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第二章 迷宮都市の救世主たち ~ドキ!? 転生者だらけの迷宮都市では、奴隷ハーレムも最強チート無双も何でもアリの大運動会!? ~
2-50. 追放者オークのガンボン(38)「レイフは、どうしたい?」
しおりを挟む用心に用心を重ね、横幅のある体をさらに小さく縮めながら、俺はゆっくりとそれへ近づいて行く。
一歩、また一歩……。
近づく度に心臓が高鳴り、脂汗がにじみ、息が荒くなる。
空間を埋め尽くすかのように耳障りなその羽音。
それらが重なり合い不協和音を成し、俺の耳の奥にまで潜り込み不安と恐怖を煽る。
だが、しかし!
俺は決してくじけない!
いや、くじけてなるものか!
不屈の精神と共に、俺はさらにそれへと忍び寄り……ミスリルダガーを一閃!
見事にその蜂の巣を半分に切り裂いて地面へと落とす。
俺はそれを手にした布に素早くくるんで抱き抱えると、猛ダッシュで駆け戻る。
やった! 俺はやったぞ!
新たに蜂蜜を手に入れた!
ついでに蜂の子もね。うん。
あ、痛! 刺された!
◆ ◆ ◆
まー、そにょー。
例の火焔蟻との死闘を終え、『火の迷宮』ステージをクリアして数日後。
俺とレイフは既に次のステージへと進んでいた。
何せあそこは暑い! 脳がうだるくらいに暑い!
うだる、うだれば、うだるとき、てなくらいに暑い!
暑っついぜ~、暑くて死ぬぜ~、てなくらい暑い!
あと10パターンくらいこの手の言い回しを考えられるくらいには暑い!
なので、2人とも一も二もなく即決で次のステージ、つまりここ、『土の迷宮』へとやってきた。
で、やってきて早々なんだけど、レイフが体調不良を訴えた。
まあ元々体が弱い方だった上、ダークエルフ郷から遠く離れること自体ほとんどなかったらしいし、慣れぬ環境で戦いに次ぐ戦いでは体調を崩すのも仕方ないと思う。
その点オークである俺なんかは、半分腐ったもの食べても平気なくらいに雑な体のつくりなので平気なもんだ。うーん、良いのか悪いのか。
最初の『水の迷宮』が地底湖で、その次の『火の迷宮』が溶岩溜まりの灼熱地獄。
そんでこの『土の迷宮』はどんなかというと、最初はまるっとするっと、ごくふつーーーーーーーの、地下空間だった。
石壁に囲まれた、特に代わり映えのしないダンジョンハート区画。
とりあえず、まずは生活居住空間を造らねば、とレイフが作業を始めると、翌々日くらいには呆気なく外に出てしまった。
「へ……? 何これ?」
ポカーン、だ。
2人揃って、ポッカーーーン、だ。
小鳥のさえずり。虫や小動物の動き回る音。下生えの草に、シダ、苔と腐葉土。
蔦の絡まる木々は緑の葉を繁らせ、花々の豊かな香りが鼻孔をくすぐる。
あそこに見えるのは果実だろうか? 赤く丸い形のそれは表面にあばたのようなでこぼこした小さな凹凸がある。その向こうには下膨れの楕円形や、細長い緑の瓜のようなもの。あっちの茂みの小さな粒々は葡萄かベリーの一種かな?
とにかく、驚くほどに芳醇な自然の恵み。
木漏れ日の中、ゆったりとした穏やかな、それでいて鮮やかで華やいだ時間が過ぎる。
俺、レイフ、タカギさんに、加えて何があったのかと「ダンジョン部分」から顔を出して様子を見に来るケルッピさん。
それらが並んでポッカーーーンとして数分間数十分か。
それくらい経ってから、それぞれ次第に我に返る。
「と、とにかく、周りを偵察させよう……」
レイフはそう言うと、ダンジョンハートの魔力溜まりを使い、お馴染みの偵察専門召喚虫、体長約30センチのにくい奴こと大蜻蛉を召喚。この緑の空間へと放ちマッピングを始める。
で、ダンジョン出入り口付近を整備しつつ分かったことは、ここはだいたい10キロメートル四方くらいの広大な窪地……というか、クレーターの中心部くらいに位置しているらしい。
昔……えーと、向こうの世界の前世で、アフリカかどこかの国立公園に似たようなところがあったのをテレビで見たことある気がする。
横から見る断面図がまるで洗面器かタライみたいな、火山の火口に出来たカルデラ湖ってのがあるけど、それの湖部分が緑の大地になったような感じだ。
つまり、大きな山の真ん中をぐわっと広く掘ってお椀状にした、天然の岩壁に囲まれた陸の孤島状態の場所。
大蜻蛉の偵察でそれらを確認して、レイフはまたもむむむとしかめ面。
「……てことは……えー? そうなん? ……ううーーん……」
ぶつぶつと独り言……いや、あれは例の“生ける石イアン”とかいう、ダンジョン制作と管理をする魔導具と話をしているのかな?
