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第四十五話 「ギロさんの仕事場に潜入!」
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「虫だらけのお子様ランチ、おいしいですぅ~。」
「本当。最高だわぁ。」
「ねずみのミートソース、おいしいわぁ~♡」
「ねぇ、ウルフ一郎達は、食べないの?」
ソラちゃんが食べながら言った。
「い、いや、俺様達は、遠慮するよ。」
「私、人間だし。」
「私も。」
「あたしも。半分、人間だけど。」
「えーっ?食べようよぉ。」
そ、そこまで言われても・・・・・・。
「せっかく用意してくれたのにぃ。」
そ、それはわかりますけど、私達にとって、食べられないので・・・・・・。
「じゃあ、真莉亜、青虫のグラタン、もらっとくぞ。」
ジュンブライトは、青虫のグラタンを、ぱっと取った。
「ん~。この紅茶、おいしいですぅ~。」
「おや、みなさん、元気に盛り上がってますねぇ。」
ギロさん!
ギロさんはにこにこと笑いながら、ルクトさんのとなりにすわった。
「お仕事、おつかれ様です。」
「いやぁ、それほどでもぉ~。」
ギロさん、照れちゃって。
「ギロ、いつもより、かっこよかったよ!」
「アハハハ。ありがとう。ところでみんな、また話があるんだけど。」
今度はなんでしょうか。
「うちの親父を紹介します!」
え~!?本当ですか!?
「真莉亜、声でっかい!」
あ、すみません・・・・・・。
「お前の親父さんに会いに行けるなんて、うれしいよ。」
「それだけじゃありません。親父にリッちゃんを彼女として、紹介するんです。」
へぇ―。よかったですね、リリアさん!
「えぇ。正直、緊張するわぁ。」
「大丈夫ですよ、リリア!深呼吸して、緊張をほぐすんですよ!」
「こ、こう?スゥ~。」
リリアさんは、マドレーヌちゃんの言う通りに、大きく深呼吸をした。
「そうです!リリア、がんばってくださいっ!」
マドレーヌちゃんがリリアさんに向かって、とびっきりの笑顔を見せた。
「ありがとう、マドレーヌ。あなたのおかげで、緊張が消えたわ。」
リリアさんは、マドレーヌちゃんの頭をなでた。
「ねぇ、ギロのお父さんって、どんな人なの?」
「えっとぉ、結構、医療に関しては厳しくて、怒るとすごくこわくて、言うこと聞かないと、外に出す。」
うわぁ。結構、厳しい家庭で育ったんですね。
「俺の親父と一緒だぜ!」
あぁ、確かに。
って、なんで感心してるんだろ、私。
「お、お、お、お、お、お前の父ちゃん、ま、ま、まさか、ヴァ、ヴァ、ヴァンパイアキャットじゃないだろーな?」
ウルフ一郎さんの声、ふるえてる・・・・・・。
「あたり前じゃないか。」
「うわぁ~!ぜひ、変身しないでくれと、お願いしてくれぇ~!」
「はいはい。わかったから、俺から離れろ。」
「あっ!俺様、いいこと考えたぜ!」
ウルフ一郎さん、顔をニヤニヤさせちゃって。どうしたんですか?
「もし、ギロの父ちゃんが、ギロとリリアの交際を認めたら、このまま、結婚に進むんじゃねぇか?」
「え~!?」
「それ、いい考えですねっ。」
「そ~う~?」
「てかお前、ネルと結婚、しねぇのかよ。」
「しねぇよ!てか、俺様は、あいつのことが大っ嫌いだぁ!」
「私、リリアとの結婚、認めませんっ!」
マドレーヌちゃんが大きな声でさけぶと、食堂でゆっくりしていた患者さんや、看護師さんや、お医者さん達が、マドレーヌちゃんの方を向いた。
マドレーヌちゃん・・・・・・。
「マドレーヌ、まだ結婚するって、決まったんじゃないんだぞ。」
「だってぇ・・・・・・。」
マドレーヌちゃんは、恥ずかしそうに、リリアさんにだきついた。
「・・・・・・リリアと離れたくないから。」
「マドレーヌ・・・・・・。」
「ごめんな。お前がさびしがるようなことを言って。」
ウルフ一郎さんが、もうしわけない顔で、マドレーヌちゃんの頭をなでた。
「おい!俺のいとこの頭を、気安くさわるなっ!」
「い―じゃねぇかよぉ!」
ジュンブライト、いいじゃないの。
「お、おう・・・・・・。」
「マドレーヌちゃん、俺達、まだ結婚しないから、安心して。」
「はい!」
マドレーヌちゃんが笑顔でうなずいた。
☆
「本当。最高だわぁ。」
「ねずみのミートソース、おいしいわぁ~♡」
「ねぇ、ウルフ一郎達は、食べないの?」
ソラちゃんが食べながら言った。
「い、いや、俺様達は、遠慮するよ。」
「私、人間だし。」
「私も。」
「あたしも。半分、人間だけど。」
「えーっ?食べようよぉ。」
そ、そこまで言われても・・・・・・。
「せっかく用意してくれたのにぃ。」
そ、それはわかりますけど、私達にとって、食べられないので・・・・・・。
「じゃあ、真莉亜、青虫のグラタン、もらっとくぞ。」
ジュンブライトは、青虫のグラタンを、ぱっと取った。
「ん~。この紅茶、おいしいですぅ~。」
「おや、みなさん、元気に盛り上がってますねぇ。」
ギロさん!
ギロさんはにこにこと笑いながら、ルクトさんのとなりにすわった。
「お仕事、おつかれ様です。」
「いやぁ、それほどでもぉ~。」
ギロさん、照れちゃって。
「ギロ、いつもより、かっこよかったよ!」
「アハハハ。ありがとう。ところでみんな、また話があるんだけど。」
今度はなんでしょうか。
「うちの親父を紹介します!」
え~!?本当ですか!?
「真莉亜、声でっかい!」
あ、すみません・・・・・・。
「お前の親父さんに会いに行けるなんて、うれしいよ。」
「それだけじゃありません。親父にリッちゃんを彼女として、紹介するんです。」
へぇ―。よかったですね、リリアさん!
「えぇ。正直、緊張するわぁ。」
「大丈夫ですよ、リリア!深呼吸して、緊張をほぐすんですよ!」
「こ、こう?スゥ~。」
リリアさんは、マドレーヌちゃんの言う通りに、大きく深呼吸をした。
「そうです!リリア、がんばってくださいっ!」
マドレーヌちゃんがリリアさんに向かって、とびっきりの笑顔を見せた。
「ありがとう、マドレーヌ。あなたのおかげで、緊張が消えたわ。」
リリアさんは、マドレーヌちゃんの頭をなでた。
「ねぇ、ギロのお父さんって、どんな人なの?」
「えっとぉ、結構、医療に関しては厳しくて、怒るとすごくこわくて、言うこと聞かないと、外に出す。」
うわぁ。結構、厳しい家庭で育ったんですね。
「俺の親父と一緒だぜ!」
あぁ、確かに。
って、なんで感心してるんだろ、私。
「お、お、お、お、お、お前の父ちゃん、ま、ま、まさか、ヴァ、ヴァ、ヴァンパイアキャットじゃないだろーな?」
ウルフ一郎さんの声、ふるえてる・・・・・・。
「あたり前じゃないか。」
「うわぁ~!ぜひ、変身しないでくれと、お願いしてくれぇ~!」
「はいはい。わかったから、俺から離れろ。」
「あっ!俺様、いいこと考えたぜ!」
ウルフ一郎さん、顔をニヤニヤさせちゃって。どうしたんですか?
「もし、ギロの父ちゃんが、ギロとリリアの交際を認めたら、このまま、結婚に進むんじゃねぇか?」
「え~!?」
「それ、いい考えですねっ。」
「そ~う~?」
「てかお前、ネルと結婚、しねぇのかよ。」
「しねぇよ!てか、俺様は、あいつのことが大っ嫌いだぁ!」
「私、リリアとの結婚、認めませんっ!」
マドレーヌちゃんが大きな声でさけぶと、食堂でゆっくりしていた患者さんや、看護師さんや、お医者さん達が、マドレーヌちゃんの方を向いた。
マドレーヌちゃん・・・・・・。
「マドレーヌ、まだ結婚するって、決まったんじゃないんだぞ。」
「だってぇ・・・・・・。」
マドレーヌちゃんは、恥ずかしそうに、リリアさんにだきついた。
「・・・・・・リリアと離れたくないから。」
「マドレーヌ・・・・・・。」
「ごめんな。お前がさびしがるようなことを言って。」
ウルフ一郎さんが、もうしわけない顔で、マドレーヌちゃんの頭をなでた。
「おい!俺のいとこの頭を、気安くさわるなっ!」
「い―じゃねぇかよぉ!」
ジュンブライト、いいじゃないの。
「お、おう・・・・・・。」
「マドレーヌちゃん、俺達、まだ結婚しないから、安心して。」
「はい!」
マドレーヌちゃんが笑顔でうなずいた。
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