逍遙の殺人鬼

こあら

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買い物を終えた私達はスナック店員の桃さんからお借りした車に荷物を乗せ、車を走らせているのだが…
何故か合コンの話になっていた

春さんは女性目線で
朔夜さんは男性目線で
私は第3者目線…と言うより聞いているだけと言う立ち位置で話は進んでいく

「"音楽とか何聴いてますか?"とか無難な質問じゃない?どう返事するよ?」

「カセットテープで聴いてる。」

「いつの時代からタイムスリップして来た。しかもじゃ無くて曲名聞いてんだからね。…じゃぁ"週末、お休みの日は何してますか?"」

「作家に週末休みなど無い。甘ったれるな。」

「お前合コン向いてねーよ。そんな事言ったら即アウトよ、もう論外。」

「別に構わない。"鏡見ろ"って言ってやるまでだ。」









"合コン"とは…

合コンとはという言葉とという言葉が合体した"合同コンパ"を略してできた言葉
2つのグループが一緒に飲み会を開催するという意味でという言葉が使われています

…だそうです…

2人のやり取りの裏で、私は後部座席でひとりこっそりスマホ片手に検索をかけた
コンパとは、仲間と親睦を深めるために行う飲み会のことらしい…

「女性がサラダを取り分ける事についてはどう思うタイプ?」

「よく知らん奴が取り分けた物なんて食べたいと思わない。テリトリーに入られたくない。」

「オオカミか!てか、あんたみたいな野郎は相手にされないわよ。どうせ行ったことないでしょう。」

「行くわけ無いだろ。時間と労力と金の無駄だ。阿呆が集って騒いでる場所に、価値など無い。オカマみたいな奴しか居ない所だ、眼中になど無い。」

「今アホつったか?合コン未経験者に言われたくは無いわね。文字を書くだけしか能が無い、しかもそれすらも危うい男なんてはなから相手にされないっつーの!」

「こんなケツがぶら下がったガラクタ、オンボロ車に乗ってる時点で終わってんだよ!さっきっから高速回転して、はっきり言って目障りだぞ。」

「だから、っつってんだろーが!何が"高速回転"だよ、揺れてるだけだろ。文句あんなら降りろや!ケチくさい事言ってないで、黙って座ってろよ。」

私は身を乗り出して前の座席の間で2人の会話を聞いていたのだが…やっぱりこうなってしまったと頭を抱えている
最初は良い感じに話し合い?出来ていた気がするんだけど…

バックミラーに吊るされた桃の飾り物を尻だ尻だと連呼し、難癖をつける朔夜さんは、一瞬小学生か…と言ってしまいそうなほどくだらない

2人が静かに会話できていたのはほんの1分足らず
5分と持たないこの2人、逆に凄いのでは?と頭がおかしくなった
まぁ、もう着きますしと2人を落ち着かせた
もう合コンの話はやめましょうと提案すると、「女、オカマの肩を持つのか。」と振り向き睨んでくる

「はい?」

「当然じゃない。ちーちゃんはアタシの味方なんだから。」

「っちょ、春さん?」

「第一、あんたみたいな汚水野郎に味方なんているわけ無いじゃない。O-157もビックリよ。」

「…大腸菌ですか?」(って、そこじゃない!)

別に誰の味方とかそんな立ち位置では…
ただ話を聞いていただけなのに
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