っ端のチンピラも『黎明の使徒』の代表であるグレイティアのことは知っていたのか、またはその物腰態度雰囲気に何か感じるものがあったのか、やや姿勢を正して「……誰に用事だ?」と聞いてくる。
「『黎明の使徒』より代表のグレイティアが、キングとの面談を望んでいるとお取り次ぎ願います」
ある意味この両者は、クトリア旧商業地区の二大勢力。その双方の代表が面会する、というのは、何が起こるかは分からないが、何かが起こると予感をさせる。
門番をしていた下っ端達がごにょごにょと話し込み、一人が抜けて中へと走り去る。
しばらくして出てきたのは……んー、こいつはちっと面倒だな。
自称「キングの右腕」、「ナンバー2」のパスクーレだ。
「グレイティア。いきなり何の用だ?」
パスクーレは実際絵に描いたようなチンピラではある。あるんだが、同時に最も古参のメンバーの一人でもあり、こう見えて意外と慕っている手下も多い。
親分肌……と言うよりかは、子分を引き連れてるときに“良い顔をしたい”タイプだと思うんだが、南門前の屋台や、マランダの『牛追い酒場』なんかで、子分達と派手に飲み食いしてる姿なんかも見かけられる。
「キングの体調が優れないとの話を聞き及び、もしよろしければ何らかの助力が出来ないかと思いやって参りました次第」
嘘はついてないが子細は伏せてある。アルバの話がどこまで正しいか、正確かは俺達にも分からない。だから大筋での話としてそう言うしかない。
「……誰から聞いた?」
パスクーレを含むチンピラ連中が殺気走り、それに応じてターシャもまた身構える。しかしグレイティアは表情一つ変えず、
「我々は多くの怪我人や病人の診察をしております故、定かならぬ様々な風聞も耳に入ります。
それらの中から紐解きますれば、いらぬ心配もしてしまうもの。
お会いし問題無いのであればそれが幸いですが、万が一のことなど無いよう手伝わせて頂ければ」
と返す。多分あまりに持って回った言い回し過ぎて、チンピラ連中の理解力を越えている。
言われて再び小声で相談。それからまた一人が中へと走り、戻って来てからパスクーレへと耳打ち。パスクーレは顎をしゃくると一言「入れ」と告げる。
グレイティアを筆頭に、ターシャ、俺、イベンダーのオッサンとガンボンと続こうとすると……、
「待て、お前らは別だ」
と、止められる。
「おい、何だよ?」
「お前らは『黎明の使徒』じゃねえだろ、穴蔵鼠共がよ。
最近城壁の外で色々やって調子こいてるらしいが、ココじゃそんなもん通用しねえ」
まあ……そうなる、か。
面倒臭ェなあ、とは思いつつ、確かに俺達はまあ別枠だ。
「分かったよ。じゃあ改めて俺達も、だ。
シャーイダールの探索者JBとその仲間、誉れ高き“キング”へと面会を申し込ませてもらう」
「断る」
「は!?」
「イシドロなんぞと勝手に連んでるらしいが、知った事か。
別に俺達はてめーらを認めてるワケじゃねえぞ」
いつも以上にやたら突っかかってくるパスクーレ。確かにコイツは元々面倒な奴なのであまり関わって来てなかったし、同じ王の守護者の中でも主に“大熊”ヤレッドなんかとやりとりをするようにしてた。
とは言え取り立てて親密ではないが、かと言って拗れる程に関係が悪かったワケでもない。
なんだかまあ面倒なことこの上ねえ。実際俺としちゃあ、アルバに頼まれた義理でここに来てるだけで、能動的に是が非でも“キング”と会いたいって話でもねえ。
そもそも、「何故会わなきゃならないのか?」自体あいまいだ。
───昨日。つまりはマヌサアルバ会での試食会に招かれた夜のことだ。
前半に会の調理人達のメニューと、猫獣人の狩人アティックのケバブモドキを食べた後、一旦休息が入りアルバが服を着替えてくる。着替えると言っても、多分アレは俺達もセンティドゥ廃城塞の先入任務のときに借りたトーガと同じ魔糸による服だろうから、着替えたというより魔力で染めただけかもしれないが、そいつだけで「夜に入ると魔力や性格口調のみならず、体格まで変わる」という何だかヤヤコシイ性質をうまくごまかしスルーさせたのだからたいしたもん、というか、ちょっと笑える。
ともかく、その後のイベンダーのオッサン製作のソーダマシンとガンボンの……何だろうなアレは? まあ何か変なクレープのパスタ巻きみてーなのとを食べてみて驚いた後、だ。
アルバによる突然の“依頼”に、何故だか俺達も含まれていた。
グレイティアに“キング”の体調管理を頼む……てのは、まあ筋としちゃ分かる。元々“黎明の使徒”は治癒術の専門家が多く集まってる集団だしな。キングの死後の混乱を抑える……てのもまあ、分からんでもない。『黎明の使徒』は旧商業地区ではある意味最も支持されてる勢力だ。
だが俺達は?
確かに対魔人討伐戦での話が広まり、評判は良くなりつつある。だがそれでも基本的には「怪しげな恐ろしい邪術士とその手下達」であり、「穴蔵鼠」だ。
“キング”が死んで、内部のゴタゴタや治安に問題が起きたとして、そこに俺達が出張ったとしてどうなる? 単に揉め事を大きくするだけじゃねーのか?
正直俺にはそうとしか思えねえ。
「んーー? つまりアレか? 俺達に王の守護者を乗っ取れってー話か?」
アルバの話を一通り聞いてそう返すイベンダー。
「……て、何でだよ!? どーゆー解釈すればそういう話になるんだっつーの!?」
思わず突っ込むが、
「いやー。しかしそれ以外に俺達が首突っ込んでどーこー出来る方法があるか?」
と、しれっと言う。しかも、うん。確かにそうなんだよな。
「ハッ!! 違ぇねーな、ドワーフのオッサン、言うじゃねえかよ! 面白ぇ、そうなりゃアタシも手ェ貸してやるぜ!」
楽しげに手を叩いてそう受けるターシャを、またも律儀にたしなめるグレイティア。
「ふんふん。わしはそんなもんどっちでも良いがなー。しかしお主等がそうするのは確かに見ものよなーう」
「え? ちょっと、確かにそうかもしれないけど、ダメよ、そんなの!」
カリーナはもうちょっと本気でたしなめてくれ。
「“キング”が認めるならそれも面白いやもしれぬが、アレはああ見えて気骨のある男だ。その器に足ると示してやらねばなるまい」
また───アルバがそう言うが……。
アルバの過去、三悪と呼ばれてた魔人達との因縁について、ここで聞かされてるのは部外者では多分俺だけだ。
そのアルバが「過去に関係と恩がある」と言う“キング”にも、となれば何かしら複雑な事情があると思える。
だがそもそも俺は、その“キング”について何も知らない。まず本人と会った事がないし、“大熊”ヤレッド辺りを通じて聞こえる評判のみが俺の知る“キング”の全てだ。
「だが……君ら三人はまだそんな先のことまで考えなくてかまわん。
まずはキングと面会して話をしてきてくれれば良い」
そう言って、さらさらと二枚の手紙を書いて封をしたものを俺達とグレイティアへとそれぞれに渡す。
「キングに会えたら手渡してくれ。
ああ、それとアティック、カリーナ。今の話は一応内密にな。
君たちから漏れた場合……取り引きはなしだ」
小さく唇の端を歪めて笑うその表情は、モロシタテムでの夜に魔人達との因縁を語ったときのものに少し似ていた。
■ □ ■
どうとも出来ず、連中の見える通りの向かいで暫く待つ。
待っている相手は一応中に入って行ったグレイティア達だ。
中で具体的にどんなやり取りをしているのかは分からねえが、グレイティア達が面倒なことになる展開はあり得そうにない。
問題を起こすとしたらパスクーレの方だ。
パスクーレは自ら「“キング”の右腕」を自称するほどの古参で、聞いたところじゃクトリア王都が解放される前から“キング”と連んでいたらしい。
解放前、つまりまだ邪術士達がのさばり、様々な邪悪な魔術実験や何かを好き勝手にしていた時代から、だ。
