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第6話:正義と真実を追え!-陽光魔獣バステドン登場-(後編)
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命星小学校のほぼ西側にある古い宿直室。その使われなくなって久しい木造建築の周囲に、目立った人影は無かった。しかし、沈みかけた夕陽を反射する窓ガラスの前に今、バチバチと火花を散らして実体化していくものの姿がある。
それが真っ黒な体躯を持つ太った獅子であると判明しかけた時、三人の少年少女がドヤドヤと慌ただしい様子でその場に駆けつけてきた。
「――――ビンゴだ!」
声に喜色が混じるのは究太郎だった。はじめもひかるも、未だにちょっと信じられない顔で彼を見ている。
「あいつはこないだから、学校の一番西側の部屋を上から順に移動してたんだ! 次は絶対、一階だと思ったんだよ!」
「いや、だとしても」
はじめは困惑を隠せなかった。
「なんでこんな離れたとこに出るんだ? その理屈なら、向こうの校舎の一階のハズだろ?」
新学期開始の数日前、学校三階部分の空き教室でボヤ騒ぎが起きた。当初は超自然発火現象などと言われた例のアレだ。原因は窓ガラスのレンズ現象で、日照量や光の入射角など複合的要素が起こした、極めてまれな事件として処理されていた。そして約二週間が経過した今日、再び同様の火災が起きたことで大人たちは困惑した。ふたつの現場は縦方向に並んでいたが、当初の理屈では今日の事件は説明不可能だったからだ。
だが幼魔獣の存在を知るはじめたちも、この場所に敵が出るとは思っていなかった。現場の校舎は、ここから十数メートルも東側にズレた位置にあったのだ。
「あっちの一番端っこの部屋は、用具室になってるんだ。つまり、窓が無いんだよ!」
究太郎は殆んど興奮していた。
「机に、カーテン……あいつが燃やしたものは、全部窓際にあった。だったら次も、窓のあるところに出ると思ったんだ!」
はじめは究太郎に、この日初めて本気で感心した。当てずっぽうが混じっているにしても、ここまで正確に出現場所を特定できるなどとは思わなかったのだ。
「話してる場合じゃない」
ひかるが急激に声を潜めるようにして言った。
「くる」
灼熱の幼魔獣――バステドンが遂にハッキリとその像を結んだ。異界よりの野獣はその存在を主張する様に天高く雄たけびを上げる。間近で見るとやはり背筋が凍る……はじめは一瞬、また自信を喪失しかけた。自分たちは果たして、こんなものと戦えるのか?
考えをまとめるより早く、バステドンが飛びかかって来た。縫いつけられたように動けないはじめたちを余所に、ひかるは前方へ駆け出すと低空ジャンプをして地面スレスレから全身を大きくひねった。
鋭い爪を掻い潜った少女の回し蹴りがカウンターの如く敵の脇腹に命中、バステドンの体は九〇度直角方向にぶっ飛んでいった。しかしネコ科動物の特徴を持つだけあり敵もしなやかなもの、軽やかに地面に着地すると今度は自らが姿勢を低くして喰らいつこうとし、すり抜けるようにして首の後ろに回り込んだひかるはその後頭部を今度は力の限り殴り飛ばして土の上をバウンドさせ、ギャンッという悲鳴を敵に上げさせた。
ひかるの戦いは、素人目にも分かりやすいぐらいに躊躇の無い、急所を狙ったものだった。まさしく命の獲り合い。昨日以上にはじめたちが呆気に取られていると、
「――ルナキラスだっ!」
究太郎の叫びにつられて、はじめも頭上を見る。殆んど暗くなりかけた秋空を切り裂いて、月光を放つあの馬面の怪鳥がひかる目がけて急降下をかけていた。
彼女が瞬時に気付いて飛び退くと、同じ位置を奇声を上げながらルナキラスが突っ切っては再びV字に上昇していく。バステドンの救援にやってきたのだろうか……昨日とまるで立場が正反対だった。
と、バステドンの首回りのたてがみが赤熱し、みるみるうちに空気が揺らめいていく。このままではまた、あの熱波攻撃がくる。二対一は、ひかるに明らかに不利だった。
その時、はじめの目にあるものが映る――倉庫にしまい損ねたと思しきサッカーボールだ。地面にいくつか転がっているのが分かって、はじめは思わずそのひとつをバステドン目掛けて力いっぱい蹴りつけようとした。
「こっち見ろ、デブネコ……って痛――――――――っ!?」
「いやはじめ、どこ蹴ってんだよ!?」
敵の注意を引き、少しでもひかるのために隙を作ろうとしたはいいが、はじめは足を殆んど空振りした挙句、ひっくり返って尻さえも痛打してしまった。中途半端に蹴ったボールは命中どころか、バステドンのすぐ脇をチョロチョロ転がっていく有様で、ボールに吸い寄せられる敵の視線が「何だこいつは?」という困惑を如実に物語っていた。
「クソッ、もう一回……」
魔獣にさえ馬鹿にされたようで腹立たしく、はじめは別のボールを蹴ろうと立ち上がったがすぐさま敵にグオオッと吠えられてしまい、彼は背後にいた究太郎共々すくみ上って動けなくなる。慣れないことをしたのがいけなかったのか……。
だがその時ふと、はじめは周囲にひかるの姿がないことに気が付く。
直後、頭上から悲鳴のようなものが聞こえて見上げると、なんとルナキラスがきりきり舞いして地上へ落下してくるではないか。その近くには、空中で身体の天地を逆転させ足を見事に振り切ったひかるの姿があった……さっきの一瞬で空中へとジャンプし、ルナキラスに蹴撃を喰らわせていたのだ!
