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第五十話 「イケメントリオ、子供になる!?」
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今日は真莉亜とじいやとマドレーヌとリリアと道華とテレサと紅葉とクリスとアキとソラは、真莉亜の大阪のおばあちゃんちに泊まりに行ってる。
なので、俺達イケメントリオは、留守番。
理由は、俺は休みだし、ゆっくりしたいから。
ギロは、なにやら研究をしたいから。オオカミヤローは、俺と同じ理由。
今はりんごの皮をむいている。しかも無言で。
明日までこの二人と留守番かぁ。一体、どんな二日間になるんだろ。
よし、テレビを観よう!
俺は、テレビを付けた。
ガハハハハハ!う~け~るぅ~!
と、その時。ガラッと和室のドアが開いた。
「先輩、ウルフ一郎!」
どうした、ギロ。そんなにうれしそうにして。
「一体、なにがあったんだ。」
「実は、ついさっき、薬が完成したんです!」
薬ぃ~!?
「一体、どんな薬だ!」
「う~ん、どんな薬だったっけ~?う~ん、忘れた!」
「覚えてねぇのかよ!」
「あ、思い出した!たとえ、重い病気でも、すぐ治る薬です!」
へぇ―。たとえ、ガンでもか。
「はい!」
「脳梗塞でも!?」
「はい!」
「それ、世界一つえー薬だな。」
俺が二カッと笑うと、ギロは照れ始めた。
「いやぁ、先輩に強い薬だなんて言われると、照れますよぉ~。けど・・・・・・。」
「けど?」
「実はこの薬、試作品なんです。」
試作品!?
「はい。」
「まだ世の中に出していないからなぁ。」
お前、いつまでりんごの皮をむいているんだよっ。
「そこで、お二人に飲んでもらおうと思って!」
はぁ!?俺達が薬を飲むだとぉ!?
「そんなのできんっ!病気をしてないのに!」
「え―っ?そんなぁ~。」
ギロは表情をしゅんとした。
「でも、お二人が飲んで、OKって言ったら、ヴァンパイア界の薬局屋に薬を紹介して、置いてもらったら、俺の薬、ヴァンパイア界に広がるのに。」
そ、そうなのか!?
「はい。」
ギロはうなずいた。
だったら、協力するぜ!
「えっ?いいんですか?」
「あたり前だろ?俺達、ダチだし。」
「ゔぅ・・・・・・せんぱ~い!大好きですぅ!」
うわっ!そんなに泣きながらだきつくなっ!
「ウルフ一郎も一緒に飲もっ。」
ギロがウルフ一郎のうでをぐいぐいひっぱる。
「え~?病気なんか、してないのに・・・・・・。」
「大丈夫。あとで感想、聞かせてよっ。」
「りんごの皮なんかむいてないで、ギロの薬、飲もうぜ!」
ウルフ一郎は、「はぁ。」とため息をついた。
「わかったよ。飲めばい―んだろ、飲めば。」
ウルフ一郎は、りんごと包丁を、テーブルに置いた。
「やったぁ~!」
というわけで、俺達はギロの薬を試しに飲んでみることにした。
「ギロ、お前も飲むのか?」
「はい!自分の薬がどんな味か、飲んでみたいので!」
「ではお前ら、準備はいいか?」
「はい!」 「おう!」
二人は大きくうなずいた。
「では、行くぞ!」
「はい!」 「おう!」
俺達はいっせいに、薬を飲んだ。
そのとたん、俺達の体が、急に光り出した。
うわ!なんなんだ!
そして、俺達の体が光り終わった。
う、う~ん。あれっ?俺、なんで声が変わってんだ?
てか、な―んか体が小さくなった気するが・・・・・・。
「俺の薬、ど―だった!?」
うわ!ギロまで声が変わってるぅ~!
「いや、ギロ。これはいわゆる、失敗だ。」
うわ!ウルフ一郎まで、声が変わってるぅ~!
「え!?そんなぁ~。」
「おい。さっきから気づいたんだけど、俺達、おかしくね?」
「なにが?」
二人は声をそろって、言った。
だってさ、声変わってるし、体が小さくなった気がするし。
「あぁ。確かに。」
鏡でも見るか?
「あぁ。そうしよう。」
俺達は、鏡を見ると・・・・・・。
「うわぁ!」
「なんじゃこりゃあ!」
「俺達、子供になってるぅ!」
これは一体、ど―ゆ―ことだ!
「おい、ギロ!てめぇ、薬の中に、なに入れたんだ!」
ウルフ一郎が、ギロの胸ぐらをひっぱった。
「な、なにも入れてないよぉ。ちゃんとレシピ通り、つくったよぉ。」
「うそつけ!もう一回、確認しろ!」
「は、はい~!」
ギロは、分厚い本のページを、ペラペラめくった。
「あ―!」
どうしたんだ!
「二人とも、見てください!」
俺とウルフ一郎は、本を後ろからのぞきこんだ。
「俺、まちがえて、キッズ草を入れちゃった・・・・・・。」
「ぬわんだとぉ~!?」
キッズ草。この草をコーヒーとか薬に混ぜて飲むと、たちまち子供になってしまう。
「元に戻す方法はねぇのか!」
ギロは、下を向いた。
「それが・・・・・・ないんです。」
ぬわんだとぉ~!?
「一生このまま、この姿ってわけか!」
「はい。そうです。」
これじゃあ、真莉亜に会わせる顔がねぇ!
「俺だって!リッちゃんに会わせる顔なんて、ないッスよ!」
「俺様も!真莉亜ちゃんに会わせる顔がねぇんだよ!」
全てはギロ!お前の責任だ―っ!
「はぁ?なんで俺がぁ!?」
貴様の天然パワーが、こ―やって、意外な展開を迎えるんだよぉ!
「少しは反省せいっ!」
「・・・・・・はい、すみません・・・・・・。」
ギロは表情をしゅんとして、俺とウルフ一郎に向かって、お辞儀をした。
ったく、これからど―する?
「ど―するって言われたって・・・・・・。」
「ど―しよ―もないしぃ。」
じゃあ、こ―する?
「えっ?」
俺は、二人の耳に耳打ちをすると、二人はわかったかのように、うんうんとうなずいた。
「いいなぁ、それ!」
「俺、先輩の意見に、賛成です!」
「よーし!これから外でたくさん、遊びまくるぞぉ~!」
「オー!」
二人は拳を上げた。
なので、俺達イケメントリオは、留守番。
理由は、俺は休みだし、ゆっくりしたいから。
ギロは、なにやら研究をしたいから。オオカミヤローは、俺と同じ理由。
今はりんごの皮をむいている。しかも無言で。
明日までこの二人と留守番かぁ。一体、どんな二日間になるんだろ。
よし、テレビを観よう!
俺は、テレビを付けた。
ガハハハハハ!う~け~るぅ~!
と、その時。ガラッと和室のドアが開いた。
「先輩、ウルフ一郎!」
どうした、ギロ。そんなにうれしそうにして。
「一体、なにがあったんだ。」
「実は、ついさっき、薬が完成したんです!」
薬ぃ~!?
「一体、どんな薬だ!」
「う~ん、どんな薬だったっけ~?う~ん、忘れた!」
「覚えてねぇのかよ!」
「あ、思い出した!たとえ、重い病気でも、すぐ治る薬です!」
へぇ―。たとえ、ガンでもか。
「はい!」
「脳梗塞でも!?」
「はい!」
「それ、世界一つえー薬だな。」
俺が二カッと笑うと、ギロは照れ始めた。
「いやぁ、先輩に強い薬だなんて言われると、照れますよぉ~。けど・・・・・・。」
「けど?」
「実はこの薬、試作品なんです。」
試作品!?
「はい。」
「まだ世の中に出していないからなぁ。」
お前、いつまでりんごの皮をむいているんだよっ。
「そこで、お二人に飲んでもらおうと思って!」
はぁ!?俺達が薬を飲むだとぉ!?
「そんなのできんっ!病気をしてないのに!」
「え―っ?そんなぁ~。」
ギロは表情をしゅんとした。
「でも、お二人が飲んで、OKって言ったら、ヴァンパイア界の薬局屋に薬を紹介して、置いてもらったら、俺の薬、ヴァンパイア界に広がるのに。」
そ、そうなのか!?
「はい。」
ギロはうなずいた。
だったら、協力するぜ!
「えっ?いいんですか?」
「あたり前だろ?俺達、ダチだし。」
「ゔぅ・・・・・・せんぱ~い!大好きですぅ!」
うわっ!そんなに泣きながらだきつくなっ!
「ウルフ一郎も一緒に飲もっ。」
ギロがウルフ一郎のうでをぐいぐいひっぱる。
「え~?病気なんか、してないのに・・・・・・。」
「大丈夫。あとで感想、聞かせてよっ。」
「りんごの皮なんかむいてないで、ギロの薬、飲もうぜ!」
ウルフ一郎は、「はぁ。」とため息をついた。
「わかったよ。飲めばい―んだろ、飲めば。」
ウルフ一郎は、りんごと包丁を、テーブルに置いた。
「やったぁ~!」
というわけで、俺達はギロの薬を試しに飲んでみることにした。
「ギロ、お前も飲むのか?」
「はい!自分の薬がどんな味か、飲んでみたいので!」
「ではお前ら、準備はいいか?」
「はい!」 「おう!」
二人は大きくうなずいた。
「では、行くぞ!」
「はい!」 「おう!」
俺達はいっせいに、薬を飲んだ。
そのとたん、俺達の体が、急に光り出した。
うわ!なんなんだ!
そして、俺達の体が光り終わった。
う、う~ん。あれっ?俺、なんで声が変わってんだ?
てか、な―んか体が小さくなった気するが・・・・・・。
「俺の薬、ど―だった!?」
うわ!ギロまで声が変わってるぅ~!
「いや、ギロ。これはいわゆる、失敗だ。」
うわ!ウルフ一郎まで、声が変わってるぅ~!
「え!?そんなぁ~。」
「おい。さっきから気づいたんだけど、俺達、おかしくね?」
「なにが?」
二人は声をそろって、言った。
だってさ、声変わってるし、体が小さくなった気がするし。
「あぁ。確かに。」
鏡でも見るか?
「あぁ。そうしよう。」
俺達は、鏡を見ると・・・・・・。
「うわぁ!」
「なんじゃこりゃあ!」
「俺達、子供になってるぅ!」
これは一体、ど―ゆ―ことだ!
「おい、ギロ!てめぇ、薬の中に、なに入れたんだ!」
ウルフ一郎が、ギロの胸ぐらをひっぱった。
「な、なにも入れてないよぉ。ちゃんとレシピ通り、つくったよぉ。」
「うそつけ!もう一回、確認しろ!」
「は、はい~!」
ギロは、分厚い本のページを、ペラペラめくった。
「あ―!」
どうしたんだ!
「二人とも、見てください!」
俺とウルフ一郎は、本を後ろからのぞきこんだ。
「俺、まちがえて、キッズ草を入れちゃった・・・・・・。」
「ぬわんだとぉ~!?」
キッズ草。この草をコーヒーとか薬に混ぜて飲むと、たちまち子供になってしまう。
「元に戻す方法はねぇのか!」
ギロは、下を向いた。
「それが・・・・・・ないんです。」
ぬわんだとぉ~!?
「一生このまま、この姿ってわけか!」
「はい。そうです。」
これじゃあ、真莉亜に会わせる顔がねぇ!
「俺だって!リッちゃんに会わせる顔なんて、ないッスよ!」
「俺様も!真莉亜ちゃんに会わせる顔がねぇんだよ!」
全てはギロ!お前の責任だ―っ!
「はぁ?なんで俺がぁ!?」
貴様の天然パワーが、こ―やって、意外な展開を迎えるんだよぉ!
「少しは反省せいっ!」
「・・・・・・はい、すみません・・・・・・。」
ギロは表情をしゅんとして、俺とウルフ一郎に向かって、お辞儀をした。
ったく、これからど―する?
「ど―するって言われたって・・・・・・。」
「ど―しよ―もないしぃ。」
じゃあ、こ―する?
「えっ?」
俺は、二人の耳に耳打ちをすると、二人はわかったかのように、うんうんとうなずいた。
「いいなぁ、それ!」
「俺、先輩の意見に、賛成です!」
「よーし!これから外でたくさん、遊びまくるぞぉ~!」
「オー!」
二人は拳を上げた。
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