ヴァンパイア♡ラブ

田口夏乃子

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番外編 元気を取り戻して、温泉に行こう!ジュンブライト!

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「たっだいまぁ~!」

俺が笑顔で帰って来ると、マドレーヌが俺にだきついてきた。

「お帰りなさいですぅ~。ジュンブライトお兄様っ。」

そして、親父、じいや、リリア、おじさんが集まって来た。

「王子、お帰りなさい。」

「元気が戻ってよかったな。」

「お土産は?」

「温泉、気持ちよかったか?」

そりゃあもう、気持ちよかったぜ。

「美人な若おかみもいたしな。」

そうそう、超~美人な若おかみがいたんだよ……。ま、まさか!

「いい体してるねぇ~。」

その声は!

「変態ババア!」

ま、まさかお前、ついて来たのかっ!

「あたり前じゃよ。イケメンくんが王子様だったなんて、びっくりしたよぉ~。これからは一緒じゃ♡」

「ジュンブライト、そのおばあさんは?」

「あっ、こいつはな……。」

「花嫁候補の、キクちゃんで~す♡」

そうそう。俺の花嫁候補のキクちゃ……。って、なにいっとるんじゃ、お前はぁ!

「変わった花嫁候補だなぁ。」

ちがうちがうちがーう!


                        ☆


「おはようございます、テレサさん。」

「おはよう、真莉亜。」

あれ?テレサさんが手にしてるの、なんですか?

「これかい?これはね、ジュンブライトからもらったお土産だよ。」

ジュンブライトからもらったお土産?うわぁ、かっわいい~。ひよこのストラップだぁ。

「真莉亜のもあるよ。」

えっ、本当に!?

「はい。」

うわぁ……。って、あれ?この、お守りみたいなのは?

「これはね、『愛のお守り』といってね、永遠に二人の愛が続くお守りなんだって。」

へぇー。

「あんた達にぴったりだね。」

はいっ。

「また、会えますよね。」

「もっちろん。また会えるさ。さ、早くしないと、遅刻するよ。」

あ~!早くしないと、遅刻しちゃ~う!


                                ☆


真莉亜、喜んでるかな?

「喜んでるに決まってますよ。」

また、会えるよな。

「もっちろん。また会えますよ。」

じいや。

「なんですか?」

「なんでもないっ。さぁ、早く飯を食いに行こうぜ!はぁ~、腹減ったぁ~。今日の晩飯はなんだ?」

「王子の大好きな、ヤモリの天ぷらでございますよ。」

「やったぁ~!んじゃあ、ビールを用意してくれ。」

「わかりました。」
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