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第四十一話「長崎へ修学旅行!ちゃんぽんに角煮まんに幽霊!?」
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長崎のホテルに着いた私達2年生は、早速、お風呂に入って、それから、おいしい夜ご飯をいただいて、後は寝るだけです。
さーてと、ベッドのシーツをひきましょうか。
「アハハハハ!おもしろいですわ~!」
あ、比奈多さん達の存在感、すっかり忘れてた。
「比奈多さん、なぎささん、雪さん、もう寝る時間ですから、ベッドのシーツをひくの、手伝ってください。」
「アハハハハハ!」
全然、私の話を聞いていませんっ。
「比奈多さん、他のチャンネルに、変えていいですか?」
「えぇ。好きなように変えていいですわ。」
「はーい。」
なぎささんが、チャンネルを変えていくと。
あ、恋愛ドラマがあるぅ。
確か、最終回って、言ってたよね?
「『なぁ、まってくれ!』」
「『いやよ!どうせ、私よりあの女が好きなんでしょ!』」
比奈多さん達、真剣に見てる。
てか、私まで真剣に見てる。
「『違うんだ、友子!』」
「『うそついてもむだよっ。もう、私のことはほっといて!』」
「『友子、聞いてくれ!俺はあの時、舞に告白されて、お前のことを忘れていた!けれど、俺は舞を振った!』」
「『え・・・・・・?』」
「『俺は、友子のことが好きだ!結婚してくれ!』」
「『たかしさん・・・・・・。』」
「『もう、他の女は、俺には必要ねぇ。必要なのはお前だ、友子!』」
「『たかしさーん!ごめんなさい、ごめんなさい!』」
うわぁ。ぎゅっとだきしめてるよぉ。
「『そんなに謝らなくていい。謝るのは俺の方だ。』」
「『いいえ、たかしさんは悪くないわ!』」
「『友子・・・・・・。』」
「『たかしさん・・・・・・。』」
ちょ、ちょ、ちょー!唇、だんだん近づいてるよぉ!
チュ。
あ・・・・・・。
見てはいけないものを、見てしまった・・・・・・。
「キャャャャャア!キスしましたよ、比奈多さんっ。」
ちょ、ちょ、ちょー!比奈多さん、顔をニヤニヤさせて、気持ち悪いですっ。
「デヒヒヒヒ♡潤様とのキス、まちどおしいですわぁ♡」
そのとたん、いきなり、テレビの電源が切れちゃった。
それを見た比奈多さんは、カッとなっちゃった。
「誰が消したのですか?なぎさ様!」
なぎささんは、あわてて首を振った。
「雪様っ!」
「いいえ、違いますぅ!消したのは司ですぅ!」
あわてて、雪さんが、司ちゃんの方を指さした。
司ちゃんの左手には、リモコンがあった。
「ちょっとあなた、勝手にテレビを消すなんて、いい度胸ですわね。」
「そうよ、そうよ!」
三人とも、司ちゃんが、かわいそうじゃありませんか。
「もう、寝る時間なのに、テレビを見るって、おかしいわ。」
時計のはりが、10時をさしている。
「だからなんですの?」
「真莉亜が困ってるわ。誰も手伝ってくれないから。」
司ちゃん・・・・・・。
「ちっ、いちいちうるさいですわねぇ!寝ればいいんでしょ?寝れば!」
比奈多さん達は、ベッドの方に向かった。
「真莉亜様!ボーとしてないで、寝ますわよ!」
あっ、はいっ。
☆
「真莉亜様、真莉亜様。」
ん?声がした?小っちゃい声だったけど。
「真莉亜様、わたくしですわよ、わたくし。」
比奈多さんっ。なんのご用ですか?
「お手洗いに、ついて来てくださいます?」
トイレに?
「えぇ。わたくし、暗いところが、苦手なんですわ。」
わかりました。じゃあ、一緒に行きましょう!
