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第四話 「夏祭りで大騒ぎ!」
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今日はまちにまった夏祭り。恵ちゃんと一緒に行くんだ。
おばあちゃんが買ってくれたゆかた、かわいいなぁ~。
「おっ!真莉亜。かわいいなぁ~。」
ジュンブライト!
「えへ。これから夏祭りに行くんだ。恵ちゃんと。」
私が笑顔で言うと、ジュンブライトはルクトさんの方を向いた。
「おい。じいや、夏祭りってなんだ?」
「夏祭りとは、夏に行われる、地域や神社の祭りですよ。」
「へぇー。んじゃあ、真莉亜がきているのはなんだ?」
「あれはゆかたと言って、もめんで作った、ひとえの着物。湯上りや、夏に着る物ですよ。」
ジュンブライトはわかった見たい。
「俺、真莉亜見たいなゆかたを着て、夏祭りに行きたーい!」
えぇ!?これ、女子用だよ。
「大丈夫ですよ。私が昨日、浴衣屋に行って、男子用の浴衣を買いましたから。」
と、ルクトさんが、袋の中にある黒いゆかたを出しながら言った。
「イェーイ!ありがとう、じいや。」
ジュンブライトは、めちゃくちゃ喜んでいます。
☆
「どうだ?真莉亜、じいや。」
ジュンブライトの声が聞こえて、私とルクトさんは、後ろを振り返った。
「うわぁー。なかなか似合ってるよ。」
「だろ?人間界って、すんげぇーのがあるなぁ。」
と、ウインクをした。
「人間界って本当に、すごいのがありますね。」
ルクトさんが、ジュンブライトが着ているゆかたをジロジロ見つめながら、感心している。
☆
「あっ!真莉亜!待ってたよ。あれ?潤君も来たの?」
「あたり前だろ。」
と、いつもの口癖。てか、今呼び捨てした!?恵ちゃん。
「恵でいいよ。もう、友達だから。あっ、この前は、ごめんね。」
いいよ。気にしなくて。
「先輩達も、謝ってたよ。さぁ、行こう。真莉亜。」
と、恵は手を出した。
私、東京で友達、出来たよ。
「ところで、潤君の隣にいるおじいさん、誰?」
恵が、ルクトさんの方を指さしている。
「この人は、潤の執事の、翔月ルクさんだよ。」
「どうも。」
と、ルクトさんは恵の方へ向かって、おしぎをした。
☆
うわぁー。いっぱいお店があるなぁ~。
「まず、どこから行く?」
「えっ!?うんと、うんと・・・・・・。」
私が考えている時、ジュンブライトが屋台の方を指さした。
「あれ、なんだ?」
「あれはお化け屋敷。むちゃくちゃ怖いんだよ。」
恵が震えながら教えた。
「あら、真莉亜様と恵様。そして、わがクラスの№1、潤様♡」
比奈多さん!それに、なぎささんも、雪さんも。
「比奈多さん、花柄のゆかた、かわいいね。」
ジュンブライトがにっこり笑顔。
「でしょでしょ~。これはですね、お父様から買ってもらって、11500円するのですわ~♡」
高っ!
「なぎささんも、雪さんも、ゆかた、かわいいね。」
と、またまた笑顔。
「ありがとうございまーす♡」
なぎささんと雪さんは、合わせて言った。
「私達、これからお化け屋敷に行くのですわよ。」
「そうよ、そうよ。」
えぇ~!?
「だから、潤様、ここで待っていてくださーい♡」
「わかった。」
えぇ~!?
1分間後・・・・・・。
「まだあの三人、戻って来ないね。」
「うん・・・・・・。」
ドタバタドタバタ!
ん!?何か音が聞こえるよ。
「キャー!潤様♡」
比奈多さん!駆けつけながら潤に抱きつくの、やめてくださいっ!
「怖かったです~。」
と、なぎささんと雪さんが言った。
「じゃあ、俺達も行こうか。」
えぇ!?私、お化け、苦手だよ。
すると、ジュンブライトが、私の耳元で、こうささやいた。
「絶対、俺が真莉亜のこと、守ってやるから。」
ジュンブライト・・・・・・。
「潤様♡今度は2学期にまたあいましょうね。」
「あぁ。」
比奈多さんの目が、ハートになっています。
「アハハハハハハ・・・・・・。」
と、私と恵は苦笑い・・・・・・。
☆
いよいよ、私達の順番。
「次の方、入ってくださーい。」
と、係の人の大きな声が聞こえた。
そして、私達が中に入った、その時!
「ガォー!」
ひぃぃぃぃ!オオカミ男~!
「キャー。」
バタン。
えぇ!?恵、気絶しちゃった!
「王子!ここは私におまかせを。」
ルクトさん!いたの!?
