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第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~
2-56.J.B.(32)Bad company.(悪たれ部隊)
しおりを挟む転送門があるマクオラン遺跡はクトリア市街地にほど近い王国駐屯軍の拠点の一つで、補修された高い壁を持つちょっとした城塞と言える規模のものだ。
クトリア王朝後期には既に発掘され尽くしたがれきの山と見なされ、邪術士達の専横が始まってからは魔人化に失敗したもの達を“廃棄”するゴミ捨て場のような場所として扱われ、その廃棄された“失敗作”達が暴れた結果、未発掘だった下層部が見つかり、そこに王国版図内への転送門があるのが分かった。
経緯を聞くと何だか間の抜けた話にも思えるが、邪術士達がここを魔人化実験の失敗作廃棄場にしていなければ、王国版図内への転送門は見つからず、転送門が見つからなければ王国へ出向いて“血の髑髏事件”を起こすこともなく、そしてそれをきっかけに調査をされ、転送門を通じてティフツデイル王国軍がクトリアへ侵攻し、邪術士討伐とクトリア解放を成し遂げることも無かっただろう。
まさに因果は巡る。実験材料にされた上に棄てられたもの達が間接的に邪術士達へと復讐を果たした、と考えれば、間抜けだが皮肉な話しでもある。
そして現在。
王国駐屯軍はここを通じて、クトリアをほぼぐるりと囲むようにある大山脈“巨神の骨”を迂回する長い旅路をする事無く、正統ティフツデイル王国領内にある遺跡の転送門からの行き来や物資の輸送を行っている。
転送門の運用には非常に魔力コストがかかり、一度使うと暫くは使えなくなるらしく、日に何度もは使えない。
そのため、大規模な増援や物資輸送以外のときには一般の商人や移民、労働者、叉はクトリア貴族街での“お遊び”を求める放蕩貴族や豪商等へ使用料を徴収して使わせている。少しでも元が取れるように、だ。
さらには王国領で流民と化したような連中や、市民の枠にも入ってない貧民、地位の低い解放奴隷なんかが、新天地で一旗揚げようとなけなしの使用料を払い移民してきては、不毛の荒野に希望を打ち砕かれ旧商業地区でオオネズミの奪い合いをしてたり、ならず者になって人を襲うようになったりもしている。
まあ王国側としては、放っておけば王国領内で山賊野盗になりかねない連中の厄介払いみてーなモンかもしれねえが、地元の人間としちゃたまったもんじゃない。
王の守護者のパスクーレなんかは、「あいつらは後でクトリア王都を占領するために王国の貧民を送り込んできてる」なんて吹聴し、何かと揉め事を起こしてる。
まさにその王国領から成り上がるためにクトリアに来た、ニキやアリック等の居たジョス班なんかは、その手の反王国移民派から結構な嫌がらせをされたりもしてたらしい。ほとんどは俺がまだ居なかった頃の話だがな。
で、そのマクラオン遺跡の駐屯基地へと来ているのは、俺、ホルスト、そして脱走囚人であるところの“狂乱の”グイド・フォルクスに、“借金踏み倒し男”のデレル。
こっから先は交渉次第。さて実際どうなるものか。
◆ ◇ ◆
「“金色の鬣”か……。
この地に渡り隠遁してるとは聞いていたがな」
尊大な態度を隠しもせず、髭を撫でながら答えるのはニコラウス・コンティーニ。
主張の強そうな鷲鼻にやぶにらみの目つき。御世辞にも取っつきやすいとは言えない見た目だが、このマクラオン遺跡駐屯基地では対魔人部隊を率いる長なのだという。
マクラオン遺跡駐屯基地の中庭にある天幕の一つで、ニコラウスはドワーフ合金製の胸当てを使った鎧を身に付けている。
そしてこれまたドワーフ合金製と思える剣を体の正面で杖のようにつきつつ折り畳みの椅子へと腰掛け、両脇はこれまた顔つきの悪い屈強な兵士達に挟まれていた。
そのニコラウスと、地図の置かれたテーブルを挟みやや距離を置いて相対している俺達。
その俺達の両サイドにもずらり兵士達。
クランドロールに行ったときですらこれほどの悪相にゃ囲まれちゃいねえ。なんだか今にも食いちぎられそうだ。
