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第1章
第一話 「結婚式は中止!?」
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私は更衣室で、ウエディングドレスに着替えていた。
「よく似合ってますよ、真莉亜様。」
「王子はなんておっしゃるでしょうね。」
さぁ。きっと、驚くでしょう。
「うふふふふ。」
「王子らしいですね。」
はい。
「さぁ、口紅を付けましょう。」
「そして、レールを付けたら、完成ですわ。」
あ、はいっ。
だんだん、花嫁らしく、なってくぞぉ~。
☆
ん~。なんか、かっこいいなぁ~。
親父が着ていた、結婚式のスーツ。
「だろ?」
「すっごく、似合ってるぞ。」
えへへへへ。ありがとう。
親父、大丈夫か?ぎっくり腰。
「あんまり、歩けないようだ。」
こ―んな大事な日にぎっくり腰とは、親父、もう歳だな、ニヒニヒニヒニヒ。
「くおうら!父親をバカにするのも、ほどほどにしろ・・・・・・いてててて!」
「兄さん、あんまり立ったらだめだよ!」
「く~!痛みが全くおさまらん!」
アハハハハ。
「笑うなっ!」
はい、すみません。
「真莉亜んとこ、行って来る。」
「はい。気を付けて行ってくださいませ。」
☆
「うわぁ。」
「きれいですよ、真莉亜様!」
うわぁ~。
これが、私?
私・・・・・・花嫁さんになるんだぁ。
早いなぁ。
「真莉亜お姉様!とっても、おきれいですよっ!」
ありがとう、マドレーヌちゃん。
「真莉亜、とっても輝いてるわよ。」
リリアさんも。ありがとうございます。
「お母さん、どう?」
私はお母さんの方を振り返った。
「な、なんて言ったらいいか・・・・・・ゔぅ!」
もう、お母さんったらぁ。泣いちゃって。
「ほら、ハンカチ。」
「ありがとう!」
お母さんはピンクのハンカチで、鼻をかんだ。
ガチャッ。
ん?誰か来た?
「真莉亜。」
その声は・・・・・・。
「ジュンブライト!」
私が立ち上がって、後ろを振り向くと、ジュンブライトは、口をポカーンと開けて、かたまった。
「あ、あれぇ?部屋、まちがえたかなぁ~?」
くおうら!部屋を出て行こうとするなっ!
「えっ?真莉亜なのか?」
うん。
「本当に、真莉亜なのか?」
うん。
「本当の本当に、真莉亜なのか!?」
うん。そうだよ。
「真莉亜~!」
ちょっ・・・・・・だきしめないでよぉ、急に!
「あ、ごめん。」
ジュンブライトは、私から離れた。
「かわいいな。」
ありがとう。
「いつもより、な。」
い・・・・・・いつもよりって、なによぉ!
「アハハハハ!ごめん、ごめん。」
もう、笑わないでよぉ!
・・・・・・ジュンブライト。
「なんだ?」
「私、あなたの妻になるよね。」
「あぁ。不満か?」
ううん、不満じゃない。
「うれしい。とてもうれしい。私、こんな喜びを感じたの、初めてだよ。ありがとう。私をしあわせにしてくれて。これからも、私をいっぱいに、しあわせにしてね。」
私は優しくほほえんだ。
「真莉亜・・・・・・。俺もうれしい。お前の旦那さんになるなんて。超~うれしい。これからも、よろしくな。」
ジュンブライトも、優しくほほえんだ。
ジュンブライト・・・・・・。
すると、ガチャッとドアが開いた。
「王子、そろそろ準備を。」
「おう!じゃ、真莉亜。またな。」
うん。またね、ジュンブライト。
私はジュンブライトに手を振った。
ジュンブライトは私に手を振りながら、部屋を出て行っちゃった。
と、その時。またルクトさんがドアを開けた。
「真莉亜様も、ご一緒に。」
あ、はーい。
「じゃあね、みんな。行って来るねっ。」
私はみんなに向かって、ウインクをした。
「いってらっしゃい、真莉亜。」
「いってきます。」
「お姉ちゃん、がんばって!」
うん!