「ありがとうございますわ。」
いいえ、どういたしまして。
私達は起き上がって、部屋を出た。
えっと、トイレはどこだったっけ。
道、分からないなぁ。
「♪会いたかったぁ会いたかったぁ会いたかったイエス!」
ん?遠くから男の人の声が聞こえるぞ。
しかも、曲はAKBだし。
「誰なんでしょう。」
さぁ。
「♪会いたかったぁ会いたかったぁ会いたかったぁイエス!君にぃ。」
どんどん、歌声が近づいてくる。
それと同時に、まぶしい光と、影が、どんどん近づいてくる。
「♪じてんしゃぁ ぜんりょくでぇベタルぅ こぎながらさかをのぼるぅ。」
どんどん、近づいてくるよぉ!
「比奈多さん、逃げよっ。」
「はいっ。」
私は比奈多さんの手をつないで、道を曲がって、壁に隠れた。
一体、誰だったんだろ。
私達が、顔を出すと・・・・・・。
お、尾希田先生じゃん!
まぶしい光の正体は、懐中電灯の光だったのかぁ。
「ふぁ~。なんで俺が、みはりをしなきゃいけないんだよぉ。学年主任の安田先生がすればいいのに。」
と、ぶつぶつもんくを言いながら、尾希田先生は、私達の横を通り過ぎた。
ふぅ。よかったぁ。尾希田先生が私達の方を通らなくて。
「そうですね。」
そう言いながら、私達は再び、歩き始めた。
そして、やっと、私達はトイレに着いた。
トイレに入った私達は、電気を付けた。
「では真莉亜様、そこで、まっていてくださいね。」
はーい。
にっこりと笑いながら、比奈多さんはドアを閉めた。
比奈多さんって、優しいところもあるんだぁ。
悪い性格の持ち主と思った、私が悪かったなぁ。
ジャー。
あれ?もう、終わったみたいだね。
「あれ?おかしいですわねぇ。」
どうしたんですか、比奈多さん。
「かぎが・・・・・・かぎが、開かないですわ。」
えぇ!?本当ですか!?
「えぇ。なんか、いやな予感がしますわ。」
あぁ、どうしよ~。先生に言ったら怒られるし、ホテルの人は、今いないし。
「ギャャャャャャャア!」
ど、どうしたんですか?いきなり、飛び出してきて。
「ゆゆゆゆゆゆ幽霊がぁぁぁぁ!」
えぇ!?幽霊がいたんですか!?
比奈多さんが、こくりとうなずいた。
するとその瞬間、窓が勝手に開いて、冷たい風が、ビューと吹き始めた。
「ひぃぃぃぃぃ!」
私達はおびえながら、だきついた。
「まままままままさか、わたくしが話していた、幽霊が現れたんじゃ・・・・・・。」
「いいいいいーや、きききききっと、誰かのしわざですよっ!」
私達がふるえていると、急に電気が消えた。
「ギャャャャャャャア!」
とつぜん、私達はだきつくのをやめて、走り回った。
ひひひひひ比奈多さーん、どこにいるんですかぁぁぁぁ!
「わたくしなら、真莉亜様の後ろにいますよ~!」
全然、見えない!
「・・・・・・ねぇ。」
比奈多さん、今、「・・・・・・ねぇ。」って、言いましたか?
「わたくしじゃありませんわ。」
え?それじゃあ、誰なの?
うわぁぁぁぁ!トイレの電気だけ、付いてるぅぅぅぅぅ!
「・・・・・・ねぇ。」
「キャャャャャア!」
私達の前に、女の子が現れた。
ゲゲゲの鬼太郎みたいに左目が隠れてて、長くて、オレンジ色で、高校生ぽくって、顔は全然、見えなくて、セーラー服で・・・・・・。
ギャャャャャア!下半身だけ、透けてるぅ!
こ、この子、朝、バスに乗る時に見かけた・・・・・・。
もしかしてこの子、着いて来たの!?
「・・・・・・ねぇ。」
「ギャャャャャャア!」
私達はさけびながら、外に出た。
こ、こ、こ、こ、こわいよ~!
「春間、月野、なにやってんだ。」
うわ、ま、まぶしい!
「お、尾希田先生っ。」
尾希田先生?
あっ、本当だ。赤いジャージは、間違いなく、尾希田先生。
この光は、懐中電灯の光だったのかぁ。
「こんなところでなにやってんだ。もう、11時だぞ、11時。明日、浜の町に行かれなくなるぞ。」
「それより尾希田先生、わたくし達、幽霊を見たんです!」
すると、尾希田先生が、ヘラヘラ笑った。
「お前達、バッカだなぁ。あのな、幽霊なんてな、存在しないんだよ。さぁ、早く寝ろ。」
幽霊を信じないなんて、どっかの人と似ています。
「本当にいたんです!」
「いる訳ないって言っているだろ。」
「じゃあ、先生がお手洗いに行って、確かめては、いかがなさいますの?」
確かに。
尾希田先生はとうとう、「はぁ。」と、ため息をついた。
「仕方ないなぁ。確かめればいいだろう、確かめれば。そのかわり、確かめ終わったら、さっさと寝るんだぞ。わかったか?」
尾希田先生は、まっすぐ歩きながら、女子トイレに向かった。
息をごくんと飲みながら、トイレの扉を開けると・・・・・・。
「ギャャャャャャア!」
尾希田先生は、顔を真っ青にして、私達を置いて行っちゃった。
あっ、懐中電灯が落ちてる。
私は、床にある懐中電灯を、手で取った。
「先生。懐中電灯を置いていってますよ~。」
あらら。もう、行っちゃったみたいだね。
☆
「なに?幽霊が現れただと?」
うん。で、尾希田先生も悲鳴を上げて、逃げちゃった。
やっぱいたんだよ、あの幽霊!
「このちゃんぽん、うめーなぁ!」
ちょっと!人の話、ちゃんと聞いてよぉ!
「うるせぇなぁ。だぁかぁらぁ、幽霊なんて存在しねぇんだよ!そんなもん、信じてどーする!ん~、ちゃんぽん最高!」
ちゃんぽんを食べて、話を無視するなんて、最低です。
「ジュンブライト、あなた、一回死んだことあるでしょ?」
「あぁ。それがどうした。」
一回、幽霊になったこと、あるでしょ?
「うるせぇなぁ!幽霊、幽霊って!」
だって、幽霊になった気持ちって、どんな気持ちだったのかな~って、聞いてみただけ。
怒る必要、ないでしょ。
「ちっ、わかったよ!今日の夜中、幽霊を一緒に探してやる。もし、幽霊がいなかったら、離婚、だからなっ。」
私達は結婚していませんっ。
☆
さーてと、ベッドのシーツをひきましょうか。
「アハハハハ!おもしろいですわ~!」
あ、比奈多さん達の存在感、すっかり忘れてた。
「比奈多さん、なぎささん、雪さん、もう寝る時間ですから、ベッドのシーツをひくの、手伝ってください。」
「アハハハハハ!」
全然、私の話を聞いていませんっ。
「比奈多さん、他のチャンネルに、変えていいですか?」
「えぇ。好きなように変えていいですわ。」
「はーい。」
なぎささんが、チャンネルを変えていくと。
あ、恋愛ドラマがあるぅ。
確か、最終回って、言ってたよね?
「『なぁ、まってくれ!』」
「『いやよ!どうせ、私よりあの女が好きなんでしょ!』」
比奈多さん達、真剣に見てる。
てか、私まで真剣に見てる。
「『違うんだ、友子!』」
「『うそついてもむだよっ。もう、私のことはほっといて!』」
「『友子、聞いてくれ!俺はあの時、舞に告白されて、お前のことを忘れていた!けれど、俺は舞を振った!』」
「『え・・・・・・?』」
「『俺は、友子のことが好きだ!結婚してくれ!』」
「『たかしさん・・・・・・。』」
「『もう、他の女は、俺には必要ねぇ。必要なのはお前だ、友子!』」
「『たかしさーん!ごめんなさい、ごめんなさい!』」
うわぁ。ぎゅっとだきしめてるよぉ。
「『そんなに謝らなくていい。謝るのは俺の方だ。』」
「『いいえ、たかしさんは悪くないわ!』」
「『友子・・・・・・。』」
「『たかしさん・・・・・・。』」
ちょ、ちょ、ちょー!唇、だんだん近づいてるよぉ!