「ニコラウス閣下におかれましては、僻地の激務にも関わらず御壮健なようで何よりです」
右手を胸に当てる姿勢で一礼しそう述べるホルスト。
俺はその後ろで見よう見まね。帝国語も帝国式の礼儀も良く知らない俺としては、交渉はホルストにお任せするしかない。
ホルストの格好も普段の警備隊長としてのそれではなく、帝国風のやや豪華な、しかし使い込まれた鎧姿に鮮やかな赤色のトーガ。
赤は帝国の色で、この鎧も剣闘士時代の華やかなものを実戦向けに補修改良したもの。自分より高位の人物相手にも失礼の無いように丁寧に磨いてある。
俺はというと基本は“シジュメルの翼”と比較的状態の良いチェニック姿だが、やはりボーマ城塞で借りた赤いトーガを上に羽織っている。
脱走囚人の二人は俺たちの後ろで縄を打たれ兵士に両脇を挟まれている。
“狂乱の”グイドは相変わらずの威圧感だが、優男のデレルは顔面蒼白……とまではいかないが、かなりビクついてはいる。
「つまらん世辞は良い。
この度は、脱走囚人を捕縛してくれたようだな。
しかも……フフ……。剣闘士時代から因縁深い“狂乱の”グイド・フォルクスを……とはな」
皮肉げにそう薄い笑いを浮かべるがニコラウス。
それを受けても平然としたままホルストは、
「閣下がどのようにお聞きになられたのか分かりませんが、詳細は些か異なります」
と、そう返す。
「ふむ。どのようにだ?」
「まず、我々が彼らを打ち倒し捕縛したのではなく、彼らは自ら王国駐屯軍への投降を申し出、私と、後ろに控えるシャーイダール配下のJBとを仲立ちとしこちらへ参った次第」
しれっと嘘を吐くホルスト。勿論即興ではなく、事前に決めておいた「こちらに都合良く事実を足し引きしたストーリー」だ。
脱走囚人達は元々、王国駐屯軍の土木工事の為に連れてこられた。その道路建設の作業中に魔人達の集団に急襲され、囚人達は連れ去られる。
ここまでは、王国駐屯軍も知る「実際にあった事実」。
ここから先が「足し引きしたお話」。
魔人たちに連れて行かれた囚人達は、どさくさに紛れて逃げ出した者と、恐れのためか、囚人で居ることより魔人達の手下として山賊稼業に精を出す方がマシと考えたためか、そのまま着いて行った者とに別れた。
今連れてきている2人は前者。しかしクトリア周辺の不毛の荒野をさまよった挙げ句、喰うに困って俺達を襲ったわけだが……まずそこをちょい脚色する。
「グイド・フォルクス達は無理やり魔人達に連れ去られ、彼らの悪事に荷担させられそうになったが、隙をみて脱出をしたそうです。
奴らの企みをあなた方に伝えるべきと言う王国への忠誠心、使命感からです」
これも大嘘。魔人たちから逃げたはいいものの、行く宛もなくかと言って王国駐屯軍へ投降する度胸もなく、ただだらだらと無為に時間が過ぎただけだ。
「しかし自分達囚人の証言だけでは信用されないかもしれない。
そこで投降するのが遅くなったが、代わりに偶然出会ったそこのシャーイダール配下のJBを通じて我々の下へ来て、仲介を頼まれました」
「何故貴様の元へ?」
「彼らを襲い、手下にしようとした魔人、“炎の料理人”フランマ・クークの狙いが、私とヴォルタス家でありボーマ城塞だからです」
恐らくは、の段階でしかないが、ここではあえてそう断言をしておく。
「ご存知かと思われますが、我々の住むボーマ城塞は、度々奴らに狙われ、襲撃を受けています」
言外に、「おまえ達がいつまでも魔人討伐できてないからだ」と軽く匂わせる。
「10月以上前にフランマ・クークの大規模な襲撃を受け、その際にクークの“相棒”であった発火の魔人を含めた多数を殺し、撃退しました」
勿論これも、「おまえ達に出来なかったことをやってやった」の意味を含ませてる。
「それ以降、今まで大規模な襲撃は受けておりません。
しかしクークが手下を増やし、戦力の増強をもくろんでいるのは、我々への復讐、再攻勢を狙ってのものでしょう」
ニコラウスは凶相をさらに歪めながら、無言でホルストの言葉を聞いている。
さあどう出る? この言葉、どう響く?