邪術士の専横の続いていた時代も、それ以外の所謂“普通の人々”は旧商業地区を中心に生活をしていた。
城壁外は今よりも危険で、魔獣も多く環境も悪かった。今でも十分危険だが、それ以上に、だ。
その中で旧市街地に多く残されていたのは職人達だ。いくら邪術士達が様々な魔術に長けていても、身の回りの全てをそれでまかなえるわけじゃない。特に日用品や道具類の製作は職人達にやらせた方が面倒もなく簡単だ。
ほとんど奴隷同然の扱いではあるが、そうすることで彼らは生きながらえてきた。
まだ若い頃に邪術士達の専横が始まり、その中を生き長らえた“キング”も自然とその流れの中に居た。
邪術士達は支配者だが統治をするわけじゃないし庇護もしない。利用価値があるから、城壁という檻───監獄の中に閉じこめていただけ。
“キング”達はその中でもやはり小さなギャング集団のようなものだった。
住人同士のもめ事を仲裁し、食料物資の不足を補い、場合によっては罪人への罰を下すこともあったし、他のギャング集団との抗争も絶えなかった。
“キング”はカリスマ性があり人を惹きつけ、パスクーレはイケイケの攻撃隊長。
次第に大きくなり人も増え、また居なくなり、ティフツデイル王国軍による邪術士討伐、王都解放から王の守護者として活動を始める。
“キング”の死後、一番揉めるとしたらパスクーレとその他のメンバーとの後継者争いになるだろう。
特に“大熊”ヤレッドは、人望という点じゃパスクーレを上回る。また、イケイケで攻撃隊長だったとは言うが、それも“街のチンピラ”レベルでの話しで、戦士としての実績も実力もイシドロにはまるで及ばない。
要するにパスクーレには「一番の古参」以外の取り柄がない。
だから、“キング”の死後の立ち位置が難しい。
中から戻って来たグレイティア達と、それに付き添っていた別の下っ端が、門前で睨みを効かせていたパスクーレと何事かを話すと、その中から一人の下っ端がこちらへとやってきて、
「“キング”がお呼びだ」
と一言。
この展開は一応想定通り。まあこういうことになる可能性があるのは折り込み済みで、そのときはグレイティア達にフォローを頼んでいた。
恐らくはアルバからの手紙。その中に俺達とも会って欲しいとかなんとか書いてあったんだろう。
「さーて、そんじゃあ行くか」
座り込んでガンボンと二人で何やら話し込んでいたイベンダーのオッサンが立ち上がって伸びをする。
何を考えてるのか分からん、てのはオッサンもガンボンも同じだが、
「なあおい、結局どーするよ?」
「ああ? どーするって、何がだ?」
「いや、そりゃあ、アレだよ。アルバの頼みごとだよ」
“キング”はじき死ぬ。その後を頼む。
大雑把に言えばそうなるが、具体的にどーしたもんかはサッパリだ。
「そんなもん、どーするもこーするも何もないだろ。
俺らはまず、“キング”と会って話をする。それだけだ。
会って話しをして、出来ることがありゃあするし、無きゃどーもせん」
イベンダーのオッサンはそう事も無げに言う。
「まあ……そうだけどよ」
「ふん。まーた先のことを考え過ぎとるな?
考えてどーにかなる事なら頭をひねれば良いが、考えたところでどーにもならんことは脇に置いておけ。
見ろ、ガンボンを。なーんも考えとらんぞ」
そう言われてガンボン、むはっと鼻息荒くしてから、
「そ、そうでも、ない」
と憤然と抗議。うん、どーとも言えねーわ。
「妙な真似はするな」
ギロリと睨みそう言うパスクーレ。言われたところで何をどうするもありゃあしねえけどな。
先に帰るグレイティア達と少し話して、俺達三人も中へと入る。
荷物をすべて調べられ、あーだこーだと問い質された後に、周りを厳つい連中に囲まれつつ、階段を上がり三階まで。
どうも大柄なハッタリの効く奴らで取り囲んで威圧しようという意図があるのか、ちびオークにドワーフ、そして南方人の割には背の低い方の俺達が、連中の囲みにすっぽりと隠れてる。
あんまり通路は広くないから、逆に大男ばかり集めてたら身動きとれなくなってヤバいと思うけどな、この状況。
通された部屋は、広さ3パーカ(9メートル)四方はありそうな広い部屋で、片側にはカウンターにスツールがあり、その向かい側には応接セットと言えるような低いテーブルに籐の長椅子。それらに挟まれた中央にあるベッドには一人の男が横たわっている。
ベッドは円形で大きく、赤い滑らかなシーツ。男の両サイドには薄着の若い女がついていて、また床には大きな犬が伏せている。
パスクーレが俺達を入り口で止めて、ベッドに居る男へと近付いて何事かを話す。やや口論っぽいやり取りを経てから戻って来ると、
「“キング”がおまえ達だけと話すと言っている。
俺達は入り口の外に待機してるからな」
監視しているぞ、との警告とともに女達も連れて部屋を出た。
部屋に残るのは俺達三人と伏せたままの犬。犬は大人しく、飼い主たる男、ベッドの上の“キング”に忠実なようで、もし下手なまねをすればすぐにでも飛びかかって来そうな雰囲気だ。
どうしたものか、と思っていると、まずはイベンダーが大荷物を背負ったままカウンターへ向かい、その上に例のソーダマシンを据える。
「さあて、まずは一杯どうだ? 酒じゃないがな」
部屋の外でパスクーレ達がやきもきするだろう事を言う。
男───キングは乾いたような笑いを浮かべ、
「楽しい飲み物を作ってくれるらしいな。
じゃあまず───“コーラ”をくれ」
と注文をした。
“キング”は見た目には50歳前後くらいにも見えるが、多分本当はもっと若い。肌は土気色で乾いて色つやも悪く、明らかに病み衰えている風貌をしてた。
帝国系のクトリア人に多い顔立ちで、大きめのぱっちりした垂れ目とやや力強い高い鼻に意志の強そうな顎。病んでさえ居なければなかなかの色男だったろう。
黒々とした髪の毛はやはり王の守護者特有の両サイドから盛り上げつつ後ろに流して油で固めるポンパドール風。髭は剃っているようだが、もみ上げはかなり濃い。
そして本人は今はガウンのようなローブ姿だが、ベッドサイドの壁にデコレーションのように飾ってあるのは、恐らく病み伏せる前に着ていただろう金色の鋲が縫い込まれた、上下がつながっている白いつなぎ。部分的にハードレザーで補強されてる辺りは防具としての性能も求められているようだが、どうにもそれだけじゃなさそうだ。
ジュゴー、っと音を立てて“コーラ”をグラスに注ぐ。注いだそれは俺達含め四杯分。見た目は相変わらずコーラそのものだ。
「冷やす術式も組み込んであるから、いい具合に冷えてるぞ」
グラスを受け取るとキングは目を細めてまじまじとそれを見つめ、それからまるで慈しむようにしながら口をつけてゆっくり飲み干す。
飲み干して空になったグラスを暫く見つめて、ふう、とため息。
そしてまた小さく笑みを浮かべながら、
「ああ、これこそ正に───“アメリカの味”、だ……」
そう、感嘆の声を上げた。
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