相変わらず俺には聞こえないんだけど。
……本当に俺に聞こえないだけ、だよね? レ、レイフだけが声が聞こえてると思いこんでる……とかってことは無いよね? 無いよね!?
ま、まあとにかくレイフが言うには、
「今回のステージで、やりようによってはすぐに帰ることは出来るようにはなるみたい」
とのこと、だ。
今まではずっと、所謂「地上」との位置関係も分からない、閉鎖された地下空間に居た訳だけど、ここは違う。
“生ける石イアン”によるダンジョン制作というものが無ければ、この環境から切り立った断崖絶壁の壁を越えて、ここと外界を行き来するのには命懸けだろう。
ロッククライミングの名手でもないならば、空を飛ぶか地下を掘るか。
そして俺達……今のレイフには、地下にトンネルを掘って簡単に外界へと向かうことの出来る能力がある。
「ガンボンは、さ」
悩ましげに、けれどもちょっと寂しげでもある笑みを口元に浮かべ、
「戦乙女のクリスティナさんを、探したいんだよ……ね?」
そもそも俺が闇の森の地下にあった古代の転送門を潜ろうとした理由。
同じ疾風戦団に所属していて、先の闇の主討伐戦の際に消息を絶ってしまった仲間。
闇の森への探索にリタ他数名と赴いたことも、そこで一度死に、前世の記憶とともに甦生して、レイフと出会い、ユリウスさんと出会い、そして戦いになったこと。
それらすべての始まりは、俺の中の彼女を捜し出したいという願いにある。
俺にとってそれは最も優先すべきこと───そのはずだ。
コクリ、と俺は無言で頷く。
その意志、その思い、その気持ちには嘘はない。
前世の記憶が甦る前からも、そして、甦った後になっても。
確かに、そのハズだ。
「……じゃあ」
「レイフは……」
少しの間を置いた後、お互いに言葉を切り出してぶつかり合う。
や、ちょっと気まずい。
視線でお互いにまた、「どうぞどうぞ」と相手の発言を促し、再びお互い同時に口を開いて、顔を見合わせる。
ゴホン、とわざとらしく咳払い。
「レイフは、どうしたい?」
そもそもレイフは、俺の……というか、タカギさんの「うっかり」に巻き込まれて転送門をくぐってここに来てしまった。
俺の基本的な目的が戦乙女クリスティナを捜し出すことであるように、レイフの基本目標は闇の森へと帰ること……のハズ。
“生ける石イアン”を利用してのダンジョン制作なんてのは、あくまでその為の手段でしかない。
そう聞くとレイフは、再びしばしの沈黙の後、またも少し寂しげな小さな笑みを浮かべてから、
「僕は……どうしたいんだろうね……?」
と、そう小さく声にした。
その夜辺りからだ。
レイフの体調が悪くなりだしたのは。
◆ ◆ ◆
曰わく、「人間と違って毎月じゃないんだけど、エルフの場合ワンシーズンに一回はあるんだよ」
と。
前世においても今世においても、そうそう大きな病気や体調不良になったりもしないがさつで頑丈な身体の俺にはよく分からないが、とにかくレイフは「しばらく大人しくしてれば問題ないから、あまり気にしないで」と言う。
まあ俺もこないだフローズンゼリーの食い過ぎでちょっと下しましたけど、ああいうのも長引かずにささっと終わっちゃう方。なので長期間体調不良が続くことの辛さというのが、実感としてはあまり分からないのだ。
何にせよ、レイフの不調の原因も分からぬ俺からするとやややきもきしないでもないが、身の回りのことは大蜘蛛アラリンや熊猫インプ達召喚獣や使い魔に面倒を見させるとのことで、俺としてはせいぜい食事の支度くらいしかやることがない。
なるべく美味しくて、体によいものを心掛けてはいる。
ペースは落ちているが、一応ダンジョン制作自体はちまちま進めているようで、徐々に周りの環境が変わっていく。
基本となるダンジョンハート区画のあるところは、直径200メートル前後の丘のような場所で、その真ん中には非常に大きな木が生えている。
高さがそれこそ東京タワー並、幹の直径も50メートルくらいはありそうで、ダンジョンハート区画のある場所って、ちょうどこの巨大樹の真下って感じ。
このカルデラ状の緑の大地には、こういう巨大樹が方々に生えている。
闇の森のダークエルフ郷にも似たような巨木はあったが、あれらは単に土魔法で加工して大きな住居にしたりしていたもの。けど、ここにあるのは“精霊樹”と言うものらしい。
精霊や精霊獣、叉はその力の宿った木で、その周囲には様々な魔法の効果、“恩恵”が現れたりする。
例えば、作物の育成を促進したり、癒やしや鎮静の効果があったり、と。
人間達もそれらの効果を知っていて、精霊樹を見つけると根っ子ごと引っこ抜いて自分達の領土に持って行こうとしたりするんだけど、そうすると枯れてしまったり、下手をすると魔物化してしまったりもするらしい。
精霊が宿っているということは、そこには何らかの意志が存在しているという事。
その意志に反して無理矢理連れて行かれたら、当然ロクな事にはならない。
ほとんど地下迷宮とは言えないけれど、今までの『水の迷宮』、『火の迷宮』の流れから、今のここは『土の迷宮』となる。けど、もうどっちかっつうと『森の迷宮』だよなあ。
実際、土属性の魔力に溢れていて食べ物や自然の恵みも豊富。前回失ってしまった調味料の類に劣らない様々な食材も手に入る。
さっき取ってきた蜂蜜もそう。
ふつーの蜜蜂に、ふつーの蜂の巣。
ハーブやスパイスになる草や木の実もあるし、何よりも岩塩層のある洞窟も見つかって、まるで水晶みたいにめっちゃ綺麗な岩塩が沢山手に入ったりもした。
魔獣は何故かあまり見かけない。
今の所見かけたのは、火焔蟻より小さく凶暴性も低い座敷犬くらいの大きさの魔虫、黒地大蟻。数は多いが、基本的には他の動物を攻撃して補食するのではなく一種の腐肉喰らいで、動物の死骸や腐った樹木などを主に片付けるらしい。なので向こうから持ってきた岩蟹、双頭オオサンショウウオ、巨大デンキウナギこと雷蛇水竜の肉の保管は厳重にして貰った。
レイフの使い魔になった蜘蛛っ子アラリンと同種、または類似種の魔蜘蛛の類も居る。しかし使い魔化したことで魔力も増強された蜘蛛っ子アラリンに比べるとかなり弱い。文字通りに「レベルが違ァ~~~~~う!!」って感じ。
大蜻蛉も居た。これもまあ敵じゃない。
ちょっと手ごわそうなのは、身体の後ろ半分が蛇の鱗に覆われた犬みたいな魔獣で、気配を消すのが物凄くうまい上に、尻尾が毒蛇。
一度その尻尾に咬まれて、そりゃもうめちゃくちゃ痛かったし目眩もしたけど、【自己回復】の簡易魔法でなんとか騙しつつ、タカギさんに運ばれ拠点に戻ってきたら、なんと水属性の精霊獣ケルッピさんが【毒の浄化】の魔法を使ってくれた。
ケルッピさんはどちらかというと攻撃よりも補助向きの魔法が得意らしく、【毒の浄化】以外にも【沈静】のような精神状態異常を治すような魔法を色々使えるらしい。
タカギさんといいケルッピさんといい、皆さんめっちゃ有能!
もう一種。これはヤバいなと思ったのは、闇の森で最初に遭遇した岩みたいな鱗が生えている熊だ。
あれは……うん、遠目に見ただけだけど二度と遭いたくないな。
生息地は結構離れていて、他の精霊樹の近くの洞穴。相手も昼寝中だったので事なきを得たけど、あの近くには絶対近寄りたくない。
何にせよ、とにかくこの森は自然の恵みが豊富だ。
フルーツや花のものなのか、全体的に南国のような甘い匂いが漂っている。
魔獣ばかりでなく普通の動物も多いから、狩りや罠で捕まえることも出来るし、食料や素材にも困らない。
ただ、野生動物の中には所謂猛獣も含まれるので、そうそう油断は出来ない。
大きい奴だと豹とか居たし、猫科の肉食動物は他にも何種類か居た。豹は一度出会ったけど、やや離れた木の上でじっと見つめて居ただけで、襲ってくると言うことはなかった。
レイフによると、魔獣ではない普通の動物に襲われにくくなってるのには、聖獣化したタカギさんの効果があるのかもしれないとのこと。
狩りや採取で手に入った木、毛皮、骨等を工房区画で加工して新しい道具なんかも作れる。
まあ狩りをするのも罠を張るのも、俺より蜘蛛っ子アラリンさんの方が遙かに巧いんだけどね。
しかもアラリンさん、魔糸から布やら紐やら縄やらもりもり作ってる。レイフの使い魔みんな優秀過ぎィ!!
工房で皮をなめしてタカギさんに据える馬具、ならぬ豚具を作ったり、荷物や小物を入れるバッグやポーチを作ったりもした。魔糸を紐にしたものを編み込んで作った鞍とか、ぶっちゃけちょっと使いにくいしね。
魔法の効果は欲しいから、それらを解した魔糸で縫ったりはした。厳密には革製品は魔糸を絡めた革紐で作った。
効果の程はやや落ちるけど、魔糸を使って縫製すると魔力をやや帯びる。裁縫はそんなに得意じゃないので不安もあったものの、まあそれなりになんとかなる。
木を削って長い棒と短い棒を×字に組んで横に繋いで、間に魔糸の布を張った折り畳み式のリクライニングチェアも作ったけど、最初の一つは俺が少し勢いつけて寝転んだら壊れてしまった。くそー!
そんなこんなで、レイフの体調が治るのを待ちつつ、全体としてはまったりと落ち着いた自給自足生活をして十数日くらい。
彼女に出会ったのはそんなときだ。
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