「……それで」
暫くして苦々しくも口を開くニコラウス。
「我々に助けてくれと泣きついてきた……そういうことか?」
「いえ、閣下、違います。
報告と、些かのお願いに参りました」
ピクリと、眉根がさらに寄せられる。
「何だ、それは」
一呼吸。深く長い一呼吸の間。それからホルストはさらに言葉を続ける。
「我々はフランマ・クーク率いる山賊集団へと近々攻勢を仕掛けます。
奴らの襲撃を座して待つのではなく、我々側から油断を突いてその首を討ち取るつもりです。
我々とて、奴らには多くの仲間の命を奪われました……。今こそ復讐のときです」
多くの仲間。そして何よりリーダーであったアニチェト・ヴォルタスを殺されたことは、ボーマ城塞に住む全ての者達にとって許し難い出来事だ。
「……城塞に、それだけの戦力があるのか?」
「いえ、城塞だけでは無理です。
なので今回は、彼らシャーイダールの配下達と、さらにクトリアの狩人達と連合を組みます」
城塞の者達はホルストの指導のもと、帝国流の戦闘訓練を受けている。
狩人達は軍としての集団戦闘能力は高くはないが、トムヨイを初めとして射撃、投擲による攻撃能力は高い。
そして俺達シャーイダールの探索者達には、魔法及び古代ドワーフの魔導具がある。
それぞれがそれぞれに不足したものを補いあえる関係にあった。
そして利害で言うのならば、元から対立関係にあったボーマ城塞勢の他にも、狩人達もクトリア城壁外での狩猟中に魔人や山賊集団に襲われ、殺されるということは度々あり、彼らの存在それ自体が脅威だ。
俺達? 俺達は、勿論、未発掘の遺跡が一番の目当て。
それぞれに魔人達をどうにかしたいという利害があり、けれどもそれぞれ単独勢力として立ち向かうには戦力差がありすぎた。
今回、脱走囚人達からの情報でボーマ城塞勢が狙われてることを知り、取引の関係上からも俺達もトムヨイ達もそうそう看過することも出来ず、協議の結果まずは三者で連合を組むことになった。
トムヨイ達はクトリア城壁内へと戻り、他の狩人達へと呼び掛けをして既に30人近くの参戦を約束している。この辺は狩人の間でのトムヨイ達の信頼度がものを言う。多分この後も増えていくだろう。
狩人達は普段から連んでいる訳ではないが、もしまとまればクトリア旧商業地区内では王の守護者を超える戦力になりうる可能性がある。トムヨイ達のようにそれぞれが小さなチームで別れて活動して居るから目立たないだけだ。
ただこれだけで確実か? というと、微妙なところだ。
そこで、ここでの“交渉”が肝心になる。
「邪術士の手下どもに、蛮族の狩人だと?」
「ええ。
その上でさらに……ここからが、“お願い”になります」
「聞こう。言え」
「魔人達に連れ去られ逃げて来た囚人達の身柄を私に一時的に預けていただき、戦力として使わせていただきたい」
凶相を越えてもはや魔獣のごとき形相で目を剥いてこちらを睨むニコラウス。周囲の兵達にも僅かにざわめきが走る。
勿論、視線が集まるのは“狂乱”のグイド・フォルクス。
王国駐屯軍の巡視隊を壊滅させることすらある巨大魔蠍を、首枷と手足に縄をうたれた状態のまま、素手で捻り殺す凶悪な怪力だ。
魔人の魔力にも匹敵しうるその力を利用出来れば、それはとてつもない戦力になる。
ただしそれには、王国軍からの正式な許可が必要だ。
建て前、ルール上として、だけではなく、フォルクスの心情及び、首枷に施された魔術封印を解くためという、幾つかの意味で。
まず建て前、手続きとしてはフォルクス含めた脱走囚人達はあくまで王国の囚人であり、そいつらを俺達が好き勝手にするのは拙い。ま、表向きは、な。
