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恋の嵐 その9
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茉理の涙に、既に高ぶっている己を抑える術を要は持ち合わせてはいなかった。
欲望の赴くまま、茉理の身体に深く愛を刻み込みたい。
誰にも茉理を触れさせる事等、決してさせない。
涙を流させる事も、傷つける事も決して。
「茉理、愛している……」
キスの合間に囁かれる愛の言葉。
身体をうつ伏せにさせられ腰に纏わりついていたワンピースが床に落とされる。
キャミソールの紐をずらしフォックを外したブラと一緒に脱がされる。
背中にざらりと感じる要の舌の熱さ。
シーツを強く握り締め、快楽に耐えようとする茉理の耳を含みねっとりと愛撫する。
「我慢しないで……」
「だ、駄目。
明日は仕事を休めな……」
耳穴に感じる要の舌。
ぞわりと背中に痺れが走る。
「うん、そうだね。
だけど今日の茉理の涙を見たら抑えられない。
深く愛して茉理の心を溶かしたい」
いたずらに触れていく指先。
耳を執拗に愛撫する舌の動きに、身体の線をなぞる指先に茉理の神経が集中する。
自然と漏れる吐息。
赤く染まっていく肌にじんわりと滲む汗。
「う…ん、い、いや……」
既に茉理の身体に纏っているのは白いショーツだけ。
要は未だきっちりネクタイを締め、ワイシャツとスラックスを身に着けている。
「や、やだ。
こんな自分だけ……」
臀部に要の唇を感じる。
既に下肢が蕩けている感覚に茉理の羞恥が濃くなる。
「感じている。
中が熱い」
要の繊細な指が茉理の中を解している。
茉理の喘ぎが強くなる。
「はああん、だ、駄目……」
的確に茉理の感じる場所を指を増やし攻め立てる。
強くシーツを握る指先が白くなる。
目の前がチカチカする。
身体が一気にしなる。
「はあう…ん」
緩まる感覚に指先まで力が入らない。
「はあん、はあ、はあ」
荒い息遣いしか口から漏れない。
目が潤む。
生理的涙が頬を濡らす。
「茉理」
とろんとする瞳に映る要の壮絶な色気に、茉理はまた下肢が潤み出すのを感じる。
忙しく要がネクタイを外しワイシャツとスラックスを脱ぎ出す。
先ほどから見せる茉理の痴態に、要の熱が痛いほど張り詰めている。
茉理の身体を仰向けにし、膝裏に手をかけ広げる。
恥かしい自分の姿に茉理は目を瞑り視線を遮る。
避妊具を纏った要が一気に自分の中に入ってくる。
子宮の奥底まで感じる要の熱に茉理は自然と吐息が漏れる。
甘い茉理の吐息を感じ、要がふっと笑みを零す。
「茉理」
甘やかに囁かれる要の声に、茉理がうっすらと眼を見開く。
「かなめさ……」
向けられる要の熱い視線。
熱に身体も心も浮かされる。
唇が奪われる。
身体の奥を強く要が穿つ。
激しい要の動きに茉理はキスの合間に喘ぎを零すしか出来ない。
激しく乱される。
自然と要の背に腕を回し要の身体に密着する。
もっと要に愛されたい。
激しくもっともっと、求められたい……。
「あん、はあ…、か、かなめさ…ん。
もっと私を愛し……」
要の頚に腕を回し髪に指を這わす。
「まつ、り。
ああ、なんて中が熱い…!」
「おかしくなる!
い、いや、変になる!」
相反する言葉が茉理の口から出る。
愛して欲しい。
もっと深く要を感じたい。
狂ってしまう。
彼の愛に溺れる……。
「もっとおかしくなって。
俺だけを感じて、俺だけに乱されて。
ああ、俺だけのモノだ……」
腰の動きが早くなる。
茉理の絶頂が近づいている。
「か、かなめ……」
途切れる言葉と共に茉理の意識が遠く。
何度も絶頂を迎えた身体は既に疲労し、中にいる要を暖かく包み込む。
ゆっくりと茉理の中から要が出る。
荒い息遣いで茉理の頬に唇を落とす。
「茉理」
胸に抱きこみ茉理の腰に腕を回す。
今日、茉理は思い悩みずっと涙を流していた。
どうにもならない気持ちに心を痛めて。
人を好きになり、その想いが成就すると、必ずその影で涙を流す存在がいる。
茉理自身も体験していたではないか。
辛い恋に身を落とし、哀しみに打ちひしがれ、ずっと心を凍てつかせて。
要が告白するまでどれ程の時間を要したか。
ずっと手に入れたい存在で。
でも自分の想いを伝えるには前の恋の痛手が強くて。
触れると逃げてしまう、そんな茉理にどれ程の恋情を燃やしたか。
恋心を押さえつけるのにどれ程の苦い想いを味わったか……。
「茉理……」
密着する身体から伝わる茉理の体温。
この愛しい存在を誰にも傷つけさせたくは無い。
「茉理に絡んだあの3人。
優しい茉理の心の中に罪悪感を抱かせて。
許せる行為ではないな……」
ぞっとする程、冷ややかな笑みが要の顔に浮かび上がる。
普段の要を知る人物が見ると信じる事が出来ない程、冷酷な笑みを浮かべていた……。
欲望の赴くまま、茉理の身体に深く愛を刻み込みたい。
誰にも茉理を触れさせる事等、決してさせない。
涙を流させる事も、傷つける事も決して。
「茉理、愛している……」
キスの合間に囁かれる愛の言葉。
身体をうつ伏せにさせられ腰に纏わりついていたワンピースが床に落とされる。
キャミソールの紐をずらしフォックを外したブラと一緒に脱がされる。
背中にざらりと感じる要の舌の熱さ。
シーツを強く握り締め、快楽に耐えようとする茉理の耳を含みねっとりと愛撫する。
「我慢しないで……」
「だ、駄目。
明日は仕事を休めな……」
耳穴に感じる要の舌。
ぞわりと背中に痺れが走る。
「うん、そうだね。
だけど今日の茉理の涙を見たら抑えられない。
深く愛して茉理の心を溶かしたい」
いたずらに触れていく指先。
耳を執拗に愛撫する舌の動きに、身体の線をなぞる指先に茉理の神経が集中する。
自然と漏れる吐息。
赤く染まっていく肌にじんわりと滲む汗。
「う…ん、い、いや……」
既に茉理の身体に纏っているのは白いショーツだけ。
要は未だきっちりネクタイを締め、ワイシャツとスラックスを身に着けている。
「や、やだ。
こんな自分だけ……」
臀部に要の唇を感じる。
既に下肢が蕩けている感覚に茉理の羞恥が濃くなる。
「感じている。
中が熱い」
要の繊細な指が茉理の中を解している。
茉理の喘ぎが強くなる。
「はああん、だ、駄目……」
的確に茉理の感じる場所を指を増やし攻め立てる。
強くシーツを握る指先が白くなる。
目の前がチカチカする。
身体が一気にしなる。
「はあう…ん」
緩まる感覚に指先まで力が入らない。
「はあん、はあ、はあ」
荒い息遣いしか口から漏れない。
目が潤む。
生理的涙が頬を濡らす。
「茉理」
とろんとする瞳に映る要の壮絶な色気に、茉理はまた下肢が潤み出すのを感じる。
忙しく要がネクタイを外しワイシャツとスラックスを脱ぎ出す。
先ほどから見せる茉理の痴態に、要の熱が痛いほど張り詰めている。
茉理の身体を仰向けにし、膝裏に手をかけ広げる。
恥かしい自分の姿に茉理は目を瞑り視線を遮る。
避妊具を纏った要が一気に自分の中に入ってくる。
子宮の奥底まで感じる要の熱に茉理は自然と吐息が漏れる。
甘い茉理の吐息を感じ、要がふっと笑みを零す。
「茉理」
甘やかに囁かれる要の声に、茉理がうっすらと眼を見開く。
「かなめさ……」
向けられる要の熱い視線。
熱に身体も心も浮かされる。
唇が奪われる。
身体の奥を強く要が穿つ。
激しい要の動きに茉理はキスの合間に喘ぎを零すしか出来ない。
激しく乱される。
自然と要の背に腕を回し要の身体に密着する。
もっと要に愛されたい。
激しくもっともっと、求められたい……。
「あん、はあ…、か、かなめさ…ん。
もっと私を愛し……」
要の頚に腕を回し髪に指を這わす。
「まつ、り。
ああ、なんて中が熱い…!」
「おかしくなる!
い、いや、変になる!」
相反する言葉が茉理の口から出る。
愛して欲しい。
もっと深く要を感じたい。
狂ってしまう。
彼の愛に溺れる……。
「もっとおかしくなって。
俺だけを感じて、俺だけに乱されて。
ああ、俺だけのモノだ……」
腰の動きが早くなる。
茉理の絶頂が近づいている。
「か、かなめ……」
途切れる言葉と共に茉理の意識が遠く。
何度も絶頂を迎えた身体は既に疲労し、中にいる要を暖かく包み込む。
ゆっくりと茉理の中から要が出る。
荒い息遣いで茉理の頬に唇を落とす。
「茉理」
胸に抱きこみ茉理の腰に腕を回す。
今日、茉理は思い悩みずっと涙を流していた。
どうにもならない気持ちに心を痛めて。
人を好きになり、その想いが成就すると、必ずその影で涙を流す存在がいる。
茉理自身も体験していたではないか。
辛い恋に身を落とし、哀しみに打ちひしがれ、ずっと心を凍てつかせて。
要が告白するまでどれ程の時間を要したか。
ずっと手に入れたい存在で。
でも自分の想いを伝えるには前の恋の痛手が強くて。
触れると逃げてしまう、そんな茉理にどれ程の恋情を燃やしたか。
恋心を押さえつけるのにどれ程の苦い想いを味わったか……。
「茉理……」
密着する身体から伝わる茉理の体温。
この愛しい存在を誰にも傷つけさせたくは無い。
「茉理に絡んだあの3人。
優しい茉理の心の中に罪悪感を抱かせて。
許せる行為ではないな……」
ぞっとする程、冷ややかな笑みが要の顔に浮かび上がる。
普段の要を知る人物が見ると信じる事が出来ない程、冷酷な笑みを浮かべていた……。
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