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25話
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「宮仕えって、縁遠い世界だと思っていたけど……。
まさか自分の身に降りかかるなんて思ってもいなかった」
自分が王妃付きの侍女として王宮に出仕するとは夢にも思わなかった。
グーベルト家の娘として転生して、そのまま辺境地であるグーベルトの領地で生涯を閉じるかと思っていた。
まあ、それなりの家柄に嫁ぐ展開が最良な事と思われるけど。
ふう、と溜息が零れる。
あれから王妃リリアンヌの身の回りの世話を主にさせられるかと思っていたのだが、侍女長がリリアンヌの全てを仕切り、他の侍女も既に何人かも仕えているので、私が何故、王妃付きの侍女として打診されたのか、未だに謎である。
ただ、私の事を殊の外、興味を示しているのか、王妃とのお茶会に召させる。
その都度、顔は蒼白になり背中から嫌な汗が流れてくる。
「ねえ、エレーヌはどのようなタイプの男性が好みかしら?」
一瞬、問われる事に言葉が出ない。
何故に私の理想の男性云々が出てくるの?
「わ、私は、その……」
「うふふふ……」
蠱惑的な笑みで私を見詰める。
10年後のリリアンヌはエロ可愛い美少女から妖艶な美女へと変貌を遂げていた。
魅惑的な胸は健在でありフェロモンむんむんのリリアンヌの美貌に、国王はリリアンヌに骨抜きなんだろうな~と思えてならない。
それ程リリアンヌは魅力ある女性である。
女が女であるが所以を、自で表現している。
ホント、女性の目から見ても目の遣り場が恥ずかしくなる程……。
(だけど、そんなに魅力のあるリリアンヌは、今はヒロインでは無いんだよね……)
しみじみ思ってしまう。
何故、私が、ううん、モブキャラであるエレーヌが「貴方に心ときめいて」の現ヒロインで、リリアンヌが元ヒロインであるか。
私が転生者であるからヒロインの立場をリリアンヌから剥奪した訳では、無いわよね……。
(ま、まさか、ねえ……)
思わず顔が引き攣ってしまう。
あり得そうで。
「あらまあ、ウブなのね、エレーヌって」
コロコロと鈴を転がす様に笑う声迄、魅惑的だ。
女性独自の甘ったるい。
「私は、余り、男性との交流が無くて……。
グーベルト家は辺境地であるので、私は華やかな世界とは縁遠い生活を営んでいました。
なので、王妃様にお気に召すお言葉でお返しする事は……」
「あら、まあ、謙遜しているのね。
グーベルト家は中々、豊かな領地だと国王から伺っているわ。
伯爵家で古い歴史を持つグーベルト家の令嬢に懸想する男性もいないとは到底思えないわ。
それにね。
エレーヌ、貴女の美貌に目を奪われる男性が居ないと思っているの?」
リリアンヌの最後の言葉に引っ掛かりを感じる。
何かを含んでいる様な……。
「王妃様の仰っている意味が、私には」
「貴女の可憐な美貌にラルフは貴女に夢中だわ。
私にも貴女との婚約を望んでいると言ってる位だから。
血の繋がりの無い、私に……」
(ら、ラルフったら、リリアンヌに何、言っているの!
元の「貴方に心ときめいて」ではリリアンヌと王道ラヴストーリーを進めていたじゃ無いの!
な、何故、そんな事をリリアンヌに言うの!
本来ならば、私ではなく、リリアンヌに夢中にならないと駄目でしょう!
もう、この世界のシステムはどうなっているの。
現に私が王妃であるリリアンヌと友人である様な、そんな展開みたいになっているじゃ無いの。
王妃が伯爵令嬢に、砕けた口調で言うなんて、信じられない……)
時々、棘を含んでいる様に感じるのは、私の気の所為だと思っておこう。
喩えそうだとしても身分差を考えたら不遜である。
「ただ、ラルフの立場を考えると貴女との婚約をおいそれとは承諾するのは難しいの。
特例でも、無い限り……。
私の様に、ね」
「……」
「判るでしょう?
私は子爵家の、それも正妻の娘では無く、侍女との間に産まれた、不義の娘。
その私が国王の愛妾に、召されて、そして、今では王妃として王室に君臨しているけど、この10年間、言葉には言い表せない事もあったわ。
エレーヌ、貴女の想像も絶する様な。
女の嫉妬のやっかみも陰謀も日常茶飯事であったわ。
身の危険なんてザラだったわ。
だけど私も唯一をと想い、慈しんで下さる国王の愛に守られて、私は王妃としてここに立つ事が出来たの。
エレーヌ。
もし、貴女が真摯にラルフとの愛に向き合い、共に生きていく事になれば私と同じ道を辿る事になるわ。
貴方にその覚悟はあるのかしら……」
リリアンヌの問いに思わず噤んでしまう。
リリアンヌの口からまさかそんな言葉が出るとは思わなかった。
そして改めて実感する。
喩えどんな事情があれ、何がどう転じてこうなったか私には判らないけど、確実にリリアンヌの歳月がこの世界で流れている。
リリアンヌはヒロインでの年齢では、無く、今は妙齢の女性である。
その現実に私は直面している。
(エレーヌと友人であったリリアンヌは16歳の少女では無いんだ……)
だからと言って、私はこのままリリアンヌと向き合っていくのだろうか?
