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第1章

第五十六話 「負けず嫌いのガオンくん」

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「んく、んく、んく、んく.....あー!」

うふふ。おいしかったか~?

「あい、あい!」

うふふふふ。
じゃあ、遊ぼっか。

「あ~い!」

え.....?
ガ、ガオンが、立ってる!
あたしは、急いで寝室に行って、ウルフ一郎の体を揺さぶった。

「ウルフ一郎、ウルフ一郎!」

「ん?なんなんだよぉ。人が寝ているのに。」

ガオンが立ったんだよぉ!

「んだとぉ!?」

ウルフ一郎は、ぱっと起き上がって、ビデオカメラを取り、ガチャッとドアを開けた。

「ま、ま!ま、ま!」

あれ?いつの間に、ここに.....。
も、もしかして、一人で歩いて来たの?

「う、う~!」

すっご~い!さすが、あたしの息子だね!
チュッ。
ほっぺにキスした後、ガオンの顔が真っ赤になった。

「う~!」

「ぬおう!こいつ、調子に乗ってやがる!」

子供にヤキモチ妬く父親、初めて見た.....。

「ていうか、撮影するの、遅れたなぁ~。」

大丈夫。あとで撮ればいーさ。

「あぁ。で、あとでおとぎの国と、貴族の街の実家に、ビデオを贈ろう。」

ナイスアイデアだな!
お前んとこの実家、どんなリアクションをするのかなぁ~?

「さぁ~。」

うふふふふ。
だんだん、子供の成長が楽しみになってきた☆


                                ☆


「『う、う~!』」

「うわ~ん!うちの孫が.....うちの孫が、立っているぅ~!」

「母ちゃん、泣きすぎです。」


                                ☆


ガオンくん、すごいね!
道華と同じ、歩けるようになったなんて、すごいね!

「う~!」

「こいつ、あたしの時より照れてるし。」

「て、てめぇ~!調子に乗るのもいーかげんにしろよ!」

うふふふふ。

「う、う~!」

「あい、あい!」

子供達が、だんだん、成長するようになりました☆
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