ヴァンパイア♡ラブ

田口夏乃子

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第四十四話 「真莉亜、アルマと結婚する!?」

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うわぁ。
おいしそうな料理が、たくさんある~。
って、あれ?クレインは?

「あの子は、お妃と一緒に、別の部屋で食べてるよ。」

ふーん。

「さぁお妃、食べようか。」

はい。
私はアルマの前のいすにすわった。
そして、私のとなりに、テレサがすわった。

「では、いただきます。」

「いただきます。」

なんか、私って、アルマにあやつられた気がする。
だって、アルマにだきついたり、アルマだけを愛したり、アルマとキスしたりしているもん。

「はい。」

あ・・・・・・ありがとうございます。
げっ。も、もやしだぁ・・・・・・。
私、もやしが苦手なんだよね。
あのー。テレサ、これ、食べてくれます?
私はテレサの皿に、もやしを移した。

「こら!嫌いなものは、自分で食べろ!お妃なんだろ?式はあさってというのに、嫌いなものを人にやるなんて、最悪だね!」

テレサが、黒いムチで、私をたたこうとした、その時。

「テレサ!俺のお妃をたたこうとするなっ!」

アルマの声で、テレサは私をたたこうとするのをやめた。

「お妃、ごめんな。俺がお妃の嫌いな食べ物を食べるから。」

あ・・・・・・ありがとうございます。

「ったく、もやしが食べられないお妃だなんて、バカだねぇ。そんなんじゃあ、これから産まれてくる赤んぼうが、真似するよ。」

これから産まれてくる子供・・・・・・か。





次の日。
明日は結婚だから、ウェディングドレス選びをしていますっ。
うわぁ。
みーんな、きれいなウェディングドレスだから、どれを着ようか、迷っちゃうよ~。

「これはどうかしら。」

クレインが、白いウェディングドレスを、私に見せた。
こ、これ、超~かわいい~♡
試着、していい?

「えぇ。メイク、してあげるわよ。」

お願いします。

-2分後ー


「これでばっちりよ。」

うわぁ。
まるで、本物の花嫁になった気分だよ~。

「真莉亜。」

クレイン、どうしたの?
さっきから、顔が暗いし。

「ジュンブライトって、知ってる?」

ジュンブライト?誰それ。

「ほら、あなたが大好きな、あのバカ王子よ。」

バカ王子?
もう、そんな変なこと、言わないでよぉ、クレイン。

「・・・・・・そう。」





バン!

「お母さん!これ、一体どういうつもりなの!?春間真莉亜に、あのバカ王子との記憶を忘れさせるなんて!」

「クレイン!これも私の計画よ!バカ王子との記憶を忘れさせて、アルマのお妃にさせるつもりよ!あなた、母親である私に、反抗するなんて、めずらしいわねぇ。もしかして、私の計画をじゃまするつもりなの?」

「・・・・・・べ、別に。この私が、計画をじゃまする訳、ないでしょ。」

「そうね・・・・・・。なら、私の言うことをなんでも聞いてくれるわね?」

「・・・・・・はい。」

「明日は早いから、今日はねなさい。」

「おやすみ。」

「おやすみなさい。」


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