184 / 185
特別編 「ウルフ一郎が主役!真莉亜と会う1か月前に起きた話!」
しおりを挟む
ふぁ~。おはよう、母ちゃん。
ん?どうしたんだ?母ちゃん。口をポカーンと開けたまんま、つっ立って。
「ウルフ一郎!あれを見な!」
母ちゃんがびしっと指をさした。
ん?んん!?なんじゃありゃあ!
家の庭が、青くなってるぅ!
一体、どーゆーことだ!
「ウルフ一郎兄貴ぃ~。」
「なにがあったんッスか~?」
ウルフ次郎!ウルフ三郎!
「うわ!家の庭が!」
「どーなってんだ、これ!」
知らねぇ。
きっと、誰かのしわざだよ。
「誰かのしわざって?」
な、母ちゃん。目がこわいよ。
「兄貴!門!」
へっ?
あ……。
「門になにか書いてある!」
ん?どれどれ?
<かあちゃんのぶあか!!ばーい うるふいちろー うるふじろー うるふさぶろー>
「あ……。」
俺様達、こんな落書き、してねぇよ!
ちっ、またハメられたか……。
「おい、お前達。」
「ひぃ!」
「かかかかか母ちゃん!」
「あんたら、よくも大切な家に、こーんな落書きをしたな!そんなの、ガキんちょ以下だよ!」
うわぁ。両手をポキポキと鳴らして、怒ってるよぉ。
「母ちゃん!俺様達は、悪くないよ!」
「そうだよ!」
「こんな子供だましのいたずらなんか……。」
「うおりゃあああああ!」
「ひぃ!」
母ちゃんが、片手で俺様達を持ち上げて、門へと向かって走った。
ひぃぃぃぃぃぃ!
母ちゃん、降ろしてぇ~!
「ゆるさん!おりゃあ~!」
ドッ!
「うわぁ~!」
俺様達は、家を追い出された。
おい、大丈夫か!?
「はい。なんとか。」
すると、母ちゃんが俺様達を見て、にらんでいるのに気付いた。
「あんたらはもう、あたしの子供じゃないよっ!」
そう言って、母ちゃんは、門を強く閉めた。
そ、そんなぁ~。がくっ。
☆
「おい!たばこの火を付けろ!」
「は、はい~!」
ウルフ次郎が、たばこに火を付けた。
おぉ、サンキュー。
「ふー。おい!もう一回、付けろ!」
「兄貴ぃ、もうそれぐらいでいいじゃないですか?」
「お体に悪いですし。」
うるせぇ!ストレスがたまってんだよ、ストレスが!
早く付けろ!
「はいはい。」
ウルフ次郎は、たばこにまた火を付けた。
「ふー。」
「ん?あれ、オオカミ三兄弟じゃねぇか?」
「あぁ。最近、また悪さをしてるとか、うわさの。」
「近づかないようにしようぜっ。」
「おう!」
あーあ。うわさになってらぁ。
俺様は壁に、パンチをした。
ちっくしょー!俺様達の帰るところが、なくなったんじゃねぇか!
「兄貴!落ち着いて!」
「そうですよ。これからは、三人で暮らしましょう。」
いやだいやだ!
このままじゃ、死んでしまうぜ……。
「あのう。」
ん?今、声がしたか?
後ろを振り返ると……。
あ!昨日のガキんちょ!
「兄貴、知り合いッスか?」
あぁ。ちょっとな。
「なにしに来た。」
「そのぉ、昨日の話なんですけどぉ……。」
昨日の話?
俺様は、首をかしげた。
「実は僕、ちがうオオカミ三兄弟にいじめられたんです。」
ちがうオオカミ三兄弟にぃ!?
「えぇ。いじめられた後、こう言われたんです。「親父に言え。ウルフ一郎にやられたってな、ガハハハハハ~!」って。」
「ま、まさか!」
「あぁ。ウル男さん達だ。」
「やっぱり!ウルフ一郎兄貴、大当たりッスね!」
ん?ちょっとまてよ?
じゃあ、コーヒーにマスタードを入れたり、花屋の花の花びらを取ったり、こぶたちゃん達ひ悪口を書いた手紙を送ったり、俺様んちの家の庭と門に、落書きをしたのは……ウル男さん達?
「……みたいッスね。」
ゆるせねぇ、絶っっっっっっ対、ゆるせねぇ!
俺様の怒りがこみ上げてきた。
あいつらめぇ~!
「ありがとう、ガキんちょ!俺様、あの三人をやっつけに行くから!」
俺様は、三人のところへ行こうとした。
「ちょっ……兄貴!一人で行くんッスか!」
あったりめぇだぁ!
あいつらをぶったおすのは、どうやら、俺様だけらしいからなぁ。
俺様は、向こうへ走って行った。
「兄貴……。」
「俺様達も行くぞ!」
「おう!」
☆
ん?どうしたんだ?母ちゃん。口をポカーンと開けたまんま、つっ立って。
「ウルフ一郎!あれを見な!」
母ちゃんがびしっと指をさした。
ん?んん!?なんじゃありゃあ!
家の庭が、青くなってるぅ!
一体、どーゆーことだ!
「ウルフ一郎兄貴ぃ~。」
「なにがあったんッスか~?」
ウルフ次郎!ウルフ三郎!
「うわ!家の庭が!」
「どーなってんだ、これ!」
知らねぇ。
きっと、誰かのしわざだよ。
「誰かのしわざって?」
な、母ちゃん。目がこわいよ。
「兄貴!門!」
へっ?
あ……。
「門になにか書いてある!」
ん?どれどれ?
<かあちゃんのぶあか!!ばーい うるふいちろー うるふじろー うるふさぶろー>
「あ……。」
俺様達、こんな落書き、してねぇよ!
ちっ、またハメられたか……。
「おい、お前達。」
「ひぃ!」
「かかかかか母ちゃん!」
「あんたら、よくも大切な家に、こーんな落書きをしたな!そんなの、ガキんちょ以下だよ!」
うわぁ。両手をポキポキと鳴らして、怒ってるよぉ。
「母ちゃん!俺様達は、悪くないよ!」
「そうだよ!」
「こんな子供だましのいたずらなんか……。」
「うおりゃあああああ!」
「ひぃ!」
母ちゃんが、片手で俺様達を持ち上げて、門へと向かって走った。
ひぃぃぃぃぃぃ!
母ちゃん、降ろしてぇ~!
「ゆるさん!おりゃあ~!」
ドッ!
「うわぁ~!」
俺様達は、家を追い出された。
おい、大丈夫か!?
「はい。なんとか。」
すると、母ちゃんが俺様達を見て、にらんでいるのに気付いた。
「あんたらはもう、あたしの子供じゃないよっ!」
そう言って、母ちゃんは、門を強く閉めた。
そ、そんなぁ~。がくっ。
☆
「おい!たばこの火を付けろ!」
「は、はい~!」
ウルフ次郎が、たばこに火を付けた。
おぉ、サンキュー。
「ふー。おい!もう一回、付けろ!」
「兄貴ぃ、もうそれぐらいでいいじゃないですか?」
「お体に悪いですし。」
うるせぇ!ストレスがたまってんだよ、ストレスが!
早く付けろ!
「はいはい。」
ウルフ次郎は、たばこにまた火を付けた。
「ふー。」
「ん?あれ、オオカミ三兄弟じゃねぇか?」
「あぁ。最近、また悪さをしてるとか、うわさの。」
「近づかないようにしようぜっ。」
「おう!」
あーあ。うわさになってらぁ。
俺様は壁に、パンチをした。
ちっくしょー!俺様達の帰るところが、なくなったんじゃねぇか!
「兄貴!落ち着いて!」
「そうですよ。これからは、三人で暮らしましょう。」
いやだいやだ!
このままじゃ、死んでしまうぜ……。
「あのう。」
ん?今、声がしたか?
後ろを振り返ると……。
あ!昨日のガキんちょ!
「兄貴、知り合いッスか?」
あぁ。ちょっとな。
「なにしに来た。」
「そのぉ、昨日の話なんですけどぉ……。」
昨日の話?
俺様は、首をかしげた。
「実は僕、ちがうオオカミ三兄弟にいじめられたんです。」
ちがうオオカミ三兄弟にぃ!?
「えぇ。いじめられた後、こう言われたんです。「親父に言え。ウルフ一郎にやられたってな、ガハハハハハ~!」って。」
「ま、まさか!」
「あぁ。ウル男さん達だ。」
「やっぱり!ウルフ一郎兄貴、大当たりッスね!」
ん?ちょっとまてよ?
じゃあ、コーヒーにマスタードを入れたり、花屋の花の花びらを取ったり、こぶたちゃん達ひ悪口を書いた手紙を送ったり、俺様んちの家の庭と門に、落書きをしたのは……ウル男さん達?
「……みたいッスね。」
ゆるせねぇ、絶っっっっっっ対、ゆるせねぇ!
俺様の怒りがこみ上げてきた。
あいつらめぇ~!
「ありがとう、ガキんちょ!俺様、あの三人をやっつけに行くから!」
俺様は、三人のところへ行こうとした。
「ちょっ……兄貴!一人で行くんッスか!」
あったりめぇだぁ!
あいつらをぶったおすのは、どうやら、俺様だけらしいからなぁ。
俺様は、向こうへ走って行った。
「兄貴……。」
「俺様達も行くぞ!」
「おう!」
☆
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる