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エレーヌが16歳の誕生日を迎える丁度、2週間前。
グーベルト伯爵家(エレーヌの実家)の嫡男、オリバーが王都から帰郷すると言う手紙が届いた。
のんびり、おっとりとしたグーベルト家の家族の中では珍しく、オリバーは少し、いや、かなりしっかりした切れ者であった。
グーベルト家の気質は受け継いではいるがオリバーは幼い頃から、超がつく程のリアリストである。
幼い頃からグーベルト家の現状を把握し、次期当主として己が当主になった暁には領地を如何様に治めないといけないかを常に心に留めていた。
現当主である父を優れた領主として尊敬はしているが、自分の治世で父と同じく治めていては外からの唐突な襲撃を受けた場合、迅速に対処するには守りが甘すぎると判断していた。
どうすれば、民を護り今以上に領地を豊かにする事が出来るだろうか。
領民の安寧と幸福を保持するに当たって何が必要であるかをオリバーは、幼い頃から常に分析していた。
その為、王都から優れた家庭教師を雇い、学問を習得していたが、その家庭教師から見聞を広げるには今のグーベルト家では世界が狭すぎると言われ、王都の学園へ留学する事を勧められてオリバーは12歳の春、推薦状を持ち学園へと入学した。当時の家庭教師の友人が学園長を務めているその学園には王族や高位貴族の子息も通う由緒正しい学園であった。推薦状を持っていたにも関わらずオリバーは入学試験に挑み、トップの成績で入学した。
入学して直ぐにオリバーはその才能を開花させていった。
オリバーの学問への造詣の深さとに教授達は舌を巻き唸るばかりであった。
辺境の、それも伯爵家とは名ばかりの田舎者だと蔑まれ密やかれていたオリバーだったが、直ぐに級友たちから尊敬の眼差しを受けていたが、本人は他の評価を一切、気に留めなかった。
オリバーにとって、他人の評価で自分を決まる事に不快を抱いていた。
王都での出世を願っている訳ではない。
オリバーにとって学園は自分の知識を深める為に学んでいるのであり、他の評価を受ける為に入学した訳では無かった。
貴族として、一応、上下の繋がりを持たないと考えてはいるが、あくまでもそれは領地を守る為の手段であると割り切っていた。
オリバーにとって、王族も、高位貴族も、王都も、貴族として必要最低限の繋がりだけで良しと考える、それだけの事であり、それ以上のものでも無かった。
そしてそれは、今も同じである。
2年前学園を卒業し、王太子のたっての願いで王太子付きの書記官として任命されたが、オリバーとしてははっきり言って迷惑極まりない事であった。
卒業と同時に一刻も早く領地に戻り、次期当主として父から引き継ぎを受ける。
見聞を広げる為に期限を設けて学園に入学した。
オリバーの目的はただそれだけだった故に、王太子の勝手な任命にオリバーは心の中で悪態を吐いていた。
(この馬鹿王太子が、俺の目的に横槍を入れやがって。
故郷に帰れないではないか!)
王族の、それも王太子、未来の国王の命令である。
いくら出世に興味が無くても貴族として断る事は出来ない。
渋々と、本当に渋々と頷く任命を受けたのだが……。
表情には出さなかったが、内心のオリバーの不機嫌さはMAXに至っていた。
(ああ、故郷の空気が吸いたい。
あの、穏やかでのんびりとした、わが故郷に……)
意外に郷土愛が人一倍、深いオリバーであった。
それは当然であろう。
オリバーの意義は、グーベルト家の次期当主として領地と、領民と、そして愛する家族を守る事。
そしてオリバーの最愛の妹であるエレーヌを……。
(エレーヌ……)
その姿を思い浮かべると心が暖かくなる。
半年ぶりの再会である。
あと2週間で16歳になる。
伴侶を迎える年齢に達する事になる。
エレーヌを他の男に嫁がせる年齢に……。
胃の中がキリキリと痛くなる。
拳を強く握り締め掌に血が滲んでいる事すら忘れる程の怒りと、喪失感。
身体中の血が逆流して普段の冷静さが削いでしまう。
弟のアルフォンソも妹のエレーヌを溺愛してはいるが、自分のこの感情は何だろうか……。
哀しくも甘やかな、矛盾を孕んだ感傷。
自慢の妹である。
貴族の女性に有りがちな高慢で身分差に優劣を重んじる、そしてそれは高位貴族であればある程、顕著である。貴族の本分を履き違えている、そんな令嬢ばかりにオリバーはうんざりしていた。
中々、見目もよく頭脳明晰なオリバーは、学園内では女子からの憧れの的であった。
辺境地の伯爵家であれど、領地は広大で暮らしぶりは豊かである。
ただ田舎であると言う欠点さえ目を瞑れば、オリバーは結婚相手に良い物件として密かれていた。
王太子とは同級生と言う点でもオリバーは注目されていた。
王太子の信頼も厚くオリバーさえ望めば、王都での出世も望める事が出来る。
王都でそんな貴族の令嬢達を目のあたりにしたオリバーにとって、エレーヌの控えめでいて、そして身分に関係なく人々に接するそんな優しい気質は美徳だと思っていた。
心優しい控えめな美貌の、オリバー自慢の妹。
凡庸な容姿だとエレーヌは謙遜しているが、オリバーから見ればエレーヌの美しさは、容姿もそうだが、内面から滲み出るものだと思っている。
自身の体調管理だけでは無く、他の身体にもエレーヌは敏感である。
5歳の時の大病がエレーヌに体調管理の必要性を重んじ、食に関しても気遣いが半端ない。
そして自らハーブ類だけでは無く、家庭菜園も手掛けている。
汗をしたらせ、土を弄り明るい笑顔でハーブ類を育てるエレーヌに、オリバーは幼い頃から目が離せなかった。
貴族の淑女らしくない、眩しい笑顔を浮かべて常に日々の喜びを自分に伝える。
自ら育てたハーブ類がすくすくと育ち、実ったと涙を浮かべながら喜ぶ姿は、今でも脳裏に焼き付き消える事は無い。
もし、妹では無かったら……。
幼い頃から、何度も思った事だった。
もし、「妹」では無かったら、妻に望んだだろう……。
そんな不埒な考えに心が揺さぶられ。
幼い頃、性に目覚めた時から、多分、ずっと心の奥底に灯った、欲望。
だが、それは決してあってはならない事だと自負している。
エレーヌを悲しませたく無いから。
いつも明るい眩い笑顔を見詰めていたいから。
大切な大切な、オリバーの掌中の珠。
喩えエレーヌが本当の妹では無くても、決してあってはならない事だと……。
オリバーは幼い頃から、そう、自身を律していた。
グーベルト伯爵家(エレーヌの実家)の嫡男、オリバーが王都から帰郷すると言う手紙が届いた。
のんびり、おっとりとしたグーベルト家の家族の中では珍しく、オリバーは少し、いや、かなりしっかりした切れ者であった。
グーベルト家の気質は受け継いではいるがオリバーは幼い頃から、超がつく程のリアリストである。
幼い頃からグーベルト家の現状を把握し、次期当主として己が当主になった暁には領地を如何様に治めないといけないかを常に心に留めていた。
現当主である父を優れた領主として尊敬はしているが、自分の治世で父と同じく治めていては外からの唐突な襲撃を受けた場合、迅速に対処するには守りが甘すぎると判断していた。
どうすれば、民を護り今以上に領地を豊かにする事が出来るだろうか。
領民の安寧と幸福を保持するに当たって何が必要であるかをオリバーは、幼い頃から常に分析していた。
その為、王都から優れた家庭教師を雇い、学問を習得していたが、その家庭教師から見聞を広げるには今のグーベルト家では世界が狭すぎると言われ、王都の学園へ留学する事を勧められてオリバーは12歳の春、推薦状を持ち学園へと入学した。当時の家庭教師の友人が学園長を務めているその学園には王族や高位貴族の子息も通う由緒正しい学園であった。推薦状を持っていたにも関わらずオリバーは入学試験に挑み、トップの成績で入学した。
入学して直ぐにオリバーはその才能を開花させていった。
オリバーの学問への造詣の深さとに教授達は舌を巻き唸るばかりであった。
辺境の、それも伯爵家とは名ばかりの田舎者だと蔑まれ密やかれていたオリバーだったが、直ぐに級友たちから尊敬の眼差しを受けていたが、本人は他の評価を一切、気に留めなかった。
オリバーにとって、他人の評価で自分を決まる事に不快を抱いていた。
王都での出世を願っている訳ではない。
オリバーにとって学園は自分の知識を深める為に学んでいるのであり、他の評価を受ける為に入学した訳では無かった。
貴族として、一応、上下の繋がりを持たないと考えてはいるが、あくまでもそれは領地を守る為の手段であると割り切っていた。
オリバーにとって、王族も、高位貴族も、王都も、貴族として必要最低限の繋がりだけで良しと考える、それだけの事であり、それ以上のものでも無かった。
そしてそれは、今も同じである。
2年前学園を卒業し、王太子のたっての願いで王太子付きの書記官として任命されたが、オリバーとしてははっきり言って迷惑極まりない事であった。
卒業と同時に一刻も早く領地に戻り、次期当主として父から引き継ぎを受ける。
見聞を広げる為に期限を設けて学園に入学した。
オリバーの目的はただそれだけだった故に、王太子の勝手な任命にオリバーは心の中で悪態を吐いていた。
(この馬鹿王太子が、俺の目的に横槍を入れやがって。
故郷に帰れないではないか!)
王族の、それも王太子、未来の国王の命令である。
いくら出世に興味が無くても貴族として断る事は出来ない。
渋々と、本当に渋々と頷く任命を受けたのだが……。
表情には出さなかったが、内心のオリバーの不機嫌さはMAXに至っていた。
(ああ、故郷の空気が吸いたい。
あの、穏やかでのんびりとした、わが故郷に……)
意外に郷土愛が人一倍、深いオリバーであった。
それは当然であろう。
オリバーの意義は、グーベルト家の次期当主として領地と、領民と、そして愛する家族を守る事。
そしてオリバーの最愛の妹であるエレーヌを……。
(エレーヌ……)
その姿を思い浮かべると心が暖かくなる。
半年ぶりの再会である。
あと2週間で16歳になる。
伴侶を迎える年齢に達する事になる。
エレーヌを他の男に嫁がせる年齢に……。
胃の中がキリキリと痛くなる。
拳を強く握り締め掌に血が滲んでいる事すら忘れる程の怒りと、喪失感。
身体中の血が逆流して普段の冷静さが削いでしまう。
弟のアルフォンソも妹のエレーヌを溺愛してはいるが、自分のこの感情は何だろうか……。
哀しくも甘やかな、矛盾を孕んだ感傷。
自慢の妹である。
貴族の女性に有りがちな高慢で身分差に優劣を重んじる、そしてそれは高位貴族であればある程、顕著である。貴族の本分を履き違えている、そんな令嬢ばかりにオリバーはうんざりしていた。
中々、見目もよく頭脳明晰なオリバーは、学園内では女子からの憧れの的であった。
辺境地の伯爵家であれど、領地は広大で暮らしぶりは豊かである。
ただ田舎であると言う欠点さえ目を瞑れば、オリバーは結婚相手に良い物件として密かれていた。
王太子とは同級生と言う点でもオリバーは注目されていた。
王太子の信頼も厚くオリバーさえ望めば、王都での出世も望める事が出来る。
王都でそんな貴族の令嬢達を目のあたりにしたオリバーにとって、エレーヌの控えめでいて、そして身分に関係なく人々に接するそんな優しい気質は美徳だと思っていた。
心優しい控えめな美貌の、オリバー自慢の妹。
凡庸な容姿だとエレーヌは謙遜しているが、オリバーから見ればエレーヌの美しさは、容姿もそうだが、内面から滲み出るものだと思っている。
自身の体調管理だけでは無く、他の身体にもエレーヌは敏感である。
5歳の時の大病がエレーヌに体調管理の必要性を重んじ、食に関しても気遣いが半端ない。
そして自らハーブ類だけでは無く、家庭菜園も手掛けている。
汗をしたらせ、土を弄り明るい笑顔でハーブ類を育てるエレーヌに、オリバーは幼い頃から目が離せなかった。
貴族の淑女らしくない、眩しい笑顔を浮かべて常に日々の喜びを自分に伝える。
自ら育てたハーブ類がすくすくと育ち、実ったと涙を浮かべながら喜ぶ姿は、今でも脳裏に焼き付き消える事は無い。
もし、妹では無かったら……。
幼い頃から、何度も思った事だった。
もし、「妹」では無かったら、妻に望んだだろう……。
そんな不埒な考えに心が揺さぶられ。
幼い頃、性に目覚めた時から、多分、ずっと心の奥底に灯った、欲望。
だが、それは決してあってはならない事だと自負している。
エレーヌを悲しませたく無いから。
いつも明るい眩い笑顔を見詰めていたいから。
大切な大切な、オリバーの掌中の珠。
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