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第三十九話 「ネルさん、ウルフ一郎さんと、二人っきりになる」

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カポーン。
ふぅ、気持ちいー。
ったく、あいつ、マジうざい。
明日、出て行こうかな~?
ガラッ。
!?
 
「誰だ!」
 
「俺様だ。」
 
・・・・・・!
 
「ちょっ、入るなよっ!」
 
「一緒に入っても、いいだろ?」
 
よくねぇ!
さっさと出て行きやがれ!
 
「そんなに照れんなよぉ。」
 
お前は変態かっ!
 
「ふぅ、気持ちいー。」
 
あたしは、ジュンブライト様と、混浴したかったのにぃ!
 
「どうした。」
 
「いや、なんでもないっ。」
 
「そう。」
 
こいつ、頭おかしいんじゃねぇのか?
 
「俺様、女と風呂に入ったのは、初めてだ。」
 
あたしも。男と入ったの、初めてだぜ。
ん?こいつ、さっきからどこを見てんだ?
むむっ!?あたしの胸に、目線を向けてる!
 
「お前、Dだな。」
 
「この、変態オオカミがぁ!」
 
あたしは、ウルフ一郎を、けり飛ばした。
 
「あ―れ―!」
 
ウルフ一郎は、床にたおれた。
 
「いてててて・・・・・・。」
 
「お前、あたしの胸をバカにしたら、承知しねぇからなっ!」
 
「へ―い、へい。」
 
って、また入んなぁ!
 
「お前、意外とかわいいところが、あるじゃねぇか。」
 
・・・・・・。
あたしは、顔を真っ赤にした。
 
「なぁ。」
 
なんだよ。
ウルフ一郎は、真剣な顔になって、顔を見上げた。
 
「・・・・・・なぜだろう。お前といると、心がポカポカする。」
 
!?
 
「ま、気のせいか。ガハハハハハハ!」
 
ウルフ一郎の高笑いが、風呂場に響き渡る。
さ―てと、体を洗うか。
あたしは、体を洗いに行こうとした。
 
「まて。俺様が、背中を洗ってやるよ。」
 
はぁ!?バカ言え!
もう、ガキじゃないから、自分で洗うよ!
 
「今回は特別だ。」
 
いいよって、言ってないでしょ―!
もう、あの手段で行くしかねぇ!
ボンッ!
あたしは、ヴァンパイアキャットになった。
 
「ひぇ―!ヴァンパイアキャットだぁ!」
 
ウルフ一郎は、風呂場から飛び出した。
ボンッ。
ふぅ。これで、ゆっくり風呂に入れる。
 
 

 
 
ジュー、ジュー。
 
「ん~、うんまーい!」
 
お前、野菜をちゃんと食えよ。
 
「んくんく・・・・・・あ―、うまい!」
 
聞いてねぇし!
しかも、これでビール、何本目なんだ?
 
「4本目~。」
 
こりゃあ、ヤバイぞぉ~。
 
 
-60分後ー
 
 
「ネルちゅわ~ん♡」
 
結果、酔っぱらいました。
 
「大ちゅき~♡」
 
気持ちわりぃなぁ。
 
「真莉亜ちゃんより、好き~♡」
 
へ―い、へい。
お前、酒に弱いタイプだなぁ。
 
「ん―。」
 
こ、こいつ、キスしようとしてる!
 
「や―っ!」
 
ゴチン!
 
「ゔ!」
 
あたしが、あいつの頭を刀でなぐったあと、ウルフ一郎は、ばたりとたおれ、気絶した。
ふぅ。これで落ち着いて、飯が食える。
 
 

 
 
ムニャ、ムニャ・・・・・・ジュンブライト様ぁ、愛してますぅ~。
ゴロゴロゴロゴロ。
ん!?今日は、雨なのか!?
あたし、雷が、超~苦手なんだよ。
ピカ―ッ!
ギィヤァァァァァァァア!
あたしは、なにかにだきついた。
ん?なんか、モフモフしているような・・・・・・。
 
「おい・・・・・・。」
 
あたしが、顔を上げると・・・・・・。
 
「ウ、ウルフ一郎!」
 
なんて不運なんだろ!あたし、ウルフ一郎に、だきついちゃった・・・・・・。
 
「お前、雷が苦手なのか?」
 
「うん・・・・・・。」
 
あたしは、うなずいた。
 
「じゃあ、俺様が、お前を守ってやる。」
 
え・・・・・・。
 
「俺様のうでの中で、安心してねむれ。」
 
ウルフ一郎・・・・・・。
あたしは、ウルフ一郎のうでの中で、ゆっくり目を閉じて、ねむった。
ウルフ一郎の胸、ジュンブライト様より温かい・・・・・・。
 
 

 
 
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