「あたり前じゃないですか。」
その、「あたり前」が、流行語ノミネート賞になって欲しい。
「ガォー!」
「ひぇー!」
と、ルクトさんは恵をおんぶして、逃げっちゃった。
「来た理由は、なんだったんだよ!」
ジュンブライトが大きな声でつっこむ。
「ガォー!」
た・・・・・・助けて~。
「シャー!」
ジュンブライトが口を大きく開けて、とんがった歯を、オオカミ男に見せます。
「ひぃぃぃぃ!本物のヴァンパイアだー!」
オオカミ男は驚いて逃げちゃった。
でもジュンブライト、少しやりすぎだよ。
「さぁ。次、行こうぜ。」
全然、聞いてないし!
次は、墓がいっぱいのところ。
なんか、嫌な予感だなぁ。
ヒュードロドロドロ。
ひぃぃぃぃ!
「うらめしや~。」
今度は幽霊だ・・・・・・。
「シャー!」
ジュンブライト!
「キャー!」
幽霊は真っ先に逃げて行っちゃった。
次々、ジュンブライトはお化け達を驚かす。
そして、いよいよ最後!って、誰もいないよ。
ドスン!ドスン!
ん?なにか後ろから音が聞こえた?
振り返ってみると・・・・・・。
「ぬ~り~か~べ~。」
キャー!ぬりかべだー!
「シャー!」
ジュンブライト!
「え?」
ぬりかべが、立ち止まりながらあわあわしている。
ど・・・・・・どうしたんですか!?
「ひゃ~!恐れ入りました~!」
と、ぬりかべは言って、走って逃げちゃった。
「真莉亜!出口だぞ!」
ジュンブライトが大きな声で言っている。
「よし!一緒に行くか!」
ジュンブライトが、私の手を握って走った。
「あ・・・・・・暖かい。」
私は小さな声で言った。
「ゴール!」
私とジュンブライトが、大きな声で合わせて言った。
私達の前には恵とルクトさんがいた。
「真莉亜・・・・・・。」
え?
「手・・・・・・。」
ん?あっ!なんで手なんかつないでいるの!?
私はジュンブライトの手を離した。
「どうでしたか?王子。」
と、ルクトさんが、ジュンブライトの耳元で話した。
「すんげぇー、楽しかったぜ!また一緒に来ような!真莉亜!」
ジュンブライトが、にかっと笑った。
「いいよ!潤君。」
恵が、グーサインで、ジュンブライトの方に向かって、ウインクをした。
来年かぁ~。
その時、ジュンブライトは人間界にいるのかなぁ。
私はそう思い浮かべながら、空を見上げた。
おばあちゃんが買ってくれたゆかた、かわいいなぁ~。
「おっ!真莉亜。かわいいなぁ~。」
ジュンブライト!
「えへ。これから夏祭りに行くんだ。恵ちゃんと。」
私が笑顔で言うと、ジュンブライトはルクトさんの方を向いた。
「おい。じいや、夏祭りってなんだ?」
「夏祭りとは、夏に行われる、地域や神社の祭りですよ。」
「へぇー。んじゃあ、真莉亜がきているのはなんだ?」
「あれはゆかたと言って、もめんで作った、ひとえの着物。湯上りや、夏に着る物ですよ。」
ジュンブライトはわかった見たい。
「俺、真莉亜見たいなゆかたを着て、夏祭りに行きたーい!」
えぇ!?これ、女子用だよ。
「大丈夫ですよ。私が昨日、浴衣屋に行って、男子用の浴衣を買いましたから。」
と、ルクトさんが、袋の中にある黒いゆかたを出しながら言った。
「イェーイ!ありがとう、じいや。」
ジュンブライトは、めちゃくちゃ喜んでいます。
☆
「どうだ?真莉亜、じいや。」
ジュンブライトの声が聞こえて、私とルクトさんは、後ろを振り返った。
「うわぁー。なかなか似合ってるよ。」
「だろ?人間界って、すんげぇーのがあるなぁ。」
と、ウインクをした。
「人間界って本当に、すごいのがありますね。」
ルクトさんが、ジュンブライトが着ているゆかたをジロジロ見つめながら、感心している。
☆
「あっ!真莉亜!待ってたよ。あれ?潤君も来たの?」
「あたり前だろ。」
と、いつもの口癖。てか、今呼び捨てした!?恵ちゃん。
「恵でいいよ。もう、友達だから。あっ、この前は、ごめんね。」
いいよ。気にしなくて。
「先輩達も、謝ってたよ。さぁ、行こう。真莉亜。」
と、恵は手を出した。
私、東京で友達、出来たよ。
「ところで、潤君の隣にいるおじいさん、誰?」
恵が、ルクトさんの方を指さしている。
「この人は、潤の執事の、翔月ルクさんだよ。」
「どうも。」
と、ルクトさんは恵の方へ向かって、おしぎをした。
☆
うわぁー。いっぱいお店があるなぁ~。
「まず、どこから行く?」
「えっ!?うんと、うんと・・・・・・。」
私が考えている時、ジュンブライトが屋台の方を指さした。
「あれ、なんだ?」
「あれはお化け屋敷。むちゃくちゃ怖いんだよ。」
恵が震えながら教えた。
「あら、真莉亜様と恵様。そして、わがクラスの№1、潤様♡」
比奈多さん!それに、なぎささんも、雪さんも。
「比奈多さん、花柄のゆかた、かわいいね。」
ジュンブライトがにっこり笑顔。
「でしょでしょ~。これはですね、お父様から買ってもらって、11500円するのですわ~♡」
高っ!
