166 / 170
第1章
第六十四話 「ネルさんとウルフ一郎さん、マイホーム探しへ!」
しおりを挟む
ー今から、9ヵ月前の頃……ー
「ウルフいちろ~う、愛してるぞ~。」
「俺様も、愛してるぞ、ネルた~ん。」
ウルフ一郎が、あたしのお腹をさわった。
「それと、この子も。」
うふふふ。
ピシャン!
「こら、あんた達!起きんかい!」
テ、テレサ!?じゃなくて、お義母さん!
「いつまでラブラブぶってんだい!まさか、また一晩を共にして……。」
「してないよ!してないってばぁ!」
「うん、よろしい。今度、また一晩を共にしたら、ゆるさないからな。」
「はーい。」
うふっ。
「アハッ。」
☆
あたし達は、食卓で、朝ご飯を食べていた。
今日の朝ご飯は、わかめととうふのおみそしると、れんこんのきんぴらと、白ご飯と、漬物と、玉子焼き。
あたし達は、結婚してから、ウルフ一郎の実家に住ませてもらってる。
なんで家を買わないかというと……。
お金ないし、実家に住ましてもらってる前までは、アパートに住んでいたけど、そこの管理人が、あたしの悪口を言ってて、怒りをおさえきれなくなったウルフ一郎は、管理人をぶんなぐって、追い出されたのさ。
「ったくぅ、あんた達、いつになったら、家を手に入れるんだい。」
「知らねぇよ。母ちゃん、俺様達が戻って来て、すっごく喜んでたんじゃないの。」
「二人増えると、家の中が狭くなったんだよ!大迷惑なんだよ、こっちは!」
お義母さん、大の毒舌です。
「まあまあ。母ちゃん、本当はうれしかったんじゃないの?」
「うるさい!このあたしに、うれしいなどあるか!」
お義母さん、あたしに負けないくらい、ツンデレです。
「それに、子供のことも、考えないと、いけないだろ?」
あ……。
あたし達の、子供のことも、考えないと……か。
確かに。お義母さんの言う通りだ。
あたし達は、自分達のことしか、考えなかった。
そして、今お腹に宿ってる命のことを、放っておいていた。
この子と一緒に住むためには、自分達の家を探さないと!
「ねぇ、ウルフ一郎!一緒に家を探そう!三人で暮らすために、家を探そう!」
「ネル……。」
ウルフ一郎が、おはしと茶わんを、テーブルに置いた。
「そうだな。ネルの言う通りだ。家を探そう。」
うん!そうこなくっちゃ!
「ちょっとまったぁ!」
なんだよ。
「俺様は反対だぁ!なぜなら、ネル様と、また二人っきりになるから!」
はぁ……こいつといると、ややこしくなる。
「いいじゃないか、ウルフ三郎。兄貴とネルは、夫婦なんだから。」
「うるさ~い!とにかく!俺様は反対だ!わかったか!」
ウルフ三郎はそう言って、怒りながら、その場を去った。
「……ったくぅ、どんだけネルさんが好きなのかぁ。」
「ほっとけ。あいつのことは気にすんな。」
☆
次の日。
あたし達は、ヴァンパイア界にある、不動産に行った。
「ほうほう。新しい住まいをお探しですかぁ。」
「あぁ。2ヵ月後、子供が産まれるんだよ。だから、家族でしあわせに暮らせる、家が欲しいんだよ。」
「ちっ、あの桜吹雪のネルが、妊娠してたのかよ。男作って、イチャイチャしやがって!だから、あんまり活躍しなかったんだな。」
「!」
ボカ、ボカ、ボカ、ボカ!
「次、行こう!」
え~?もう少し、探そうよぉ~。
「だめだ!あそこの不動産は、評判が悪いからなぁ!」
そんなぁ~。
☆
続いて、あたし達は別の不動産に行って、あたしの故郷、貴族の街にある、家を紹介してもらった。
うわぁ~。
中は広くて、床は大理石でできて、ピカピカに輝いていて、キッチンがあって、食器棚があって、白いフワフワのソファーがあって、とても大きなベランダがあって、その下には、プールがあって、ベランダから見る景色は、とてもきれい!
「ここは築9年の家です。前、ここに住んでた方は、有名な投資家だったんですよ。」
「へぇー。」
「ねぇ、ウルフ一郎!あたし、この家欲しい!なぁ、買って買ってぇ~。」
あたしは、ウルフ一郎の腕を組みながら、おねだりした。
「奥さん、すっかりこの家を気に入って。」
「あぁ。こいつ、お嬢様だからなぁ。どら、そしたら買うか。何円だ。」
「百万八千九百円です。」
すると、ウルフ一郎は、ポカーンと口を開けて。
「ひゃっ……百万!?」
どーした、ウルフ一郎。
「……あきらめよう。」
え~!?なんで!
「だって、高いんだもん!次はフツーの一軒家で!」
そ、そんなぁ~。
☆
「ウルフいちろ~う、愛してるぞ~。」
「俺様も、愛してるぞ、ネルた~ん。」
ウルフ一郎が、あたしのお腹をさわった。
「それと、この子も。」
うふふふ。
ピシャン!
「こら、あんた達!起きんかい!」
テ、テレサ!?じゃなくて、お義母さん!
「いつまでラブラブぶってんだい!まさか、また一晩を共にして……。」
「してないよ!してないってばぁ!」
「うん、よろしい。今度、また一晩を共にしたら、ゆるさないからな。」
「はーい。」
うふっ。
「アハッ。」
☆
あたし達は、食卓で、朝ご飯を食べていた。
今日の朝ご飯は、わかめととうふのおみそしると、れんこんのきんぴらと、白ご飯と、漬物と、玉子焼き。
あたし達は、結婚してから、ウルフ一郎の実家に住ませてもらってる。
なんで家を買わないかというと……。
お金ないし、実家に住ましてもらってる前までは、アパートに住んでいたけど、そこの管理人が、あたしの悪口を言ってて、怒りをおさえきれなくなったウルフ一郎は、管理人をぶんなぐって、追い出されたのさ。
「ったくぅ、あんた達、いつになったら、家を手に入れるんだい。」
「知らねぇよ。母ちゃん、俺様達が戻って来て、すっごく喜んでたんじゃないの。」
「二人増えると、家の中が狭くなったんだよ!大迷惑なんだよ、こっちは!」
お義母さん、大の毒舌です。
「まあまあ。母ちゃん、本当はうれしかったんじゃないの?」
「うるさい!このあたしに、うれしいなどあるか!」
お義母さん、あたしに負けないくらい、ツンデレです。
「それに、子供のことも、考えないと、いけないだろ?」
あ……。
あたし達の、子供のことも、考えないと……か。
確かに。お義母さんの言う通りだ。
あたし達は、自分達のことしか、考えなかった。
そして、今お腹に宿ってる命のことを、放っておいていた。
この子と一緒に住むためには、自分達の家を探さないと!
「ねぇ、ウルフ一郎!一緒に家を探そう!三人で暮らすために、家を探そう!」
「ネル……。」
ウルフ一郎が、おはしと茶わんを、テーブルに置いた。
「そうだな。ネルの言う通りだ。家を探そう。」
うん!そうこなくっちゃ!
「ちょっとまったぁ!」
なんだよ。
「俺様は反対だぁ!なぜなら、ネル様と、また二人っきりになるから!」
はぁ……こいつといると、ややこしくなる。
「いいじゃないか、ウルフ三郎。兄貴とネルは、夫婦なんだから。」
「うるさ~い!とにかく!俺様は反対だ!わかったか!」
ウルフ三郎はそう言って、怒りながら、その場を去った。
「……ったくぅ、どんだけネルさんが好きなのかぁ。」
「ほっとけ。あいつのことは気にすんな。」
☆
次の日。
あたし達は、ヴァンパイア界にある、不動産に行った。
「ほうほう。新しい住まいをお探しですかぁ。」
「あぁ。2ヵ月後、子供が産まれるんだよ。だから、家族でしあわせに暮らせる、家が欲しいんだよ。」
「ちっ、あの桜吹雪のネルが、妊娠してたのかよ。男作って、イチャイチャしやがって!だから、あんまり活躍しなかったんだな。」
「!」
ボカ、ボカ、ボカ、ボカ!
「次、行こう!」
え~?もう少し、探そうよぉ~。
「だめだ!あそこの不動産は、評判が悪いからなぁ!」
そんなぁ~。
☆
続いて、あたし達は別の不動産に行って、あたしの故郷、貴族の街にある、家を紹介してもらった。
うわぁ~。
中は広くて、床は大理石でできて、ピカピカに輝いていて、キッチンがあって、食器棚があって、白いフワフワのソファーがあって、とても大きなベランダがあって、その下には、プールがあって、ベランダから見る景色は、とてもきれい!
「ここは築9年の家です。前、ここに住んでた方は、有名な投資家だったんですよ。」
「へぇー。」
「ねぇ、ウルフ一郎!あたし、この家欲しい!なぁ、買って買ってぇ~。」
あたしは、ウルフ一郎の腕を組みながら、おねだりした。
「奥さん、すっかりこの家を気に入って。」
「あぁ。こいつ、お嬢様だからなぁ。どら、そしたら買うか。何円だ。」
「百万八千九百円です。」
すると、ウルフ一郎は、ポカーンと口を開けて。
「ひゃっ……百万!?」
どーした、ウルフ一郎。
「……あきらめよう。」
え~!?なんで!
「だって、高いんだもん!次はフツーの一軒家で!」
そ、そんなぁ~。
☆
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ヴァンパイア♡ラブどっきゅ〜ん!
田口夏乃子
恋愛
ヴァンパイア♡ラブセカンドシーズンスタート♪
真莉亜とジュンブライトは、ついにカップルになり、何事もなく、平和に過ごせる……かと思ったが、今度は2人の前に、なんと!未来からやってきた真莉亜とジュンブライトの子供、道華が現れた!
道華が未来からやってきた理由は、衝撃な理由で!?
さらにさらに!クリスの双子の妹や、リリアを知る、謎の女剣士、リリアの幼なじみの天然イケメン医者や、あのキャラも人間界にやってきて、満月荘は大騒ぎに!
ジュンブライトと静かな交際をしたいです……。
※小学校6年生の頃から書いていた小説の第2弾!amebaでも公開していて、ブログの方が結構進んでます(笑)

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる