126 / 138
番外編 マドレーヌの同級生がやって来た!
しおりを挟む
どうしたんだ。俺をバルコニーに連れて。
「話したいことがあるから。」
話したいこと?なんだそれ。
「……私、あなたのことが、好きになったみたい。」
なーんだ。俺のことが好きになったのかぁ……って。
「えぇ~!?」
「大きな声、出さないで!」
ご、ごめん。てかお前、「恋には興味がない。」って、言ってたよな。
「えぇ。でも、あなたに出会って、胸がドキドキしたの。こんな気持ち、初めてだから。お願い!私とつきあって!」
「レーナ。」
「なに?」
「俺、両想いしている人がいるんだ。」
「えぇ!?」
その人はなんと、人間なんだ。
「人間!?そんな!ヴァンパイアと人間の恋なんて、おかしいわ!」
そう思うだろ?でも、俺はおかしくないと思うんだ。
「なんで?」
「だって、その人を愛しているから。」
「じゃあ、私とはつきあえないってこと?」
あぁ。ごめん。
「そんな……。」
レーナががっかりしている。
「レーナ。」
俺が呼ぶと、レーナは顔を上げた。
「いつか、お前を愛してくれる人が見つかるといいな。」
俺はニカッと笑うと、その場を去った。
☆
「レーナちゃん達、笑顔で帰りましたよ。」
そうかぁ~。それはよかったなぁ~。
あっ、マドレーヌ。エースが出てるぞ。
「本当ですか!?」
マドレーヌが目をキラキラさせながら、テレビの前に立った。
「相変わらず、かっこいいです~♡」
ふぅ~。おじさんにバレずにアラバスタ編を借りて、よかったぜ~。
ブチッ。
「あ。」
「あ。」
あれ?テレビ、こわれたのかなぁ~?
「え~?」
ま、まさか……。
「ジュ~ン~ブ~ラ~イ~トぉ~。」
その声は……。
「おじさん!」
なんで、リモコンを持ってんだよ!
「お父様!ひどいですぅ~。せっかくいいシーンだったのにぃ~!」
「マドレーヌ。こういう男を好きになったらいけないよ。」
ま~た、じゃましおって~。
「ジュンブライト。私に内緒で、『ONEP〇ECE』を借りるなんて、ゆるさんぞ。」
「ゴムゴムのぉ~、バズーカぁぁぁぁぁ!」
「うわぁ~!」
おじさんは、空の果てまで、飛んで行っちゃった。
よし、マドレーヌ。テレビ、付けていいぞ。
「はいっ。」
マドレーヌがテレビを付けると、愛しのエース様がうつっていた。
「〇ース様ぁ~、私のおむこさんになってくださぁ~い♡」
現実を見ろ、現実を。
「俺と〇ース、どっちがかっこいいと思う?」
「もっちろん、エース様で~す♡」
がくっ。
アニメキャラに負けるなんて、がっかりだぜ!
ブチッ。
「あー!ジュンブライトお兄様!消さないでください!」
「別にいいじゃねぇか。」
「よくありませんっ。」
「こうら、ジュンブライト!マドレーヌを泣かすな!」
「げ!いつの間に戻って来たんだよ!」
「話したいことがあるから。」
話したいこと?なんだそれ。
「……私、あなたのことが、好きになったみたい。」
なーんだ。俺のことが好きになったのかぁ……って。
「えぇ~!?」
「大きな声、出さないで!」
ご、ごめん。てかお前、「恋には興味がない。」って、言ってたよな。
「えぇ。でも、あなたに出会って、胸がドキドキしたの。こんな気持ち、初めてだから。お願い!私とつきあって!」
「レーナ。」
「なに?」
「俺、両想いしている人がいるんだ。」
「えぇ!?」
その人はなんと、人間なんだ。
「人間!?そんな!ヴァンパイアと人間の恋なんて、おかしいわ!」
そう思うだろ?でも、俺はおかしくないと思うんだ。
「なんで?」
「だって、その人を愛しているから。」
「じゃあ、私とはつきあえないってこと?」
あぁ。ごめん。
「そんな……。」
レーナががっかりしている。
「レーナ。」
俺が呼ぶと、レーナは顔を上げた。
「いつか、お前を愛してくれる人が見つかるといいな。」
俺はニカッと笑うと、その場を去った。
☆
「レーナちゃん達、笑顔で帰りましたよ。」
そうかぁ~。それはよかったなぁ~。
あっ、マドレーヌ。エースが出てるぞ。
「本当ですか!?」
マドレーヌが目をキラキラさせながら、テレビの前に立った。
「相変わらず、かっこいいです~♡」
ふぅ~。おじさんにバレずにアラバスタ編を借りて、よかったぜ~。
ブチッ。
「あ。」
「あ。」
あれ?テレビ、こわれたのかなぁ~?
「え~?」
ま、まさか……。
「ジュ~ン~ブ~ラ~イ~トぉ~。」
その声は……。
「おじさん!」
なんで、リモコンを持ってんだよ!
「お父様!ひどいですぅ~。せっかくいいシーンだったのにぃ~!」
「マドレーヌ。こういう男を好きになったらいけないよ。」
ま~た、じゃましおって~。
「ジュンブライト。私に内緒で、『ONEP〇ECE』を借りるなんて、ゆるさんぞ。」
「ゴムゴムのぉ~、バズーカぁぁぁぁぁ!」
「うわぁ~!」
おじさんは、空の果てまで、飛んで行っちゃった。
よし、マドレーヌ。テレビ、付けていいぞ。
「はいっ。」
マドレーヌがテレビを付けると、愛しのエース様がうつっていた。
「〇ース様ぁ~、私のおむこさんになってくださぁ~い♡」
現実を見ろ、現実を。
「俺と〇ース、どっちがかっこいいと思う?」
「もっちろん、エース様で~す♡」
がくっ。
アニメキャラに負けるなんて、がっかりだぜ!
ブチッ。
「あー!ジュンブライトお兄様!消さないでください!」
「別にいいじゃねぇか。」
「よくありませんっ。」
「こうら、ジュンブライト!マドレーヌを泣かすな!」
「げ!いつの間に戻って来たんだよ!」
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
【R18】もう一度セックスに溺れて
ちゅー
恋愛
--------------------------------------
「んっ…くっ…♡前よりずっと…ふか、い…」
過分な潤滑液にヌラヌラと光る間口に亀頭が抵抗なく吸い込まれていく。久しぶりに男を受け入れる肉道は最初こそ僅かな狭さを示したものの、愛液にコーティングされ膨張した陰茎を容易く受け入れ、すぐに柔らかな圧力で応えた。
--------------------------------------
結婚して五年目。互いにまだ若い夫婦は、愛情も、情熱も、熱欲も多分に持ち合わせているはずだった。仕事と家事に忙殺され、いつの間にかお互いが生活要員に成り果ててしまった二人の元へ”夫婦性活を豹変させる”と銘打たれた宝石が届く。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる