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第二十三話 「マドレーヌちゃんが、家出した!?」
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今日、なにしよっかなぁ・・・・・・。
勉強は、おわったし、今日は、マドレーヌちゃんと一緒に遊ぼ!
って、もうお屋敷についちゃった。
私が、ドアを開けようとした、その時。いきなり、ドアが開いた。
んで、私の前に現れたのは・・・・・・。
「ジュンブライト!」
どうしたの?そんなに、あわてた顔をして・・・・・・。
「マドレーヌ、見かけなかったかっ!」
はぁ?マドレーヌちゃんは、あんたの家の中でしょ?
「それが、いないんです!」
「ルクトさん!」
って、いない?なんで、いないの?
「私のせいだわ・・・・・・。」
元気がない声が、遠くに聞こえた。そして、元気がない足音が、私達の方に向かって、私のところについた。
「リリアさん!」
なんで、「私のせいだわ・・・・・・。」って、言うんですか?
「マドレーヌに、厳しすぎたからよ。」
マドレーヌちゃんに、厳しすぎた?
「そう。今日、マドレーヌの部屋を、掃除しようと思って、マドレーヌの部屋に、入ったの。」
リリアさんが、下を向いて、話した。
「そうしたら、マドレーヌの部屋が、すごく、散らかってて。」
「『マドレーヌ!』」
「『なんだよっ。』」
「『なんだよじゃないでしょ!ここの部屋、どうにかしてっ!』」
「『やだです!』」
「『やだ?んじゃあ、私と一緒に、おかたづけしましょう。ほら、『ち〇お』は本棚に!』」
「『はーい。』」
「『って、そこ、本棚じゃない!床に捨てて、どうすんの!』」
「『もう、イライラしましたぁ!もう、リリアのこと、大嫌いですっ!』」
「『あら。私も、マドレーヌのことが、もう、一番、大大大大嫌いよっ!』」
1分後、私は言いすぎたかなぁ~と、思って、マドレーヌの部屋に、行ったけど・・・・・・。
「『マドレーヌ、マドレーヌ、マドレーヌ?あれ、返事しないわねぇ。』」
気になって、ドアを開けたら、マドレーヌの姿が、見えなかったの。
「『マドレーヌ、どこにいるの?』」
探している時に、テーブルの上に、手紙があったの。
「『なにかしら?』」
<リリアへ。わたし、家出します。さがさないでください。さようなら。マドレーヌより>
えぇ~、家出したぁ?
「えぇ。もし、知らない人について行って、なにかされてたら、私、しつじ失格だわぁ~!」
リリアさん、そんなに泣かないでくださいっ。私、協力しますから。
「本当に?」
あたり前だろ、ですっ。
「おい、俺のマネ、すんなぁ!」
すみません。言いたくて、しょうがなかったのです。
「さぁ、手分けして、探しましょう!」
はいっ。
☆
リリアったら、おこりんぼうですっ!
しつじなんだから、もう少し、優しくしてください!
私、早くお父様のところに、帰りたい気分です!
って、ここは、どこですか?
知らない住宅街で、人は、誰もいなくて、静かです。
「あっ、円花ちゃん!」
ん?誰ですか?
どろんこまみれの服と顔とズボンで、青色の髪と目をした、男の子が、立っていました。
もしかして、この子!
「東内陽太くん!」
「そうだよ。」
東内陽太くんは、あの、東内恵お姉様の、6人きょうだいの、次男です!
「どうして、ここにいるの?」
「昨日、雨がふったから、どろんこ遊びをしたんだよ。」
あっ・・・・・・陽太くんは、どろんこ遊びが、大好きでしたっけ?
「それより、円花ちゃんも、なんでここにいるの?」
ぎくぅです!
「そ・・・・・・それはぁ、ちょっと・・・・・・。」
「ちょっと?」
・・・・・・言えない。家出したって言ったら、どうせ、「うわ、円花ちゃん、お家の人、心配しているかもしれないよ」って、言うんでしょう?
「んじゃあ、僕のお家に来る?」
???え?
「理由が言えなかったら、僕のお家に、おいでよ。」
本当に、いいの?
「いいよ。恵姉もいるし。」
ありがとう、陽太くん!
「いいえ、どういたしまして。さぁ、行こう。」
「う、うん。」
私達は、歩き始めました。そして、30分経って。
「さぁ、ついたよ。」
うわぁ、ここが、恵お姉様のお家ですかぁ~。
2階建てで、ちょっと古くて、『東内商店』って、ごっつい文字の看板が、はってあります。
「恵姉、ただいまぁ~!」
陽太くんが、大きな声を出して入ると、向こうから、赤ちゃんをおんぶしている、恵お姉様の姿が見えました。
「ちょっと、陽太!なんなの、そのどろんこはっ!まあた、どろんこ遊び、したの?」
「そうだよ。」
「そうだよじゃないでしょ!早く、風呂場に行って、体を洗いなさいっ!」
「はーい。」
陽太くんが、しょぼんとした顔で、風呂場に向かった。
「あっ、円花ちゃん。よかったら、上がらない?お菓子とジュース、用意するから。」
あ、でも・・・・・・いいです。
「そんなに、遠慮しないで。」
ほ・・・・・・本当に、いいんですか?
「えぇ。いつも弟が、お世話になっているもの。」
「ありがとうございますっ!」
「いいえ、どういたしまして。」
☆
私は、店の奥にある、畳の部屋で、テレビを見ながら、おせんべいと、大好きなトマトジュースを、あじわせてもらってます!
パリッ、ジュー。
はぁ~、おせんべいとトマトジュース、うましですぅ。
「ねぇ、竹代にも、お菓子、ちょうだいっ。」
「あ、いいよ。」
「やったぁ~!」
竹代ちゃんは、6人きょうだいの三女。5歳なんです。
「あたしも!」
今度は、6人きょうだいの次女、琴音ちゃん、6歳が、来ました。
「いいよ。」
「やったぁ~!」
「いいの、円花ちゃん。」
恵お姉様が、末っ子の、紗弥加ちゃんをおんぶしながら、やって来ました。
「ところで円花ちゃん。なんで陽太と、一緒にいたの?」
ぎくぅですぅ!
ま、ここは、正直に。
「実は、家出したんだ。」
私の発言で、恵お姉様達は、口をポカーンっと、開きました。
すると、恵お姉様は、「ぷっ。」と、笑い出して・・・・・・。
「ぷははははは!家出したんだぁ~!はぁ、家出って、聞いたら、私、笑っちゃう・・・・・・ぷはははは!」
?
「それって、どういうこと?」
私が聞くと、恵お姉様は、すぐ、真剣な顔に、なりました。
「私ね、円花ちゃんと同じ歳に、家出したことがあるんだ。理由は、両親に怒られてね、一人で道を歩いている時、「恵~!」って、声がしたんだ。振り返ると、お父さんとお母さんがいてさ、真っ先に、両親のところに行ったんだ。」
そうなんだ・・・・・・。
「円花ちゃん。お家の人、心配してるんじゃないの?って、あれ?いない・・・・・・。」
☆
リリア、リリア!ごめんなさいです!
「『ホンギャー、ホンギャー!』」
「『マドレーヌ。いないなーい、ばぁ!』」
「『へへへへへ。』」
「『マドレーヌ、もう少しよ!あと一歩!』」
「『いっしょ、いっしょ、いっしょー!』」
「『わぁ!10歩、歩けたわぁ。すごいわぁ、マドレーヌ。』」
「『リリア、リリア、お父しゃま、お父しゃま。』」
「『私のことを、「お父様」って、呼んでくれた。ありがとう、リリア!君は本当に、優秀なしつじだ!』」
「『どういたしまして。私の名前も、言えるようになったわね、マドレーヌ。』」
ごめんなさい、ごめんなさーい!
☆
勉強は、おわったし、今日は、マドレーヌちゃんと一緒に遊ぼ!
って、もうお屋敷についちゃった。
私が、ドアを開けようとした、その時。いきなり、ドアが開いた。
んで、私の前に現れたのは・・・・・・。
「ジュンブライト!」
どうしたの?そんなに、あわてた顔をして・・・・・・。
「マドレーヌ、見かけなかったかっ!」
はぁ?マドレーヌちゃんは、あんたの家の中でしょ?
「それが、いないんです!」
「ルクトさん!」
って、いない?なんで、いないの?
「私のせいだわ・・・・・・。」
元気がない声が、遠くに聞こえた。そして、元気がない足音が、私達の方に向かって、私のところについた。
「リリアさん!」
なんで、「私のせいだわ・・・・・・。」って、言うんですか?
「マドレーヌに、厳しすぎたからよ。」
マドレーヌちゃんに、厳しすぎた?
「そう。今日、マドレーヌの部屋を、掃除しようと思って、マドレーヌの部屋に、入ったの。」
リリアさんが、下を向いて、話した。
「そうしたら、マドレーヌの部屋が、すごく、散らかってて。」
「『マドレーヌ!』」
「『なんだよっ。』」
「『なんだよじゃないでしょ!ここの部屋、どうにかしてっ!』」
「『やだです!』」
「『やだ?んじゃあ、私と一緒に、おかたづけしましょう。ほら、『ち〇お』は本棚に!』」
「『はーい。』」
「『って、そこ、本棚じゃない!床に捨てて、どうすんの!』」
「『もう、イライラしましたぁ!もう、リリアのこと、大嫌いですっ!』」
「『あら。私も、マドレーヌのことが、もう、一番、大大大大嫌いよっ!』」
1分後、私は言いすぎたかなぁ~と、思って、マドレーヌの部屋に、行ったけど・・・・・・。
「『マドレーヌ、マドレーヌ、マドレーヌ?あれ、返事しないわねぇ。』」
気になって、ドアを開けたら、マドレーヌの姿が、見えなかったの。
「『マドレーヌ、どこにいるの?』」
探している時に、テーブルの上に、手紙があったの。
「『なにかしら?』」
<リリアへ。わたし、家出します。さがさないでください。さようなら。マドレーヌより>
えぇ~、家出したぁ?
「えぇ。もし、知らない人について行って、なにかされてたら、私、しつじ失格だわぁ~!」
リリアさん、そんなに泣かないでくださいっ。私、協力しますから。
「本当に?」
あたり前だろ、ですっ。
「おい、俺のマネ、すんなぁ!」
すみません。言いたくて、しょうがなかったのです。
「さぁ、手分けして、探しましょう!」
はいっ。
☆
リリアったら、おこりんぼうですっ!
しつじなんだから、もう少し、優しくしてください!
私、早くお父様のところに、帰りたい気分です!
って、ここは、どこですか?
知らない住宅街で、人は、誰もいなくて、静かです。
「あっ、円花ちゃん!」
ん?誰ですか?
どろんこまみれの服と顔とズボンで、青色の髪と目をした、男の子が、立っていました。
もしかして、この子!
「東内陽太くん!」
「そうだよ。」
東内陽太くんは、あの、東内恵お姉様の、6人きょうだいの、次男です!
「どうして、ここにいるの?」
「昨日、雨がふったから、どろんこ遊びをしたんだよ。」
あっ・・・・・・陽太くんは、どろんこ遊びが、大好きでしたっけ?
「それより、円花ちゃんも、なんでここにいるの?」
ぎくぅです!
「そ・・・・・・それはぁ、ちょっと・・・・・・。」
「ちょっと?」
・・・・・・言えない。家出したって言ったら、どうせ、「うわ、円花ちゃん、お家の人、心配しているかもしれないよ」って、言うんでしょう?
「んじゃあ、僕のお家に来る?」
???え?
「理由が言えなかったら、僕のお家に、おいでよ。」
本当に、いいの?
「いいよ。恵姉もいるし。」
ありがとう、陽太くん!
「いいえ、どういたしまして。さぁ、行こう。」
「う、うん。」
私達は、歩き始めました。そして、30分経って。
「さぁ、ついたよ。」
うわぁ、ここが、恵お姉様のお家ですかぁ~。
2階建てで、ちょっと古くて、『東内商店』って、ごっつい文字の看板が、はってあります。
「恵姉、ただいまぁ~!」
陽太くんが、大きな声を出して入ると、向こうから、赤ちゃんをおんぶしている、恵お姉様の姿が見えました。
「ちょっと、陽太!なんなの、そのどろんこはっ!まあた、どろんこ遊び、したの?」
「そうだよ。」
「そうだよじゃないでしょ!早く、風呂場に行って、体を洗いなさいっ!」
「はーい。」
陽太くんが、しょぼんとした顔で、風呂場に向かった。
「あっ、円花ちゃん。よかったら、上がらない?お菓子とジュース、用意するから。」
あ、でも・・・・・・いいです。
「そんなに、遠慮しないで。」
ほ・・・・・・本当に、いいんですか?
「えぇ。いつも弟が、お世話になっているもの。」
「ありがとうございますっ!」
「いいえ、どういたしまして。」
☆
私は、店の奥にある、畳の部屋で、テレビを見ながら、おせんべいと、大好きなトマトジュースを、あじわせてもらってます!
パリッ、ジュー。
はぁ~、おせんべいとトマトジュース、うましですぅ。
「ねぇ、竹代にも、お菓子、ちょうだいっ。」
「あ、いいよ。」
「やったぁ~!」
竹代ちゃんは、6人きょうだいの三女。5歳なんです。
「あたしも!」
今度は、6人きょうだいの次女、琴音ちゃん、6歳が、来ました。
「いいよ。」
「やったぁ~!」
「いいの、円花ちゃん。」
恵お姉様が、末っ子の、紗弥加ちゃんをおんぶしながら、やって来ました。
「ところで円花ちゃん。なんで陽太と、一緒にいたの?」
ぎくぅですぅ!
ま、ここは、正直に。
「実は、家出したんだ。」
私の発言で、恵お姉様達は、口をポカーンっと、開きました。
すると、恵お姉様は、「ぷっ。」と、笑い出して・・・・・・。
「ぷははははは!家出したんだぁ~!はぁ、家出って、聞いたら、私、笑っちゃう・・・・・・ぷはははは!」
?
「それって、どういうこと?」
私が聞くと、恵お姉様は、すぐ、真剣な顔に、なりました。
「私ね、円花ちゃんと同じ歳に、家出したことがあるんだ。理由は、両親に怒られてね、一人で道を歩いている時、「恵~!」って、声がしたんだ。振り返ると、お父さんとお母さんがいてさ、真っ先に、両親のところに行ったんだ。」
そうなんだ・・・・・・。
「円花ちゃん。お家の人、心配してるんじゃないの?って、あれ?いない・・・・・・。」
☆
リリア、リリア!ごめんなさいです!
「『ホンギャー、ホンギャー!』」
「『マドレーヌ。いないなーい、ばぁ!』」
「『へへへへへ。』」
「『マドレーヌ、もう少しよ!あと一歩!』」
「『いっしょ、いっしょ、いっしょー!』」
「『わぁ!10歩、歩けたわぁ。すごいわぁ、マドレーヌ。』」
「『リリア、リリア、お父しゃま、お父しゃま。』」
「『私のことを、「お父様」って、呼んでくれた。ありがとう、リリア!君は本当に、優秀なしつじだ!』」
「『どういたしまして。私の名前も、言えるようになったわね、マドレーヌ。』」
ごめんなさい、ごめんなさーい!
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