私はみんなに手を振りながら、部屋を出て行った。
☆
「よく似合ってますよ、真莉亜様。」
「王子はなんておっしゃるでしょうね。」
さぁ。きっと、驚くでしょう。
「うふふふふ。」
「王子らしいですね。」
はい。
「さぁ、口紅を付けましょう。」
「そして、レールを付けたら、完成ですわ。」
あ、はいっ。
だんだん、花嫁らしく、なってくぞぉ~。
☆
ん~。なんか、かっこいいなぁ~。
親父が着ていた、結婚式のスーツ。
「だろ?」
「すっごく、似合ってるぞ。」
えへへへへ。ありがとう。
親父、大丈夫か?ぎっくり腰。
「あんまり、歩けないようだ。」
こ―んな大事な日にぎっくり腰とは、親父、もう歳だな、ニヒニヒニヒニヒ。
「くおうら!父親をバカにするのも、ほどほどにしろ・・・・・・いてててて!」
「兄さん、あんまり立ったらだめだよ!」
「く~!痛みが全くおさまらん!」
アハハハハ。
「笑うなっ!」
はい、すみません。
「真莉亜んとこ、行って来る。」
「はい。気を付けて行ってくださいませ。」
☆
「うわぁ。」
「きれいですよ、真莉亜様!」
うわぁ~。
これが、私?
私・・・・・・花嫁さんになるんだぁ。
早いなぁ。
「真莉亜お姉様!とっても、おきれいですよっ!」
ありがとう、マドレーヌちゃん。
「真莉亜、とっても輝いてるわよ。」
リリアさんも。ありがとうございます。
「お母さん、どう?」
私はお母さんの方を振り返った。
「な、なんて言ったらいいか・・・・・・ゔぅ!」
もう、お母さんったらぁ。泣いちゃって。
「ほら、ハンカチ。」
「ありがとう!」
お母さんはピンクのハンカチで、鼻をかんだ。
ガチャッ。
ん?誰か来た?
「真莉亜。」
その声は・・・・・・。
「ジュンブライト!」
私が立ち上がって、後ろを振り向くと、ジュンブライトは、口をポカーンと開けて、かたまった。
「あ、あれぇ?部屋、まちがえたかなぁ~?」
くおうら!部屋を出て行こうとするなっ!
「えっ?真莉亜なのか?」
うん。
「本当に、真莉亜なのか?」
うん。
「本当の本当に、真莉亜なのか!?」
うん。そうだよ。
「真莉亜~!」
ちょっ・・・・・・だきしめないでよぉ、急に!
「あ、ごめん。」
ジュンブライトは、私から離れた。
「かわいいな。」
ありがとう。
「いつもより、な。」
い・・・・・・いつもよりって、なによぉ!
「アハハハハ!ごめん、ごめん。」
もう、笑わないでよぉ!
・・・・・・ジュンブライト。
「なんだ?」
「私、あなたの妻になるよね。」
「あぁ。不満か?」
ううん、不満じゃない。
「うれしい。とてもうれしい。私、こんな喜びを感じたの、初めてだよ。ありがとう。私をしあわせにしてくれて。これからも、私をいっぱいに、しあわせにしてね。」
私は優しくほほえんだ。
「真莉亜・・・・・・。俺もうれしい。お前の旦那さんになるなんて。超~うれしい。これからも、よろしくな。」
ジュンブライトも、優しくほほえんだ。
ジュンブライト・・・・・・。
すると、ガチャッとドアが開いた。
「王子、そろそろ準備を。」
「おう!じゃ、真莉亜。またな。」
うん。またね、ジュンブライト。
私はジュンブライトに手を振った。
ジュンブライトは私に手を振りながら、部屋を出て行っちゃった。
と、その時。またルクトさんがドアを開けた。
「真莉亜様も、ご一緒に。」
あ、はーい。
「じゃあね、みんな。行って来るねっ。」
私はみんなに向かって、ウインクをした。
「いってらっしゃい、真莉亜。」
「いってきます。」
「お姉ちゃん、がんばって!」
うん!
私はみんなに手を振りながら、部屋を出て行った。
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