261 / 333
262
しおりを挟む
臼田さんの吐息と肌に当たる唇の感触がくすぐって、私に似つかわしくない声が漏れる
それは逆に彼を煽るものだったようで、当たっていた物は口付けするみたいに優しく首にキスをしだした
「っう、臼田さん!?」
「何もしないから、もう少しだけこのままでいさせて。」
「っでも!」
「シー。大きな声出したらみんなにバレちゃうよ?」
そうだけど…そうですけど、この状況はかなり……宜しくないのでは!?
"何もしない"って言ったのに、キスを辞めないのはどうして?
私の肌に接触する臼田さんの唇から出る音が何とも鄙陋なこと
その音にいちいち反応してしまって、彼が触れた部分が熱い
「…っぅ、臼田…さん……」
「…ん?っあ、ごめんね。ちょっといじめ過ぎたね。」
「臼田さんがいじめるなんて思いませんでした…」
「僕もちさちゃんにいじめられた。こんないい匂いさせてさ、部屋に連れ込まれて何もするなって言う方が無理だよ。」
「っわ、私は…ただ、話がしたくて…。そんなつもりじゃ……」
そんなつもりではなかった
誰にも邪魔されず、ちゃんと話をしたくて部屋に案内しただけだ
いい匂いなのは、お風呂入りたてなだけだ
24時間365日、毎日良い香りがする訳ではないんだ
だからきっと、臼田さんは騙されているんだ
私がいい匂いだと思い込まされているだけだ…
(お風呂入る前なんて、呑んでもいないのにお酒臭くて酷かった…。)
臼田さんは、抱き締める腕を緩めて放してくれた
そして、そっぽ向く私の顔を確認しては「ゆでタコさんみたい。」と笑っている
「私だけやられたみたいで、何だか微妙な気持ちです…」
「あはは、それでむくれてるの?可愛いけど。」
「むくれてません、元々こういう顔なんです」
「そうかな?ちょっと照れた顔が好きなんだけど、ね?」
"ね?"って!
顔傾けて"ね?"って、狡すぎませんか!?
その仕草、可愛すぎます…そう、叫びそうになった
何処までも予想の上を行く臼田さんは、落ち着く為に下を向く私を覗き込むように移動して、下から「ね?」とまたあざと可愛い事してくる
この人はきっとわざとやっているんだ
私が少し困った顔して、真っ赤にする様子が面白いから
それすら"可愛い"と言って、また煽るんでしょ
私がそんな言葉を受け流したり、はいありがとうと受け入れたり出来ないと知っていて、本当に意地悪だ
だから私も意地悪を仕返した
ベッドの縁に座る私を覗こうと、目の前に座って居る彼に向って仕掛けた意地悪は障害物無く行えた
ッチュとひと音ならして離れて、臼田さんの顔を見てどうだとベロを少し出した
まさか私からするとは思わなかった臼田さんは、突然の事過ぎて思考停止している
「…ちさ…ちゃん、」
「さっきの仕返しです」
大きな目がまん丸になった
顔こそ赤くならなかったものの、彼は座る私の足に顔を埋めて「やられた~」と叫んだ
そして、下を向くを臼田さんの耳は赤かった
それは逆に彼を煽るものだったようで、当たっていた物は口付けするみたいに優しく首にキスをしだした
「っう、臼田さん!?」
「何もしないから、もう少しだけこのままでいさせて。」
「っでも!」
「シー。大きな声出したらみんなにバレちゃうよ?」
そうだけど…そうですけど、この状況はかなり……宜しくないのでは!?
"何もしない"って言ったのに、キスを辞めないのはどうして?
私の肌に接触する臼田さんの唇から出る音が何とも鄙陋なこと
その音にいちいち反応してしまって、彼が触れた部分が熱い
「…っぅ、臼田…さん……」
「…ん?っあ、ごめんね。ちょっといじめ過ぎたね。」
「臼田さんがいじめるなんて思いませんでした…」
「僕もちさちゃんにいじめられた。こんないい匂いさせてさ、部屋に連れ込まれて何もするなって言う方が無理だよ。」
「っわ、私は…ただ、話がしたくて…。そんなつもりじゃ……」
そんなつもりではなかった
誰にも邪魔されず、ちゃんと話をしたくて部屋に案内しただけだ
いい匂いなのは、お風呂入りたてなだけだ
24時間365日、毎日良い香りがする訳ではないんだ
だからきっと、臼田さんは騙されているんだ
私がいい匂いだと思い込まされているだけだ…
(お風呂入る前なんて、呑んでもいないのにお酒臭くて酷かった…。)
臼田さんは、抱き締める腕を緩めて放してくれた
そして、そっぽ向く私の顔を確認しては「ゆでタコさんみたい。」と笑っている
「私だけやられたみたいで、何だか微妙な気持ちです…」
「あはは、それでむくれてるの?可愛いけど。」
「むくれてません、元々こういう顔なんです」
「そうかな?ちょっと照れた顔が好きなんだけど、ね?」
"ね?"って!
顔傾けて"ね?"って、狡すぎませんか!?
その仕草、可愛すぎます…そう、叫びそうになった
何処までも予想の上を行く臼田さんは、落ち着く為に下を向く私を覗き込むように移動して、下から「ね?」とまたあざと可愛い事してくる
この人はきっとわざとやっているんだ
私が少し困った顔して、真っ赤にする様子が面白いから
それすら"可愛い"と言って、また煽るんでしょ
私がそんな言葉を受け流したり、はいありがとうと受け入れたり出来ないと知っていて、本当に意地悪だ
だから私も意地悪を仕返した
ベッドの縁に座る私を覗こうと、目の前に座って居る彼に向って仕掛けた意地悪は障害物無く行えた
ッチュとひと音ならして離れて、臼田さんの顔を見てどうだとベロを少し出した
まさか私からするとは思わなかった臼田さんは、突然の事過ぎて思考停止している
「…ちさ…ちゃん、」
「さっきの仕返しです」
大きな目がまん丸になった
顔こそ赤くならなかったものの、彼は座る私の足に顔を埋めて「やられた~」と叫んだ
そして、下を向くを臼田さんの耳は赤かった
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる