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第1章

第二十八話 「出産へ」

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2ヶ月後。
もうお腹はスイカより大きくなりましたぁ。
あとは産まれてくるのを待つだけ……。
ズキン!
ゔ……!
な、なんなの!?この痛みは!
あぁ!
私、思わず床に倒れ込んじゃった。
ど、どうしよう……あー!
う、うまれてきそう……ゔぅ、あー!

「真莉亜お姉様!?どうしたんです!?」

マ、マドレーヌちゃん!

「う、うまれてきそうなの……早くギロさんを呼んで!早く!」

「はいっ!わかりました!」

マドレーヌちゃんは、医療室へと向かって走った。

「真莉亜、大丈夫!?」

だ、大丈夫です……あー!

「無理しないでしゃべらない方がいいわよ。」

だ、だって……あー!

「真莉亜さん、大丈夫ですか!?」

ルアン様……あー!

「赤ちゃんが産まれそうなの。ジュンブライトを呼んで!早く!」

「あ、でも、ジュンブライトは今、ジムに行ってるよ。」

「あーもう、こんな時にジムに行くなんて、バカバカしいわ!ルアン様、馬車に乗って、ジムに向かってください!急いでね!」

「お、おう!」

ルアン様は、玄関に向かって走った。

「真莉亜ちゃ~ん!」

あ、ギロさんが走って来るのが見える……。

「大丈夫!?」

あ、はい。大丈夫です。

「急いで医療室に運ぼう!」

ギロさんは、私をお姫様抱っこした。
あ、ありがとうございます。

「いいえ。困った時は、お互い様だよっ☆」

ギロさんは、ニカッと笑った。


                               ☆


「129、130。131、132……。」

「ジュンブライト!」

「お、おじさん!おじさんも鍛えたくなったのかぁ。よし、俺が教えてやるぜ!」

「そうじゃなくて!産まれてきそうなんだよ、赤ちゃんが!」

「え~!?」

わっ!ダンベルが落っこちた!

「さぁ、早く急ごう!」

「おう!」


                                         ☆
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