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20話
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ふわふわと漂う様な感覚。
ラルフの薫りに包まれて、周りはキラキラと輝いて見える。
新緑の眩さに普段は視界を奪われていたけど、今は……。
王太子ラルフに全てを奪われている。
ラルフから発せられる輝かしいオーラと言うか、もう、語彙の無さが悔しい。
ああん、もう、この際、建前なんて横にポイと捨ててしまおう。
認めるしか無いでしょう。
今の私はラルフに魅入っている。
思考も、そして魂まで……。
うっとりとラルフの横顔を見詰めて、周りの景色を見ている自分にふと気付き、心の中で苦笑する。
普段とは違う目線。
オリバー兄様とも、アルフォンソ兄様とも違う、男性。
どきり、と意識してしまう。
だって、今までで一番麗しい男性を間近で見ているのだから。
(なんて言うプレミア……。
溜息しか出ない)
モブキャラなのに。
エレーヌはただのモブキャラなのにお姫様の様に大切に扱われて。
王太子にとって下々の者であるエレーヌが、こんな……。
紗雪としても絶対に有り得ない。
高嶺の花である一柳さんにこんな事をされたら、もう、死んでもいい。
一生の思い出として墓場に持っていける。
そう考えると随分と干物状態だったんだ、紗雪の人生って。
そうだよね……。
じみじみと思ってしまう。
紗雪として生きていた世界では、マトモな恋愛なんてした事が無かった。
生きる事がまず第一。
日々の生活費を稼ぐ事で精一杯。
恋愛なんて二の次。
「貴方に心ときめいて」で恋愛を補給していた。
ゲームの世界で疑似恋愛をして心を満たして気持ちを麻痺させて。
気持ちに潤いを持たす様に、錯覚させて満足していた。
本当に望む恋愛には目を背けて。
願う人との恋愛なんて敷居が高くて、紗雪には分不相応で。
今だって本当はラルフにお姫様抱っこされている事自体、有り得ない展開。
伯爵令嬢が未来の国王に一番近い存在と言える王太子に直に触れているなんて、不敬としか言えない。
貴族の令嬢としては、僥倖とも言える事柄だけど。
だって、これでラルフに気に入られたら未来の王妃に一番、近い存在になるじゃ無い。
貴族の令嬢としては最高の出世でしょう!
女として最高の花道では無いの。
それに側から見られて誤解されても言い訳なんて出来ないでしょう。
ラルフの場合。
これはどう見たって、恋愛に展開する行為としか言えないじゃ無いの。
ラルフの、きびきびとした表情が完全に崩壊されている。
甘い笑みを浮かべて、何処か浮きだっている様にさえ見える。
実際、ヒロインであるリリアンヌは社交界デビューの時、慣れないダンスで足を挫いて、ラルフにお姫様抱っこされている。
(あ、私、リリアンヌと違うシーンだけど、お姫様抱っこされれている。
これって正に、恋愛フラグの立つ、初期段階と言えないかしら。
親密度のゲージが段々と上がっていく……)
さああ、と顔面が蒼白になる。
一気に体内の熱が奪われて、ひゅううと氷点下に身体が包まれる。
カチンコチンに身体が凍るっているよ、私。
こんな、激しい温度差を盛んに感じていたら、即、風邪引くわ。
そしてこの事に気付いたグーベルト家の反応が……。
(や、ヤバいわ、エレーヌ。
この状態をオリバー兄様が見たら、血管が破裂してしまう。
ラルフを毛嫌いしているオリバー兄様が見たら、青筋が顔に浮きまくって、血圧が急上昇して……。
この世界の医術では対応しきれない。
駄目よ、憤慨死させては!)
真面目にオリバーの身体の安否に気遣うなんて、この気持ちは妹であるエレーヌの気持ち?
それとも紗雪としての気持ち?
そして気持ちの片隅でそんな展開を望んでいたりする。
憤慨死するのでは無く、ラルフに嫉妬する事を……。
(あ、兄では無い感情を引き出させようと考えているの?
や、ヤバいよ、紗雪。
それだけは絶対にダメだって。
超シスコンで留めて置かないと、オリバー兄様の人生が破綻してしまう。
道ならぬ恋なんて、健全なこの世界では、あってはならないって)
じゃあ、桃色の世界を目指していた紗雪には、この展開有りな訳?