ゲームでの世界ではモブキャラでスチル無しのエレーヌだから、リリアンヌの交流の深さも、友人としての定義も何処までかは判らない。
だって、そこまでエレーヌはストーリーに絡んでいないから。
あくまでリリアンヌの恋愛が軸であり、エレーヌとの友人関係はそこまで重要性が、ううん、需要があったとは思えない。
今も、そしてこれからもそうだと思っている。
だってリリアンヌとエレーヌの身分差が物語っているじゃ無いの。
リリアンヌは今は王妃である。
揺るぎない地位に今は君臨している……。
伯爵令嬢であるエレーヌとは、余りにも生きる世界が違う。
「私は、王妃様の様には生きる術を持ち合わせていません。
私には王妃様の様には……」
そう、私がラルフと、もし、愛し合い共に生きる様になったとしても、常に身の危険が潜む、この王宮で生きていきたいとは、今の段階では、無理な事。
それ程の覚悟を持って王宮での生活を、女の花道を望む事は、多分、無い……。
ゲームでの世界だから、其処まで考えなかった。
ラルフとの王道ロマンス。
陰謀渦巻くスリリングな展開に、興奮して夢中になって。
でも現実、実際に身の危険を感じる恋愛に、緊張の張り詰める生活に、いくらラルフが守り愛してくれても、私は……。
エレーヌとして16年間生きた世界が、余りに優しくて暖かくて。
そんな生活にどっぷりハマって生きてきた私には、余りにもリリアンヌが生きてきた10年は酷すぎる。
瞼にグーベルトの両親が、兄達の姿が浮かぶ。
彼らの優しい愛情に包まれて生きてきた私には、彼らを悲しませる生き方は出来ない。
娘を、出世の、権力の道具としか思わない貴族達が多いこの世界で、グーベルト家の両親の愛情の深さに涙が溢れる。
本当に幸せな世界で生きてきたんだ、エレーヌは、ううん、久保紗雪は。
どうして今、ヒロインとしてこの場にいるんだろう……。
リリアンヌの言葉に私は今、ヒロインとしてこの世界で展開を迎えている立場を、深く考えさせられるであった。
まさか自分の身に降りかかるなんて思ってもいなかった」
自分が王妃付きの侍女として王宮に出仕するとは夢にも思わなかった。
グーベルト家の娘として転生して、そのまま辺境地であるグーベルトの領地で生涯を閉じるかと思っていた。
まあ、それなりの家柄に嫁ぐ展開が最良な事と思われるけど。
ふう、と溜息が零れる。
あれから王妃リリアンヌの身の回りの世話を主にさせられるかと思っていたのだが、侍女長がリリアンヌの全てを仕切り、他の侍女も既に何人かも仕えているので、私が何故、王妃付きの侍女として打診されたのか、未だに謎である。
ただ、私の事を殊の外、興味を示しているのか、王妃とのお茶会に召させる。
その都度、顔は蒼白になり背中から嫌な汗が流れてくる。
「ねえ、エレーヌはどのようなタイプの男性が好みかしら?」
一瞬、問われる事に言葉が出ない。
何故に私の理想の男性云々が出てくるの?
「わ、私は、その……」
「うふふふ……」
蠱惑的な笑みで私を見詰める。
10年後のリリアンヌはエロ可愛い美少女から妖艶な美女へと変貌を遂げていた。
魅惑的な胸は健在でありフェロモンむんむんのリリアンヌの美貌に、国王はリリアンヌに骨抜きなんだろうな~と思えてならない。
それ程リリアンヌは魅力ある女性である。
女が女であるが所以を、自で表現している。
ホント、女性の目から見ても目の遣り場が恥ずかしくなる程……。
(だけど、そんなに魅力のあるリリアンヌは、今はヒロインでは無いんだよね……)
しみじみ思ってしまう。
何故、私が、ううん、モブキャラであるエレーヌが「貴方に心ときめいて」の現ヒロインで、リリアンヌが元ヒロインであるか。
私が転生者であるからヒロインの立場をリリアンヌから剥奪した訳では、無いわよね……。
(ま、まさか、ねえ……)
思わず顔が引き攣ってしまう。
あり得そうで。
「あらまあ、ウブなのね、エレーヌって」
コロコロと鈴を転がす様に笑う声迄、魅惑的だ。
女性独自の甘ったるい。
「私は、余り、男性との交流が無くて……。
グーベルト家は辺境地であるので、私は華やかな世界とは縁遠い生活を営んでいました。
なので、王妃様にお気に召すお言葉でお返しする事は……」
「あら、まあ、謙遜しているのね。
グーベルト家は中々、豊かな領地だと国王から伺っているわ。
伯爵家で古い歴史を持つグーベルト家の令嬢に懸想する男性もいないとは到底思えないわ。
それにね。
エレーヌ、貴女の美貌に目を奪われる男性が居ないと思っているの?」
リリアンヌの最後の言葉に引っ掛かりを感じる。
何かを含んでいる様な……。
「王妃様の仰っている意味が、私には」
「貴女の可憐な美貌にラルフは貴女に夢中だわ。
私にも貴女との婚約を望んでいると言ってる位だから。
血の繋がりの無い、私に……」
(ら、ラルフったら、リリアンヌに何、言っているの!
元の「貴方に心ときめいて」ではリリアンヌと王道ラヴストーリーを進めていたじゃ無いの!
な、何故、そんな事をリリアンヌに言うの!
本来ならば、私ではなく、リリアンヌに夢中にならないと駄目でしょう!
もう、この世界のシステムはどうなっているの。
現に私が王妃であるリリアンヌと友人である様な、そんな展開みたいになっているじゃ無いの。
王妃が伯爵令嬢に、砕けた口調で言うなんて、信じられない……)
時々、棘を含んでいる様に感じるのは、私の気の所為だと思っておこう。
喩えそうだとしても身分差を考えたら不遜である。
「ただ、ラルフの立場を考えると貴女との婚約をおいそれとは承諾するのは難しいの。
特例でも、無い限り……。
私の様に、ね」
「……」
「判るでしょう?
私は子爵家の、それも正妻の娘では無く、侍女との間に産まれた、不義の娘。
その私が国王の愛妾に、召されて、そして、今では王妃として王室に君臨しているけど、この10年間、言葉には言い表せない事もあったわ。
エレーヌ、貴女の想像も絶する様な。
女の嫉妬のやっかみも陰謀も日常茶飯事であったわ。
身の危険なんてザラだったわ。
だけど私も唯一をと想い、慈しんで下さる国王の愛に守られて、私は王妃としてここに立つ事が出来たの。
エレーヌ。
もし、貴女が真摯にラルフとの愛に向き合い、共に生きていく事になれば私と同じ道を辿る事になるわ。
貴方にその覚悟はあるのかしら……」
リリアンヌの問いに思わず噤んでしまう。
リリアンヌの口からまさかそんな言葉が出るとは思わなかった。
そして改めて実感する。
喩えどんな事情があれ、何がどう転じてこうなったか私には判らないけど、確実にリリアンヌの歳月がこの世界で流れている。
リリアンヌはヒロインでの年齢では、無く、今は妙齢の女性である。
その現実に私は直面している。
(エレーヌと友人であったリリアンヌは16歳の少女では無いんだ……)
だからと言って、私はこのままリリアンヌと向き合っていくのだろうか?
ゲームでの世界ではモブキャラでスチル無しのエレーヌだから、リリアンヌの交流の深さも、友人としての定義も何処までかは判らない。
だって、そこまでエレーヌはストーリーに絡んでいないから。
あくまでリリアンヌの恋愛が軸であり、エレーヌとの友人関係はそこまで重要性が、ううん、需要があったとは思えない。
今も、そしてこれからもそうだと思っている。
だってリリアンヌとエレーヌの身分差が物語っているじゃ無いの。
リリアンヌは今は王妃である。
揺るぎない地位に今は君臨している……。
伯爵令嬢であるエレーヌとは、余りにも生きる世界が違う。
「私は、王妃様の様には生きる術を持ち合わせていません。
私には王妃様の様には……」
そう、私がラルフと、もし、愛し合い共に生きる様になったとしても、常に身の危険が潜む、この王宮で生きていきたいとは、今の段階では、無理な事。
それ程の覚悟を持って王宮での生活を、女の花道を望む事は、多分、無い……。
ゲームでの世界だから、其処まで考えなかった。
ラルフとの王道ロマンス。
陰謀渦巻くスリリングな展開に、興奮して夢中になって。
でも現実、実際に身の危険を感じる恋愛に、緊張の張り詰める生活に、いくらラルフが守り愛してくれても、私は……。
エレーヌとして16年間生きた世界が、余りに優しくて暖かくて。
そんな生活にどっぷりハマって生きてきた私には、余りにもリリアンヌが生きてきた10年は酷すぎる。
瞼にグーベルトの両親が、兄達の姿が浮かぶ。
彼らの優しい愛情に包まれて生きてきた私には、彼らを悲しませる生き方は出来ない。
娘を、出世の、権力の道具としか思わない貴族達が多いこの世界で、グーベルト家の両親の愛情の深さに涙が溢れる。
本当に幸せな世界で生きてきたんだ、エレーヌは、ううん、久保紗雪は。
どうして今、ヒロインとしてこの場にいるんだろう……。
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