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恋の罪 その2
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この幸せが永遠に続くと思っていた。
彼が側にいてずっと微笑んで愛してくれる。
運命があるとしたら私達の出会いは正に「運命」だったと。
今はそう思えてならない……。
***
功起と再会した後、茉理は要のマンションに引っ越す事となった。
茉理が自分の側に常にいる。
やっと手に入れた茉理との生活に、要は嬉しさを隠す事が出来ない。
部屋の片づけを済ました茉理を強く抱きしめ、寝室へと向かう。
「ま、待って要さん!
明日はその両親に会いに行くんだから、余り激しくは……」
言葉が紡げない。
甘いキスが要から与えられる。
「ふうん……」と突き抜ける甘い声が茉理の羞恥を煽る。
チュッチュッと何度もリップ音が聴こえる。
くらくらする程甘いキス。
「茉理……」
既に茉理の身体は要によって全て剥ぎ取られ裸体となっている。
まろやかな白い胸に唇を寄せる。
飴を舐めるように味わう乳首がぷっくらと赤く染まる。
かりっと甘く噛むと茉理の口から喘ぎ声が聴こえてくる。
「感じている」とからかうと茉理の肌が赤く色づく。
「茉理……」
一瞬、要の目が真剣な光を帯びる。
「要さん?」
唇が項を這う。
耳を含み熱く囁く。
「今、こんな風に茉理を感じて幸せだ……」
茉理の肌に幸せの痕を刻んでいく。
茉理の背に腕を回し起き上がらせ、お互いが一糸も纏わない格好で見詰め合う。
息が出来ない。
要の熱い視線が茉理の言葉を失う。
「茉理、俺は君に初めて出会った時、どれだけ心が震えたか、解らないだろう……。
魂が喜びに叫んだ。
君に出会えた時、俺はやっと自分の失った半身を見つけたとそう思った」
「要さん」
そっと胸に手が当てられる。
自分の心音を確かめるようにゆっくりと触れられる。
ふと、茉理の手を取り自分の胸元に導く。
ドキドキと手に伝わる要の心音。
細胞が、全神経が、思考の全てが指先に集中する。
「こうして伝わる音が、解るかい?
君の為にここが動いている」
「要さん」
「愛している、茉理。
俺の全ては君のモノだ。
これから先、俺はずっと君を愛していく。
ずっと側にいる」
涙が出る。
幸せで、何よりも幸せで……。
「私も貴方だけをずっと愛している。
私の全ては貴方のモノよ」
指が絡まれる。
近づく唇が重なり合う。
抱きしめお互いの熱が二人の求め合う気持ちを高めていく。
「はあ、はあ、か、かなめ……」
何度、彼と愛を交わしたか解らない。
「茉理」
「あ、ああん。
もっと、貴方を感じたい。
もっと私を愛して!」
ベッドのスプリングが音を立てる。
ぎしっと響く音に交わる水音。
ぬちゃりと行き来する要の激しい腰の動きが茉理を乱れさせる。
滴り落ちる愛液が二人の大腿に伝わっていく。
今日、要は直に茉理の中に入っている。
奥深く要を感じる。
「茉理、もう俺と君との隔たりは無い。
君に俺の全てを注ぎたい。
だから受け止めてくれないか?」
熱い視線で、情熱で訴える要に茉理は拒む事など出来なかった……。
彼の愛が欲しい。
彼の全てを受け止めて、そして。
新しい命を育みたい。
彼との繋がりを未来に伝えたい……。
「ああ、愛している。
君に出会えて俺は本当に幸せだ……」
抱きしめあって、互いの存在を確かめあって、そして一つに交わって。
触れる喜びを力尽きるまで求め合った……。
幸せなひと時。
深く眠る茉理を抱きしめながら、要は幸せを噛み締めていた。
彼が側にいてずっと微笑んで愛してくれる。
運命があるとしたら私達の出会いは正に「運命」だったと。
今はそう思えてならない……。
***
功起と再会した後、茉理は要のマンションに引っ越す事となった。
茉理が自分の側に常にいる。
やっと手に入れた茉理との生活に、要は嬉しさを隠す事が出来ない。
部屋の片づけを済ました茉理を強く抱きしめ、寝室へと向かう。
「ま、待って要さん!
明日はその両親に会いに行くんだから、余り激しくは……」
言葉が紡げない。
甘いキスが要から与えられる。
「ふうん……」と突き抜ける甘い声が茉理の羞恥を煽る。
チュッチュッと何度もリップ音が聴こえる。
くらくらする程甘いキス。
「茉理……」
既に茉理の身体は要によって全て剥ぎ取られ裸体となっている。
まろやかな白い胸に唇を寄せる。
飴を舐めるように味わう乳首がぷっくらと赤く染まる。
かりっと甘く噛むと茉理の口から喘ぎ声が聴こえてくる。
「感じている」とからかうと茉理の肌が赤く色づく。
「茉理……」
一瞬、要の目が真剣な光を帯びる。
「要さん?」
唇が項を這う。
耳を含み熱く囁く。
「今、こんな風に茉理を感じて幸せだ……」
茉理の肌に幸せの痕を刻んでいく。
茉理の背に腕を回し起き上がらせ、お互いが一糸も纏わない格好で見詰め合う。
息が出来ない。
要の熱い視線が茉理の言葉を失う。
「茉理、俺は君に初めて出会った時、どれだけ心が震えたか、解らないだろう……。
魂が喜びに叫んだ。
君に出会えた時、俺はやっと自分の失った半身を見つけたとそう思った」
「要さん」
そっと胸に手が当てられる。
自分の心音を確かめるようにゆっくりと触れられる。
ふと、茉理の手を取り自分の胸元に導く。
ドキドキと手に伝わる要の心音。
細胞が、全神経が、思考の全てが指先に集中する。
「こうして伝わる音が、解るかい?
君の為にここが動いている」
「要さん」
「愛している、茉理。
俺の全ては君のモノだ。
これから先、俺はずっと君を愛していく。
ずっと側にいる」
涙が出る。
幸せで、何よりも幸せで……。
「私も貴方だけをずっと愛している。
私の全ては貴方のモノよ」
指が絡まれる。
近づく唇が重なり合う。
抱きしめお互いの熱が二人の求め合う気持ちを高めていく。
「はあ、はあ、か、かなめ……」
何度、彼と愛を交わしたか解らない。
「茉理」
「あ、ああん。
もっと、貴方を感じたい。
もっと私を愛して!」
ベッドのスプリングが音を立てる。
ぎしっと響く音に交わる水音。
ぬちゃりと行き来する要の激しい腰の動きが茉理を乱れさせる。
滴り落ちる愛液が二人の大腿に伝わっていく。
今日、要は直に茉理の中に入っている。
奥深く要を感じる。
「茉理、もう俺と君との隔たりは無い。
君に俺の全てを注ぎたい。
だから受け止めてくれないか?」
熱い視線で、情熱で訴える要に茉理は拒む事など出来なかった……。
彼の愛が欲しい。
彼の全てを受け止めて、そして。
新しい命を育みたい。
彼との繋がりを未来に伝えたい……。
「ああ、愛している。
君に出会えて俺は本当に幸せだ……」
抱きしめあって、互いの存在を確かめあって、そして一つに交わって。
触れる喜びを力尽きるまで求め合った……。
幸せなひと時。
深く眠る茉理を抱きしめながら、要は幸せを噛み締めていた。
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