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恋は盲目 その4
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「いらっしゃいませ」
店に入った途端、この店の店主らしき人物が要と茉理を迎い入れる。
破顔しながら要に話しかける店主に茉理はふと、誰かに似ている…と感じる。
(この男性……。
誰かに似ている。
えっと、誰だっけ?)
考えあぐねる茉理を眼を細めながら見つめる要に、尊がくつくつと笑う。
「ああ、聡が言っていた通りだ。
お前、本当に彼女に骨抜きにされているな」
喉を鳴らしながら笑う尊に要が顔を顰める。
「あいつ……。
尊さんにまで俺の恋愛の事、報告していたんだ」
「ははは。
あいつ、相当、喜んでいたぞ。
お前がやっと本気で結婚を考えるほどの女性に巡り会ったって」
「聡」
「で、俺の店に予約を入れたのも彼女を俺に見せたかったんだろう?」
密やかに話す尊に要が苦笑を漏らす。
「まだ、彼女には聡達の事も言ってないので、尊さんの事を紹介するのは、その……」
「そう、言葉を濁すな。
ははは、解っている。
聡にも念を押された。
要は完全に彼女の気持ちを掴み切ってないから、自分の正体をばらしたくないって。
だから俺にでしゃばる事は控えてくれと何度も言っていた。
しかし、要……。
そんなにお前、彼女を手に入れるために普段の冷静さを欠いていたのか。
今日のお前を見るまでは聡の言葉など全然信じていなかったが、お前の目を見て悟ったよ」
「尊さん」
「いい恋愛をしているな」
「……、茶化さないで下さい」
「ふふふ」
「今日は最高の料理をお前達に振舞うから存分に味わって欲しい」
「ありがとうございます」
尊に案内されセッティングされた席に座る。
目の前に運ばれる前菜の彩の美しさに、茉理はの口から嘆息が漏れる。
まるで一つの芸術の様な料理に茉理の嘆息が途切れる事が無い。
茉理の料理を見つめる瞳の動きに要がくつくつと笑う。
「そんなにびっくりした眼で見なくても」
「で、でも、こんなに綺麗な料理。
頂くのが勿体無いと思ってしまう」
「でも、この料理は茉理に食べて欲しいと物語っているよ」
「もう、要さんったら」
くすり、と微笑みながら茉理は綺麗な動作で料理を口に運ぶ。
「お、美味しい……」とまた、嘆息を漏らす。
今日、何度目かの溜息に要の甘い笑みが絶える事が無い。
そんな二人の様を遠めで見つめる尊の瞳が優しい光を浮かべている。
レストランの中で甘い雰囲気を醸し出している二人に相反して、外でひたすら二人の様子を窺っている3人に通り過ぎる人たちが憐憫の眼で見つめている。
今日はバレンタイン……。
本来ならば自分があの場所に、要と一緒にいるはずだったのに…、と互いの脳裏にそんな言葉が浮かぶ。
何が悲しくて女3人が寒い冬空に佇んで、ここで待ち構えないといけないのか…。
「ねえ、今日はここで引き上げない?」
ぽそり、と一ツ橋が言葉を零した。
「こう待ち構えていても、身体が冷えていく一方だし、それにバレンタインだし……。
通り過ぎる人たちに奇異の眼で見られるのもどうかと思わない?」
一ツ橋の言葉に、二人が無言で頷く。
「それにこのまま北澤課長を待ち構えて捕まえたとしても決して良い感情を持たれるとも思わないわ。
あの地味女といちゃいちゃしているのは癪に障る、いいえ、腹が煮え繰り返る程、腹が立つけど今日はどうこうする事も出来ない。
……。
ねえ、この際、協定を結ばない?
あの地味女と北澤課長を引き離す為にはどうすればいいのか、一緒に考えない?」
一瞬、一ツ橋の言葉に躊躇いながらも二人は互いの顔を見合わせ頷く。
二人の同意に一ツ橋が艶やかに笑う。
「今から私達は仲間よ。
あの地味女から北澤課長を奪う為の同士。
絶対にあの女から北澤課長を引き離してやる……」
寒い雪空の中、異様な熱気がレストランの外に蔓延っていた。
そんな不穏な動きがあるとは露にも思っていない茉理の背中に一瞬、悪寒が走る。
(や、やだ。
こんなにレストランの中は暖かいのに急に寒気が襲って。
もしかして風邪かしら?)
今日は出来れば早めに休みたい、と心の中でごちた。
「茉理?」
要に呼ばれて我に返る。
「どうかした?
ぼんやりとして」
「い、いえ、何でも。
余りにも料理が美味しかったので、夢心地に耽っていて……。
あ、このソルベもとっても美味しいです」
「……、ー茉理は本当に甘いモノを食べている時、幸せそうに微笑むね。
俺は茉理のその笑顔がとても好きだ」
「要さんったら、もう!」
「茉理。
今日が何の日かは解っているよね」
急に要に問われ茉理は頚を傾げる。
「え、ええ。
今日はバレンタインだけど、それが」
「そう。
バレンタインだから、俺からも茉理に渡したいモノがあって今日ここに誘った」
そう言いながら要がポケットから小さな包み箱を取り出す。
差し出される箱を手に取り促されるまま、リボンを取り外す。
ラッピングを取り箱を開けると中に指輪が入っていた。
エメラルドの繊細なデザインの指輪。
茉理の誕生石だ。
「これ……」
「ずっと渡したかった。
茉理が俺のモノだと言う証を」
「要さん」
「本当は直ぐにでも婚約指輪を贈りたい。
それも近いうちに」
「……、それって」
「茉理…。
これから先、俺との結婚を考えて付き合ってくれないか?
俺は出来れば今年中に式を挙げたい」
真摯な眼差しで茉理を見つめる要の瞳に熱が宿る。
その瞳の強さに茉理の頬が熱くなる。
「プロポーズ?」
茉理の呟きに要が穏やかに微笑む。
「そう思ってくれる?」
「……、私、でも、まだ付き合いだして4ヶ月しか経っていない。
要さんは私でいいの?
その、もっと家柄も良くて素敵な女性が要さんにはお似合い……」
それ以上の言葉が出ない。
要の瞳がそれ以上の言葉を紡がせない。
「俺は茉理に一生側にいて欲しい。
茉理こそ、俺でいいかい?
君にプロポーズしても……」
要の言葉に茉理の目に涙が滲む。
「あ、余りに唐突なので、どう言葉に表していいのか解らない……。
ずっと要さんの側にいたい。
貴方以上に愛する人がこの先、存在するとは思わない」
「それで充分だ。
その言葉が俺が望む言葉だ。
俺にとっても茉理だけだ。
一生涯愛する女性は」
「要さん……」
「直ぐに婚約と言っても、互いの家の事情がある事も考えている。
近いうちに茉理の両親に挨拶に伺いたい。
茉理。
俺に君のご両親を紹介して戴いても構わないだろうか?」
一瞬、要の言葉に塩崎の姿が過ぎった。
一年半前、同じように塩崎に両親に結婚を前提で付き合っている事を報告したいと言われた。
あの時、どれ程嬉しかったか!
ずっと彼が側に居る。
その想いが一生続くかと思っていた。
なのに半年後、恋は簡単に終わりを告げた。
彼の心変わりと、部長のお嬢さんとの結婚と言う終末を迎えて……。
「俺は茉理の側に一生いる。
だから俺との結婚を真剣に考えて欲しい」
そう言いながら茉理の手から箱を取り、中から指輪を取り出す。
そっと茉理の左手の薬指に指輪を嵌める。
「一生、俺だけのモノだ。
絶対に離さない!」
「要さ…ん」
茉理の目から涙が止まらない。
「これは約束の証だ。
茉理がこれからも俺の側にずっと居る事の」
要の言葉に茉理がこくり、と頷く。
要の瞳が大きく揺れ動き、そして満面な笑顔を浮かべる。
「ああ、俺はやっと茉理を手に入れたんだね……」
要の目にうっすらと涙が滲む。
この日の喜びをどう喩えればいいのだろうか?
この幸せが何時までも続く事を茉理はそっと心の中で願った。
きっと何時までも要は自分の側にいる。
そして自分も変わらず要の側にいて……。
この時の茉理はそう、思っていた。
それが何処で歯車が狂っていったのであろうか?
この時、茉理は気づいていなかった。
直ぐ側に塩崎が自分を見つめている事に……。
熱い視線で茉理を見つめている事に!
塩崎との再会が近づいている事に、茉理は今はまだ知る由も無かった……。
店に入った途端、この店の店主らしき人物が要と茉理を迎い入れる。
破顔しながら要に話しかける店主に茉理はふと、誰かに似ている…と感じる。
(この男性……。
誰かに似ている。
えっと、誰だっけ?)
考えあぐねる茉理を眼を細めながら見つめる要に、尊がくつくつと笑う。
「ああ、聡が言っていた通りだ。
お前、本当に彼女に骨抜きにされているな」
喉を鳴らしながら笑う尊に要が顔を顰める。
「あいつ……。
尊さんにまで俺の恋愛の事、報告していたんだ」
「ははは。
あいつ、相当、喜んでいたぞ。
お前がやっと本気で結婚を考えるほどの女性に巡り会ったって」
「聡」
「で、俺の店に予約を入れたのも彼女を俺に見せたかったんだろう?」
密やかに話す尊に要が苦笑を漏らす。
「まだ、彼女には聡達の事も言ってないので、尊さんの事を紹介するのは、その……」
「そう、言葉を濁すな。
ははは、解っている。
聡にも念を押された。
要は完全に彼女の気持ちを掴み切ってないから、自分の正体をばらしたくないって。
だから俺にでしゃばる事は控えてくれと何度も言っていた。
しかし、要……。
そんなにお前、彼女を手に入れるために普段の冷静さを欠いていたのか。
今日のお前を見るまでは聡の言葉など全然信じていなかったが、お前の目を見て悟ったよ」
「尊さん」
「いい恋愛をしているな」
「……、茶化さないで下さい」
「ふふふ」
「今日は最高の料理をお前達に振舞うから存分に味わって欲しい」
「ありがとうございます」
尊に案内されセッティングされた席に座る。
目の前に運ばれる前菜の彩の美しさに、茉理はの口から嘆息が漏れる。
まるで一つの芸術の様な料理に茉理の嘆息が途切れる事が無い。
茉理の料理を見つめる瞳の動きに要がくつくつと笑う。
「そんなにびっくりした眼で見なくても」
「で、でも、こんなに綺麗な料理。
頂くのが勿体無いと思ってしまう」
「でも、この料理は茉理に食べて欲しいと物語っているよ」
「もう、要さんったら」
くすり、と微笑みながら茉理は綺麗な動作で料理を口に運ぶ。
「お、美味しい……」とまた、嘆息を漏らす。
今日、何度目かの溜息に要の甘い笑みが絶える事が無い。
そんな二人の様を遠めで見つめる尊の瞳が優しい光を浮かべている。
レストランの中で甘い雰囲気を醸し出している二人に相反して、外でひたすら二人の様子を窺っている3人に通り過ぎる人たちが憐憫の眼で見つめている。
今日はバレンタイン……。
本来ならば自分があの場所に、要と一緒にいるはずだったのに…、と互いの脳裏にそんな言葉が浮かぶ。
何が悲しくて女3人が寒い冬空に佇んで、ここで待ち構えないといけないのか…。
「ねえ、今日はここで引き上げない?」
ぽそり、と一ツ橋が言葉を零した。
「こう待ち構えていても、身体が冷えていく一方だし、それにバレンタインだし……。
通り過ぎる人たちに奇異の眼で見られるのもどうかと思わない?」
一ツ橋の言葉に、二人が無言で頷く。
「それにこのまま北澤課長を待ち構えて捕まえたとしても決して良い感情を持たれるとも思わないわ。
あの地味女といちゃいちゃしているのは癪に障る、いいえ、腹が煮え繰り返る程、腹が立つけど今日はどうこうする事も出来ない。
……。
ねえ、この際、協定を結ばない?
あの地味女と北澤課長を引き離す為にはどうすればいいのか、一緒に考えない?」
一瞬、一ツ橋の言葉に躊躇いながらも二人は互いの顔を見合わせ頷く。
二人の同意に一ツ橋が艶やかに笑う。
「今から私達は仲間よ。
あの地味女から北澤課長を奪う為の同士。
絶対にあの女から北澤課長を引き離してやる……」
寒い雪空の中、異様な熱気がレストランの外に蔓延っていた。
そんな不穏な動きがあるとは露にも思っていない茉理の背中に一瞬、悪寒が走る。
(や、やだ。
こんなにレストランの中は暖かいのに急に寒気が襲って。
もしかして風邪かしら?)
今日は出来れば早めに休みたい、と心の中でごちた。
「茉理?」
要に呼ばれて我に返る。
「どうかした?
ぼんやりとして」
「い、いえ、何でも。
余りにも料理が美味しかったので、夢心地に耽っていて……。
あ、このソルベもとっても美味しいです」
「……、ー茉理は本当に甘いモノを食べている時、幸せそうに微笑むね。
俺は茉理のその笑顔がとても好きだ」
「要さんったら、もう!」
「茉理。
今日が何の日かは解っているよね」
急に要に問われ茉理は頚を傾げる。
「え、ええ。
今日はバレンタインだけど、それが」
「そう。
バレンタインだから、俺からも茉理に渡したいモノがあって今日ここに誘った」
そう言いながら要がポケットから小さな包み箱を取り出す。
差し出される箱を手に取り促されるまま、リボンを取り外す。
ラッピングを取り箱を開けると中に指輪が入っていた。
エメラルドの繊細なデザインの指輪。
茉理の誕生石だ。
「これ……」
「ずっと渡したかった。
茉理が俺のモノだと言う証を」
「要さん」
「本当は直ぐにでも婚約指輪を贈りたい。
それも近いうちに」
「……、それって」
「茉理…。
これから先、俺との結婚を考えて付き合ってくれないか?
俺は出来れば今年中に式を挙げたい」
真摯な眼差しで茉理を見つめる要の瞳に熱が宿る。
その瞳の強さに茉理の頬が熱くなる。
「プロポーズ?」
茉理の呟きに要が穏やかに微笑む。
「そう思ってくれる?」
「……、私、でも、まだ付き合いだして4ヶ月しか経っていない。
要さんは私でいいの?
その、もっと家柄も良くて素敵な女性が要さんにはお似合い……」
それ以上の言葉が出ない。
要の瞳がそれ以上の言葉を紡がせない。
「俺は茉理に一生側にいて欲しい。
茉理こそ、俺でいいかい?
君にプロポーズしても……」
要の言葉に茉理の目に涙が滲む。
「あ、余りに唐突なので、どう言葉に表していいのか解らない……。
ずっと要さんの側にいたい。
貴方以上に愛する人がこの先、存在するとは思わない」
「それで充分だ。
その言葉が俺が望む言葉だ。
俺にとっても茉理だけだ。
一生涯愛する女性は」
「要さん……」
「直ぐに婚約と言っても、互いの家の事情がある事も考えている。
近いうちに茉理の両親に挨拶に伺いたい。
茉理。
俺に君のご両親を紹介して戴いても構わないだろうか?」
一瞬、要の言葉に塩崎の姿が過ぎった。
一年半前、同じように塩崎に両親に結婚を前提で付き合っている事を報告したいと言われた。
あの時、どれ程嬉しかったか!
ずっと彼が側に居る。
その想いが一生続くかと思っていた。
なのに半年後、恋は簡単に終わりを告げた。
彼の心変わりと、部長のお嬢さんとの結婚と言う終末を迎えて……。
「俺は茉理の側に一生いる。
だから俺との結婚を真剣に考えて欲しい」
そう言いながら茉理の手から箱を取り、中から指輪を取り出す。
そっと茉理の左手の薬指に指輪を嵌める。
「一生、俺だけのモノだ。
絶対に離さない!」
「要さ…ん」
茉理の目から涙が止まらない。
「これは約束の証だ。
茉理がこれからも俺の側にずっと居る事の」
要の言葉に茉理がこくり、と頷く。
要の瞳が大きく揺れ動き、そして満面な笑顔を浮かべる。
「ああ、俺はやっと茉理を手に入れたんだね……」
要の目にうっすらと涙が滲む。
この日の喜びをどう喩えればいいのだろうか?
この幸せが何時までも続く事を茉理はそっと心の中で願った。
きっと何時までも要は自分の側にいる。
そして自分も変わらず要の側にいて……。
この時の茉理はそう、思っていた。
それが何処で歯車が狂っていったのであろうか?
この時、茉理は気づいていなかった。
直ぐ側に塩崎が自分を見つめている事に……。
熱い視線で茉理を見つめている事に!
塩崎との再会が近づいている事に、茉理は今はまだ知る由も無かった……。
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