そしてフォルクスの心情というのは、剣闘奴隷として、さらには主により薬や魔術を用いた方法で望まぬ残酷な殺し合いを強要されてきたことや、その主を自らの手で殺めたこと等から、彼自身自らの意志で人との闘争を禁忌とし封印している。
魔人達に襲撃されたときも、またその後放浪の末囚人仲間が俺達襲撃を企てたときも一切戦わずに居たのは、その自らに課した戒めのためだという。
ただし魔獣などから身を守るときは別だし、明白にそれが正しいと分かる上で正式な命令としても下されたのなら、……本人曰わく「考えなくもない」と。
そして最後の「首枷に施された魔術封印」は、フォルクスのもつ、特に魔術由来の能力を封じているらしい。ただしその魔術というのは解呪不能な呪いのようなものだとかで、頼りにはしない方が良いと言うが。
「まずは、我々の元に来て投降を申し出たも者達には、脱走の罪を問わないで頂きたい。
彼らは魔人の元から決死の覚悟で逃げ出し、フランマ・クークの企みを知らせてくれたのです」
脱走囚人達を俺達の方に取り込む為に、この約束を取り付けることは言い含めてある。
アティック流の言い方をすれば、「ならば取引よな」だ。
「また、囚人達の中で魔人討伐へと参加することになったもの達には、罪の恩赦、減刑を出来るよう取り計らって頂けませんでしょうか?」
これも同様、奴らに提示した条件だ。
奴らの中には、軽微な罪や経済犯など、刑期の短い者もいるし戦力としては乏しい者も居る。
正直今のところ、フォルクス以外はたいした戦力じゃない。
しかし討伐に協力することで恩赦が得られれば、働きも変わってくるだろう。
勿論、元通りの土木作業労役に戻りたいならそうすれば良い。その辺はそれぞれの判断だ。
けっこう……いや、かなり一方的な“お願い”ではある。
これが良くいる普通の……まあ、小役人じみた部隊長ならそうそう受け入れはしない。
だが……事前に貴族街等の伝手をフル活用して調べたニコラウスの性格気質境遇を考えれば……。
「鬣の」
「は!」
あのホルストが、緊張しているのが伝わる。
俺もそうだし、優男のデレルもさらにそうだ。周りの兵士も含め、今この天幕の中で平常心を保っているのは、多分フォルクスだけだろう。
「なかなか小賢しいことをほざくようになったな……。
元からの性分か? それとも、誰かの入れ知恵か……?」
滲むようにその体躯が膨らんで見える。
ニコラウスは決して傍目に偉丈夫という方ではない。
むしろ軍人、兵士として見れば貧相な方と言ってもいい。
フォルクスは元より、ホルストよりも小さい。背丈で言うなら南方人としてはやや小柄な俺より少し高いくらいだ。
「お前の企みがどうであれ、俺の答えは変わらん」
手にした剣をすらりと抜く。
やや鈍い金色に輝くそれは、ドワーフ合金製の逸品。もしかしたら俺達が発掘してきたやつかもしれない。
立ち上がり、ホルストと俺の間を抜け、フォルクス、デレルの二人の囚人達へ向き直る。
緊張、そして一閃。
デレルの「ヒッ!?」という間抜けな悲鳴が聞こえ、同時にフォルクスの首枷と繋がれていた縄が両断される。
「こいつらの処遇は俺の権限にない。だからそこは今は保留だ。
だが……」
再びジロリと俺達をねめつけつつ、
「貴様等はすべて、俺の指揮下に入れ。
それが条件だ」
ニコラウス・コンティーニ。
王国の英雄と名高いリッカルド・コンティーニの次男であり、尊大さと野心の強さから王都で多くの敵を作り、僻地へと飛ばされ“悪たれ部隊”と悪名を馳せる対魔人部隊を指揮する男。
一癖どころか二癖もあるこの男を、巧いこと引っ張り出し戦力に含めること。
その策略は、半分は成功。しかしあと半分は……こりゃ、ちっとばかり先行き不安だな。
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