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閑話(後編)
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「……、先程から部屋の中を何回もウロウロ歩き回るをいい加減、止めてくれないか?
見ていて落ち着かないのだが」
「では見るのを止めたらどうだ、ロベルト」
むすっとした口調で言い放つライアンにロベルトが深いため息を吐く。
昨日、セシリアがマリアンヌを伴ってシャンペトル家に訪問した事での騒動。
クリストファーの暴走が原因だろうとロベルトは軽く欠伸をし、そして優美な仕草で読み掛けていた本の頁を捲る。
視界からロベルトの動きを遮る為に本を読もうとしても、ライアンの足音が煩くて気が散ってしまう。
微かにこめかみが引き攣っている。
普段のロベルトとは思えない有様だ。
パンと急に本を閉じソファに置く。
(ああ、疎おしい。
そんなに気になるのなら部屋から出てリアナを伴ってここから立ち去ればいいのに)
そうすればリアナからセシリアを離す事が出来る。
セシリアの関心を奪っているリアナから。
己には見せない表情でセシリアはリアナに接している。
心を許している。
求めても得られない、セシリアの笑みを心をリアナは最も簡単に得ている。
不機嫌極まり無い。
「浮かない顔をして何をそんなに考え込んでいる、ロベルト」
急に問われる言葉に一瞬、我に返る。
ライアンがいた事を忘れて去る程、思考に囚われていたかとロベルトはふう、と嘆息を漏らす。
「別に何も考えてはいない……」
「その顔でよく言えるな」
くつくつと笑うライアンにロベルトが柳眉を顰める。
今までリアナの事で感情を乱し落ち着きの無さを指摘した事への仕返しか。
嫌味としか思えない。
ああ、早く立ち去ってくれ。
疎おしい。
「……、お前が早くリアナを連れ去ってくれない所為で、心の平穏が乱される」
「セシリアの関心を奪うリアナが目障りなんだろう」
図星だと言わんばかりにロベルトの表情がすうと消える。
長年の付き合いで互いの性格は理解していると思っている。
己もロベルトも対なる君である妻に心底、惚れている。
対なる君の呪いが関与しているのかと言えば、出会って結ばれた時は確かにそうであった。
だが今ではその呪縛を抑え、心から愛を捧げていると信じて疑っていない。
呪いは確かに己の命を蝕んでいく。
対なる君を得たからと言って呪いが完全に解かれるかと言えば、それは否としか言えない。
定期的に対なる君との交わりを行わないと心身に呪いの兆候がで出始める。
心臓に蔓延るアザが身体中に広がっていき神経障害が出始め、そして濃厚な薔薇の薫りが思考の混濁を起こし身体に鬱血が出てそこから壊死が始まり、いつしか己では無い存在へと変化していく。
その呪いを回避する為に妻を盲目的に求めるのか?と言えば、それは違うと断言出来る。
愛しているから……。
己もロベルトも互いの妻を愛している。
だから求めて止まない。
愛が止まらない。
哀しい事に当の本人達には全く気持ちが伝わっていないが……。
「クリストファーが今日、マリアンヌと新居となる屋敷に宿泊したいとセシリアに許可を得ると私に告げた」
「……」
「どうした?
その、不機嫌極まり無い貌は」
ぴくぴくとこめかみが青筋を立て目が据わり始めている。
ロベルトの意外な表情にライアンは一瞬、目を丸くする。
「人の大切な愛娘に、何しようとしている。
あの、ボンクラは」
今にでも人を殺さんばかりの殺気に包まれたロベルトにライアンが苦笑を漏らす。
「お前、普段から素直に感情を出した方がいいぞ。
そうすれば、セシリアの誤解もきっと解ける」
「……、何、上から目線で僕に説教する。
お前がクリストファーの教育をリアナに任せた事が原因だろう。
全く、婚姻前に娘の純潔を奪おうとしているのか、お前の息子は!