ぶんぶんと首を振ってしまう。
冗談では無い。
禁断は甘美な毒を含ませているけど、これは絶対に駄目だって。
だって、大切なお兄様だから。
オリバー兄様はエレーヌにとって大切な家族であり、兄だから。
(ああ、どうしてもそこに行き着いてしまう。
段々と重症化する前に早々と対処に勤しまないと。
エレーヌの人生の破綻だけで終わったら良いけど、オリバー兄様の人生の転落、強いてはグーベルト家の存亡に関わってしまったら、元も子もない。
そんなの絶対にイヤよ!)
だからそんな展開を引き起こす前に……。
「お、降ろして下さい、ラルフ様。
体調は落ち着いていますから、だから……」
これ以上の接近は控えて欲しい!
魂の叫びにラルフの反応はと言うと、これがまた。
「俺の手を煩わす事に心を痛めているのか。
お前は本当に心根の美しい女性だ」
(な、何でそんなフィルターが掛かってしまうの。
も、もしかして、これがこの世界での強制システムなの?
モブキャラに何、絶対的な力を発揮させているの!
おかしい。
もう、何が正しいのか判断付かない)
付かなくても良いのだけど、ここにオリバー兄様が出現さえしなかったら、一先ず、気持ちの安寧が……。
(どうしてこうもタイミングが悪いの。
この時間帯は、オリバー兄様が王都から帰郷していたら、何時もエレーヌと一緒に庭を散策する時間でしょう。
昨日の今日だから私の体調を心配して、何時もの場所に居るって、絶対に)
「人の妹に何、不埒な事をしている……」
(ど、ドスが効いているよオリバー兄様。
こ、怖いって……)
ああ、なんか異様な火花が二人の間に散っている。
バリバリと音がたっている様に聴こえるのは気の所為かしら……。
「あ、オリバー兄様……」
ああん、かなり不機嫌だわ、兄様。
ツンドラさながらの冷気を撒き散らしているわ。
エレーヌ、大ピンチ。
こんな時、どうして目眩を起こさないのかしら。
ハラハラする気持ちの中で私は二人の間に漂う不穏な空気に、一抹の不安を感じるのであった。
ラルフの薫りに包まれて、周りはキラキラと輝いて見える。
新緑の眩さに普段は視界を奪われていたけど、今は……。
王太子ラルフに全てを奪われている。
ラルフから発せられる輝かしいオーラと言うか、もう、語彙の無さが悔しい。
ああん、もう、この際、建前なんて横にポイと捨ててしまおう。
認めるしか無いでしょう。
今の私はラルフに魅入っている。
思考も、そして魂まで……。
うっとりとラルフの横顔を見詰めて、周りの景色を見ている自分にふと気付き、心の中で苦笑する。
普段とは違う目線。
オリバー兄様とも、アルフォンソ兄様とも違う、男性。
どきり、と意識してしまう。
だって、今までで一番麗しい男性を間近で見ているのだから。
(なんて言うプレミア……。
溜息しか出ない)
モブキャラなのに。
エレーヌはただのモブキャラなのにお姫様の様に大切に扱われて。
王太子にとって下々の者であるエレーヌが、こんな……。
紗雪としても絶対に有り得ない。
高嶺の花である一柳さんにこんな事をされたら、もう、死んでもいい。
一生の思い出として墓場に持っていける。
そう考えると随分と干物状態だったんだ、紗雪の人生って。
そうだよね……。
じみじみと思ってしまう。
紗雪として生きていた世界では、マトモな恋愛なんてした事が無かった。
生きる事がまず第一。
日々の生活費を稼ぐ事で精一杯。
恋愛なんて二の次。
「貴方に心ときめいて」で恋愛を補給していた。
ゲームの世界で疑似恋愛をして心を満たして気持ちを麻痺させて。
気持ちに潤いを持たす様に、錯覚させて満足していた。
本当に望む恋愛には目を背けて。
願う人との恋愛なんて敷居が高くて、紗雪には分不相応で。
今だって本当はラルフにお姫様抱っこされている事自体、有り得ない展開。
伯爵令嬢が未来の国王に一番近い存在と言える王太子に直に触れているなんて、不敬としか言えない。
貴族の令嬢としては、僥倖とも言える事柄だけど。
だって、これでラルフに気に入られたら未来の王妃に一番、近い存在になるじゃ無い。
貴族の令嬢としては最高の出世でしょう!
女として最高の花道では無いの。
それに側から見られて誤解されても言い訳なんて出来ないでしょう。
ラルフの場合。
これはどう見たって、恋愛に展開する行為としか言えないじゃ無いの。
ラルフの、きびきびとした表情が完全に崩壊されている。
甘い笑みを浮かべて、何処か浮きだっている様にさえ見える。
実際、ヒロインであるリリアンヌは社交界デビューの時、慣れないダンスで足を挫いて、ラルフにお姫様抱っこされている。
(あ、私、リリアンヌと違うシーンだけど、お姫様抱っこされれている。
これって正に、恋愛フラグの立つ、初期段階と言えないかしら。
親密度のゲージが段々と上がっていく……)
さああ、と顔面が蒼白になる。
一気に体内の熱が奪われて、ひゅううと氷点下に身体が包まれる。
カチンコチンに身体が凍るっているよ、私。
こんな、激しい温度差を盛んに感じていたら、即、風邪引くわ。
そしてこの事に気付いたグーベルト家の反応が……。
(や、ヤバいわ、エレーヌ。
この状態をオリバー兄様が見たら、血管が破裂してしまう。
ラルフを毛嫌いしているオリバー兄様が見たら、青筋が顔に浮きまくって、血圧が急上昇して……。
この世界の医術では対応しきれない。
駄目よ、憤慨死させては!)
真面目にオリバーの身体の安否に気遣うなんて、この気持ちは妹であるエレーヌの気持ち?
それとも紗雪としての気持ち?
そして気持ちの片隅でそんな展開を望んでいたりする。
憤慨死するのでは無く、ラルフに嫉妬する事を……。
(あ、兄では無い感情を引き出させようと考えているの?
や、ヤバいよ、紗雪。
それだけは絶対にダメだって。
超シスコンで留めて置かないと、オリバー兄様の人生が破綻してしまう。
道ならぬ恋なんて、健全なこの世界では、あってはならないって)
じゃあ、桃色の世界を目指していた紗雪には、この展開有りな訳?
ぶんぶんと首を振ってしまう。
冗談では無い。
禁断は甘美な毒を含ませているけど、これは絶対に駄目だって。
だって、大切なお兄様だから。
オリバー兄様はエレーヌにとって大切な家族であり、兄だから。
(ああ、どうしてもそこに行き着いてしまう。
段々と重症化する前に早々と対処に勤しまないと。
エレーヌの人生の破綻だけで終わったら良いけど、オリバー兄様の人生の転落、強いてはグーベルト家の存亡に関わってしまったら、元も子もない。
そんなの絶対にイヤよ!)
だからそんな展開を引き起こす前に……。
「お、降ろして下さい、ラルフ様。
体調は落ち着いていますから、だから……」
これ以上の接近は控えて欲しい!
魂の叫びにラルフの反応はと言うと、これがまた。
「俺の手を煩わす事に心を痛めているのか。
お前は本当に心根の美しい女性だ」
(な、何でそんなフィルターが掛かってしまうの。
も、もしかして、これがこの世界での強制システムなの?
モブキャラに何、絶対的な力を発揮させているの!
おかしい。
もう、何が正しいのか判断付かない)
付かなくても良いのだけど、ここにオリバー兄様が出現さえしなかったら、一先ず、気持ちの安寧が……。
(どうしてこうもタイミングが悪いの。
この時間帯は、オリバー兄様が王都から帰郷していたら、何時もエレーヌと一緒に庭を散策する時間でしょう。
昨日の今日だから私の体調を心配して、何時もの場所に居るって、絶対に)
「人の妹に何、不埒な事をしている……」
(ど、ドスが効いているよオリバー兄様。
こ、怖いって……)
ああ、なんか異様な火花が二人の間に散っている。
バリバリと音がたっている様に聴こえるのは気の所為かしら……。
「あ、オリバー兄様……」
ああん、かなり不機嫌だわ、兄様。
ツンドラさながらの冷気を撒き散らしているわ。
エレーヌ、大ピンチ。
こんな時、どうして目眩を起こさないのかしら。
ハラハラする気持ちの中で私は二人の間に漂う不穏な空気に、一抹の不安を感じるのであった。
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