「なぎささんも、雪さんも、ゆかた、かわいいね。」
と、またまた笑顔。
「ありがとうございまーす♡」
なぎささんと雪さんは、合わせて言った。
「私達、これからお化け屋敷に行くのですわよ。」
「そうよ、そうよ。」
えぇ~!?
「だから、潤様、ここで待っていてくださーい♡」
「わかった。」
えぇ~!?
1分間後・・・・・・。
「まだあの三人、戻って来ないね。」
「うん・・・・・・。」
ドタバタドタバタ!
ん!?何か音が聞こえるよ。
「キャー!潤様♡」
比奈多さん!駆けつけながら潤に抱きつくの、やめてくださいっ!
「怖かったです~。」
と、なぎささんと雪さんが言った。
「じゃあ、俺達も行こうか。」
えぇ!?私、お化け、苦手だよ。
すると、ジュンブライトが、私の耳元で、こうささやいた。
「絶対、俺が真莉亜のこと、守ってやるから。」
ジュンブライト・・・・・・。
「潤様♡今度は2学期にまたあいましょうね。」
「あぁ。」
比奈多さんの目が、ハートになっています。
「アハハハハハハ・・・・・・。」
と、私と恵は苦笑い・・・・・・。
☆
いよいよ、私達の順番。
「次の方、入ってくださーい。」
と、係の人の大きな声が聞こえた。
そして、私達が中に入った、その時!
「ガォー!」
ひぃぃぃぃ!オオカミ男~!
「キャー。」
バタン。
えぇ!?恵、気絶しちゃった!
「王子!ここは私におまかせを。」
ルクトさん!いたの!?
「あたり前じゃないですか。」
その、「あたり前」が、流行語ノミネート賞になって欲しい。
「ガォー!」
「ひぇー!」
と、ルクトさんは恵をおんぶして、逃げっちゃった。
「来た理由は、なんだったんだよ!」
ジュンブライトが大きな声でつっこむ。
「ガォー!」
た・・・・・・助けて~。
「シャー!」
ジュンブライトが口を大きく開けて、とんがった歯を、オオカミ男に見せます。
「ひぃぃぃぃ!本物のヴァンパイアだー!」
オオカミ男は驚いて逃げちゃった。
でもジュンブライト、少しやりすぎだよ。
「さぁ。次、行こうぜ。」
全然、聞いてないし!
次は、墓がいっぱいのところ。
なんか、嫌な予感だなぁ。
ヒュードロドロドロ。
ひぃぃぃぃ!
「うらめしや~。」
今度は幽霊だ・・・・・・。
「シャー!」
ジュンブライト!
「キャー!」
幽霊は真っ先に逃げて行っちゃった。
次々、ジュンブライトはお化け達を驚かす。
そして、いよいよ最後!って、誰もいないよ。
ドスン!ドスン!
ん?なにか後ろから音が聞こえた?
振り返ってみると・・・・・・。
「ぬ~り~か~べ~。」
キャー!ぬりかべだー!
「シャー!」
ジュンブライト!
「え?」
ぬりかべが、立ち止まりながらあわあわしている。
ど・・・・・・どうしたんですか!?
「ひゃ~!恐れ入りました~!」
と、ぬりかべは言って、走って逃げちゃった。
「真莉亜!出口だぞ!」
ジュンブライトが大きな声で言っている。
「よし!一緒に行くか!」
ジュンブライトが、私の手を握って走った。
「あ・・・・・・暖かい。」
私は小さな声で言った。
「ゴール!」
私とジュンブライトが、大きな声で合わせて言った。
私達の前には恵とルクトさんがいた。
「真莉亜・・・・・・。」
え?
「手・・・・・・。」
ん?あっ!なんで手なんかつないでいるの!?
私はジュンブライトの手を離した。
「どうでしたか?王子。」
と、ルクトさんが、ジュンブライトの耳元で話した。
「すんげぇー、楽しかったぜ!また一緒に来ような!真莉亜!」
ジュンブライトが、にかっと笑った。
「いいよ!潤君。」
恵が、グーサインで、ジュンブライトの方に向かって、ウインクをした。
来年かぁ~。
その時、ジュンブライトは人間界にいるのかなぁ。
私はそう思い浮かべながら、空を見上げた。
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