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第一章 入学動乱舞曲
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「お嬢様、おはようございます」
淡々とした侍女エマのモーニングコールで起こされたアナスターシャは寝ぼけ眼をこすり、ぼんやりと瞬いた。
「ふぇ? …あ。朝…」
とろんとした顔をしている彼女にエマがちょっとだけ眉尻を下げた。
「お嬢様」
アナスターシャは大きく欠伸をして起き上がり、うーんと大きく伸びをした。
そして、着心地のいいシンプルで高級感のあるワンピースに着替えて靴下を履き、靴を履いたところでエマが思い出したように言った。
「マスターからの伝言で、お嬢様にお見せしたいものがあると」
「おじい様が私に?」
エマが大きく頷いた。
「はい、マスターはお嬢様のためになることなら手間を惜しみませんゆえ、お嬢様のためになることか、と」
「ええ、わかりましたわ」
エマがアナスターシャの髪の毛をオイルやブラシなどで整えている間、彼女は前世の頃とは比べ物にならない美貌が寝起きでも全く崩れていないのを他人事のように感心しつつ手鏡を眺め、チェックをしていた。
その間も手鏡越しに見えるエマの表情が一切変わっていないことを見ながら、アナスターシャは物思いに耽る。
(エマもそうだけれど、おじい様に仕える使用人たちは本当におじい様のことが大好きなのですわね)
そう。エマもさることながら、ウォルターもギースノークもアールに対して全幅の信頼を寄せ、アールの命令を厳守し、いつだって忠誠を誓う。
ここまでの忠誠を誓われるということは、やはり使用人たちに愛されているからであろうことも彼女はよく理解していた。
ふと、思わず口元が綻んでいたのだろう。
エマに尋ねられてしまった。
「どうかなさいましたか、お嬢様?」
表情希薄なエマだが、実家にいた時から遊び相手になってもらった信頼している侍女である彼女の希薄な表情は、観察の結果からわずかな変化を読み取れるようになっていた。
だからこそ、不思議そうにしているのがわかって、アナスターシャはその笑みが思わず強くなってしまった。
「いえ、おじい様は愛されているのだなと、そう思ったですの」
「この屋敷にいる使用人は全員、マスターに命を救われた者ばかりです。マスターを敬愛するのは当然のことかと」
さも当然だという風にそう言ったエマの顔を手鏡越しに眺めていたアナスターシャだが、セットが終わったので手鏡を置いた。
「ありがとう、エマ」
「今日も麗しゅうございます、お嬢様」
一見すると無表情のように見えるエマだが、その表情は本当に穏やかだった。
「うふふ、お世辞でも嬉しいわ」
アナスターシャはトンっと軽やかに立ち上がると、エマが素早く先回りをしてドアを開けてくれた。
「ありがとう」
エマは軽くお辞儀をしただけに留め、アナスターシャを迎えに来たウォルターに頷きかけてベッドメイクなどを行うために部屋の中へと戻っていった。
ウォルターが恭しくお辞儀をする。
「お嬢様、旦那様がお待ちです」
「えぇ、すぐに向かいますわ」
ウォルターの後ろに続いて歩き出したアナスターシャは、ふと、ウォルターにも尋ねてみた。
「ウォルターもおじい様に命を救われたのです?」
だが、言葉にして失礼だったことに気が付き、慌てて取り消した。
「あ、いえ、…その、応えたくなかったら言わなくていいですわよ。エマがこの家の使用人全員、おじい様に命を救われたのだと聞いて…」
ウォルターがふわりと柔らかく微笑んで振り返った。
「ああ、別に構いませんよ。事実ですから」
「え?」
「アール様は確かにリヴィングストン公爵でしたが、街で一人ぶらついては気に入った者を見つけると拾ってくるという習性がございますゆえ、常識にとらわれないお方…ということなのでしょうね」
のほほんとそう言うウォルターにアナスターシャは尋ねた。
「公爵時代からそんなことをなさっているのですか、おじい様は?」
「ええ。中でもエマとギースノークはアナスターシャ様を守らせるためにぴったりの人材だとして鍛えてきたので、私が歳を理由に近い将来引退したのち、おそらくはギースノークが専属執事になるかと推測されます」
「ギースノークが、ですか。確かに一番近しい執事のような気がしますし、頼もしいですわね。でも…ウォルターがいなくなってしまうのは寂しいですわ」
アナスターシャはウォルターを見やると、老執事は楽しそうに笑った。
「いえいえ、まだ先の話ですよ。あと10年くらいは現役でいられる自信がございます」
「そう…」
ホッと胸を撫で下ろしたアナスターシャは、ふと、考え込んだ。
「…でも、おじい様があなたを拾ったということは、おじい様はあなたよりも年上?」
その答えを求めるようにウォルターを見やったが、優しく微笑まれてしまっただけだった。
はぐらかされたことを感じていたが、アールが待つ食堂にたどり着いたのでアナスターシャは強引に疑問を腹の底に沈めて入室する。
「旦那様、お嬢様をお連れしました」
アールが嬉しそうに笑った。
「アナスターシャ! やあやあ、よく来てくれたね!」
「いえ、お呼びいただきありがとうございます。ですが、お食事の時間にしては早いようなのですが…?」
不思議そうに小首を傾げて見せれば、アールが得意げに紙袋を上に掲げた。
「じゃーん! 来月から必要になるアナスターシャへのプレゼントだよ☆」
小躍りするようなアールのホクホク顔を眺めながら、アナスターシャは瞬いた。
「私へのプレゼントならばたくさんいただきましたよ?」
困惑を見せる彼女の言葉。
謙遜ではなく、本当にたくさんもらったのは豪華な私服や普段使いできそうな可愛らしいアクセサリーだけでなく、これから勉強に必要になる書籍の山や筆記用具、そして家具まで新調され、また、ラグやカーテンまでもアナスターシャ好みに買い替えられていたのだ。
さらには、スキンケアやヘアケア用品に至るまでたくさんの贈り物が山のように彼女のために用意されていたのだ。
これ以上を望まないと考えていたアナスターシャだが、アールはにこやかに首を横に振った。
「そうじゃなくて、来月から通う上級学校の制服だよ。一人だけ私服で登校するわけにもいかないし」
「…あ」
プレゼントの中に制服がなかったことに気が付き、アナスターシャはハッとした。
だが、前世の頃から数えて何年ぶりだろうかと考えていた彼女だが、初等学校についこの間まで通っていたことを思い出して、その頃も制服を着ていたことに気が付いた。
(そうでした。私はアナスターシャでピチピチの、もうすぐ15歳のレディなのでしたわ)
前世の記憶が降って湧いたために、そちらの影響を唐突に受けたことで記憶が引っ張られそうになるのだが、今の彼女はアナスターシャであり、もうすぐで15歳になる淑女なのである。
そして、16歳には社交界デビューも控えた未成年であるのだ。
「おじい様、ありがとうございます!」
アナスターシャは紙袋を受け取ってギュッと抱きしめながら、アールに向かって深々とお辞儀をした。
そんな孫の様子ににこやかに笑ったアールはウォルターへ目配せし、ウォルターは頷いて椅子を引く。
「さあ、まずは朝ごはんを食べよう。今日から勉強の講師をお招きしているけど、大丈夫かい?」
「講師?」
「一応、貴族令嬢だからね。アナスターシャをたっぷりと甘やかしたいのは山々なんだけど、勉強も頑張ってもらわないとアナスターシャのためにならないっていうことはキチンとわかっているから、しばらく我慢するよ」
アールが至極残念そうにそう言ったので、アナスターシャはクスッと笑った。
「もうっ、おじい様ってば。学生の本分は勉強にありけり…と、昔のお偉いさんがおっしゃっていた気もしますし、キチンと勉強しますわ。――でも、ありがとうございます。本当に何から何まで」
「ふふっ、私の最愛の孫であるアナスターシャのためなら、たとえ火の中水の中だよ。アナスターシャが攫われたら敵をたった一人でも殲滅し、アナスターシャが苦しめられたなら、その苦しめた相手を同じだけの…いや、それ以上の目に合わせるくらいの覚悟はあるからね」
アールが自信満々にそう告げると、アナスターシャはちょっとだけ呆れたように眉尻を下げる。
「…おじい様は過激ですわね。そういうところは嫌いじゃないですけれど、もう少し穏便にご自愛してくださらないと、私が不安になってしまうかもしれませんわよ?」
そんな孫の様子にアールは楽しそうに笑ったのだった。
「おやおや、それは困った。アナスターシャのことを心配させてしまうなんて、ね。以降、気を付けよう」
アールが食事を始めたので、紙袋をウォルターに預けたアナスターシャも席につき、軽いお祈りの後に食事を開始したのだった。
淡々とした侍女エマのモーニングコールで起こされたアナスターシャは寝ぼけ眼をこすり、ぼんやりと瞬いた。
「ふぇ? …あ。朝…」
とろんとした顔をしている彼女にエマがちょっとだけ眉尻を下げた。
「お嬢様」
アナスターシャは大きく欠伸をして起き上がり、うーんと大きく伸びをした。
そして、着心地のいいシンプルで高級感のあるワンピースに着替えて靴下を履き、靴を履いたところでエマが思い出したように言った。
「マスターからの伝言で、お嬢様にお見せしたいものがあると」
「おじい様が私に?」
エマが大きく頷いた。
「はい、マスターはお嬢様のためになることなら手間を惜しみませんゆえ、お嬢様のためになることか、と」
「ええ、わかりましたわ」
エマがアナスターシャの髪の毛をオイルやブラシなどで整えている間、彼女は前世の頃とは比べ物にならない美貌が寝起きでも全く崩れていないのを他人事のように感心しつつ手鏡を眺め、チェックをしていた。
その間も手鏡越しに見えるエマの表情が一切変わっていないことを見ながら、アナスターシャは物思いに耽る。
(エマもそうだけれど、おじい様に仕える使用人たちは本当におじい様のことが大好きなのですわね)
そう。エマもさることながら、ウォルターもギースノークもアールに対して全幅の信頼を寄せ、アールの命令を厳守し、いつだって忠誠を誓う。
ここまでの忠誠を誓われるということは、やはり使用人たちに愛されているからであろうことも彼女はよく理解していた。
ふと、思わず口元が綻んでいたのだろう。
エマに尋ねられてしまった。
「どうかなさいましたか、お嬢様?」
表情希薄なエマだが、実家にいた時から遊び相手になってもらった信頼している侍女である彼女の希薄な表情は、観察の結果からわずかな変化を読み取れるようになっていた。
だからこそ、不思議そうにしているのがわかって、アナスターシャはその笑みが思わず強くなってしまった。
「いえ、おじい様は愛されているのだなと、そう思ったですの」
「この屋敷にいる使用人は全員、マスターに命を救われた者ばかりです。マスターを敬愛するのは当然のことかと」
さも当然だという風にそう言ったエマの顔を手鏡越しに眺めていたアナスターシャだが、セットが終わったので手鏡を置いた。
「ありがとう、エマ」
「今日も麗しゅうございます、お嬢様」
一見すると無表情のように見えるエマだが、その表情は本当に穏やかだった。
「うふふ、お世辞でも嬉しいわ」
アナスターシャはトンっと軽やかに立ち上がると、エマが素早く先回りをしてドアを開けてくれた。
「ありがとう」
エマは軽くお辞儀をしただけに留め、アナスターシャを迎えに来たウォルターに頷きかけてベッドメイクなどを行うために部屋の中へと戻っていった。
ウォルターが恭しくお辞儀をする。
「お嬢様、旦那様がお待ちです」
「えぇ、すぐに向かいますわ」
ウォルターの後ろに続いて歩き出したアナスターシャは、ふと、ウォルターにも尋ねてみた。
「ウォルターもおじい様に命を救われたのです?」
だが、言葉にして失礼だったことに気が付き、慌てて取り消した。
「あ、いえ、…その、応えたくなかったら言わなくていいですわよ。エマがこの家の使用人全員、おじい様に命を救われたのだと聞いて…」
ウォルターがふわりと柔らかく微笑んで振り返った。
「ああ、別に構いませんよ。事実ですから」
「え?」
「アール様は確かにリヴィングストン公爵でしたが、街で一人ぶらついては気に入った者を見つけると拾ってくるという習性がございますゆえ、常識にとらわれないお方…ということなのでしょうね」
のほほんとそう言うウォルターにアナスターシャは尋ねた。
「公爵時代からそんなことをなさっているのですか、おじい様は?」
「ええ。中でもエマとギースノークはアナスターシャ様を守らせるためにぴったりの人材だとして鍛えてきたので、私が歳を理由に近い将来引退したのち、おそらくはギースノークが専属執事になるかと推測されます」
「ギースノークが、ですか。確かに一番近しい執事のような気がしますし、頼もしいですわね。でも…ウォルターがいなくなってしまうのは寂しいですわ」
アナスターシャはウォルターを見やると、老執事は楽しそうに笑った。
「いえいえ、まだ先の話ですよ。あと10年くらいは現役でいられる自信がございます」
「そう…」
ホッと胸を撫で下ろしたアナスターシャは、ふと、考え込んだ。
「…でも、おじい様があなたを拾ったということは、おじい様はあなたよりも年上?」
その答えを求めるようにウォルターを見やったが、優しく微笑まれてしまっただけだった。
はぐらかされたことを感じていたが、アールが待つ食堂にたどり着いたのでアナスターシャは強引に疑問を腹の底に沈めて入室する。
「旦那様、お嬢様をお連れしました」
アールが嬉しそうに笑った。
「アナスターシャ! やあやあ、よく来てくれたね!」
「いえ、お呼びいただきありがとうございます。ですが、お食事の時間にしては早いようなのですが…?」
不思議そうに小首を傾げて見せれば、アールが得意げに紙袋を上に掲げた。
「じゃーん! 来月から必要になるアナスターシャへのプレゼントだよ☆」
小躍りするようなアールのホクホク顔を眺めながら、アナスターシャは瞬いた。
「私へのプレゼントならばたくさんいただきましたよ?」
困惑を見せる彼女の言葉。
謙遜ではなく、本当にたくさんもらったのは豪華な私服や普段使いできそうな可愛らしいアクセサリーだけでなく、これから勉強に必要になる書籍の山や筆記用具、そして家具まで新調され、また、ラグやカーテンまでもアナスターシャ好みに買い替えられていたのだ。
さらには、スキンケアやヘアケア用品に至るまでたくさんの贈り物が山のように彼女のために用意されていたのだ。
これ以上を望まないと考えていたアナスターシャだが、アールはにこやかに首を横に振った。
「そうじゃなくて、来月から通う上級学校の制服だよ。一人だけ私服で登校するわけにもいかないし」
「…あ」
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だが、前世の頃から数えて何年ぶりだろうかと考えていた彼女だが、初等学校についこの間まで通っていたことを思い出して、その頃も制服を着ていたことに気が付いた。
(そうでした。私はアナスターシャでピチピチの、もうすぐ15歳のレディなのでしたわ)
前世の記憶が降って湧いたために、そちらの影響を唐突に受けたことで記憶が引っ張られそうになるのだが、今の彼女はアナスターシャであり、もうすぐで15歳になる淑女なのである。
そして、16歳には社交界デビューも控えた未成年であるのだ。
「おじい様、ありがとうございます!」
アナスターシャは紙袋を受け取ってギュッと抱きしめながら、アールに向かって深々とお辞儀をした。
そんな孫の様子ににこやかに笑ったアールはウォルターへ目配せし、ウォルターは頷いて椅子を引く。
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「講師?」
「一応、貴族令嬢だからね。アナスターシャをたっぷりと甘やかしたいのは山々なんだけど、勉強も頑張ってもらわないとアナスターシャのためにならないっていうことはキチンとわかっているから、しばらく我慢するよ」
アールが至極残念そうにそう言ったので、アナスターシャはクスッと笑った。
「もうっ、おじい様ってば。学生の本分は勉強にありけり…と、昔のお偉いさんがおっしゃっていた気もしますし、キチンと勉強しますわ。――でも、ありがとうございます。本当に何から何まで」
「ふふっ、私の最愛の孫であるアナスターシャのためなら、たとえ火の中水の中だよ。アナスターシャが攫われたら敵をたった一人でも殲滅し、アナスターシャが苦しめられたなら、その苦しめた相手を同じだけの…いや、それ以上の目に合わせるくらいの覚悟はあるからね」
アールが自信満々にそう告げると、アナスターシャはちょっとだけ呆れたように眉尻を下げる。
「…おじい様は過激ですわね。そういうところは嫌いじゃないですけれど、もう少し穏便にご自愛してくださらないと、私が不安になってしまうかもしれませんわよ?」
そんな孫の様子にアールは楽しそうに笑ったのだった。
「おやおや、それは困った。アナスターシャのことを心配させてしまうなんて、ね。以降、気を付けよう」
アールが食事を始めたので、紙袋をウォルターに預けたアナスターシャも席につき、軽いお祈りの後に食事を開始したのだった。
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私はこの話が大好きなので頑張ってください!
話は変わるんですが、魔女の森の黒翼亭は更新されないのですか?
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コメントありがとうございます。
恋愛要素がくどすぎたので、黒翼亭は書き直そうとしたのですが、いかんせん、前の方が良かったのではとか、私の方でぐるぐるなって、一度寝かせて考え直していました。
あれも、近いうちになんとかしたいので頑張りたいです。お読みいただき本当にありがとうございます。
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ありがとうございます。
とてもおもしろいです!
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