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第1章

第五十七話 「ロゼッタさんの過去」

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翌日。
私はお母さんのお墓の前で、しくしく泣いていた。

「君、なんで泣いているのかい?」

お、お母さんが亡くなったから、泣いてるの。

「そっか……じゃあ、私と一緒に来るだい?」

えっ……?おじさん、誰?

「私は剣士広場のオーナー。一緒に来れば、もう安心だ。」


                                   ☆


                            ー現在ー


ゔぅ、泣ける話ですぅ~。

「引き取られたあいつは、紅月のロゼッタになったのさ。」

「へぇー。あいつにそんな過去があったのかぁ~。」

「お前、聞いてたのか。」

もし私が過去のロゼッタさんだったら、どういう人生を送っていたか……。

「今日はあいつの母ちゃんの命日だ。だから、あんなに上機嫌でいたんだろう。」

へぇー。


                                   ☆


お母さん、私は今、とてもしあわせです。
だから、心配しないでください。
もしオーナーが引き取ってくれなかったら、私はどうしていたことか……。
とりあえず、安心して!
私が今、いろんな人達に出会えて、とても楽しい人生を送っている!
お母さんも、天国で元気でいてね!

「ロゼッタ……。」

!?
後ろを振り向くと、そこには、誰もいなかった。
私は、にこっとほほえんだ。
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