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第五十五話 「ギロさんとジュンブライトの過去」
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バクバクバク!
ムシャムシャムシャ!
ん~!ここのおにぎり、サイコー!
「テレサの手作りなんだ。」
へぇ―。テレサさん、料理上手ッスね!
「りょっ・・・・・・料理上手って、そこまでほめられる気、ないよ。」
テレサさんったら、照れちゃって。
「あ、自己紹介、まだでしたね!俺、ギロッス!18です!よろしくお願いします!」
「もう、わかってるよ。」
えっ!?うそ!
「お前、天然だな。」
俺はいつでも、天然ッス!
「意味わからん。」
「18といえば、あんた、学校は?」
卒業しました!
「ふーん。あたしはテレサ。テレサ姉さんとお呼び。」
はい!テレサおばさん!
「てめぇ、ぶんなぐるよ!」
ひぃぃぃぃぃ!こわいですぅ!
「アハハハハ。テレサはおばさんって呼ばれると、あんな風に怒るんだ。」
はい。わかりました、テレサ姉さん。
「よろしい。」
「俺はアルマ。よろしく。」
よ、よろしくッス!アルマ先輩!
「で、こいつは・・・・・・。」
「ジュンブライトだ。」
ひぃぃぃぃぃ!にらまれたぁ~!
俺はアルマ先輩の背後にさっと隠れ、ぶるぶる震え始めた。
「ジュンブライト、そんなににらまなくても、いいじゃないかぁ。」
「・・・・・・ごめん。」
いいですよ、別に。
よろしくです、ジュンブライトさんっ。
「お前、俺と相性合うなぁ。」
ジュンブライト先輩が、俺の肩を組んできた。
「そ、そうですかねぇ~?」
「なんだ?不満でもあるのか?」
ひぃぃぃぃぃ!な、ないですぅ~!
「よろしい。」
ふぅ。よかったぁ、なぐられないで。
「・・・・・・俺には、夢があるんです。」
「夢?なんだ、それ。」
「・・・・・・医者になることです!俺、医者になって、たくさんの人を救いたいッス!ジュンブライトさんは、なにか小さい頃なりたかった夢とか、ないですか?」
すると、ジュンブライトさんは、急に不機嫌そうな顔をして、肩を組むのをやめて、スッと立ち上がった。
「ねぇよ、そんなもん。」
え・・・・・・。
「なんでですか!?理由は!?」
「うっせぇ―!だまってろ!」
俺はジュンブライトさんに強く怒鳴られた。
そして、ジュンブライトさんは、歩き出して、ドアをバタンと強く閉め、行っちゃった。
そのとたん、部屋の中はしーんと静まり返った。
・・・・・・俺、いけないこと、言っちゃった・・・・・・。
「大丈夫だよ。人には言えない事情があるのさ。」
人には言えない事情・・・・・・か。
ジュンブライトさんって、不思議な人だなぁ~。
タッ、タッ、タッ、タッ、タッ。
「ちっ、どいつもこいつも、うっせぇんだよ!」
☆
「えっ!?ジュンブライトさんとアルマ先輩とテレサ姉さんは、幼なじみなんッスか!?」
「あぁ。そうだよ。」
へ―、びっくりしたなぁ。
「ジュンブライトさんって、どんな子でしたか!?」
「いたずら好きで、とてもやんちゃな男の子だったよ。」
「俺、自分のノートをこいつに落書きされたんだ。」
すんごいいたずらっ子だったんですね、ジュンブライトさん。
「あたしは、今でもずっと、お姉ちゃん扱いだよ。」
「俺はな、おとなしかったなぁ。ガキ大将にいじめられてたけど、ジュンブライトが助けてくれたんだ。」
へ―。ジュンブライトさんって、優しいんですね。
「ジュンブライトってね、実は・・・・・・。」
「テレサ!言うな!」
アルマ先輩が怒鳴ると、テレサ姉さんは、表情をしゅんとした。
「はい・・・・・・・。」
それから、アルマ先輩は、ジュンブライトさんの方を見た。
「ふぅ。聞こえてないようだ。」
アルマさん、なにがあったんですか?
「い、いや。なにもない。」
・・・・・・怪しーい。
「ものすごい怪しい目で見られてる・・・・・・。」
すると、ドアがガチャッと開いた。
あ、さっきの組員さん。
「お前ら、飯だぞ。」
「あとで食べるよ。」
「てか、みんなと食べたくねぇし。」
「なんだとぉ!?お前ら、入って来てから、えらそーになったなぁ。みんなと一緒に活動しないし、えらそーに口を出すし、本当に、ムカつくんだよ。」
「!?」
「なんだとぉ!?」
わわわ!二人とも、キレちゃったよぉ!
「やめてください、二人とも!」
「うっさい!」
「こんなこと言われて、怒らないやつなんか、いるか!」
「おい、ジュンブライト!お前、なにも言わないのか!」
組員の人が、ジュンブライトさんの方を向いた。
「ぐ―。」
「って、寝てるし!」
「ぐがあ!なにか言ったか?」
目を覚ますの、早っ!
「ちっ、好きにしろ!」
組員の人は、ドアをバタンと閉めて、行っちゃった。
「本当にこれでいいんですか!?」
「あぁ、いいさ。」
けど、みんなと行動しないと・・・・・・。
「俺達は行動は三人で行くという主義なんだ。だから、他のやつは、あーやって、俺達を嫌うのさ。」
へー。
この三人のやりたいこと、全く意味わかんない・・・・・・。
「おい、さっさと寝るぞ。ギロは布団で寝てろ。」
え~!?
「なんだ?文句でもあるのか。」
ジュ、ジュンブライトさんから、ギロリと見つめられた・・・・・・。
「な、なんでもないッス!」
「そうか。」
あ―!やっぱ、文句あるッス~!
「!?」
ひぃぃぃぃぃ!
「一人で寝れないのか。」
よ、読まれた・・・・・・。
完全に、心の中、読まれた・・・・・・。
「いい。一緒に寝てやる。」
えっ!?いいんですか!?
「いいよ。好きにしろ。」
やったぁ~!
ボンッ!
俺は、ヴァンパイアキャットになり、ジュンブライトさんに飛びついた。
「うわぁ!」
えへへへへ。びっくりしましたか?
「えへへへへじゃねぇ!ぶっ飛ばすぞ、オラァ!」
ひぃぃぃぃぃ!それだけはやめて~!
「ていうかお前、ヴァンパイアキャットだったのかぁ。」
あ、はい。
俺はうなずいた。
「ならいい。」
いいの!?どこが!?
「ぐー。」
また寝てるし!
ま、いっか。
☆
ムシャムシャムシャ!
ん~!ここのおにぎり、サイコー!
「テレサの手作りなんだ。」
へぇ―。テレサさん、料理上手ッスね!
「りょっ・・・・・・料理上手って、そこまでほめられる気、ないよ。」
テレサさんったら、照れちゃって。
「あ、自己紹介、まだでしたね!俺、ギロッス!18です!よろしくお願いします!」
「もう、わかってるよ。」
えっ!?うそ!
「お前、天然だな。」
俺はいつでも、天然ッス!
「意味わからん。」
「18といえば、あんた、学校は?」
卒業しました!
「ふーん。あたしはテレサ。テレサ姉さんとお呼び。」
はい!テレサおばさん!
「てめぇ、ぶんなぐるよ!」
ひぃぃぃぃぃ!こわいですぅ!
「アハハハハ。テレサはおばさんって呼ばれると、あんな風に怒るんだ。」
はい。わかりました、テレサ姉さん。
「よろしい。」
「俺はアルマ。よろしく。」
よ、よろしくッス!アルマ先輩!
「で、こいつは・・・・・・。」
「ジュンブライトだ。」
ひぃぃぃぃぃ!にらまれたぁ~!
俺はアルマ先輩の背後にさっと隠れ、ぶるぶる震え始めた。
「ジュンブライト、そんなににらまなくても、いいじゃないかぁ。」
「・・・・・・ごめん。」
いいですよ、別に。
よろしくです、ジュンブライトさんっ。
「お前、俺と相性合うなぁ。」
ジュンブライト先輩が、俺の肩を組んできた。
「そ、そうですかねぇ~?」
「なんだ?不満でもあるのか?」
ひぃぃぃぃぃ!な、ないですぅ~!
「よろしい。」
ふぅ。よかったぁ、なぐられないで。
「・・・・・・俺には、夢があるんです。」
「夢?なんだ、それ。」
「・・・・・・医者になることです!俺、医者になって、たくさんの人を救いたいッス!ジュンブライトさんは、なにか小さい頃なりたかった夢とか、ないですか?」
すると、ジュンブライトさんは、急に不機嫌そうな顔をして、肩を組むのをやめて、スッと立ち上がった。
「ねぇよ、そんなもん。」
え・・・・・・。
「なんでですか!?理由は!?」
「うっせぇ―!だまってろ!」
俺はジュンブライトさんに強く怒鳴られた。
そして、ジュンブライトさんは、歩き出して、ドアをバタンと強く閉め、行っちゃった。
そのとたん、部屋の中はしーんと静まり返った。
・・・・・・俺、いけないこと、言っちゃった・・・・・・。
「大丈夫だよ。人には言えない事情があるのさ。」
人には言えない事情・・・・・・か。
ジュンブライトさんって、不思議な人だなぁ~。
タッ、タッ、タッ、タッ、タッ。
「ちっ、どいつもこいつも、うっせぇんだよ!」
☆
「えっ!?ジュンブライトさんとアルマ先輩とテレサ姉さんは、幼なじみなんッスか!?」
「あぁ。そうだよ。」
へ―、びっくりしたなぁ。
「ジュンブライトさんって、どんな子でしたか!?」
「いたずら好きで、とてもやんちゃな男の子だったよ。」
「俺、自分のノートをこいつに落書きされたんだ。」
すんごいいたずらっ子だったんですね、ジュンブライトさん。
「あたしは、今でもずっと、お姉ちゃん扱いだよ。」
「俺はな、おとなしかったなぁ。ガキ大将にいじめられてたけど、ジュンブライトが助けてくれたんだ。」
へ―。ジュンブライトさんって、優しいんですね。
「ジュンブライトってね、実は・・・・・・。」
「テレサ!言うな!」
アルマ先輩が怒鳴ると、テレサ姉さんは、表情をしゅんとした。
「はい・・・・・・・。」
それから、アルマ先輩は、ジュンブライトさんの方を見た。
「ふぅ。聞こえてないようだ。」
アルマさん、なにがあったんですか?
「い、いや。なにもない。」
・・・・・・怪しーい。
「ものすごい怪しい目で見られてる・・・・・・。」
すると、ドアがガチャッと開いた。
あ、さっきの組員さん。
「お前ら、飯だぞ。」
「あとで食べるよ。」
「てか、みんなと食べたくねぇし。」
「なんだとぉ!?お前ら、入って来てから、えらそーになったなぁ。みんなと一緒に活動しないし、えらそーに口を出すし、本当に、ムカつくんだよ。」
「!?」
「なんだとぉ!?」
わわわ!二人とも、キレちゃったよぉ!
「やめてください、二人とも!」
「うっさい!」
「こんなこと言われて、怒らないやつなんか、いるか!」
「おい、ジュンブライト!お前、なにも言わないのか!」
組員の人が、ジュンブライトさんの方を向いた。
「ぐ―。」
「って、寝てるし!」
「ぐがあ!なにか言ったか?」
目を覚ますの、早っ!
「ちっ、好きにしろ!」
組員の人は、ドアをバタンと閉めて、行っちゃった。
「本当にこれでいいんですか!?」
「あぁ、いいさ。」
けど、みんなと行動しないと・・・・・・。
「俺達は行動は三人で行くという主義なんだ。だから、他のやつは、あーやって、俺達を嫌うのさ。」
へー。
この三人のやりたいこと、全く意味わかんない・・・・・・。
「おい、さっさと寝るぞ。ギロは布団で寝てろ。」
え~!?
「なんだ?文句でもあるのか。」
ジュ、ジュンブライトさんから、ギロリと見つめられた・・・・・・。
「な、なんでもないッス!」
「そうか。」
あ―!やっぱ、文句あるッス~!
「!?」
ひぃぃぃぃぃ!
「一人で寝れないのか。」
よ、読まれた・・・・・・。
完全に、心の中、読まれた・・・・・・。
「いい。一緒に寝てやる。」
えっ!?いいんですか!?
「いいよ。好きにしろ。」
やったぁ~!
ボンッ!
俺は、ヴァンパイアキャットになり、ジュンブライトさんに飛びついた。
「うわぁ!」
えへへへへ。びっくりしましたか?
「えへへへへじゃねぇ!ぶっ飛ばすぞ、オラァ!」
ひぃぃぃぃぃ!それだけはやめて~!
「ていうかお前、ヴァンパイアキャットだったのかぁ。」
あ、はい。
俺はうなずいた。
「ならいい。」
いいの!?どこが!?
「ぐー。」
また寝てるし!
ま、いっか。
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