墜落してきたルナキラスに正面衝突され、逃げ遅れたバステドンはひっくり返って動けなくなってしまう。足元から強めの衝撃波が伝わり、はじめと究太郎はその場にまたしても尻餅を突かされた。
更に遅れて地上へ降り立ったひかるは、例の竹筒を取り出し質感の似たグリップ状パーツを装着、銃のように構えるとたちまちその先端に巨大な水の球が形成されていった。
「――聖水流波弾ッ!」
放たれた水の弾丸が、折り重なりもがくルナキラスとバステドンを直撃。二体は断末魔ともつかない絶叫を残し、内側からはじけ飛ぶようにして爆散した。
「……やった!」
はじめは思わず控えめにガッツポーズ。究太郎はちょっとだけ名残惜しそうだったが、それでも何処かホッとした様子だった。
肝心のひかるだけが浮かない顔をしていた。はじめは遠くから彼女の横顔を見る。四散して空中へと溶け消えていく魔獣たちの破片を、ひかるはいつまでも物憂げに見つめていた。残火に彩られて闇の中に浮かぶ彼女の横顔は、はじめの目にはキラキラと輝いて映った。
太陽はとっくに沈んで見えなかった。
* * *
週が明けてようやく巡ってきたクラブ活動日。
はじめが究太郎と一緒にパソコンルームが開くのを待っていると、廊下で足音がして彼らはパッと振り返った。そこにいたのはMPA顧問の児嶋先生ではなかった。ビックリして思わず彼らの口は半開きになった。
「……結局ここって、君たちふたりしかいないの?」
「上城さん、どうして」
「勘違いしないで」
上城ひかるは言った。いつもと変わらぬ口調だった。
「新聞ごっこに興味はない。ただ、どうしてもクラブをひとつ選べって言われたの。だから、君たちと一緒の方が魔獣探しが早くなる。そう思っただけ……ねえ、何?」
はじめはまだ少し信じられなくて、不審がられるほどに彼女をジッと見てしまった。にらみ返されたのに気付いて、はじめは慌てて「何でもない」と誤魔化した。
「……とにかく、MPAにようこそ。これから先、上城さんの魔獣退治には全面協力するよ」
「さんはいらない」
「えっ?」
「耳ざわりで野暮ったい。普通に呼び捨てでいい」
「そ、そう……」
「オーケー、上城さん。その代わりになんだけど」
究太郎が、言った傍からさん付けで呼んでいた。
当人ににらまれてもお構いなしで、こいつ怖いもの知らずか……とはじめは内心で慄いた。そもそも彼は、先刻から首に提げたカメラを撫でるのに忙しかった。余程大事なのか、暇さえあればいつでも磨いているように見える。
「はじめにも、上城さんの独占密着取材を許可してあげてくれないかな。ああ俺は、魔獣さえ見られるならそれで充分だからさ」
「究太郎」
はじめは、胸の奥が熱くなった。一見興味なさげに振舞っておいて、はじめ自身の口からは伝え辛いことを代わりに言ってくれる。何だかんだ言って、こいつは本当に良い奴だ。
「取材、そんなにしたいの」
「……うん。上城……の言う通り、ぼくらのやってることはごっこ遊びかもしれない、けど」
呼び捨てに慣れなくて、はじめはまだ少しモゴついてしまう。
「まだ知られてない、知られなきゃいけない真実があるなら、見ないフリなんてしたくない。今すぐ伝えるのが無理でも、いつか信じて貰えるように頑張りたい。それは本当だよ」
「…………そう」
ひかるはそっけなく言うと、興味を失くしてしまったみたいにそっぽを向いた。
「好きにすれば」
はじめはその言葉を飲み込むのに、時間が少し必要だった。やがて湧き上がってくる衝動を抑え切れず拳を握りしめ、聞こえるか聞こえないかぐらいの、小さな歓声を漏らした。
それは、少年記者としての喜びであろうか。あるいは……。
6/17(金)20:00~「図書室の悪魔!-毒書魔獣ネクロノーマ登場-(前編)」公開予定!
それが真っ黒な体躯を持つ太った獅子であると判明しかけた時、三人の少年少女がドヤドヤと慌ただしい様子でその場に駆けつけてきた。
「――――ビンゴだ!」
声に喜色が混じるのは究太郎だった。はじめもひかるも、未だにちょっと信じられない顔で彼を見ている。
「あいつはこないだから、学校の一番西側の部屋を上から順に移動してたんだ! 次は絶対、一階だと思ったんだよ!」
「いや、だとしても」
はじめは困惑を隠せなかった。
「なんでこんな離れたとこに出るんだ? その理屈なら、向こうの校舎の一階のハズだろ?」
新学期開始の数日前、学校三階部分の空き教室でボヤ騒ぎが起きた。当初は超自然発火現象などと言われた例のアレだ。原因は窓ガラスのレンズ現象で、日照量や光の入射角など複合的要素が起こした、極めてまれな事件として処理されていた。そして約二週間が経過した今日、再び同様の火災が起きたことで大人たちは困惑した。ふたつの現場は縦方向に並んでいたが、当初の理屈では今日の事件は説明不可能だったからだ。
だが幼魔獣の存在を知るはじめたちも、この場所に敵が出るとは思っていなかった。現場の校舎は、ここから十数メートルも東側にズレた位置にあったのだ。
「あっちの一番端っこの部屋は、用具室になってるんだ。つまり、窓が無いんだよ!」
究太郎は殆んど興奮していた。
「机に、カーテン……あいつが燃やしたものは、全部窓際にあった。だったら次も、窓のあるところに出ると思ったんだ!」
はじめは究太郎に、この日初めて本気で感心した。当てずっぽうが混じっているにしても、ここまで正確に出現場所を特定できるなどとは思わなかったのだ。
「話してる場合じゃない」
ひかるが急激に声を潜めるようにして言った。
「くる」
灼熱の幼魔獣――バステドンが遂にハッキリとその像を結んだ。異界よりの野獣はその存在を主張する様に天高く雄たけびを上げる。間近で見るとやはり背筋が凍る……はじめは一瞬、また自信を喪失しかけた。自分たちは果たして、こんなものと戦えるのか?
考えをまとめるより早く、バステドンが飛びかかって来た。縫いつけられたように動けないはじめたちを余所に、ひかるは前方へ駆け出すと低空ジャンプをして地面スレスレから全身を大きくひねった。
鋭い爪を掻い潜った少女の回し蹴りがカウンターの如く敵の脇腹に命中、バステドンの体は九〇度直角方向にぶっ飛んでいった。しかしネコ科動物の特徴を持つだけあり敵もしなやかなもの、軽やかに地面に着地すると今度は自らが姿勢を低くして喰らいつこうとし、すり抜けるようにして首の後ろに回り込んだひかるはその後頭部を今度は力の限り殴り飛ばして土の上をバウンドさせ、ギャンッという悲鳴を敵に上げさせた。
ひかるの戦いは、素人目にも分かりやすいぐらいに躊躇の無い、急所を狙ったものだった。まさしく命の獲り合い。昨日以上にはじめたちが呆気に取られていると、
「――ルナキラスだっ!」
究太郎の叫びにつられて、はじめも頭上を見る。殆んど暗くなりかけた秋空を切り裂いて、月光を放つあの馬面の怪鳥がひかる目がけて急降下をかけていた。
彼女が瞬時に気付いて飛び退くと、同じ位置を奇声を上げながらルナキラスが突っ切っては再びV字に上昇していく。バステドンの救援にやってきたのだろうか……昨日とまるで立場が正反対だった。
と、バステドンの首回りのたてがみが赤熱し、みるみるうちに空気が揺らめいていく。このままではまた、あの熱波攻撃がくる。二対一は、ひかるに明らかに不利だった。
その時、はじめの目にあるものが映る――倉庫にしまい損ねたと思しきサッカーボールだ。地面にいくつか転がっているのが分かって、はじめは思わずそのひとつをバステドン目掛けて力いっぱい蹴りつけようとした。
「こっち見ろ、デブネコ……って痛――――――――っ!?」
「いやはじめ、どこ蹴ってんだよ!?」
敵の注意を引き、少しでもひかるのために隙を作ろうとしたはいいが、はじめは足を殆んど空振りした挙句、ひっくり返って尻さえも痛打してしまった。中途半端に蹴ったボールは命中どころか、バステドンのすぐ脇をチョロチョロ転がっていく有様で、ボールに吸い寄せられる敵の視線が「何だこいつは?」という困惑を如実に物語っていた。
「クソッ、もう一回……」
魔獣にさえ馬鹿にされたようで腹立たしく、はじめは別のボールを蹴ろうと立ち上がったがすぐさま敵にグオオッと吠えられてしまい、彼は背後にいた究太郎共々すくみ上って動けなくなる。慣れないことをしたのがいけなかったのか……。
だがその時ふと、はじめは周囲にひかるの姿がないことに気が付く。
直後、頭上から悲鳴のようなものが聞こえて見上げると、なんとルナキラスがきりきり舞いして地上へ落下してくるではないか。その近くには、空中で身体の天地を逆転させ足を見事に振り切ったひかるの姿があった……さっきの一瞬で空中へとジャンプし、ルナキラスに蹴撃を喰らわせていたのだ!
墜落してきたルナキラスに正面衝突され、逃げ遅れたバステドンはひっくり返って動けなくなってしまう。足元から強めの衝撃波が伝わり、はじめと究太郎はその場にまたしても尻餅を突かされた。
更に遅れて地上へ降り立ったひかるは、例の竹筒を取り出し質感の似たグリップ状パーツを装着、銃のように構えるとたちまちその先端に巨大な水の球が形成されていった。
「――聖水流波弾ッ!」
放たれた水の弾丸が、折り重なりもがくルナキラスとバステドンを直撃。二体は断末魔ともつかない絶叫を残し、内側からはじけ飛ぶようにして爆散した。
「……やった!」
はじめは思わず控えめにガッツポーズ。究太郎はちょっとだけ名残惜しそうだったが、それでも何処かホッとした様子だった。
肝心のひかるだけが浮かない顔をしていた。はじめは遠くから彼女の横顔を見る。四散して空中へと溶け消えていく魔獣たちの破片を、ひかるはいつまでも物憂げに見つめていた。残火に彩られて闇の中に浮かぶ彼女の横顔は、はじめの目にはキラキラと輝いて映った。
太陽はとっくに沈んで見えなかった。
* * *
週が明けてようやく巡ってきたクラブ活動日。
はじめが究太郎と一緒にパソコンルームが開くのを待っていると、廊下で足音がして彼らはパッと振り返った。そこにいたのはMPA顧問の児嶋先生ではなかった。ビックリして思わず彼らの口は半開きになった。
「……結局ここって、君たちふたりしかいないの?」
「上城さん、どうして」
「勘違いしないで」
上城ひかるは言った。いつもと変わらぬ口調だった。
「新聞ごっこに興味はない。ただ、どうしてもクラブをひとつ選べって言われたの。だから、君たちと一緒の方が魔獣探しが早くなる。そう思っただけ……ねえ、何?」
はじめはまだ少し信じられなくて、不審がられるほどに彼女をジッと見てしまった。にらみ返されたのに気付いて、はじめは慌てて「何でもない」と誤魔化した。
「……とにかく、MPAにようこそ。これから先、上城さんの魔獣退治には全面協力するよ」
「さんはいらない」
「えっ?」
「耳ざわりで野暮ったい。普通に呼び捨てでいい」
「そ、そう……」
「オーケー、上城さん。その代わりになんだけど」
究太郎が、言った傍からさん付けで呼んでいた。
当人ににらまれてもお構いなしで、こいつ怖いもの知らずか……とはじめは内心で慄いた。そもそも彼は、先刻から首に提げたカメラを撫でるのに忙しかった。余程大事なのか、暇さえあればいつでも磨いているように見える。
「はじめにも、上城さんの独占密着取材を許可してあげてくれないかな。ああ俺は、魔獣さえ見られるならそれで充分だからさ」
「究太郎」
はじめは、胸の奥が熱くなった。一見興味なさげに振舞っておいて、はじめ自身の口からは伝え辛いことを代わりに言ってくれる。何だかんだ言って、こいつは本当に良い奴だ。
「取材、そんなにしたいの」
「……うん。上城……の言う通り、ぼくらのやってることはごっこ遊びかもしれない、けど」
呼び捨てに慣れなくて、はじめはまだ少しモゴついてしまう。
「まだ知られてない、知られなきゃいけない真実があるなら、見ないフリなんてしたくない。今すぐ伝えるのが無理でも、いつか信じて貰えるように頑張りたい。それは本当だよ」
「…………そう」
ひかるはそっけなく言うと、興味を失くしてしまったみたいにそっぽを向いた。
「好きにすれば」
はじめはその言葉を飲み込むのに、時間が少し必要だった。やがて湧き上がってくる衝動を抑え切れず拳を握りしめ、聞こえるか聞こえないかぐらいの、小さな歓声を漏らした。
それは、少年記者としての喜びであろうか。あるいは……。
6/17(金)20:00~「図書室の悪魔!-毒書魔獣ネクロノーマ登場-(前編)」公開予定!
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