チュ。
あ・・・・・・。
見てはいけないものを、見てしまった・・・・・・。
「キャャャャャア!キスしましたよ、比奈多さんっ。」
ちょ、ちょ、ちょー!比奈多さん、顔をニヤニヤさせて、気持ち悪いですっ。
「デヒヒヒヒ♡潤様とのキス、まちどおしいですわぁ♡」
そのとたん、いきなり、テレビの電源が切れちゃった。
それを見た比奈多さんは、カッとなっちゃった。
「誰が消したのですか?なぎさ様!」
なぎささんは、あわてて首を振った。
「雪様っ!」
「いいえ、違いますぅ!消したのは司ですぅ!」
あわてて、雪さんが、司ちゃんの方を指さした。
司ちゃんの左手には、リモコンがあった。
「ちょっとあなた、勝手にテレビを消すなんて、いい度胸ですわね。」
「そうよ、そうよ!」
三人とも、司ちゃんが、かわいそうじゃありませんか。
「もう、寝る時間なのに、テレビを見るって、おかしいわ。」
時計のはりが、10時をさしている。
「だからなんですの?」
「真莉亜が困ってるわ。誰も手伝ってくれないから。」
司ちゃん・・・・・・。
「ちっ、いちいちうるさいですわねぇ!寝ればいいんでしょ?寝れば!」
比奈多さん達は、ベッドの方に向かった。
「真莉亜様!ボーとしてないで、寝ますわよ!」
あっ、はいっ。
☆
「真莉亜様、真莉亜様。」
ん?声がした?小っちゃい声だったけど。
「真莉亜様、わたくしですわよ、わたくし。」
比奈多さんっ。なんのご用ですか?
「お手洗いに、ついて来てくださいます?」
トイレに?
「えぇ。わたくし、暗いところが、苦手なんですわ。」
わかりました。じゃあ、一緒に行きましょう!
「ありがとうございますわ。」
いいえ、どういたしまして。
私達は起き上がって、部屋を出た。
えっと、トイレはどこだったっけ。
道、分からないなぁ。
「♪会いたかったぁ会いたかったぁ会いたかったイエス!」
ん?遠くから男の人の声が聞こえるぞ。
しかも、曲はAKBだし。
「誰なんでしょう。」
さぁ。
「♪会いたかったぁ会いたかったぁ会いたかったぁイエス!君にぃ。」
どんどん、歌声が近づいてくる。
それと同時に、まぶしい光と、影が、どんどん近づいてくる。
「♪じてんしゃぁ ぜんりょくでぇベタルぅ こぎながらさかをのぼるぅ。」
どんどん、近づいてくるよぉ!
「比奈多さん、逃げよっ。」
「はいっ。」
私は比奈多さんの手をつないで、道を曲がって、壁に隠れた。
一体、誰だったんだろ。
私達が、顔を出すと・・・・・・。
お、尾希田先生じゃん!
まぶしい光の正体は、懐中電灯の光だったのかぁ。
「ふぁ~。なんで俺が、みはりをしなきゃいけないんだよぉ。学年主任の安田先生がすればいいのに。」
と、ぶつぶつもんくを言いながら、尾希田先生は、私達の横を通り過ぎた。
ふぅ。よかったぁ。尾希田先生が私達の方を通らなくて。
「そうですね。」
そう言いながら、私達は再び、歩き始めた。
そして、やっと、私達はトイレに着いた。
トイレに入った私達は、電気を付けた。
「では真莉亜様、そこで、まっていてくださいね。」
はーい。
にっこりと笑いながら、比奈多さんはドアを閉めた。
比奈多さんって、優しいところもあるんだぁ。
悪い性格の持ち主と思った、私が悪かったなぁ。
ジャー。
あれ?もう、終わったみたいだね。
「あれ?おかしいですわねぇ。」
どうしたんですか、比奈多さん。
「かぎが・・・・・・かぎが、開かないですわ。」
えぇ!?本当ですか!?
「えぇ。なんか、いやな予感がしますわ。」
あぁ、どうしよ~。先生に言ったら怒られるし、ホテルの人は、今いないし。
「ギャャャャャャャア!」
ど、どうしたんですか?いきなり、飛び出してきて。
「ゆゆゆゆゆゆ幽霊がぁぁぁぁ!」
えぇ!?幽霊がいたんですか!?
比奈多さんが、こくりとうなずいた。
するとその瞬間、窓が勝手に開いて、冷たい風が、ビューと吹き始めた。
「ひぃぃぃぃぃ!」
私達はおびえながら、だきついた。
「まままままままさか、わたくしが話していた、幽霊が現れたんじゃ・・・・・・。」
「いいいいいーや、きききききっと、誰かのしわざですよっ!」
私達がふるえていると、急に電気が消えた。
「ギャャャャャャャア!」
とつぜん、私達はだきつくのをやめて、走り回った。
ひひひひひ比奈多さーん、どこにいるんですかぁぁぁぁ!
「わたくしなら、真莉亜様の後ろにいますよ~!」
全然、見えない!
「・・・・・・ねぇ。」
比奈多さん、今、「・・・・・・ねぇ。」って、言いましたか?
「わたくしじゃありませんわ。」
え?それじゃあ、誰なの?
うわぁぁぁぁ!トイレの電気だけ、付いてるぅぅぅぅぅ!
「・・・・・・ねぇ。」
「キャャャャャア!」
私達の前に、女の子が現れた。
ゲゲゲの鬼太郎みたいに左目が隠れてて、長くて、オレンジ色で、高校生ぽくって、顔は全然、見えなくて、セーラー服で・・・・・・。
ギャャャャャア!下半身だけ、透けてるぅ!
こ、この子、朝、バスに乗る時に見かけた・・・・・・。
もしかしてこの子、着いて来たの!?
「・・・・・・ねぇ。」
「ギャャャャャャア!」
私達はさけびながら、外に出た。
こ、こ、こ、こ、こわいよ~!
「春間、月野、なにやってんだ。」
うわ、ま、まぶしい!
「お、尾希田先生っ。」
尾希田先生?
あっ、本当だ。赤いジャージは、間違いなく、尾希田先生。
この光は、懐中電灯の光だったのかぁ。
「こんなところでなにやってんだ。もう、11時だぞ、11時。明日、浜の町に行かれなくなるぞ。」
「それより尾希田先生、わたくし達、幽霊を見たんです!」
すると、尾希田先生が、ヘラヘラ笑った。
「お前達、バッカだなぁ。あのな、幽霊なんてな、存在しないんだよ。さぁ、早く寝ろ。」
幽霊を信じないなんて、どっかの人と似ています。
「本当にいたんです!」
「いる訳ないって言っているだろ。」
「じゃあ、先生がお手洗いに行って、確かめては、いかがなさいますの?」
確かに。
尾希田先生はとうとう、「はぁ。」と、ため息をついた。
「仕方ないなぁ。確かめればいいだろう、確かめれば。そのかわり、確かめ終わったら、さっさと寝るんだぞ。わかったか?」
尾希田先生は、まっすぐ歩きながら、女子トイレに向かった。
息をごくんと飲みながら、トイレの扉を開けると・・・・・・。
「ギャャャャャャア!」
尾希田先生は、顔を真っ青にして、私達を置いて行っちゃった。
あっ、懐中電灯が落ちてる。
私は、床にある懐中電灯を、手で取った。
「先生。懐中電灯を置いていってますよ~。」
あらら。もう、行っちゃったみたいだね。
☆
「なに?幽霊が現れただと?」
うん。で、尾希田先生も悲鳴を上げて、逃げちゃった。
やっぱいたんだよ、あの幽霊!
「このちゃんぽん、うめーなぁ!」
ちょっと!人の話、ちゃんと聞いてよぉ!
「うるせぇなぁ。だぁかぁらぁ、幽霊なんて存在しねぇんだよ!そんなもん、信じてどーする!ん~、ちゃんぽん最高!」
ちゃんぽんを食べて、話を無視するなんて、最低です。
「ジュンブライト、あなた、一回死んだことあるでしょ?」
「あぁ。それがどうした。」
一回、幽霊になったこと、あるでしょ?
「うるせぇなぁ!幽霊、幽霊って!」
だって、幽霊になった気持ちって、どんな気持ちだったのかな~って、聞いてみただけ。
怒る必要、ないでしょ。
「ちっ、わかったよ!今日の夜中、幽霊を一緒に探してやる。もし、幽霊がいなかったら、離婚、だからなっ。」
私達は結婚していませんっ。
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