ヴァンパイア♡ラブ

番外編 名探偵ジュンブライト！ただ今参上！

夜10時。ロンドンの美術館。
ふぁ～、ねむ～い。

「がまんしろ。」

ガーゴー、ガーゴー。

「ねるなっ。」

「やぁ、ジュンブライトくん、アルマくん。まっていたよ。」

あ、ソアン警部。

「怪盗リリアからの予告状、君達のところにも来たんだね。」

「はいっ。」

「今日こそ、怪盗リリアをつかまえて、君達に3億円をプレゼントするぜ。」

それ、本当だよな？

「あぁ。今度こそ、3億円をプレゼントする。」

「前回は約束をやぶって、怪盗リリアをのがして、前々回も約束をやぶって、怪盗リリアに逃げられたんだぜ。」

「怪盗リリアをもしつかまえなかったら、お前の署長に文句を言いつけて、クビにしてやる！」

「わ、わかったから、落ち着きたまえ。さ、中に入るぞ。」

「本当なんだろうな。行くぞ、ジュンブライト。」

「ガーゴー、ガーゴー。」

「立ったままねるなっ。」


                        ☆


中はすっごくきれいだなぁ～。
いつも掃除、してそーだなぁ～。

「ジュンブライト様。ようこそおいでくださいました。」

誰だ？このメガネ男。

「この美術館の館長、ジャンさんだ。」

「ジャンです。よろしくお願いします。」

ジャンさんは俺達に向かって、深くお辞儀をした。

「サニールビーは、どこだ。」

「サニールビーなら、あそこにありますよ。」

ジャンさんが、指をさした方を見ると、警備員の後ろに、オレンジ色に輝く宝石があった。
うわぁ～。きれいだなぁ～。

「本当だ。」

「怪盗リリアが来るまで、警備員達と一緒に、サニールビーを見張ろう。」

その間、トランプでもやろう。

「真面目にやれ、真面目に！」

だって、ひまだもん。

「言い訳すんな！」

トランプ、おもしろいぞぉ～。一緒にやるか？

「……。」

「さぁ、ひいてくれ。」

「んー、これだっ。うわぁ～、ババだぁ～！」

「で、結局お前もやるんかい！」


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