清らかなマリアンヌがお前のバカ息子の所為で穢されると思うと落ち着いていられるか!」
「おいおい、人の息子をバカ呼ばわりするのは控えて欲しい。
クリストファーはリアナの教育の賜物で心優しい素晴らしい青年へと成長した。
そう、思わないか、ロベルト」
最後の意味あり気な言葉に、更にロベルトの機嫌が悪くなる。
自分とライアンと違い、クリストファーはマトモである、と。
確かにそうだと頷いてしまう。
以前、セシリアに告げた言葉を思い出し、思わず苦笑を漏らす。
思考を狂わす事なく幼い頃からずっと呪いを封じ込め、欲望を抑え込んだクリストファー。
マリアンヌに純粋な愛を抱いているから、マリアンヌが対なる君だから愛したのでは無いと伝え、その愛をずっと心に秘めマリアンヌに接してきた。
愛する存在が側にいて、呪いの兆候が出始めてもクリストファーは呪いに屈する事なく、ずっと精神を保たせ抑え込んでいた。
そんなクリストファーの愛を側から見ていて何を疑おう。
娘に対するクリストファーの真摯な愛を。
クリストファーの薔薇は未だに開花の兆しが見えない。
これが呪いの兆候を抑えている事を物語っている。
思考を蕩かせ全てを奪おうとする禍々しい、対なる君への妄執とも言える愛。
我が愛は、嫉妬。
揺らぐ愛に心が締め付けられ、張り裂けんばかりに心を抉られて。
ああ、貴女に一番、美しい薔薇を捧げよう。
私の永遠な愛の証として、貴女に捧げよう。
貴女を愛している。
誰よりも愛している……。
「ロベルト」
「認めないといけないか。
ああ、娘を持つと言う事はこんな感情に囚われるのか……」
ふと寂し気に微笑むロベルトにライアンが目を細める。
今、己の愛しい妻は親友に謝罪と懇願をしているのだろう。
愛する息子の為に。
愛する息子の想いを成就させる為に。
「……、事が終われば一度、お前の息子を殴らせろ。
僕にはその権利があるからね」
「……、善処しよう」
一瞬、顔を引き攣らせるライアンが可笑しくてロベルトがふっと笑みを零す。
頬を腫らしたクリストファーを見たリアナの反応を想像したのだろう。
そして事の成り行きにハラハラして今にでも泣きそうなマリアンヌに、ロベルトの心が鋭い痛みに見舞われて。
(ふん、僕の可愛いマリアンヌを奪うのならそれ位の覚悟はあっての事だろう。
クリストファーを殴るのならマリアンヌがいない時にしないと、マリアンヌが泣くからね)
そう、心の中で呟くロベルトが今までに無い慈愛に満ちた笑みを浮かべている事に、ライアンは気付き柔らかく微笑んでいた。
見ていて落ち着かないのだが」
「では見るのを止めたらどうだ、ロベルト」
むすっとした口調で言い放つライアンにロベルトが深いため息を吐く。
昨日、セシリアがマリアンヌを伴ってシャンペトル家に訪問した事での騒動。
クリストファーの暴走が原因だろうとロベルトは軽く欠伸をし、そして優美な仕草で読み掛けていた本の頁を捲る。
視界からロベルトの動きを遮る為に本を読もうとしても、ライアンの足音が煩くて気が散ってしまう。
微かにこめかみが引き攣っている。
普段のロベルトとは思えない有様だ。
パンと急に本を閉じソファに置く。
(ああ、疎おしい。
そんなに気になるのなら部屋から出てリアナを伴ってここから立ち去ればいいのに)
そうすればリアナからセシリアを離す事が出来る。
セシリアの関心を奪っているリアナから。
己には見せない表情でセシリアはリアナに接している。
心を許している。
求めても得られない、セシリアの笑みを心をリアナは最も簡単に得ている。
不機嫌極まり無い。
「浮かない顔をして何をそんなに考え込んでいる、ロベルト」
急に問われる言葉に一瞬、我に返る。
ライアンがいた事を忘れて去る程、思考に囚われていたかとロベルトはふう、と嘆息を漏らす。
「別に何も考えてはいない……」
「その顔でよく言えるな」
くつくつと笑うライアンにロベルトが柳眉を顰める。
今までリアナの事で感情を乱し落ち着きの無さを指摘した事への仕返しか。
嫌味としか思えない。
ああ、早く立ち去ってくれ。
疎おしい。
「……、お前が早くリアナを連れ去ってくれない所為で、心の平穏が乱される」
「セシリアの関心を奪うリアナが目障りなんだろう」
図星だと言わんばかりにロベルトの表情がすうと消える。
長年の付き合いで互いの性格は理解していると思っている。
己もロベルトも対なる君である妻に心底、惚れている。
対なる君の呪いが関与しているのかと言えば、出会って結ばれた時は確かにそうであった。
だが今ではその呪縛を抑え、心から愛を捧げていると信じて疑っていない。
呪いは確かに己の命を蝕んでいく。
対なる君を得たからと言って呪いが完全に解かれるかと言えば、それは否としか言えない。
定期的に対なる君との交わりを行わないと心身に呪いの兆候がで出始める。
心臓に蔓延るアザが身体中に広がっていき神経障害が出始め、そして濃厚な薔薇の薫りが思考の混濁を起こし身体に鬱血が出てそこから壊死が始まり、いつしか己では無い存在へと変化していく。
その呪いを回避する為に妻を盲目的に求めるのか?と言えば、それは違うと断言出来る。
愛しているから……。
己もロベルトも互いの妻を愛している。
だから求めて止まない。
愛が止まらない。
哀しい事に当の本人達には全く気持ちが伝わっていないが……。
「クリストファーが今日、マリアンヌと新居となる屋敷に宿泊したいとセシリアに許可を得ると私に告げた」
「……」
「どうした?
その、不機嫌極まり無い貌は」
ぴくぴくとこめかみが青筋を立て目が据わり始めている。
ロベルトの意外な表情にライアンは一瞬、目を丸くする。
「人の大切な愛娘に、何しようとしている。
あの、ボンクラは」
今にでも人を殺さんばかりの殺気に包まれたロベルトにライアンが苦笑を漏らす。
「お前、普段から素直に感情を出した方がいいぞ。
そうすれば、セシリアの誤解もきっと解ける」
「……、何、上から目線で僕に説教する。
お前がクリストファーの教育をリアナに任せた事が原因だろう。
全く、婚姻前に娘の純潔を奪おうとしているのか、お前の息子は!
清らかなマリアンヌがお前のバカ息子の所為で穢されると思うと落ち着いていられるか!」
「おいおい、人の息子をバカ呼ばわりするのは控えて欲しい。
クリストファーはリアナの教育の賜物で心優しい素晴らしい青年へと成長した。
そう、思わないか、ロベルト」
最後の意味あり気な言葉に、更にロベルトの機嫌が悪くなる。
自分とライアンと違い、クリストファーはマトモである、と。
確かにそうだと頷いてしまう。
以前、セシリアに告げた言葉を思い出し、思わず苦笑を漏らす。
思考を狂わす事なく幼い頃からずっと呪いを封じ込め、欲望を抑え込んだクリストファー。
マリアンヌに純粋な愛を抱いているから、マリアンヌが対なる君だから愛したのでは無いと伝え、その愛をずっと心に秘めマリアンヌに接してきた。
愛する存在が側にいて、呪いの兆候が出始めてもクリストファーは呪いに屈する事なく、ずっと精神を保たせ抑え込んでいた。
そんなクリストファーの愛を側から見ていて何を疑おう。
娘に対するクリストファーの真摯な愛を。
クリストファーの薔薇は未だに開花の兆しが見えない。
これが呪いの兆候を抑えている事を物語っている。
思考を蕩かせ全てを奪おうとする禍々しい、対なる君への妄執とも言える愛。
我が愛は、嫉妬。
揺らぐ愛に心が締め付けられ、張り裂けんばかりに心を抉られて。
ああ、貴女に一番、美しい薔薇を捧げよう。
私の永遠な愛の証として、貴女に捧げよう。
貴女を愛している。
誰よりも愛している……。
「ロベルト」
「認めないといけないか。
ああ、娘を持つと言う事はこんな感情に囚われるのか……」
ふと寂し気に微笑むロベルトにライアンが目を細める。
今、己の愛しい妻は親友に謝罪と懇願をしているのだろう。
愛する息子の為に。
愛する息子の想いを成就させる為に。
「……、事が終われば一度、お前の息子を殴らせろ。
僕にはその権利があるからね」
「……、善処しよう」
一瞬、顔を引き攣らせるライアンが可笑しくてロベルトがふっと笑みを零す。
頬を腫らしたクリストファーを見たリアナの反応を想像したのだろう。
そして事の成り行きにハラハラして今にでも泣きそうなマリアンヌに、ロベルトの心が鋭い痛みに見舞われて。
(ふん、僕の可愛いマリアンヌを奪うのならそれ位の覚悟はあっての事だろう。
クリストファーを殴るのならマリアンヌがいない時にしないと、マリアンヌが泣くからね)
そう、心の中で呟くロベルトが今までに無い慈愛に満ちた笑みを浮かべている事に、ライアンは気付き柔らかく微笑んでいた。
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